カツ丼に「映え」は無用 : とんかつ燕楽

とんかつ燕楽

(エンラク)
とんかつ百名店2024選出店

食べログ とんかつ 百名店 2024 選出店

この口コミは、野良パンダムさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

4.0

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気5.0
  • CP-
  • 酒・ドリンク4.0

4.0

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2024/04訪問51回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

カツ丼に「映え」は無用

再訪。 池上線池上駅近くにあるトンカツ屋。店の外観は大衆的な佇まいなのだが、店主さんの技量の高さ&妥協しない仕事っぷりは天下一品。


無性に煮カツ丼が食いたくなったので燕楽さんへ。都内にはカツ丼の旨い店はたくさんあるが、とびきり旨い煮カツ丼となればやっぱり燕楽さん。
千鳥町燕楽って選択肢もあるがこの日は池上燕楽へ。久しぶりに職人が作るカツ丼を楽しむとしよう。


夜営業時間に凸。
カウンターに空席ありですんなり入店したが、奥のテーブル席や二階座敷にもお客さんがいる模様。
テイクアウトの注文もけっこう入ってるよなんで、これはだいぶ待たされるパターンだな。
まあやっつけ仕事のカツ丼食わされるよりは、待ってでもきちんと作ってくれたカツ丼を食いたいので待つのは構わんのだが……
こゆ時のために軽いツマミとビール小瓶とか欲しいんだよなぁ。定食だとポテサラが先に出るから良いが、カツ丼だとポテサラが無いからなぁ。


提供されたカツ丼はドコにでもありそなフツーのビジュアル。決して写真映えなんかはしない。
ちよ松(大阪とんかつ)や丸七なんかのほが間違いなく写真映えはする。


が、食って旨いのは燕楽のカツ丼。
映えを優先するあまり肉を食べた感が薄く、さらに丼としての一体感にかけるカツ丼が謎に流行しているが、ぶっちゃけ男飯の代表格たるカツ丼に映えなぞ無用。

ラード揚げの衣に濃いめの割下を吸わせたカツの味わいのなんと背徳的なことか。
ぜってぇ身体には悪いと理解はできるがそれでも箸が止まらん!!
映えカツ丼より肉は薄いのに肉を食べた感がしっかりあるのも重要ポイント。
こちとら肉食いに来てんだよ。肉食った感薄いカツ丼なんざに用はねぇよ。


しっかりと割下の味を吸わせているのにカツの衣やタマネギの食感が絶妙に残っているのも見事。
食感に乏しい映えカツ丼や蕎麦屋系カツ丼を食べた後だとよけいに カツ丼でも食感は大事な要素だとわかる。
にしても、この絶妙な食感の残し方はまさに職人芸やなぁ。


目立たない事だが実は飯も旨い。丼ものにはピッタリの固めで粒立ちの良い飯。その米粒の食感を殺さぬよにツユだくには決してしない。この割下量の見切り(盛り付け時に余計な割下を捨てている)も見事。
やはり丼ものは飯が旨くないとね。


付属の豚汁もたくさん入った具材からよい味が出て美味しい汁に仕上がっている。
量少ないとはいえ質の良い香の物が付くのも嬉しい。

ガツガツとかっこむよに食らってソッコー完食。今日もメチャ旨でした♪
美味しいカツ丼はたくさんあれど、一番好きなカツ丼となると やっぱここんちだな私。

  • とんかつ燕楽 - これぞカツ丼。王道にして正道であり覇道でもある。

    これぞカツ丼。王道にして正道であり覇道でもある。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼付属のお新香と豚汁

    カツ丼付属のお新香と豚汁

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2024/01訪問50回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

トンカツ名店でトンカツを食べないという暴挙

再訪。 いつもの燕楽さん。 もちろん、千鳥町(名店)でも御成門(良店)でも北柏(無理)でもなく池上の燕楽さんね。


前回訪問時、カキフライを食べたかったのにタッチの差で売り切れていて泣いたので今回はリベンジマッチ。
夜営業時間に凸。店内空席アリですんなり入店。メニューを見ることもなく以下の品を発注。

カキフライライス(2000円)
豚汁つきです。

良かった! 売り切れていなかった。
しっかしトンカツの名店に来てトンカツを頼まないってのはちょっと罪悪感あるな(苦笑)
ロースカツやヒレカツだと提供までしっかり時間かかりますが、カキフライはわりと早く提供されます。
ちゅうてもソコはやはり職人の仕事。 牡蠣を揚げる鍋はトンカツを揚げる鍋とは別で用意してあります。
そうよね。海鮮を揚げた油でお肉を揚げたら肉に臭みがついてしまいますもんね。揚げる温度だって肉と海鮮では全く違うワケですし。


コレ、当たり前のように見えますが実はきちんとやってる店は意外と少ない(とん太 あげづき はやっている)んですよ。人気店と言われてる店でも肉類と海鮮類を同じ鍋やフライヤーで揚げてる店(マ◯ジェが代表格)があるが、池上燕楽の店主さんはンな手抜きはしません。やっぱ旨いカキフライ食うなら、こうして揚げに気を配る店で食いたいよねぇ。
カキフライに添えるキャベツ千切りだって都度千切りにするこだわりようです。


カキフライライスは大ぶりのカキフライが5個、キャベツ千切りに立てかけるよに盛り付けてあります。
櫛切りレモンとパセリを添えて。
これに丼飯と豚汁という陣容。
ポテトサラダやお新香は付いていません。


まずは何もつけずにカキフライをひとつ頂きます。 ちな、ここんちのカキフライは爆弾カキフライ(小さな牡蠣をまとめて揚げる)ぢゃあないからね。
油臭さ皆無の衣は見事なまでにパン粉が立っていてサクサクと心地よいテクスチャ。 ロースカツ定食のよな少し甘い香りはしないので揚げ油を変えてあるのかも?
衣にサクりと歯が入ると中からアツアツの蒸気に乗って牡蠣の風味が口中になだれ込んできます。

あっちぃー(゚д゚)!!
あっちぃーがウンまい(⁠^⁠∇⁠^⁠)⁠ノ⁠♪
良い意味で牡蠣らしい香りを残してありますね。衣はしっかりキツネ色に揚がっているのに内部のカキエキスはしっかり保持したままなのもお見事。
トンカツを揚げる名人は牡蠣を揚げるのも名人のようです。


あとはレモンを絞ってソースや醤油をかけてカキフライを楽しみます。
そのままでもとても美味しいカキフライですが、少しレモン絞ると更に美味しくなりますね。
ソースはトンカツ用の甘めソースなんでカキフライとの相性はややビミョー。ここはスパイシーなウスターソースや、ピクルス入れたタルタルソースが欲しいところ。


醤油は意外なヒット。 少しだけかける事で牡蠣の風味がより膨らむよに思いました。アリだな。


ご飯は固めで粒のたった良い炊きあがり。
豚汁は根菜ゴロゴロ入った白味噌風味の濃厚で美味しいヤツ。
芸術的なまでに細く切られたキャベツ千切りは相変わらず絶品。


美味しくってアッというまに完食してしまいました。
ここんちのロースカツを食べ慣れている人間としては、ほんの少しボリュームが足らないかな。 大きめとはいえ海鮮ですし、ポテトサラダやお新香もないからね。 
カキフライライスにビールつければちょうどよい腹具合だったとは思うが、ビールと一緒にカキフライ食べてしまうとライスが余ってしまいそうだしね。そのへんは攻め方を考えなくてわ。


二人で行って
カキフライライス×2
瓶ビール×2
ポテトサラダ×1
なんてオーダーが良さそうですね。
1度やってみたいな。

  • とんかつ燕楽 - カキフライライスのカキフライ。けっこう大きめのが5個乗ってます。

    カキフライライスのカキフライ。けっこう大きめのが5個乗ってます。

  • とんかつ燕楽 - ライス&豚汁

    ライス&豚汁

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2024/01訪問49回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

ヒレカツも旨い

再訪。 
池上線池上駅近くにあるトンカツ屋。 大衆的な佇まいの店だが、店主の技量は都内トンカツ屋の中でもピカイチ。


ここんちの冬季限定牡蠣入りミックス定食を食べたくて行ってきました。
夜営業開始と同時凸する予定だったのだが、まさかの電車乗り越しというボーンヘッド。 このタイムロスが痛恨でした。

店内空席ありですんなり入店出来たのは良いが、何とまさかの牡蠣フライ売り切れ!? 
ファッツ(?_?) 
他のお客さんは牡蠣フライ食っとるのに、なして私の牡蠣フライは無いねん!!(電車乗り越すからや)
まあ無いのはしゃーないので……
ヒレカツ定食(2500円)
をオーダーです。

ヒレカツはロースカツよりは揚げ時間短いんだけど、それでもしっかり待ちます。テイクアウトの注文もけっこう入ってるので厨房は大変そうやぁ。

そんな大変な状況でも、お肉は直前に切り出すし、キャベツはカツが揚がってからの都度手切り。
相変わらず手間を惜しまぬ仕事っぷりやなぁ。


ヒレカツ定食はコロンとまぁるいフォルムのヒレカツが3個。肉量は200㌘だそうです。
上質なラードを使って揚げた衣からはほんのり甘い香りが漂います。
お肉の断面を見ると近頃よく見るかなりレアっぽい揚げ方とは異なります。わりとしっかり火が入ってるよにも見えますが、中心部はほんのりピンク色。


目の細かいパン粉の衣は軽くサクッとした歯触り。その中のヒレ肉はスッと歯が入る柔らかさ。柔らかな筋繊維の間からは濃い旨味がしっかり滲み出してきます。
こりゃ美味しい(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)
ロースと異なり脂身はほとんど無いのですが、脂身が無い分お肉自体の旨味が鮮明に感じられるよに思います。


お肉も旨いのだが衣もバツグンですね。
油っぽさは皆無でありながら衣にほんのり味がある。サクサク軽いテクスチャはひたすら心地よいし、カツ下面の衣が全くベチャついてないのもお見事。
マジな話、衣に関しては都内トンカツ屋の中でもNo.1かもしれません。


