華やかで独創的なパルフェビジュー（その2）：パルフェビジュー レザン : PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI

等々力にあるパティスリーです。
パティシエールの岩柳麻子氏（※）が作り出す独創的で美しいスイーツが大人気。
特にイートイン限定の旬のフルーツを使った「パルフェ」は多くの人々を魅了しています。
2015年12月開店。
（※武蔵小山パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥのシェフパティシエールだった方。）

場所は等々力駅と尾山台駅の間。
等々力駅から約2分、線路沿いに建つビルの1階。
看板はなく、灰色の壁にガラス張りのシンプルな外観です。
左隣のビル1階はクレープ・ジェラート・焼菓子等を扱うASAKO IWAYANAGI plus。
外観が似ているので間違えないようにしましょう。

前回訪問は2017年1月。
パルフェビジュー ショコラをデザートワインと共にいただきました。
美しく完成度の高いパルフェに満足。
デザートワインに酔いながら、退店しました。
次はフルーツ、大好きな「ぶどう」の時期に伺おう・・・と思いつつ2年以上経過。

午後再訪。
現在、イートイン席は予約サイトによる完全予約制。
ホームページ等で営業スケジュール及び予約開始日が告知されます。
予約開始から数時間後には満員御礼。
予約が取れればですが、並ばずに済むのはありがたいですね。

当日。
予約の旨を告げ、（時間が早かったので）案内されるまで待機。
店内は外観同様に灰色の壁。
入口近くは外光が入りますが、奥は暗め。
スポット照明が壁の灰色に反射し、人とパフェが見えないと殺風景です。
座席はテーブル席と窓際と奥にカウンター席を配置。
各テーブルの間隔は広めにとってありました。
正面のショーケースに並んだケーキは、時間が遅かったので売り切れもあり。
ガラス張りの工房では多くのパテイシェが忙しそうに働き、活気がありました。
接客は感じが良く、説明は長いですが丁寧です。

席へ案内される前にカウンターにて注文。
予約時にパルフェの注文は確定しているので、カウンターにてドリンクを注文。
※季節替わりのパルフェは2種類（ドリンク付き）（価格は税抜き）。
・パルフェビジュー レザン（4,000円）
・パルフェビジュー フィグ（3,800円）
ペアリングのドリンクはコーヒー、日本茶、微発泡の甘口白ワイン（＋100円）。
その他、紅茶、ハーブティーもあり。
ショーケースのケーキも注文可です。

案内された席は奥のカウンター席。
背後のテーブルからの話し声が少々気になりますが、椅子がハイチェアなので距離は取られていました。
ハイチェアの座り心地は普通、個人的には高さがあり背もたれのない椅子は嫌い。
テーブル席は2名様以上優先なので仕方ないとしても、居心地的には不公平感あり。

注文したのは以下の通り。
●パルフェビジュー レザン”Parfait Bijou Raisins”（ドリンク付4,200円）
テーブルに置かれていたのは、パフェとその説明が描かれた用紙。
暗いので読みづらいけれど、これから運ばれてくるパルフェへの期待が高まります。
着席して約5分後、パルフェが運ばれてきました。

美しく素材を詰め込んだグラスに載せられたのは、スポット照明を受けて輝く緑のシャインマスカット・紫の長野パープルとディブルフラワーを飾った薄紫のぶどうのソルベ。
スプーンを入れてしまうには勿体なすぎる・・・暫し鑑賞。
上から下まで凝った造りです。
〈上層〉
中央にぶどうソルベ、リング型に焼いたチーズサブレの上にシャインマスカット/長野パープル/白すぐり/パールクラッカンショコラ/エディブルフラワー。
〈下層〉
上層のぶどうソルベの下にクレームエペスジェラート、周囲にぶどう葛ジュレ、その下にシャインマスカット/白すぐり/モンブランクリーム/カシスいちごコンフィチュール/はちみつムース/チーズのハーブマリネ/白ワイン煮ぶどう/レモンジュレ/カシスソース。

では、いただきます！
通常パフェは上から味わっていくのだけれど、上層（チーズサブレから上）は外して取り皿へ。
下層からいただきます！
グラスに詰められた様々な味が混ざり合い、感じるのはシャインマスカットに夏の名残、モンブランクリームに次に来る秋の気配。
最下層のレモンジュレとチーズが甘さを引き締め、大人の味を演出。
途中で、傍らに置いた上層のぶどうをつまみ、ぶどうのソルベを一口。
全ておいしいけれど、上層と下層の一体感を味わいたい。

試しに上下を隔てるチーズサブレを解体することに。
端をかじると結構固く、砕くものではないらしい。
チーズの風味が濃くて塩気もあるので、単独で口直し的にいただいた方が合っている感じ。
それに上層のぶどうをグラスに投入するのも無粋です。
結局、一度に全ての素材を味わうのは諦め、上層と下層は別々にいただき、それぞれの「ぶどう」使いを楽しみました。
ボリュームはありますが、食後感は軽いです。
満足。

