独特なクリスピーピッツァ : OTTO

2024年3月
　等々力渓谷は2023年の7月からずっと閉鎖されている。等々力不動尊近辺の下流のあたりがわずかに見られるだけだ。こちらのレストランは等々力渓谷の真ん中辺りに位置していて、以前は観光客の利用もかなりあった。土曜日のランチタイムに満席でないのは閉鎖の影響だろう。
　しかしおかげで地元民は利用しやすい。特にピッツァが食べられるのがありがたい。こちらのピッツァは袋型の丸フォカッチャを大きくしたようなタイプで、食感がとてもユニークだ。同じタイプのピッツァは、よその店では見たことがない。こちらのオリジナルだと言っていい。

　今回の注文は、スペシャルランチ5,300円。前菜はかぼちゃのポタージュとパテドカンパーニュのマスタード添え、ピクルス、サラダ、フォカッチャ、サーモンのカルパッチョ風、ミニグラタン。
　ピッツァは王道のマルゲリータと、変化球でチキンとごぼう。マルゲリータは期待通り。チキンはサクッと焼き上がっていて、ごぼうの香りがいい。クリスピーなピッツァはビールによく合う。

　メインはアンガス牛のタリアータ。つまりステーキだ。部位はザブトンとのことで、つまりは赤身である。昔は脂身たっぷりのサーロインが好みだったが、最近はもっぱら赤身肉やハラミだ。タリアータは火入れが丁度よくて、赤ワインに合う。パンナコッタとダブルのエスプレッソで〆れば、お腹も心もいっぱいだ。いい感じの休日ランチをいただけた。ご馳走様でした。

2023年9月
　等々力渓谷は身近な観光地として、土日は観光客で混む。しかし現在は等々力渓谷の川沿いの道が立ち入り禁止になっている。その情報が広がっていないのか、川に降りようとして立入禁止のフェンスに気づく人が多い。川の安全確保のために工事をしていたのは、一体何だったのだろうか。管理は世田谷区だ。保坂さん、しっかりしてくださいね。

　久しぶりにランチで訪問。灯台下暗しで滅多に来ない。今回はなんと11年ぶりである。日曜日の13時は満席だった。渓谷は観光できなくても、こちらでランチを食べられれば十分だ。
　ということで、休日ランチなのでとりあえず生ビール。注文は前菜とパスタとソフトドリンクのセット。前菜はフォカッチャ、かぼちゃのスープ、サラダ、生ハムメロン、サーモンマリネ、パテドカンパーニュなど、美味しいものが少しずつ。生ビールが進む。
　パスタはペスカトーレビアンコにした。家で作るには魚介を数種類買って下処理してと、ハードルが高いので、こういうメニューは外食でいただくのがいい。セットだけだとちょっと足りないので、ピッツァを追加。ちょっと辛いハラペーニョ。こちらのピッツァは、生地が薄いクリスピータイプである。パリパリとした食感が楽しい。イタリアンと言えばナポリタイプのピッツァの店がほとんどだから、これは珍しいと思う。たまに食べたくなるピッツァだ。持ち帰りもできる。
　最後にドルチェも注文。冷製クレームブリュレとティラミス。ティラミスはちょっとマスカルポーネが少ないが、まあまあの味。ホットのカフェラテをいただくと、お腹いっぱいを自覚する。いい休日ランチになった。ご馳走様でした。

家のすぐそばにありますが、逆に近すぎてあまり足が向かないという、そんな店です。
もちろんこれまで何度も利用しました。でも、家の近くの店はどこか身内のような面があって、褒めるのもけなすのも、いずれにしても書きづらいところがあります。

厨房のスタッフはどうなのかわかりませんが、ホールの方はわりと入れ替わりがあるみたいですね。一番利用していたのは背の高いすらっとした男性がひとりでホールを回していたときです。割とあっさりした接客でしたが、気取りがなくていい感じでした。
今は黒い服の女性2人がホールを切り盛りしています。テキパキしていて、いまが一番いい感じだと思いまして、それで口コミを書く気になりました。

料理は前からずっとおいしいと思っていました。フォカッチャはいわゆるナポリピザの小さくなった感じの物で、中に空気が入っています。手が粉だらけになりますが、おいしいフォカッチャです。
ピザはそのフォカッチャが大きくなって窯で焼いたバージョン。薄い生地にソースも薄くのっていますが、何故かそれが凄く美味しい。

一度だけ魚料理が生臭かったことがありますが、本当にその一度きりでした。それ以外はすべて一定以上のレベルの料理が出てきます。
利用するのはひとりか、家内と一緒かのどちらかで、シチュエーションがあまりにも地味だったから、これまで書く気にならなかったのかもしれません。いい店には間違いないのですが、ご近所なので採点は辛めにしました。

2011年の5月の夜に訪問したときは、料理が全体に濃いめでした。悪くはないのですが、イタリアンで濃いめの料理はちょっときついかも。ひとつの料理だけが濃いめならイレギュラーかと思えるのですが、アミューズのクリーム煮もサラダのドレッシングもディアブルのソースも濃かったので、これは全体が濃い味になったのだと言わざるをえません。
今回のホールは若い男性でした。サービスは悪くはありません。ホールの人はこの5年間でたくさん入れ替わりましたが、もしかしたら料理人も最近、入れ替わったのでしょうか。

2012年6月
ランチで訪問しました。前回感じた、総体的な味の濃さはありません。バランスが取れています。
ピッツァは縁のところがパラパラと崩れてしまうのが少し難点ではありましたが、それなりに美味しい。
ピッツァを食べるとどうしても手が汚れるので、紙おしぼりでもいいので置いてほしい気がします。