忘れちゃならないのがキャベツ。
芸術的なまでに細く切られたキャベツは口に入れるとフワっとした食感からキャベツの甘さが拡がります。
クッソうめぇ~。
マジな話、キャベツ千切りに関しては日本一ではなかろうか? そんぐらい美味しいキャベツ千切りです。
ここんち同様にキャベツを都度千切りにしている千鳥町燕楽でも これほどの旨さは無かったので、これは池上燕楽の店主さんの包丁技術の勝利なんでしょう。


根菜ゴロゴロ入った白味噌風味の豚汁も美味。
飯もこまめに炊いてるため良い状態。
自家製らしきお新香も糠の良い香りが漂う上質な物。


ヒレカツ定食として全くスキの無い素晴らしい陣容です。しかもこれが2500円で食えてしまうという事実。
昨今はお高いトンカツ屋が増えていますが、本来はトンカツってハレの日の料理ではなくケの日の料理だったハズ。
そうしたケの日のトンカツとして出来うる限りの極上品を提供してくれているのが池上燕楽さん。


ご褒美トンカツのお店もそれはそれで価値がありますが、庶民の私としては極上のケの日のトンカツを提供している店に末永く通いたいと思います。

  • とんかつ燕楽 - ヒレカツ定食

    ヒレカツ定食

  • とんかつ燕楽 - 豚汁&飯

    豚汁&飯

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラとお新香。

    定食付属のポテサラとお新香。

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2023/10訪問48回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

これぞ王道!ロースカツ定食

再訪。
池上線池上駅近くにあるトンカツ専門店。御成門にある「燕楽」からの暖簾分け。なんだが、今や御成門よりも高評価のお店になっています。
かなり独特の揚げ方をする肉厚ロース&まん丸ヒレカツはトンカツ好きなら一度は食べてみるべき名品。お料理提供まで時間かかる事でも有名。


美味しいロースカツを食べたくなったので燕楽さんへ。たまには千鳥町にでも…と思っていたが、気がついたら池上にいた。
夜営業時間に凸。店内空席ありですんなり入店。カウンター席に着陸。

オーダーしたのは
ロースカツ定食(2500円)
200㌘のロースカツ お新香 ポテトサラダ 豚汁という内容。

先客2名だけだがお料理提供まで時間かかるとの店主さんの言葉。
大丈夫です。ココのロースカツは時間かかると理解しております。

ここんちのロースカツは、火のついてない揚げ鍋に肉を投入し弱火でチョロチョロと火入れしてから段々と火力強めて最後は高い油温で仕上げる…というかなり特殊な揚げ方。


私がオーダーした時は前客のロースを揚げてる最中だったので、ソレが仕上がるまでは私の肉を切る事すらしない。
確かに時間はかかるが、誠実にお料理と向きあった結果なので文句を言うのはお門違い。
この程度の待ち時間すらイヤな人は他の店に行ったほが良いね。


前客のカツが仕上がったらようやく私のカツの番。
お肉を切り出し下味付与してパン粉を着せる。一連の動作のなんとムダの無い事か! これ見ているだけで楽しいわ。
さっきまでカツを揚げていた鍋の油をいったん抜き取る。空になった鍋に新しい真っ白なラードと先ほどまで使っていた油を混合で投入。こうして揚げ始めの温度を調整しているんやね。
あとはもう店主さんが20分近くつきっきりで丁寧にじっくり揚げていく。鍋の中をジッと見つめる店主さんの眼差しは、まさに職人のソレ。


提供されたロースカツ、均一な揚げ色に染まった衣が肉にピッタリ密着していて見るだけで旨そうです。
食べてみてもやっぱり旨い。 かなり厚切りの肉だけど、芯にはきちんと火が入っているのでサクッと歯が入る。歯が入ったトコからは文字どおり肉汁がほとばしる。
ウンマイ\⁠(⁠๑⁠╹⁠◡⁠╹⁠๑⁠)⁠ノ⁠♬

肉だけでなく衣も旨い。
ちょっと甘い香りが漂う衣は油のベタっとした感じは皆無。サクサクとしたテクスチャも心地よい。
やっぱトンカツは衣が旨くないとね。


トンカツの脇にそびえるキャベツも極上。こんだけ芸術的なキャベツ千切りなぞ他では滅多に拝めない。切ったキャベツを水に放たずにザルの中で振って空気を含ませてから盛り付けているので口当たりはふわっと軽く。


根菜ゴロゴロ入った豚汁も上出来。きちんと野菜の香りや食感を残してあるのナイスだなぁ。

お新香が自家製らしき美味しいお新香。手入れが行き届いた糠床ならではの香りが漂う蕪が特に旨い。


残念ながら飯お代わりは有料だが、定食のボリュームがあるので普通の胃袋であればお代わりせずとも満腹になるのでわ?


塩やソースでの味変を楽しみつつ美味しく完食。かなり高い満足度でありながらも、昨今のインフレしまくりなトンカツ屋に比べたら控え目な価格なのも嬉しい。 
よそ行きではなく普段の生活の中で美味しいトンカツを食わしてくれる名店です。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ定食

    ロースカツ定食

  • とんかつ燕楽 - この滲み出る肉汁の量!

    この滲み出る肉汁の量!

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラ&お新香

    定食付属のポテサラ&お新香

  • とんかつ燕楽 - 定食の豚汁

    定食の豚汁

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2023/07訪問47回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

本気の煮カツ丼

再訪。
池上線 池上駅近くにあるトンカツ専門店。都内に3軒ある燕楽の中で最も評価が高い店だ。
高評価の要因は店主さんの丁寧な仕事による味精度の高さからで間違いないだらう。そうした仕事の丁寧さがモロに味に直結している事を感じ取れるのがココのカツ丼。


旨いカツ丼を食いたくなった。
近頃流行りの【とじないカツ丼】も悪くはないが、私の好みとしては【上手に作られた煮カツ丼】のほうが圧倒的に好きなんだよね。
で、煮カツ丼の旨い店といえば真っ先に思いつくのが燕楽さん。
わりとマジな話、最後の晩餐で何を食べたい?というよくある質問には「池上 燕楽のカツ丼」と答えたいぐらい好きなカツ丼だ。


夜営業時間に凸。並びもなくすんなり入店。昼間はけっこう混雑する店だが、夜はあまり混んでないのも嬉しいトコ。 
カウンター席に座りメニューを見ることもなく
カツ丼(1200円)
を発注。

あとは店主さんの仕事っぷりを眺めながらお料理到着を待ちます。
にしても、相変わらず流れよに自然かつ鮮やかな動きで仕事する人だねぇ。素人目に見ても動きにムダが無いのがわかるぐらい。
これぞ名人の仕事や。


提供されたカツ丼、ビジュアル的にはまあフツー。とじないカツ丼のほうが確かに映えるのは事実。
だが……
この香りの良さは尋常でわない。
上手なラード揚げトンカツ特有の甘いよな香ばしいよな香りに割下の醤油の香りが絡んだ香りが猛烈なまでに食欲を刺激する。

食う。
ガッツガッツと下品に食う。
クッソうめぇぇぇ(⁠^⁠∇⁠^⁠)⁠ノ⁠♪
このカツの旨さよ!

割下で煮てあるのに、肉中心部はほんのりピンク色でしっかりと肉汁を保持したまま仕上がっている驚愕の火入れ精度。

カツ下面の衣は適度に割下を吸っているのに対し、カツ上面の衣はサクサクと心地よいテクスチャを残してある絶妙過ぎる煮込み具合。

割下で煮込まれ甘さを引き出されながらも少しシャキシャキ感を残してあるタマネギの食感。


固めに炊かれた米の旨さと、その米の旨さを殺さぬためツユだくには決してならないようにツユ切りしてからの盛り付け。

マジで旨い!!
とくにトンカツ自体の旨さと割下を吸った衣の旨さが丼の中で見事なまでに同居しているのが凄い。これがこれほど高次元で実現されているカツ丼はそう滅多にあるものではない。

使っている食材やレシピに関しては至ってフツーに見える。だが、熟練の職人がひとつひとつの調理工程を丁寧にかつ高い精度で行うだけでカツ丼ってのはココまで旨くなる。
名人が本気で作った煮カツ丼がココにある。


やっぱカツ丼はココのが一番好きだな。
蕎麦屋タイプのカツ丼(割下と卵が主体)とか、とじないカツ丼とかも旨いとは思うけど、オールドタイプの私としてはカツ丼はきちんとトンカツが美味しくてなおかつカツと割下と飯が一体化しているカツ丼が好きね。
言い換えると、蕎麦屋タイプカツ丼が好きな人には刺さらないカツ丼とも言えるかな。


ちな、ココのカツ丼には豚汁とお新香がついてくるのも重要ポイント。この豚汁がまた旨いんだよねぇ♪


ガツガツと食らってソッコー完食。
美味しかったが汗だくや(;´Д`)
カツ丼は大好きだが、真夏に食うのは少し厳しいかな(苦笑)
あと、店内の雰囲気は千鳥町燕楽とかのが好きね。


PS:池上燕楽さん、8月はがっつり夏休み取得するようで8月11日〜8月22日までお休みです。 訪問を予定されていた方はお気をつけください。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼。豚汁とお新香つき

    カツ丼。豚汁とお新香つき

  • とんかつ燕楽 - これぞ本気の煮カツ丼。

    これぞ本気の煮カツ丼。

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2023/06訪問46回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

席数 少し増えました

再訪。
池上線池上駅近くにあるトンカツ専門店。御成門にある同名店からの暖簾分けだが、いまやコチラのほうが評価が高くなっている。
のわりには、夜ならばすんなり入れたりするのが不思議。噂によると取材拒否の店らしいデスね。


旨いトンカツを食いたくなったので燕楽さんへ。夜営業開始直後に凸ですんなり入店。無事にカウンター席へ着陸。
カウンターからはコロナシールドが撤去され、カウンター席が5席→6席に増えていました。
……ってほとんど変わらんがな(苦笑)


オーダーしたのは
ヒレカツ定食(2500円)
ビール中瓶(600円)

ロース派の私だが、最近ちょっぴりヒレカツを美味しく感じるよになってきて怖いんですけど?!