●コーヒー
[グアテマラ ロスマ農園 フーリーウォッシュト]
軽い口当たりで苦みは控えめ。
パルフェの口直しになる控えめで心地よい酸味。
後味はさっぱりしているのに奥行きを感じる味。
パルフェの後に出されたショコラにも合いました。
説明によると、「上品なビター感の中に感じるブドウのようなジューシーさ。
葡萄との一体感は勿論、パフェのミルキーな風味に奥行きのある複雑味」
ここまではわからず。

・ショコラ
ベリー系のゼリーを包んだもの。
甘酸っぱいゼリーとショコラが好相性。

念願の「ぶどうのパルフェ」。
1つのパルフェで2つのスイーツを味わうという斬新で贅沢な造りでした。
非の打ち所ないおいしさでしたが、椅子の座り心地からか集中できず。
次の機会があれば、椅子席で楽しみたいです。
目指すは苺の季節かな・・・。

等々力にあるパティスリーです。
パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ（武蔵小山）のシェフパティシエールだった岩柳麻子氏が独立して開いた店。
デザインが素敵なケーキ、イートイン限定の旬のフルーツを使った「パルフェ」が人気です。
2015年12月開店。

場所は等々力駅から尾山台駅方面へ約2分、線路沿いに建つビルの1階。
看板はなく、灰色の壁にガラス張りのシンプルな外観です。
通り過ぎないようにしましょう。

午後訪問。
店内は外観同様に灰色の壁。
入口近くは外光が入りますが、奥は暗め。
スポット照明が壁の灰色に反射し、ショーケースがなければ殺風景な雰囲気です。
ガラス張りの工房ではスタッフが忙しそうに働いていました。

ケーキの種類は多いです。
正面のショーケースにはケーキとジェラート。
焼菓子とコンフィチュールなどは、空いた場所に配置。
暗めな壁の色に対して、ショーケースにずらりと並ぶケーキは明るく美しい。
ケーキを引き立てるために、内装は考えられているようでした。

イートイン出来るのはケーキ、ジェラート（400円～）、パルフェ（価格は税抜き）。
今回の目的は「パルフェ」です。
季節替わりのパルフェは2種類（ドリンク付き）、台数制限あり（平日15台、休日30台））。
・パルフェ 1stアニヴェルセルー キャラメルリンゴパルフェー（2,500円）：開店1周年を記念した1月のパルフェ。
・パルフェビジュー ショコラ（2,700円）：バレンタインのスペシャリテ（～2/14）。
・ドリンク（ケーキ＆ドリンクセット -100円、ケーキ＆ドリンク＆ジェラートセット -150円）
コーヒー・紅茶（500～600円）、ソフトドリンク（400～500円）、アルコール（700～1,200円）。
特にワインはシニア・ソムリエ粟田氏のコレクション。
更にデザートワインはオールドバカラのグラスでサービス。

先に注文後、席を選びます。
イートイン席は、正面右手から奥にテーブル席を配置。
奥には大テーブルの半個室もあり。
訪問した日は、窓際のカウンター席に商品が並んでいました。
空いていたので、好きな席に着席。
接客は普通に良いです。

注文したのは以下の通り。
◆パルフェビジュー ショコラ（2,700円）
ドリンクは、デザートワイン（赤）を選択。
●パルフェビジュー ショコラ
高さのあるパフェグラスに、ショコラづくし。
アクセントはベリーの赤と下層の2種のジュレとソースのグラデーション。
シックで華やか・・・大人のパフェです。

構成はスタッフが説明してくれました。
（覚えきれなかったので、店のFBより引用。）
上層より、ショコラづくし。
・ショコラ（薄くのばしたもの）
・フィヤンティーヌショコラ
・フレッシュベリー（フランボワーズ&カシス＆苺）
・チョコレートジェラート
・山梨県甲州産ドライフルーツ（枯露柿、ピオーネ、プラム）とナッツ（ピスタチオ、アーモンド）のジェラート
・ショコラ生地（ショコラビスキュイ）
・パールクラッカンショコラ
・チョコレートジュレ
・フレッシュフランボワーズ
・ライムジュレ
・イチゴの果肉入りフランボワーズソース

前半は食感の異なる3種のショコラと2種のジェラートの味わい。
ショコラはフィヤンティーヌショコラ、ショコラビスキュイ、パールクラッカンショコラ。
2種ジェラートは、濃厚なショコラと色々な味と食感のドライフルーツ＆ナッツの組み合わせ。
途中デザートワインを味わうと、ワインの酸味がショコラの味をさっぱりとさせます。

後半はジュレとソースと混ぜ合わせていただきました。
ジュレ・ソース・ベリー類の酸味がショコラと混じりあうと、コクのある味から爽やかな味に変化。
パフェグラスが空になった時、パフェの完成度の高さを実感。
ショコラのパフェなのに後味はさっぱり。
・・・素晴らしい。

●デザートワイン（赤）
ショコラに合わせて赤系のワインで。
メニューによると、ビアン ディ ソーニ'00。
度数が強いので、氷入りのグラスと共にサービスされました。
香りが良く、甘味と酸味に加えて心地よい渋みがある味。
口当たりが良いので飲みやすいですが、アルコール濃度はそれなり。
後から酔いました。

ショコラのパルフェはショコラが主役でフルーツの割合が少なめ。
ケーキも気になりましたが、次にいただきたいのは大好きな「ぶどう」を使ったパルフェ。
再訪しようと思います。