【百名店2020】VISAとMasterが使えるようになりました : オーボンヴュータン 尾山台店

日本橋高島屋店に行ったら、オープン直後で長蛇の列。
並んでる人の間からショーケースを見たら、ケーキの種類が少なっ！
尾山台店を知ってしまったら、物足りないです。

ということで、翌週末に尾山台に行ってきました。
年に数回しか行けませんが、いつ行っても、店内に入ると心が躍ります。

個人的には、三越本店に次ぐ、パワースポットです。（笑）
日頃の心の汚れや埃が、フワーッと取り除かれて、店を出るときは晴れ晴れとした気分になるので。

それは店内の豪奢な雰囲気もありますが、店員さんたちのホスピタリティとか、
お菓子たちの毅然としたスタイルとか･･･
空気感がとにかく素晴らしい。
なんだかすごく背筋がしゃんとして、清められる。

今回は、早起きをして（どんだけ張り切り？）11時前に入店出来たので、
いつもは会えないカヌレや、ジャガイモの形のアイツ（笑）とか、購入することができました。


【本日のお買い上げ】

◆バルケット セゾン＠510円

季節のフルーツの盛り合わせタルトです。
フルーツが盛りだくさんで、どうやって食べていいのか困っちゃいます。
いちご、りんご、キウイ、オレンジ、赤すぐり、白すぐり、ラズベリー、ブルーベリー･･･
小さなフィナンシェのようなタルトの上に、把握しただけでもこれだけのフルーツが乗ってました。


◆タルト ダムール＠530円

行ったら買わずにはいられないケーキです。
日本橋高島屋でも販売しています。
下部のタルトの中にはチョコクリームがみっちり入ってます。
その上に煮リンゴ、そして、クリスマスカラーのグリーンのピスタチオと、
ピンクのラズベリーのクリームで覆ってるケーキです。
甘さ控えめと言ってる世に逆らって、ねっとり＆濃厚！
こうでなくっちゃ！
小粒なケーキだけど、1個で大満足します。


◆ヴェール アムルー＠500円

タルトダムールと味がかぶっちゃった。
こちらもピスタチオのバタークリームとイチゴのガナッシュでできた
クリスマスカラーのオペラっぽいケーキです。
ピスタチオの砕いたものが感じられ、香りもよく出てます。
上のM字のジャムの酸味のパンチが効いてました。


◆パタット＠290円

やっと会えたよ、ジャガイモ君。
なんでこの形なのかね？？？
オーボンビュータン出身の方の店、ロタンティックでも、ジャガイモいました。
穴から飛び出てるおひげは、バターで出来てるそうです。
中は、ラムボールに似てるかな。
レーズンを噛むとジュッとお酒が。
ちょっとの量で、コーヒーや紅茶がすすみます。


◆ノネット ド ディジョン＠420円

表面は砂糖がけで、パリパリの薄氷です。
生地はほんのりシナモン味、中はキイチゴで酸っぱい。
見た目と違って不思議なエキゾチックな焼き菓子でした。


◆カヌレ ド ジロンド＠250円

いつも早々に売れてしまうカヌレが今日はいました。
しっかり甘さがあり、中のラム酒が香ります。
外はバリバリ、中はしっとりのコントラストがくっきりです。


◆ガレット バ ブルトンヌ＠240円

アーモンド味が強めのサブレでした。
大きいし、厚さもあるので、食べ応えがあります。


オーボンヴュータンのケーキはどれも小ぶりだけど、しっかり甘くて、しっかり濃厚。
コーヒーや紅茶が進みます。

甘さ控えめで中途半端なケーキをいくつも食べるより、ここのケーキ1個で十分満足♪


以前、伺ったときは現金のみだった気がしますが、VISAとMasterが使えるようになってました。

いろんなスイーツ店に歩き回っているけど、ここのは1か月もしないうちに禁断症状。

前回はイートインでわちゃわちゃと食べたので、
今回は家でゆっくりじっくり、ねっとりと視姦プレイ(笑)をしてやろうと、テイクアウトで。


クリームが溶けてしまう季節が来る前に行かねばで、
気温が低めの雨の降りそうな日に、早起きしーの、大嫌いな渋谷を通過してーので行きました。
（↑でも家についたら、クリーム溶けてグズグズになっちゃったよ～）