まずは定食付属のポテトサラダとお新香が提供されるのでソレをアテにビール飲んで待つね。
グハッ(⁠≧⁠▽⁠≦⁠) ウンめぇなぁ。
もともとココのポテサラやお新香は旨いんだけどさ、ビールと一緒だと旨さ5割増しぐらいに感じるわ。
あとはコレでビールのグラスがキンッキンに冷えてさえいれば………
てか、定食は細部まで拘るクセになしてビールには拘りが無いんだよ(泣)


ヒレカツはゆっくり火入れするので提供まではしっかり時間かかりますが問題ありません。店主さんの仕事っぷりを眺めてるだけでも酒のツマミになりますので。
相変わらず一切無駄の無い静かだけど流麗な動きやね。キャベツ千切りの時の見事な包丁音とかヒーリングサウンドに使えるぞ。

タイマーとかは使わずに、ジッと鍋の中を見つめて優しく丁寧にカツを揚げていきます。
ひき上げカツはしっかり予熱時間をとってからザクっと切って提供。

うん♪ いつもの事だがお皿の上が綺麗ね。カツの衣が綺麗なのはもちろんだけど、細くフワっと切られたキャベツやワンポイントのパセリまで細かく配慮して盛り付けてあります。

ヒレカツはかなり肉厚なんですが、お肉はパサついたりせずに中心にギリギリ火が入ったぐらいのジャストと思われる揚げ具合。
薄付きの衣はビックリするぐらいピッタリと肉に密着していて肉汁の流出を阻止。
衣はサクッと軽いテクスチャに仕上がっていて油っぽさは皆無なばかりか、少し甘いよな香ばしさすら漂ってきます。


塩を少量ふってから食べるのがたまらん旨さ。ソースもあるが、これは塩のが合うね。
ロースのよな脂身の甘さはないが、肉そのものの旨さだけならヒレのが上だね。
また衣の旨さも特筆モノ。これは近頃流行りの白カツとかでは味わえません。


飯は固め炊きで粒立ちも香りも良く。営業中に何度も飯炊きをするマメさが飯の味の良さに繋がっています。


キャベツ千切りはもしかしたら日本一なのでは? と思うぐらい芸術的な仕上がり。キャベツ用ドレッシングは無いが、これほど旨いキャベツならドレッシングすら不要だわ。


味噌汁は豚汁。燕楽系共通の根菜ゴロゴロ入った食べる豚汁。味の良さだけでなく栄養面でも期待できる優れもの。


今回も素晴らしいトンカツ定食でした。
ここんちはトンカツが美味しいのはもちろんだが、定食の脇役まで拘りぬいているのが良いんだよね。定食ってからにはこうでなくっちゃ。
でも次回はカツ丼かな。

  • とんかつ燕楽 - ヒレカツ定食

    ヒレカツ定食

  • とんかつ燕楽 - 良い揚げ具合。カツへの包丁の入れ方も上手。断面が凄く綺麗なんだよね。

    良い揚げ具合。カツへの包丁の入れ方も上手。断面が凄く綺麗なんだよね。

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラとお新香はビールのアテに。

    定食付属のポテサラとお新香はビールのアテに。

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2023/04訪問45回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

割り下吸った衣が旨すぎる

再訪。
池上線池上駅近くにあるトンカツ専門店。
2023年ミシュランガイド東京でビブグルマン獲得。


突然 カツ丼を食べたくなったので、燕楽さんへ行ってきました。夜営業開始直後に凸。待ち無しですんなり入店。
コロナなぞ無かった事のよになっているここ最近ですが、燕楽さんは間引き営業を継続されています。ので、カウンター席は僅か5席のみ。 ゆったり食事できて嬉しい反面、ランチタイムとかの行列はキツそうですね。


オーダーはもちろん
カツ丼(1200円)
お新香&豚汁付きです。


久しぶりに食べたカツ丼、やっぱ凄く美味しいなぁ(⁠^⁠∇⁠^⁠)⁠ノ⁠♪
揚げてから割り下で煮てるのに、肉中心部はほんのりピンク色という絶妙な火入れのカツ。
割り下で煮てあるのに、サクサクしたテクスチャが残っている衣。
加熱により甘味を引き出されながらも、シャキシャキ食感を残したタマネギ。
固め炊きで粒立ちの良い飯。
いかにも漢飯的な甘辛く濃い目に味付けされた割り下。

あらゆる要素がピタッと噛み合っている印象のカツ丼ですね。見た目はごく普通のカツ丼にしか見えないんだけどさ(笑)
特に割り下を適度に吸った衣の旨さはヤバいですね♪ 近頃は【とじないカツ丼】が流行してるし、あれはあれで確かに美味しいけども、上手に作られた【煮カツ丼】の衣の旨さは【とじないカツ丼】では決して味わえません。
しかも燕楽さんの場合は【煮カツ丼】なのに、衣のクリスピーな食感も残っているんだからそりゃあたまらんですわ。
個人的好みになりますが……
上手な煮カツ丼
   ↑
とじないカツ丼
   ↑
下手な煮カツ丼
という序列になります。
そして、上手な煮カツ丼の中で私が最も好きなのがここんちのカツ丼です。

今日もガツガツと一心不乱にかっこんでごちそうさまでした。 あぁ旨かった!! 
これで明日も頑張れます。
カツ丼は漢の日常を支えるパワー飯やね。

PS:池上 燕楽さん、4月30日〜5月8日までお休みだそうです。GW中の食べ歩き候補に考えていた方々には悲しいニュースになってしまいました。

  • とんかつ燕楽 - これぞ【カツ丼】

    これぞ【カツ丼】

  • とんかつ燕楽 - お新香がついてます

    お新香がついてます

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2023/02訪問44回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

ロースも良いけどヒレも旨い

再訪。
池上線池上駅近くにあるトンカツ専門店。店外観はフツーのトンカツ屋にしか見えませんが、店主の技量の高さ&一切手を抜かない仕事へのこだわりっぷりは都内トンカツ屋でもピカイチ。 
それはまさに【トンカツ職人】


夜営業開始直後に凸。並びもなくすんなり入店できたが、直後に満席に。危ないトコだったねぇ。ここんちはお料理提供まで時間かかるから店頭待ちはキツいんだよ。

オーダーしたのは
ヒレカツ定食(2500円)
前回訪問時に食べたミックス定食でヒレカツの旨さを思い出したので、今回はヒレをガッツリ食うです。
店内満席だしテイクアウトのオーダーも入ってるのでけっこう待たされるパターンかな?

で、予想通りガッツリ待たされる(苦笑)
まあ良いさ。ここんちの店主さんの仕事へのこだわりっぷりを知ればコノ程度の待ち時間は苦にならない。 手抜きした料理をサッと出されるよりは、多少時間かかってもしっかり作り込んだお料理提供してくれるほが嬉しいからね。
幸いココは、定食付属のポテサラ&お新香を先出ししてくれるのでソレをつついて店主さんの仕事っぷりを眺めながら待つとするさ。

にしても、揚げ鍋の前でジッと油の中を見てる店主さんの姿がカッコいいなぁ。
漢の背中や。


低温で揚げ始めたカツだが、だんだんと油温度が上がってきてそれと同時にラードの香ばしい匂いが漂ってきたら仕上がりが近い。
カツを油から引き上げて予熱で火入れしている最中に店主さんはキャベツを手切りする。
ザッザッザッ♪という小気味よいサウンド。いつもながら良い音させてんなぁ。
切ったキャベツは水にはさらさずに、ザルの中で手で振って空気を含ませている。こうする事で口当たりがフワリとしたキャベツ千切りになるのだ。

提供されたヒレカツ、衣は見事なまでに肉に密着して肉汁の流出を防いでいる。衣から漂うラードの香りが食欲に火をつける。
ヒレ肉なのでロースのよな脂身の甘味はないが、柔らかな筋線維から滲み出る旨味の量はロースより上だ。ヒレとロース、どちらが良いか?は個人の好みの問題だとは思うがココのヒレカツがとてもクオリティの高い品である事だけは間違いない。


いつものよに塩を少量ふってカツを楽しむ。ビール欲しくなるが、ココは定食のボリュームあるのでビールは我慢。こんな旨いものを残してしまったら申し訳ないもん。

合間にお新香を口に運ぶ。自家製らしき糠の良い香り漂うお新香だ。特に蕪が旨いね。

お味噌汁は根菜ゴロゴロ入った豚汁。真夏だと躊躇する豚汁だが真冬だと物凄く恋しくなるのホント不思議。この豚汁が大好きで、自宅でも真似しているがどうしても燕楽のようには出来ないんだよなぁ……


飯も上々の炊きあがり。普通の炊飯器炊きだが、営業中に何度も炊くというマメさは見逃せません。炊きたてに近いご飯なんてソリャ旨いよな。

提供直前に手切りしたキャベツも抜群の旨さ。マジでキャベツ千切り日本一だと思う。


ガツガツと食らって美味しく完食。美味しかったんだが、ヒレカツの場合は飯よりもビールのほうが相性良いのでわ?という疑問が湧き上がる。 
今度は単品ヒレカツ&ビールとかやってみよかな?

  • とんかつ燕楽 - ヒレカツ

    ヒレカツ

  • とんかつ燕楽 - ポテサラ

    ポテサラ

  • とんかつ燕楽 - 豚汁&飯

    豚汁&飯

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2023/01訪問43回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

冬季限定 牡蠣入りミックス定食

再訪。
池上線池上駅近くにあるとんかつ屋。外観はいかにも普通のとんかつ屋のよに見えるが、店主の調理技術はピカイチ。


夜営業開始直後に凸。並びもなくすんなり入店できたが、後から続々とお客さん入ってきて満席に。テイクアウトのオーダーもけっこう入ってるよなんでガッツリ待たされるパターンやな。まあとんかつってのは時間かかる食い物だからソコはしゃーなしだ。

オーダーしたのは
ミックス定食(2500円)
普段のミックス定食はヒレカツ&海老フライなんだけど、冬季限定でヒレカツ&カキフライ&海老フライという内容になるんよ。今日はこれが食いたくて来たんよ。


一皿に揚物全て盛り付けるけど、揚げるのは全て別々。というか、お肉と海鮮は違う揚げ鍋で揚げてます。でないと油に海鮮臭さが移ってしまうからね。
ヒレカツは時間をかけてゆっくり揚げて、牡蠣は高温で短時間で揚げています。

