やはり上質のとんかつを食べると気分爽快です！ : とんかつ 燕楽

とんかつは、帯広勤務時代には良く食べました。それこそ週1くらいで食べていたかもしれません^^;
とんかつ専門店へ行ったら、ランチメニューとかは頼まずにその店の最上級メニューを頼むべしというのも、その時に独身貴族の後輩（今もって独身貴族ですが・・・）から教わりました。

その後、ダイエットなどもあってしばらくトンカツを封印した時期が続きましたが、最近になって尊敬するフォロワーさんの影響もあり、ボチボチ通い出しています。

とんかつは、ラーメンやカフェなどと並んでやはり食べログＢ級のジャンルではとてもメジャーな存在です。
いや、とんかつ専門店の価格レベルを考えるともはやＢ級ではないのかもしれませんけどね。

試しに私のとんかつジャンルのレビュー数をチェックしてみたら、なんと33位にランクインしていました。
レビュー数は82件だそうです。
こういう数字を見ると良く行ったなあと思いますね。

今回は、久しぶりに東急池上線沿線の食べ歩き。
千鳥町にあるこちらのお店を利用してみることにしました。

「燕楽」と言えば、本家である御成門のお店が名高いわけですが、 食べログの評価では、そちらの弟子筋のお店である池上のお店の評価の方が高くなっています。
当店も同じ弟子筋のお店ということになるようですが、食べログ評価では本家と拮抗するくらいの存在です。
その他、北柏にも同名のお店がありますが、こちらは池上からの暖簾分けだそうなので、御成門の本家から見ると孫のような存在かと思われます。

この日は、住まいから荏原中延駅まで歩いて、そこから池上線で千鳥町駅まで出ました。
因みに荏原中延駅前のラーメン店「多賀野」は11時半開店のところ、10時半のこの時点で既に店頭に9人の列が出来ていましたので、世の中には物好きがいるものだなと思います。

それはさておき、当店もそれなりの人気店らしいので、オープン直後の訪店がいいだろうと思い、11時5分ほど過ぎにお店に到着しました。

店内はＬ字型のカウンター席が5席とテーブル席が1卓6席、そして小上がりのテーブル席が2卓12席あります。

先客はカウンター席に3名とテーブル席に1名。小上がり席こそ空いていましたが、私のすぐ後にも客が入ってきて、カウンター席とテーブル席は11時10分には満席となりました。
オープン直後にしてはなかなかの繁盛振りです。

私は空いていたＬ字型カウンター席の短辺の席(1席)に座りました。

お店は高齢のご夫婦らしき方とその息子さんらしき3名で切り盛りされています。
とんかつを揚げるのは専ら息子さんらしき方で、ご両親はキャベツを刻んだり接客をしたりと、その他の雑用を引き受けている感じです。
何となく家族が一体となって経営に当たっている気がして好印象を持ちます。

卓上にはメニューが置かれています。
ヒレカツ定食、ロースカツ定食、エビフライ定食そしてミックス定食(ヒレ、エビ)が各2,100円、とんかつ定食(ヒレ90g)1,250円などのほか、ランチタイムメニューとしてカツランチ@900円というメニューもあります。

ここは定番のロースカツ定食を注文します。

カウンター席から厨房が見渡せますが、揚げ物は鍋3つで揚げています。
いわゆる低温揚げというやつですね。
先客は、コロッケ、カキフライなども注文していましたが、ロースカツとそれ以外は別の鍋で揚げていました。

揚げられたロースカツは暫く金網の上で休ませた後6切れにカットされて皿に乗せられて提供されます。
注文から23分ほど経っていました。
とんかつの隣には自家製ポテトサラダと千切りキャベツが添えられています。
定食には、この他小鉢の冷奴、漬物、豚汁が付きます。

まずはベジファーストで千切りキャベツをいただきます。
春キャベツにはまだ早い時期ですが、緑色の濃いキャベツで甘くて美味しいです。

そして、トンカツ。低温揚げなのは間違いないと思いますが、衣はキツネ色にこんがりと揚がっています。
豚肉は平田牧場の三元豚らしいですが、レア度は低く、中までしっかりと火が通っています。
厚さは最大で16mmくらいでしょうか。
平田牧場は直営レストランも出していますので、それほど希少価値のある豚肉ということではないですね。

揚げ油は、腸間膜から抽出したラード100%とのことですが、新鮮な油を使用しているのは間違い無く、焦げなどは一切見られません。
サクッとした肉の歯応えは絶妙の熱の入り方がなせる技なのでしょう。
いずれにしても美味しいトンカツ。
個人的にはもう少しレアの方が好みなのですが、熟練の技を感じるトンカツでした。

添えられているポテトサラダも自家製マヨネーズ使用というこだわりよう。
そして、このポテトサラダが風味が抜群でとても美味しいんです。
ここまでこだわっているのは凄いですね。

定食の付け合せの中では、漬物、豚汁、ごはんが要コメントです。

漬物はカブときゅうりの糠漬けですが、程良い漬かり具合で美味しい。量も気前が良かったです。

豚汁は、本来主役であるべき豚バラ肉ではなくてたっぷり入った厚切りの大根がやわらかくて美味。
ごぼう、にんじんのわき役陣もいい仕事をしていまし、豚肉もけちってなんかいません。美味しい豚汁でした。

ごはんは、茨城県産のコシヒカリ。
品種的には二流かもしれませんが、農家直仕入れですので、ポストハーベストが違います。
炊き方は、やや固めですが、とても美味しいごはんでした。

そんなことで、やはり評判のお店だけあって上質のとんかつをいただけました。
ランチで2,100円は痛いですが、この内容ならあながちコスパが低いとは決めつけられません。
美味しいもの、本物を食べるとほんと気分が爽快になりますね。