代官山や自由が丘、二子玉川でさえ、面倒臭がって年に1回行くか行かないかの私ですが、
オーボンヴュータンの為なら、行きます！
それほどまでに魅力的なお店♪


11時前に到着。
ショーケースにはすべての商品がぎっちり並んでいて、圧巻です。
あー、やっぱりこの空間好きだなぁ。


ショーケースの先には、白い服を着た若い店員さんたちが。
偉いよね、その若さで自分が進む道を見つけて修行していて。
オバチャンは未だ自分探し中だよ。(T_T)

ここの青年たちは、まだたどたどしながらも品があり、教育が良く行き届いてるなと感心する。

前回は演歌の貴公子の山内惠介似の男性に接客してもらったが、
お顔だちも美しいし、簡潔でよどみない商品説明、上品な所作に、感動したものだ。
（↑ぶっちゃけ、オーナーの河田シェフの説明が一番わからなかったっていうのは内緒･･･）

今回は目をクリッとさせた桐谷健太似の男性だったが、
声のトーンといい、穏やかな対応といい、まだお若いと思うが落ち着いていてよかった。

最初からこういう実直で落ち着いた方が面接を通過するのか、入ってからの教育でこうなるのか。
ただただ感服するばかり。

ケーキの楽しみもあるけど、彼らの姿勢を見て、
日ごろたるんだ生活をしている自分を戒めに行くというのもあり、再訪してしまう。


こんな愛する店でも不満がひとつ。
イマドキ、現金払いのみなのだ。
でもカード払いになったら、あれもこれもと買ってしまいそうだし、
シャルキュトリー（ソーセージやパテなど）にまで手を出してしまいそうだから、
これでいいのかもしれない。


＜本日のお買い上げ＞
●パン･オ･ショコラ＠200円
バターの甘味が来るけど、手がそんなにベタベタしない。
思ったより、チョコが少なめ。
だけど、大人にはこのくらいのバランスでいいかも。


●カヌレ＠210円
予約しないと買えないと思っていたカヌレが、本日はありました。
意外と小ぶり。
私は外側がガリガリするくらいのが好きなのだけど、こちらのはそれほどでもなかった。
中はしっとり。ラム酒はほんのり。
期待ほどではなく、あれれ？って感じ。


●パピヨット＠315円
乾燥したクレープ生地みたいなので包まれている。
アップルパイみたいな具が入ってるのかと思いきや、
生地がしょっぱい、リンゴが酸っぱい、チョコがほろ苦い、甘さ一切なしという不思議なパン。
ちょい苦手。


●アリババ＠380円
ブリオッシュの生地にビチャビチャになるほどのラム酒がふんだんにしみこませている。
上部はバターがしみ込ませてあるのか、ラム酒とバターのコクが一口目に衝撃を残す。
後からオレンジのかんきつ系がフワリフワリ。
中にはカスタードクリーム。
最後の一口は、ブリオッシュのキャパを超えたビタビタのラム酒まみれを放り込み。至福だ。(笑)
全体的に、やや辛口のサバランと思う。
味が何段階もきて、自分の中のサバランランキングでは1位。(笑)


●ソレイユ＠550円
家に帰ってびっくり。上に乗っかってる卵が割れちゃってる～。
持ち運びが悪かった。
下は珍しいジンジャー味のダックワーズ。
中は角切りのマンゴー、そして、何やら、シャキシャキした果実も。
南国フルーツ味の濃厚な甘さを、しょうがやライムでさっぱりのケーキ。


●カルテット＠450円
3層になってるクリームケーキ。
1層ごとに味がしっかりしている。
特に一番下のジャンドゥーヤ味が好き。
ずっと舐め続けていたい。
口の中で、サッと溶けて、余韻だけ残して去っていく感じがたまらん。