提供されたミックスフライ、いつものよにラードの良い香りが漂って旨そうやぁ。ヒレカツ1個海老フライ1個カキフライ2個という内容です。
ヒレカツは流石の旨さやねぇ。普段はロースばかり食べてるから忘れかけていたが、ここんちはヒレも旨いんだよね。薄く軽やかな食感の衣が肉に密着して肉汁を見事に封じこめている。
火入れは肉中心部がほんのりピンク色のベストと思われる状態。柔らかな肉を咀嚼すると旨味がズンズン湧いてきて…
ウンマイわぁ♪⁠ ⁠\⁠(⁠^⁠ω⁠^⁠\⁠ ⁠)

カキフライも良いね。ヒレカツよりはカリッと感が強い衣は高温揚げの証。衣に歯が入ると牡蠣エキスの奔流が口に流れ込みます。
あっちぃー⁄⁠(⁠⁄⁠ ⁠⁄⁠•⁠⁄⁠-⁠⁄⁠•⁠⁄⁠ ⁠⁄⁠)⁠⁄
火傷しそうだが旨いわぁ。
タルタルが無いのでソースで食べました。
ちょっとタルタルが欲しくなったよ…

海老フライもプリっと仕上がっていて悪くはないが、このメンツの中だとちょっと印象薄くなっちゃうかな。良い子なんだけど、もっと良い子が他にいる…的な。
これもソースで食べました。
かなりタルタルが欲しくなったよ……

定食付属のポテサラ&豚汁&お新香も良い出来ね。
根菜ゴロゴロ入った豚汁は野菜と豚肉の旨味バッチリで大好きな味。
自家製らしきお新香もグッド。特に蕪が旨いんだ。

地味に飯も良い。ここんちは営業中でもこまめに飯を炊くので、客は常に炊きたてに近い状態の飯を食えるってのがデカい。

忘れちゃいけないのがキャベツ!!
マジでココより美味しいキャベツ千切りを食った事が無い!ってぐらい旨いキャベツ。提供直前に切ってるってのもあるが、やはりキモは包丁技術なんだらうね。

揚げモノの旨さはもちろんですが、主役だけでなく脇役陣まで抜かりなし。やっぱり定食ってのはこうじゃないとね。
でも次回はカツ丼にしよっと。隣の客がカツ丼食べてたんだけど、漂ってくる香りが旨そうで旨そうで参りましたわ。

  • とんかつ燕楽 - ミックス定食冬季バージョン

    ミックス定食冬季バージョン

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラ&お新香

    定食付属のポテサラ&お新香

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2022/12訪問42回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

2022年カツ丼納め

色々あった2022年もそろそろ終わり。
となれば日本人の年末恒例行事【カツ丼納め】を行う店を決めなくてわ。私が今年のカツ丼納めに選んだ店は
「とんかつ燕楽」
池上線池上駅近くにあるトンカツ屋で2023年ミシュランガイド東京でもビブグルマン獲得しています。どちらかと言えば庶民的雰囲気が漂う店なのですが、店主さんの調理技術の高さは名人と呼ぶにふさわしい。

平日ディナータイムに凸。並びもなくすんなり入店。たった5席しかないカウンター席へ滑りこみ 即座に
カツ丼(1200円)
をオーダーです。 あとは待つのみですが、ここんちは店主さんが調理している姿を見るのが楽しいんだよね。
揚げ鍋をジッと見つめる店主さんからは何かしらのオーラのよなモノが発生していると錯覚するほど独特の雰囲気。これほどの雰囲気を纏った料理人は滅多にいません。
他客のキャベツ千切りを作る時の小気味よい包丁音もコチラならではの風情。これ聴くと燕楽に来たという実感が湧いてきます。
後から入ってきたお客さんは、定食をキャベツ大盛り(+100円)で注文されてるがその気持ちは凄く理解できるな。てか、今度からは私も定食のキャベツは大盛りにしよっと。

そうこうするウチに店主さんが見事な手捌きでカツ煮を丼飯の上にスパッと盛り付け。良い薫り漂うカツ丼が私に提供されます。
うっひょ~、旨そうやぁ(⁠☆⁠▽⁠☆⁠)
いや旨いと知ってるけどさ、でも実際に目の前に出てくるとテンション上がるわ。


ぐはっ!
相変わらず旨いなぁ♪
ラードと玉ねぎの甘さが加わった濃いめの割下がカツ下面の衣に適度に吸い込まれています。割下を吸った衣の旨さがマジでヤバいです。
カツ上面の衣はサクサク食感を残してあるのもナイスね。この衣のテクスチャの違いに萌えまくる。

お肉はリブ寄りのロース。ロース定食の肉より部位的には落ちるトコ使ってるよでけっこう脂身あるんだがソノ脂身が抜群にうめぇんだ! 脂身の味と割下の相性もドンピシャですし、お肉への火の入り具合もこれまたドンピシャ。まさに名人のお仕事です。

卵はあまり撹拌せずにある程度凝固させる仕上がり。蕎麦屋とかの玉子丼タイプカツ丼とは全く違う仕上がりですが、カツの旨さを楽しむためにはこうした仕立てのが好ましい。
逆に言えば、玉子丼タイプカツ丼お好きな方には合わないでしょう。

カツの下にはタマネギがたっぷりと。このタマネギがまた良いんですよ。しっかり割下を吸い込み甘く仕上がりながらも、シャッキっとしたテクスチャが残してあるのです。
タマネギ煮るのも名人なんか?!

ご飯は固め炊きで粒のピンと立ったご飯。割下かける丼モノにはこうしたご飯がピッタリですね。飯粒のテクスチャを失わないよに、割下をかけ過ぎてない(ツユだくになってない)のも好印象。ご飯の美味しさを堪能できます。丼物は飯が命ってね。

カツ丼には豚汁とお新香がついてきます。 
で、この豚汁がまた美味しい。大きめカットの根菜がゴロゴロ入った、オカズになる豚汁です。豚肉からの旨味が出ているのか汁も良いお味。冬場はとくに美味しく感じます。

お新香は自家製らしき糠漬けなんですが……この日はハズレだった模様(爆)

あまりに旨くてただひたすら一心不乱に食らう、食らう、食らう。そして完食後に湧き上がる幸福感たるや。
牛丼や天丼も好きだけど、ここんちのカツ丼完食後ほどの幸福感を与えてくれる丼モノはちょと他には思い当たらない。

今年も素晴らしいカツ丼を提供してくれてありがとうございました。
来年以降も変わらず美味しいカツ丼を作り続けてください。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼

    カツ丼

  • とんかつ燕楽 - 外観。カキフライも食べたいなぁ…

    外観。カキフライも食べたいなぁ…

  • とんかつ燕楽 - メニュー

    メニュー

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2022/10訪問41回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥3,000~¥3,9991人

たぶん私は死ぬまで通う

再訪。
池上線 池上駅近くにあるトンカツ屋。使っている豚肉はわりと一般的なモノだが、卓越した揚げ技術により豚肉の実力以上の味を引き出したトンカツを提供している名店。
否、卓越しているのは包丁技術や煮込み技術もだったな。


旨いロースカツが食いたくなったので燕楽さんへ。夜営業時間に凸。並びもなくすんなり入店しカウンター席へ。以前はカウンターの席数も少し多かったのだが、コロナ以降は席を間引いているためカウンターは僅か5席。そのため、一人あたりの食事スペースは驚くほど広い。銀座にあるミシュランガイド2つ星の高級和食屋よりも広い食事スペースなんだから凄い。

メニューを見る事もなく
ロースカツ定食(2500円)
ビール中瓶(600円)
を発注。
ここんちはお料理提供が遅いのでビール飲みながら待つ作戦だ。

まずは定食付属のお新香と瓶ビールが出てきた。
って、グラス冷えてねぇ┐⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠┌
すっかり忘れていたが、ここんちはソユ部分がアマいんだよな。
でも自家製らしきお新香はしかと糠の風味を感じる良い漬かり具合。なかでも蕪の旨さたるや♪ このお新香をツマミながら飲むビールはたまらんなぁ。

あれ?さういや、定食付属のポテトサラダがまだ出て来てないぞ?もしかして忘れられたか???
と思いきや、店主さんがおもむろにレタスちぎり出した。おいおい、そんな地味な仕事を店主さん自らがやるんかい!
カツやキャベツへもそうだったが、つくづく仕事に対して糞真面目な店主さんだなぁ。厨房を眺めてみれば、揚げモノの店なのにコンロ周りやレンジフードはピッカピカに磨きあげられている。
そうそう、こういう店主さんだったね。
こういう店主さんの店だから私も通っているんだったな。


ちぎったばかりのレタスを添えたポテトサラダが提供される。滑らか芋マッシュの中にゴロンとした食感ある芋が入ったポテサラはいつもながら旨い。ビールとの相性も抜群だ。

オーダーしてから20分程度経過した頃にロースカツ定食の本丸登場。良いラードで上手に揚げたカツならではの少し甘いよな なんとも芳しく匂いが鼻孔を刺激する。

今まで何度も何度も食べているカツだが、いまだに食べるとソノ旨さにシビれます。肉のランク的には岩中だの東京Xだのルイビ豚だのには劣るハズなのに、実際に完成したロースカツの味はそうしたブランド豚を用いたトンカツを凌駕しているんだから凄い。
本八幡バンブーでも思った事だが、やはりトンカツは豚の質よりも揚げ技術のが大事なんやね。

まあね、厳密に言えば阿佐ヶ谷 成蔵の東京X特ロースカツの味には負けるんだけどさ、でも燕楽は成蔵の半額以下の金額でこれほどのロースカツを提供できてるんだからな。
値段と価格のバランスが丁度よいんだよね燕楽のロースカツは。


キャベツ千切りの旨さも特筆モノ。これほどまでに芸術的なキャベツ千切りなぞ そうは拝めない。

根菜ゴロゴロ入った豚汁は味の良さだけでなく栄養面でも期待できる優れもの。

飯はトンカツに良く合うピンと粒の立った硬め炊き。飯量多めなのも私にはありがたい。

メインのロースカツだけでも出色の出来なのに、定食の脇役陣どれひとつ取っても一切手抜きの無いしっかりした仕上がり。
私はこの店のこうした真摯さが大好きですわ。たぶん私が死ぬか店が無くなるかするまでは通い続けるでしょうね。
歳取ってロースカツ食えなくなったらカツ丼を食ってそうだけど(苦笑)

