リヨングループはカジュアルベーカリーのお手本的存在では？ : リヨン リアン

この日は洗足池まで散歩して、ランチは洗足池の洋食店「クメキッチン」でいただきました。
最近は、3密、そして長時間の飲食タイムを避ける目的もあって、これまでの休日の食べログ活動の定番であったランチ後のコーヒータイムをカフェで過ごすことは敬遠しており、残すは翌日の朝食用パンの調達のみです。

今回は、洗足池のお隣駅である長原駅まで徒歩で移動し、長原駅近くの当店に立ち寄ることにしました。

ベーカリーの「リヨン」には、大きく分けて二つの系列があります。
一つは、株式会社 牧・リヨンセレブが直営店として運営する「リヨンセレブ」ブランドのお店です。
株式会社 牧・リヨンセレブは、昭和34年に食品スーパーを営む牧商店として創業しました。
その後、昭和48年にベーカリー営業に着手し、焼きたてパンの店「ディオール」1号店を江戸川区篠崎町に開店。
さらに昭和61年にリヨンセレブの1号店を大田区の梅屋敷にオープンしています（現：リヨンセレブ梅屋敷）。
現在、リヨンセレブブランドのお店は、それ以外に6店舗展開しています。☞リヨンセレブ 西葛西、リヨンセレブ 鹿骨、リヨンセレブ 南行徳、リヨンセレブ 柴又、リヨンセレブ お花茶屋、リヨンセレブ 市川宝
私の生活圏とは離れた場所にあることもあって、これらのお店とはこれまで全くご縁がありません。
そのうち機会を見てチャレンジしてみたいですね。

もう一つのリヨンは、株式会社 牧・リヨンセレブの関連会社であって、前記ベーカリー創業店の店名でもある株式会社ディオールを通じて運営しているボランタリーチェーンのリヨンです。
こちらは、「リヨン 〇〇」という店名で、各所に展開されています。
リヨンセレブとは対照的に、こちらの方はこれまで結構ご縁があって、記憶している限りでも、西小山の「リヨン メルシー」、荏原中延の「リヨン 夢工房」、武蔵新田の「リヨン モアール」(その後、移転。新店舗☞リヨン モアール）、西大島の「リヨン 穂の香」、そして瑞江の「リヨン ソレイユ」といったお店を利用、レビューしてきました。
現在リヨンの総店舗数は公表されていませんが、5年ほど前に私が調べたデータでは、ボランタリーチェーンたるリヨンは、東京都下（大田区とか江戸川区などの渋い地域が多い）に18店舗、千葉県下に19店舗、後は茨城、神奈川が各1店舗のほか、何故か遠く飛んで沖縄の豊見城にも1店舗展開ということになっています。
リヨンセレブも含めてだったと思いますが、当時は、40店規模のチェーンだったようですね。
因みに食べログ店舗検索で調べてみると、現時点で登録されている店舗は、東京都内19店舗、千葉県内17店舗とほぼ前記店舗数とあまり変化が見られず、最近は出店の勢いがやや停滞しているものと推定されます。
やはり近時のベーカリーの店舗過多というのも店舗展開に影響しているのかもしれませんね。

今回訪れた当店もこちらのディオール社のボランタリーチェーンの一つですが、そんな停滞状況が推測される中で2019年3月に果敢にオープンしたまだ新しいお店です。

この日は、ランチを終えた12時15分頃の訪店になりました。
店頭では、数名待っている客がいましたが、これは入店を待っているのではなく、夫婦、家族で買いに来ながら店内の密集を避けるべく店外で待機している人と思われます。
ということで、お店にはすんなり入れました。

パンは、中央に置かれた2段棚のほか、レジに向かう順路に沿った壁際の3段棚にも並べられています。
アイテム数は多からず少なからずといったところで、価格帯は、やはりかなりリーズナブルです。
私はこれまでのリヨンの店舗は総じて高めの評価をさせてもらっていますが、パンのラインナップを見る限り、当店も期待を裏切られそうにない感じを受けます。
コロナ騒動後は、ベーカリーもパン一つずつをラップに包んだりしているお店も見かけますが、当店ではラップがかけられているのは一部のパンに留まります。

今回、パンは以下3点を購入しました。
・フランクロール＠180円
・塩バター＠108円
・パフココナッツ＠140円
合計428円

＠143円ですからやっぱり安いですね。

持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

フランクロールは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで4分間加熱していただきました。
なかなかジューシーなソーセージですし、パン生地のほのかな甘みがソーセージの塩味ととてもいいバランスです。
なかなか美味しいパンでした。

塩バターは、レンジで15秒チンした後、600Wのオーブンで3分間加熱していただきました。
今やどこのベーカリーにも置いてある感のある塩パンですが、当店のは、ちょっと細長いのが特徴。
ソフトな生地にバターの香りが芳醇でこちらも美味しかったです。

パフココナッツは、マラサダ風の揚げドーナッツですね。
ビスケット生地ではなくてパン生地でサッと揚げて表面にココナッツパウダーをまぶしてあります。
揚げパンでもしつこくなく軽い食感でサクッと食べられました。

全体にリヨンらしい安定感のあるラインナップだと思います。
私のホームグラウンドと言ってもいい東急沿線エリアで検索するとリヨンの未訪店がもう1店あります（池上線の御嶽山駅近くにあるリヨン 麦の華）ので、そちらもそのうち訪れたいと思っています。

なお、当店は、詳細は書きませんが、ちょっと店員さんの対応に違和感があったため、サービス評価はやや低めにさせてもらいましたので悪しからず・・