●タルトダムール＠450円
見た目もかわいいけど、これが一番、味のメリハリがあって、技があって好き。
クリームの下には、濃いチョコと煮リンゴが。
小さいけど、ひとつで満足。
でも毎日食べたいから、次回は買いだめしに行きたい。（野望）

念願のアサコイワヤナギでビジューパフェを食べた後は、
マイレビさんオススメのオーボンヴュータンへ。


これが本場のフランススタイルなんだろうなぁ。
ケーキ屋と思ってきたら、パンからデリまでちょっとしたデパ地下状態。

ケーキだけでも、生ケーキ、アイスケーキ、タルト、一粒スイーツもの、焼菓子･･･etc.
色々ありすぎて、目移りしてしまいます。(*_*)


それぞれのゾーンに、パティシエ服を着た店員さんが何人か配置されており、
「あの･･･」
と言えば、すぐに対応してくれるサービス。

しかもここの店員さん達、若くて、男前ばかり。（驚）
どの方にも共通するのが穏やかな口調で、品がある。
ケーキを作るだけじゃなくて、こういう所作も教育されるものなのかしら？


イートインスペースもあり、本来は12時近くにオープンらしいのだが、
マイレビさんが交渉したら、少し早い時間でもOKを頂けました。ありがとう～。


プチガトーゾーンもいろんな種類があって、悩む･･･
なかなか決められなかったけど、ルックスで2種選びました。

もう一つ追加したのは、一度食べてみたかったカリソン。
4種のフレーバーのうち、パイナップルを選択しました。


◆タルト ダムール＠450円
クリスマスカラーのかわいいケーキです。
緑はピスタチオ、ピンクは木いちごのクリーム。
これだけでも美味しいのに、タルトの中に、杏子とリンゴのカラメリゼされたものと、濃厚なチョコが。
このカラメリゼとチョコの濃厚さが、かなり好き。


◆モン カフェ キャラメル＠500円
これはルックス買い。
外側はねっとりしたキャラメルコーティング。
内側はお酒が効いたスポンジとクリーム。
かわいい顔して、お酒と甘さのパンチがあるケーキです。
1個ですんごい満足度が高い。


◆カリソン（パイナップル味）＠200円
手間が大変かかるため、日本で売ってるところは数少ないと思います。
仏系の本によく出てくるお菓子で、「幸せの菓子」と呼ばれてるもの。
一度食べて見たかったのです。
ねちっとした歯触りで、ひとかじりでかなり甘い。
一粒でコーヒーがかなり飲めます。（笑）


◆コーヒー＠500円


全体的に、クリームがゆるめな気がしました。
イマドキのケーキにしては、サイズが小さめ。
でも小粒なのに、味がしっかりしているので、ケーキ1個で満足します。

ここのケーキは、一つ一つに向き合って味わった方がいいなと思いました。
3個食いはちょいと乱暴だった･･･。(>_<)
特にモン カフェ キャラメルは、自分ご褒美に買って、夜にゆっくり食べたいかも。

スイーツならではの甘さもしっかり。
フルーツの酸味、カラメリゼのほろ苦さ、どれもがメリハリのある味で好みです。

さすが老舗だなぁ。


日本橋タカシマヤにも店舗がありますが、やはりこちらの空間を楽しみたい。

尾山台、遠い、遠いんだけど･･･
また伺いたいと思います。

シャルキュティエの次男さんのデリ類も食べてみたい～。


　　　◆　　　　　◆　　　　　◆　　　　　◆


そうそう、若いパティシエさんたちが、それぞれの持ち場に立ってるところに、
パティシエ服を着た柄本明似の方（失礼！）がフラリ。

カリソンの質問をしたら、大雑把（笑）に気さくに答えてくれてたので、
あまり意識していなかったのだけど、後から
「ここの河田シェフのところで、修行された方が、あちこちでお店出してるんですよ」
とマイレビさんから聞いて、へーとスマホで調べたら･･･

さっきの仙人みたいなオジサンは、巨匠・河田シェフだったんじゃん！！

2人で「ええ！」って顔を見合わせてしまいました。

今も現役で現場に立たれているのですね。
いい思い出になりました♪