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ

    ロースカツ

  • とんかつ燕楽 - この肉厚っぷり&ジャストの火入れ具合。切断面の綺麗さも見事。名人のお仕事です。

    この肉厚っぷり&ジャストの火入れ具合。切断面の綺麗さも見事。名人のお仕事です。

  • とんかつ燕楽 - お新香ツマミにビール飲みます。

    お新香ツマミにビール飲みます。

  • とんかつ燕楽 - ポテサラ

    ポテサラ

  • とんかつ燕楽 - 豚汁

    豚汁

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2022/07訪問40回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

普通のようで普通じゃない

再訪。
池上線 池上駅近くにあるトンカツ屋。いかにも街中のトンカツ屋といった風情の店だが、ここんちの店主の揚げ技術は都内トンカツ屋の中でもピカイチだと思う。


夜営業時間に凸。すんなり入店しカウンター席へ。カウンター席はアクリル板で仕切られているのだが、一人あたりのスペースの広さに驚かされる。

いつものよにピッカピカに磨きあげられた厨房で。
いつものよに無言で手早く調理している店主。
お弁当の注文が複数入っているようだ。
そして いつものよにカツが揚がってからキャベツを千切りにしていく店主。

ぶれないねぇ。お弁当のキャベツですら決して切り置きせずに都度カットする姿に、コチラの店主の職人としての矜持のよなモノが見えてくる。

カウンターに座った私にアツアツのお茶が提供される。
真夏だというのにアツアツのお茶。
ぶれないねぇ……って、そこはブレていいから!
夏場には冷茶やお冷やを出す…なんてホスピタリティは欠如してるのがコチラの欠点。


今回のオーダーは
カツ丼(1200円)
お新香&豚汁付きです。

ロースカツが有名な店ですが、私はここんちのカツ丼も大好きなんよねぇ。
ビジュアルはぶっちゃけ普通。
近頃流行りの後乗せとかぢゃあない。
ごくごく普通の煮カツ丼。
だがコレがスッゴク旨いんだ(#^.^#)

割下で煮てあるのに肉汁は失わず かつ脂身は蕩けるよに甘く仕上げてあるお肉。
割下を吸い上げ しっとりとコクのある味と食感のカツ下側衣と、サックサクの香ばしい食感を残したカツ上側衣の対比。
火入れにより甘味を引き出されながらも シャッキリしたテクスチャを残したタマネギ。
適度に割下の味を含みながらも あくまでピンと粒の立った固め炊きご飯。
カツの食感を損なわぬよに あくまで淑やかに それでいてきちんとカツをもりたてる卵。

見た目こそ普通だが、ひとつひとつの仕上がりは明らかに普通ぢゃあない。
レシピや材料に関しては 本当にオーソドックスなモノなのだらう。だがそれを熟練の職人が ひとつひとつの作業にこだわりを持って作ると、こうも旨くなるものか?と 感心する。

これぞ職人技。
普通に見えるけど普通じゃないカツ丼。
やっぱ大好きだわ。

ちな、以前は無料で飯大盛りに出来たが今は飯大盛り+100円です(飯お代わりも100円)。

また燕楽さん、長めの夏休みを取るやうで7月24日~8月15日までガッツリお休み予定なので訪問予定の方はお気をつけくださいませ。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼

    カツ丼

  • とんかつ燕楽 - カツ丼付属のお新香。  ちっさい……

    カツ丼付属のお新香。 ちっさい……

  • とんかつ燕楽 - カツ丼付属の豚汁。これも旨いんだよねぇ(*^^*)

    カツ丼付属の豚汁。これも旨いんだよねぇ(*^^*)

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2022/05訪問39回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

200㌘のロースカツが軽く感じる

再訪。
池上線池上駅近くにあるトンカツ屋。最近流行りの銘柄豚の旨味でぶん殴ってくるよなトンカツ……でわなくて、わりと一般的な豚肉を 揚げ技術で高いステージへ引き揚げるというタイプの店。個人的見解になるが、揚げ技術だけで言えば ココと阿佐ヶ谷某が都内双璧。


平日ディナータイムに野郎一匹凸。空席ありですんなり入店。
メニューを見ると、かなり値段が上がっているな。今年4月から値上げという告知はあったが、正直 予想していた以上(メニュー画像参照)の値上がりだ(>_<)

オーダーしたのはロースカツ定食(2500円)
オーダーすると店主が素早くカツを仕込んでいく。相変わらず惚れ惚れするよな 無駄の無い動き。これぞ職人の仕事!といった店主の動きを眺めてるだけでも楽しい。これもココの楽しみのひとつ。

ロースカツの揚げ上がりを待つ間、前菜的にポテトサラダ&お新香が提供される。どちらも美味。
ゴロっとした芋の入ったポテトサラダや、良い糠の香り漂う蕪を食べてるとビールが欲しくなるのだが、ビール飲んでしまうと定食完食が厳しくなるのでビールは我慢。

オーダーしてから20分後ぐらいにメインのロースカツ登場。相変わらずの堂々たる体躯。かなり厚みのあるロース肉をゆっくり揚げたにも関わらず、衣はまるで油っぽくなっていない。というか、上質なラードならでわの少し甘いよな香りが漂ってくる。

このロースカツには岩塩を少量付けて食べるのが断然オススメ。この厚みのロースカツ特有の涌き出るかのよな量の肉汁の味を岩塩が引き立ててくれる。
旨いわ《*≧∀≦》
いや知ってたけど。

銘柄豚でわないので単純な肉汁自体の味で言えば 最近の銘柄豚トンカツのソレには及ばないのだが、肉汁量で言えばコチラが圧倒してるし、ラード揚げの芸術的な衣が肉に脂の甘味を付与して 肉のポテンシャル以上の味に仕上がっている。
これぞ王道と言うべきロースカツだ。

カツの脇にふわりと盛られたキャベツも 柔らかな口当たり&春キャベツならでわの甘味を強く感じられて極上の出来。これは包丁技術の勝利。間違いなく都内No.1のキャベツ千切り。

大ぶりにカットされた根菜がゴロゴロ入った豚汁は、豚肉と野菜からの出汁をしかと感じる仕上がりで これだけでオカズになるぐらい旨い。個人的には豚汁に用いる野菜は このぐらい大胆なカットのが旨いと思う。


ガツガツと貪るよに食らってソッコー完食。あれだけ肉厚(200㌘のロースらしい)のトンカツを食べた後なのに、胃袋が油で重くなるよな感覚は皆無なばかりか、この後に甘味でも食べに行きたくなるぐらい軽い食後感。この食後感は良いトンカツ屋特有の感覚。

今回も美味しいロースカツでした。
なんだが……2300円→2500円と一気に200円の値上がりはちょっと厳しい(>_<)
あまり知られていない事だが実はコチラって飯大盛り無料だったのに、それも+100円になってるしなぁ……

味に関しては大好きだし、お店側が厳しいのもわかるんだけどね。それでもトンカツで200円アップだと消費者側としては身構えちゃうよな。
ので評価少し↓で。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ定食

    ロースカツ定食

  • とんかつ燕楽 - 200㌘のロースカツ

    200㌘のロースカツ

  • とんかつ燕楽 - この肉厚っぷり(#^.^#)   また衣の付きかたの綺麗な事♪

    この肉厚っぷり(#^.^#) また衣の付きかたの綺麗な事♪

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテトサラダ&お新香

    定食付属のポテトサラダ&お新香

  • とんかつ燕楽 - メニュー。けっこう値上がりしちゃいました(>_<)   わりと大衆的な店でこの値上がり幅は客足に影響出そう。

    メニュー。けっこう値上がりしちゃいました(>_<) わりと大衆的な店でこの値上がり幅は客足に影響出そう。

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2022/02訪問38回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

4月から値上げデス

再訪。
池上駅の近くにあるトンカツ屋。外観はごく普通の店のよに見えるが、ここの店主の技量は都内トンカツ屋の中でもトップクラスだと思う。

この日はディナーピークタイムに到着。並びこそ無かったがカウンター席は空きなし。二階席へ案内される。

ここにはけっこう通っているが、二階席に通されるのは初です。
靴を脱いで階段をのぼった先には四人卓×2が置かれたタコ部……小部屋(座敷)。空間自体はさほど狭いワケでわないのだが、無理やりにデカイ机を設置してあるため 人が座るにはスンゲー窮屈な状態になってんのよ。壁と机の間が狭すぎるやろ。
更に机が低いもんだから、胡座をかくと膝が机に当たってしまい脚の納めようがない。いや、この座敷で快適に過ごせるのなんてジオング
だけやん❗️

また某マイレビさん情報では二階はお茶のポットがあってセルフでお茶飲み放題だと聞いてたから期待したのに……この日はお茶のポット無いし(>_<)

当たり前だが、名人の仕事っぷりは見えないからツマランし。

二階、むっちゃハズレ席ですわ!Σ(×_×;)!
次からはカウンター満席だったら帰ります私。

オーダーはカツカレー。
だったハズなんだが、この日はカレーの仕込みが間に合ってないらしくカレーは無し。
ので大好きなカツ丼をオーダー。
更にポテサラ(小)
某マイレビさんの影響だらうか?以前はメニューにポテサラ(小)の記載が無かったのだが、いつの間にか記載されていました。

カツ丼(1050円)
ポテサラ(300円)


カツ丼はいつもながらメチャ旨!《*≧∀≦》
カツ煮の旨さも半端ないんだが、カツ煮を支えるタマネギや飯の旨さも普通ぢゃあない。
煮てるのに衣にクリスピーさが残ってるカツ。
甘さを引き出しながらシャキシャキ食感の残ってるタマネギ。
割下の味がついてるのにピンと粒が立っている飯。

極上(#^.^#)
てか、飯だけ食ってもうめェ(笑)
やっぱ丼モノは飯が命だよな。

カツ丼に付属する豚汁は寒い日にはより美味しく感じるし、お新香も良い漬かり具合。

これだけ旨いカツ丼が1050円で食えるんだから幸せ過ぎるよな。
でも4月から値上がりするとの事なんで、訪問を考えてる人は、その前に行くほがお得よん。
私も値上がりする前に またカツ丼とロースカツとミックスフライを食べに行こうっと。

席はもちろんカウンターで(苦笑)

  • とんかつ燕楽 - カツ丼。このなんの変哲もないビジュアルのカツ丼が衝撃的に旨いという事実。インスタグ映えするカツ丼?  何言ってんの、旨いが一番よ。

    カツ丼。このなんの変哲もないビジュアルのカツ丼が衝撃的に旨いという事実。インスタグ映えするカツ丼? 何言ってんの、旨いが一番よ。

  • とんかつ燕楽 - ポテサラ(小)とカツ丼付属のお新香

    ポテサラ(小)とカツ丼付属のお新香

  • とんかつ燕楽 - ミックス定食にカキの表記が追加。以前は書かれて無かったのよね。

    ミックス定食にカキの表記が追加。以前は書かれて無かったのよね。

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2021/12訪問37回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

2021年カツ丼納め

再訪。
てか 数日前にロースカツ食いに来たばっかりだけど(笑)

ロースカツ納めの後はカツ丼納め&ヒレかつ納めでしょ。
で、カツ丼と言ったら私の中ではやっぱりココになるワケよ。わりとマジな話、人生最後の晩餐で何を食べる?なんて話になったら 私はココのカツ丼を選ぶわ。そんぐらい好き。


ディナータイムに野郎一匹凸。カウンター空席ありですんなり入店。昼は行列してる事が多いらしいが、夜は行列するほどでわない。これも私的にありがたいポイントね。トンカツ食うのに行列とか疲れるんだよ。トンカツはラーメンとかと違って回転悪いしね。

着席と同時に以下の品を注文。
カツ丼(1050円)
カキフライライスの単品(1600円)

オーダー入ると店主さんが素早い動きでお料理を仕上げていきます。あまりに素早いため、素人目にはテキト~にやってるよにも見える(苦笑) てか、気が付いた時にはカツ丼が出来上がっていた。

パバッと提供されたカツ丼だし、見た目も ぶっちゃけ普通。仕事っぷりやビジュアルからは たいして旨くないのでわ?なんて思ってしまう。
が、丼から漂う香りは ただ者ではない( ☆∀☆)
上手に揚げたラード揚げトンカツ特有の香ばしい匂いと、甘めな割下の醤油の香りが合わさって 猛烈なまでに食欲を刺激するナイスな香りに昇華している。この香りの良さは ここんちのカツ丼の大きな魅力。
ぐわぁ~!この香りは辛抱たまらん!腹ペコ状態の時にこの香りを嗅がされたら、カツ丼強盗という犯罪を犯してしまいそになるぐらい良い香りだ。

ともかく食べよう。
箸でカツを掴んだ瞬間に 普通のカツ丼でわない事が理解できる。
カツを割下で煮てあるのに、カツの衣にサクッとした部分が存在するのが手応えだけで解る。
カツを一切れ、口へ放り込む。
卵のトロっとした食感の後に 衣のサクッとした心地よい食感が歯を刺激する。
衣を噛み砕くと 中からトロっとした豚の脂身の甘さが口中に雪崩れ込んでくる。豚の脂身のなんと甘美な事か。火入れにより 脂身の甘さを最大限に引き出してある。
脂身にしっかり火入れして甘味を引き出してあるのに、赤身部分がパサついたりしていないのは匠の技。揚げたトンカツを 更に割下で煮てあるのに カツへの火入れがドンピシャなんだからたいしたモノだ。

カツの旨さを引き立ててるのは割下とタマネギ。甘味も醤油もハッキリと目立つ甘辛い割下なのだが、この甘辛さが男飯の代表格たる「カツ丼」には とてもよく似合う。節系の出汁をしっかり効かせた蕎麦屋のカツ丼のよな上品さは微塵もないが、私個人的にはカツ丼は こうした男飯感全開の味付けのほうが好きだ。
タマネギは しっかり煮込まれ割下に良い甘さを付与すると同時に、少し残してあるしゃきしゃき食感が ともすれば平坦になりがちなカツ丼の味わいに良いアクセントを加えている。

このカツ丼を食べていて気づくのが、肉だけでなく衣も滅法旨いという事。
もともと燕楽さんのトンカツは衣の旨さに定評があるのだが、こと衣の旨さだけに限って言えば ロースカツやヒレかつよりもカツ丼の衣のほうが圧倒的に旨いよに私は思う。

ただでさえ旨い ラード揚げ衣が、甘辛い割下を吸い上げる事によりラードと割下で何かの化学反応でも起きたかのよに爆発的に旨さが増しているのだ。良いラードを使っているから…というのも理由のひとつだろうが、最大の要因は衣への割下の含ませ具合だらう。

たいていの店のカツ丼は、カツの衣 全体が割下を吸い上げてヘナッとした食感になってしまっている。
対し 燕楽のカツ丼は、カツ上面の衣はサクサクッとした軽やかな食感を残してあるのに、カツ下面の衣は 割下を存分に吸い上げてラード×割下の化学反応をきっちり発生させているのだ。
上面と下面での異なる食感と味。一枚のカツに この相反する要素が同居しているからこそ、舌が旨いと喜ぶのだ。
だが、言葉にすれば簡単だが 実際にそのように調理するのは決して簡単ではない。燕楽のよな仕上がりのカツ丼が世の中には少ないという事実が、これが決して簡単な調理でわない事を証明している。


丼のキモである飯も上々の仕上がり。米の一粒一粒がピンと立った硬め炊きの飯が 味の強いカツ煮をしかと受け止めている。しかも 飯に割下をかけてあるのに、丼最下部の飯が割下でビシャビシャになったりせずに ピンと粒が立ったままなのだ。このため 最後の一口まで 飯の旨さをしかと楽しむ事が出来る。店主さんは カツ丼盛り付け前に鍋の余計な割下を捨ててから盛り付けていたが、そうした一手間が この飯の旨さを体現させている。割下を含んだ飯だけでも旨いんだが。

旨い。
とにかく旨い。
たかがカツ丼。されどカツ丼
1050円のカツ丼なので、材料自体はたいしたモノは使ってないのだらう。
だが そうした中でも、肉への火入れであったり、カツの煮方であったり、卵の扱いであったり、飯の扱いであったり等々……
ごく普通のカツ丼のよに見えても、ひとつひとつの工程で職人ならでわの細かな拘りを詰め込む事で 最終的には素晴らしいカツ丼に仕上がるのだ。
これぞ名人のカツ丼と断言させてもらう。

そうそう、カツ丼に付属する豚汁が美味しい事も忘れてわならない。
このカツ丼が1050円で食べれるという事実に 私はひたすら感謝しますm(_ _)m

カキフライも美味しいのだが、カツ丼の前でわ影が薄くなります。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼。最近の映え重視したカツ丼と比較したら地味な姿だが、味は極上。この平凡さうなカツ丼に職人の技が詰まっています。

    カツ丼。最近の映え重視したカツ丼と比較したら地味な姿だが、味は極上。この平凡さうなカツ丼に職人の技が詰まっています。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼には豚汁とお新香がつきます。この豚汁が また旨いんだわ。

    カツ丼には豚汁とお新香がつきます。この豚汁が また旨いんだわ。

  • とんかつ燕楽 - カキフライ。美味しいのだが、五個もあると最後のほうは余熱で火が入って硬くなってしまうのが難点。硬くなる前に食え? いや、火傷するって(´д`|||)

    カキフライ。美味しいのだが、五個もあると最後のほうは余熱で火が入って硬くなってしまうのが難点。硬くなる前に食え? いや、火傷するって(´д`|||)

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2021/12訪問36回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

2021年ロースカツ納め

再訪。
池上駅近くにあるわりと大衆的な風情のトンカツ屋。なのだが、ここの店主の調理技術は都内トンカツ屋の中でもずば抜けていると個人的に思っている。

毎年恒例のロースカツ納めをドコでやるか?外苑前某店は平日昼のみ営業だから無理。
本八幡某店は……忘年会シーズンは危険さうなのでパス。
となると、やっぱり燕楽さんですね(^_^) 美味しさ&価格&使い勝手 と三拍子揃った名店中の名店なのでロースカツ納めには最高の店です。

平日ディナータイムに野郎一匹凸。カウンターに空席ありですんなり入店。先客が食べているカツ丼を見て意思がグラつくが、本来の目的どうりに
ロースカツ定食(2300円)
を注文。 あとは ひたすら(30分近く)待ちます。

ロースカツは厚切りの肉をじっくり揚げるため どうしても時間がかかる。だが、旨いトンカツのためには必要な時間。低い油温度から揚げ始めて、だんだんと高い温度へ油温を上げつつゆっくり火入れ。最後のほうは 高い油温で表面カラッと整える。こんな面倒臭い揚げ方をやっているトンカツ屋なんて コチラぐらいのものだ。

だが、その面倒臭そうな仕事をしているからこそ美味しいロースカツに仕上がる。
分厚いロース肉の中心部から溢れる肉汁の量は まさに段違い。分厚い肉を じっくり揚げたからこその仕上がりだ。
衣の美味しさもコチラの特徴。長い時間 揚げてるわりには衣から油臭さはこれっぽっちも感じない。むしろ良いラード特有の素晴らしい香りが鼻腔を刺激して なんとも食欲を掻き立てる。薄い衣が肉に密着しているのは火入れが成功している証。下手な火入れだと肉が縮んでしまい、結果的に衣が剥離するのだ。

肉そのものの味に関しては 銘柄豚を用いた高級トンカツ屋のほうが上だらう。だが、トンカツとなると話は別。
卓越した火入れ技術、良く出来た衣、分厚くカットしたロース肉。これらが合わさる事で肉本来のポテンシャルを最大限に発揮したロースカツは そんじょそこらの高級トンカツなぞとは比較にならないぐらい旨いトンカツに仕上がっている。

これぞ名人の仕事。これが名店のトンカツ。
料理というのは食材が良いほうが確かに有利でわあるが、最終的に食材の魅力をどれだけ引き出せるか?は 料理人の腕次第なのだよ。

名人の仕事への拘りはトンカツ以外でも。
注文が入ってから切るキャベツは 毎度の事ながら その口当たりの良さとキャベツの甘さに驚く。
根菜がゴロゴロ入った豚汁は具材にきちんと味を含ませながらも、決して汁は煮詰まってないトコに感心させられる。
自家製らしきお新香の蕪は それだけで酒を飲みたくなる逸品。
飯の劣化を最小限に抑えるため、営業中でもこまめに飯を炊く気配りも嬉しい。

主役であるロースカツは間違いのない名品であるが、主役を支える脇役陣も実力者揃い。うん、トンカツ屋たるもの こうでなくっちゃ。ロースカツ「定食」なんですからね。

かなりヘビロテしてる店なのに、いまだにロースカツの味には感心させられます。来年も 美味しいトンカツをお願いします❗️

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ定食

    ロースカツ定食

  • とんかつ燕楽 - この肉厚っぷり、肉厚ロースから溢れる肉汁の量。素晴らしい♪

    この肉厚っぷり、肉厚ロースから溢れる肉汁の量。素晴らしい♪

  • とんかつ燕楽 - 豚汁も旨い。

    豚汁も旨い。

  • とんかつ燕楽 - お新香も旨い。ポテトサラダも旨い。

    お新香も旨い。ポテトサラダも旨い。

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2021/10訪問35回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

初ランチ

再訪。
東急池上線池上駅から徒歩3~4分程の好立地(?)にあるトンカツ専門店。 最近のトンカツ屋でよく見られる銘柄豚を使った暴力的な脂身の旨味に頼るトンカツでわなく、わりと一般的な肉を名人芸で美味しく仕上げる店だ。 私個人的にはココの店主の技量は都内トンカツ屋の中でもトップクラスだと思う。

コチラのメニューの中に、ランチタイム限定のカツランチなる商品があるのだが 今回はソレ目当てでの訪問。カツランチって食べた事無かったのよね。
てか…
昼に来るのは初めてだった気もする。

昼営業開始五分前に店到着。並び数名だが これなら1巡目で入れる。11時ぴったりに開店。無事にカウンター席へ。
現在は感染対策として カウンター席は たった五席に減らしてあるので、席間隔は超ゆったり。安心して食事できます。

オーダーはもちろん
カツランチ(1000円)。
さて 千円のトンカツ定食の出来はいかほどのモノだらうか?

ロース定食やヒレ定食の肉はオーダー入ってから切るが、カツランチの肉は切りおき。まあ これは仕方ないか。
揚げは かなりの高温で五分程度。余熱も三分程度。
また ランチ1巡目のキャベツは切り置きだったが、切ってから あまり時間経過してないらしく 美味しいキャベツ千切りでした。
ライスは皿盛り。飯量は充分かつ飯の質も良い。
定食の場合だとポテサラは小鉢での提供になるが、カツランチだとトンカツと同じ皿に盛り付けてある。
豚汁は定食の時と変わらず、白味噌仕立て根菜ゴロゴロの美味しい豚汁。
カツランチだとお新香が付かないようだ。残念。

主役のトンカツだが、部位はロース。肉量は90㌘らしいが、もっとあるよにも見える。ラード揚げの香ばしい匂いが漂うのは燕楽系の特徴だが、それはカツランチでも同様でした(^_^)
肉の厚みはあまり無いが 1000円のトンカツ定食として見れば充分過ぎるほどの肉量。さすがに2300円のロースカツ定食のよな 凄まじいまでの肉汁洪水は味わえないが、咀嚼すればきちんと肉の旨味も脂身の甘さも楽しめる。うん、美味しいトンカツだ(о´∀`о)
ちょっと惜しいのが衣の食感。高い油温度で揚げてるせいか、やや固く ガリっとした衣になっていた。
食べ終わった皿にカツの油が残らないのも燕楽の凄さ。ロースカツという油っこい料理を食べたハズなのに、食後感は軽い。

に しても、これだけ充実した内容で千円ポッキリかぁ……ランチタイム限定でわあるが、低価格路線のトンカツ定食の中でわピカイチの存在だと思う。

  • とんかつ燕楽 - カツランチ

    カツランチ

  • とんかつ燕楽 - 薄めのロース肉です

    薄めのロース肉です

  • とんかつ燕楽 - ライス&豚汁

    ライス&豚汁

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2021/09訪問34回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

肉厚ロースにかぶりつく

再訪。
池上線池上駅から徒歩2~3分程度の池上通り沿いにあるトンカツ屋。御成門 燕楽の暖簾分けだが、今や本家たる御成門よりも評価が高くなっている店だ。

昼は行列ができるさうだが、夜の早い時間であれば行列するような事は まず無い。夜営業17時~というのも私にとっては非常にありがたい。生活リズムに合う店って、実は貴重だかんね。

17時チョイ過ぎに店到着。先客無し。ので、カウンターの好きな場所へ座らせてもらう。カウンターには例のアクリル板が設置されてるのだが………
いや、間隔おかしいやろ?
客一人あたりの占有スペースが 何かの冗談かと思うぐらいに広いのだ。こんなに広々と使わせてもらっていいんですか? マジな話、ミシュランガイド三つ星の高級和食屋とか 食べログゴールドの超予約困難和食屋とかよりも 席間隔がゆったりしてるのだ。食べログゴールドの銀座某和食屋なんか、このスペースに客二人座らせてたぞ(超マジよ)。
しかも ここんちの店主さん、客に対してもわりとハッキリと言う人。カウンターでペチャクチャ喋ってる客にはハッキリと教育的指導が飛びます。
スゲー(*゜Q゜*)
このご時世、会話控えて…なんてSNSやホームページに記載してる店は多いけど、実際に客に対しハッキリと言う店は珍しい。ちと厳しいとは思うが、このご時世でわ安心して食事できるってのは大事やもんね。狭い店内&蜜蜜カウンターに四人並んで馬鹿騒ぎする客にな~んも言わない焼鳥屋(これは騒ぐ客が阿呆なんだが、カウンターに四人客通す店も店。だうなるか予測できるだらうに。成蔵なんか四人客とかには別々のテーブルでの案内になると明言してるぞ)とかだと怖くて飯食うどころぢゃあないもん。


ロースカツ定食の味に関してはもう何の文句もありません。
エクセレント❗️です。
特に 香り 肉と衣の一体感 脂身の甘さ に関してはホントに素晴らしい。
肉厚ロースにかぶりついた時に溢れでる肉汁の量も凄い。さすがに肉汁に含まれる旨味の量や質に関しては阿佐ヶ谷 成蔵には負けるのだが、そもそも定食価格が成蔵の半分以下なんだからソコはしゃーなしだ。


脇役陣も秀逸。
程よい漬かり具合のお新香。
根菜ゴロゴロで食べ応えある豚汁。
包丁技術により抜群の食感の良さになったキャベツ。
どれも旨い。そのため定食としての満足度が高いのも燕楽の良さ。ボリュームもたっぷりあるしね。

前回食べたヒレかつも旨かったが、私個人としては燕楽さんはロースカツのが好きかな。あの脂身の甘さを知ってしまうと……ね。

単純にロースカツの旨さだけなら成蔵の東京X特ロースカツのが上でわあるが、この価格帯のロースカツ定食でわ 燕楽が一番好きね。使い勝手も良いので、ロースカツやカツ丼が食べたくなったら また寄らせてもらいます。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ

    ロースカツ

  • とんかつ燕楽 - 肉厚っぷりがたまらん♪ 肉に密着してる薄衣も見事‼️

    肉厚っぷりがたまらん♪ 肉に密着してる薄衣も見事‼️

  • とんかつ燕楽 - 地味に美味しいポテサラ&自家製らしきお新香

    地味に美味しいポテサラ&自家製らしきお新香

  • とんかつ燕楽 - 根菜ゴロゴロ白味噌仕立ての美味しい豚汁。お代わり欲しいにゃあ……

    根菜ゴロゴロ白味噌仕立ての美味しい豚汁。お代わり欲しいにゃあ……

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2021/06訪問33回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

ロースもいいけどヒレも旨い

再訪。
池上線池上駅から徒歩2~3分。池上通り沿いにあるトンカツ屋。全く同じ屋号の店が御成門や千鳥町にもあるが総本山は御成門。大衆的な外観の店だが、かなり変わった揚げ方のトンカツを出すのが特徴。ただし その代償として料理提供は都内トンカツ屋でも最遅クラス。

仕事帰り、なんだかトンカツ気分になったので 池上へ直行。もちろん予約なんて しちゃいない。
でもトンカツ屋って本来はこうしたスタイルだったハズ。旨いカツを食いたくなった時にフラっと入ってガツガツ食らう。これが出来る店が少なくなりつつある中、未だにこうした楽しみ方ができる店は私にとって滅茶苦茶貴重。

店へ到着し すんなりカウンター席へ通される。が、カウンターにアクリル板設置され もともと間引いていた座席が更に間引かれ カウンターは僅か五席のみになっていた。安心して食事出来るのは嬉しいが、席数削減により夜でも並びが発生する可能性がアップした。

オーダーは ヒレカツ定食(2300円)。普段の私ならカツ丼やロースカツ定食を頼むトコだが今日はヒレカツで。もちろんこれにはバイカル湖より深い事情があるのだよ。

オーダーすると店主さんから 提供まで時間かかります……と言われるが 既に慣れてるんで問題ありません。けど慣れてない人は そう言われたらマジで遅くなるって覚悟しといてね。ちな この日の私はオーダーしてからカツ提供まで30分以上要した。

これだけ時間を要する理由は揚げ方にある。
コチラの揚げ方は 低温で揚げ始めてから徐々に油温を上げていくという特殊なスタイル。揚げ終わりの頃には かなり油が爆ぜる音がするので最終的な油温はかなり高いハズ。
この揚げ方の欠点は、ある程度 油温が上がった鍋には新たなカツを投入できないという事。ので、オーダーするタイミングによっては前客のカツが仕上がってから 揚げ始める事になるので ど~しても待ち時間が長くなる。まあ 油温とか無視して何でもかんでも鍋に放り込んだ挙げ句、ブレまくりなカツを出されるよりは多少 待っても安定して高クオリティのカツを出してくれるほが私は嬉しいけどね。

店側も提供の遅さに関しては自覚があるらしく、定食付属のポテサラ&お新香を先出ししてくれるんで つつきながらのんびり待ちます。ここんちのポテサラ&お新香はビールのアテにぴったりなんでビール頼みたくなるが、ビールが中瓶しかないうえに定食全体のボリュームもあるのでビール飲むとカロリー摂取過多疑惑が浮上するんでビールは我慢する。

前客のカツが鍋から引き上げられた後、私のらしきカツに店主が取りかかる。
さっきまでカツが入っていた銅鍋の油の半分程度を別容器に移して、銅鍋に真っ白なラードを投入していく。こうしてマメにラードを交換するからこそ、ここんちのカツの衣はあんなに旨いんだな。
また この作業は、上昇した油温を揚げ始めに適した温度まで下げるという意味も持っている。こんな面倒臭い揚げ方してる店は他には成蔵ぐらいしか知らない。

肉が鍋に投入されたら あとはひたすら待つ。ポテサラが消滅し、だんだんとラードの香ばしい匂いが漂い始めたら完成は近い。

揚げ上がりが近くなると 店主がキャベツを手に取る。そしてザックザックとキャベツを千切りにしていく。他のトンカツ屋では あらかじめキャベツを切っておくが、千鳥町や池上の燕楽(柏 燕楽は残念ながら切り置き)ではキャベツはカツ提供直前に手切りにする。切ったキャベツは水にさらさない。これがキャベツの味にどう影響するか?は、食べた事のある人なら誰しも理解できるだらう。食べた事の無い人は、ぜひ一度 食べに行って欲しい。

油から引き上げた後、じっくり余熱で火を通したヒレカツを キャベツ パセリと共に盛り付けて 店主さんから手渡しされる。 なんとも良い香りが鼻腔をくすぐる。

いつもはロースカツばかり食べていたが、ヒレカツもかなり旨い。ヒレだから軟らかいのは当然としても、肉自体の味がかなりしっかりしている。脂身は無いのだが、肉中心部からは肉汁が滲み出てきていてジューシーさもある。
また脂身の無いヒレ肉に、ラード揚げの衣の風味が呆れるぐらい良く合う。衣の食感の良さは いつもながら抜群だし、肉と衣の密着度に関しては あたかも接着したかのようだ。
さすがに 成蔵の東京Xシャトンブリアンのような、圧倒的なまでの肉の旨味はないが それでもかなりレベルの高いヒレカツである事は間違いない。それでいて価格は成蔵の半分以下なんだからたいしたもんだ。

定食の名脇役たる豚汁は 根菜がたっぷり入った白味噌仕立て。この豚汁が旨いのもココの良さ。
丼に盛られた飯も さりげなく旨いし、飯の盛りもケチ臭くなくて好感が持てる。
カツのクオリティが高いだけでなく、副菜 味噌汁 飯 と脇役陣まで全て高クオリティの品を揃えてあるので定食完食後の満足度は非常に高い。やっぱトンカツ定食ってぇのは こうぢゃないとね。

ガツガツと食らってごちそうさまでした。たまにはヒレカツ食べるのも良いもんですね。今度は まだ食べた事のないカツランチに挑戦してみよかしら?
でも並ぶのキライなんだよなぁ…

  • とんかつ燕楽 - ヒレカツ定食

    ヒレカツ定食

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラ

    定食付属のポテサラ

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のお新香。蕪が旨いんだ♪

    定食付属のお新香。蕪が旨いんだ♪

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2021/03訪問32回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

俺の墓に花は要らねぇ。池上 燕楽のカツ丼供えてくれりゃあ それでいい。

できれば高松屋の塩大福も。


再訪。
近頃、食べログのタイムラインにカツ丼の画像がやたらと流れてくる。もともとカツ丼に目がない私が ンなのを見たら食いたくなるのは必然。
て事で、池上 燕楽までカツ丼食いに。野郎一匹でカウンターに座りカツ丼(1050円 税込)をオーダー。 カツ丼提供までビールでも飲んでいたいトコだが 今日は我慢。

注文入ってから 名人が肉を切り出し、包丁でトントンとスジ切りした後 小麦粉→卵→パン粉と アッと言う間に準備完了。
はやーい(*゜Q゜*)

カツ丼用のカツは既にロースカツを揚げてる最中の鍋とは違う鍋へドボン。一気に気泡が出るので それなりに高い油温なのだらう。厚切りのロースカツとは全く異なる揚げ方なので、複数の鍋が必要となるのだ。

カツ丼用のカツは ロースカツほど厚みがないので揚げ時間は かなり短い。が、揚げ時間に反して余熱時間は かなり長めに取っている。

その長い時間に行うのがタマネギの調理。タマネギも 注文が入ってから切り始める。素人目には 切り置きしといても問題なさそに思えるが、おそらく このほんの一手間が仕上がりを左右するのであらう。

スライスしたタマネギを鍋に入れ、秘伝(実際はスゲー適当に作ってるけどね)の割下を加え蓋をし 火にかける。カツは まだバットで待機中だ。

鍋の蓋から湯気が見えてきたら、おもむろにカツを手に取り包丁でカット。鍋にカツを乗せ、卵をかけ 蓋をして再度 火にかける。使う卵は一個。卵は ほとんど溶いていない。

暫しカツを煮たら蓋を取り完成……かと思いきや、蓋を取った状態で更に煮る。こうしたカツ煮のやり方は他ではまず見ないが、これが完成後の衣の食感の良さに直結してる事は まず間違いないだらう。

名人が「カツ丼上がるよ」と発声すると、いつの間にか お手伝いの女性が用意していた丼飯が 名人の手元へ。鍋に再度 蓋をし、火からおろしたら 蓋をしたまま鍋を傾け余分な割下を捨てる。これならツユだくにはならない。

完成した カツ煮を 思わず見惚れてしまうような鮮やかな手捌きでスパッ❗️と、一気に飯の上に盛り付け。そのまま 私へ手渡しされる。いや、毎度の事ながら実に旨そうなカツ丼だ♪ 隣席の姉さん達の口からも「美味しそう…」と言葉が漏れている。


さて提供されたカツ丼、まずは香りが素晴らしい。もともとコチラは カツの香りの良さが特徴なんだが、カツ丼は更に魅力的な香りだ。ラード揚げの香ばしい匂いと、割下の香りが混ざる事で ある種の悪魔的魅力を持った香りへと変化している。 隣で食われたら 思わず丼ごと強奪したくなるよな香りだ。

ビジュアルに関しては画像を見て貰うほが早いだらう。割下の色がやや濃いぐらいで、ビジュアル面ではさして特徴は無い。いやむしろ、ミツバやグリンピースといった彩りが無いから寂しいビジュアルなぐらいだ。

対し味は抜群。ここまで私の好みにドンピシャのカツ丼は現時点では他には存在しない。旨い。いや旨すぎる。たかが 1050円のカツ丼だ。だがそれなのに、食べはじめたら顔が綻ぶ。箸が止まらない。
初めて食べた味では無い。既にかなりの回数 味わったカツ丼だ。なのに 食べる度にその旨さに唸らされる。世の中に旨い食い物はたくさんあるが、もし人生最後の晩餐に何を食べたい?と聞かれたら、私はその問いに「池上 燕楽のカツ丼」と迷わず答える。どころか、私の墓へのお供え物として 生きてるうちに指定しときたいぐらいだ。


この味を体現させてる功労者は間違いなくカツ。
カツ丼という料理、ラーメンや味噌汁なんかと同様に非常に馴染みのある料理なだけに 食べる人により様々な流儀や主張が存在する。
ネギは長ネギか玉ねぎか?
卵はトロトロか半熟か?
卵は一個か二個以上か?
衣はサクサクか ボッテリか?
汁量はツユだくか ツユ切りか?
飯は固めか柔らかめか?
味付けは辛めか甘めか?
彩りはミツバかグリンピースか?
蓋はアリかナシか?
等々。

だが、ちょっと待って欲しい。
カツ丼の主役って誰だい?
人により答えは違うかもしれないが、少なくとも私は カツ丼の主役はトンカツであるべきだと考えている。
旨いカツ丼について議論するなら、上記した脇役陣の事よりも まずは主役たるトンカツにフォーカスを当てるべきであらう。

池上 燕楽のカツ丼は まさにトンカツが主張してくるカツ丼。肉は90㌘との事だが、実際はもっとあるように見える。この価格帯のカツ丼用のカツとしては かなり肉厚の部類だ。 部位はロース。なかでも わりと脂身多めのトコだ。まあ値段が値段なので さほど良い豚や部位は使えない……ハズなのだが、これが不思議と旨い。脂身の甘さは 同店のロースカツのそれと何ら変わらないし、赤身部分の旨味もたっぷり。かなり濃い目の割下で煮てあるのに、豚肉の味が割下に負けていないのだ。 いや、むしろ 割下で煮る事により ただでさえ旨いトンカツの味が更に一段上のレベルへ上がったかのようにすら思える。

キモは火入れだらう。
多くの店では 揚げたカツを更に煮る事でカツに火が入り過ぎてしまい、主役としての輝きを失ってしまっている。主役が輝かないから脇役ばかり目立つのだ。また カツを煮る時に衣に汁を吸わせ過ぎてしまい、結果として衣の食感が台無しになったり 丼の中で肉と衣が離婚する羽目になったりする。

対し池上 燕楽。恐るべき事に提供されたカツ丼の肉中心部は ほんのり桃色。調理工程を上で書いたが、タイマーなぞ用いてはいないし それこそ素人目にはかなり適当にカツを揚げてるよにすら見える。
なのに この仕上がり。更に恐るべきは、この仕上がりを毎回毎回ドンピシャで決めてくるのだ。
いったい 名人の眼には何が映っているのだらう? この火入れ技術に関しては驚愕の一言しかない。

肉自体の味をベストコンディションに保つだけでわない。衣への割下の含ませ方も見事。カツ上面の衣はコチラの店特有のサクサクとした小気味良い食感を残してあるのに対し、カツ下側の衣は甘さ強めの割下を程よく吸い上げて ラードの風味と合体して 何とも深い味わいへ変化している。揚げのみならず、煮炊きでも 卓越した技術を見せつけてくれるのだ。いや、これはちょっと異常なぐらい調理レベルが高いよ。これほどの調理レベルをカツ丼で披露している店は ちょっと他には見当たらない。

味付けも私の好み。しっかり煮込んだ玉ねぎからの甘さも入っているため かなり甘さ強めな味付け、悪い言い方をすれば かなりジャンクな味付けなので 蕎麦屋系のよな上品なカツ丼が好みの方の口には全く合わないだらう。だが、私はカツ丼みたいな料理は ある程度ジャンクに仕上げたほうが旨い(これに関しては 代々木上原 武信のレビューで述べてます)と思っている。そんな私の理想にピッタリの味付けなのだ。

玉ねぎも美味しい。かなり甘さを引き出してあるためクタッているかと思いきや、少しシャッキッとした食感を残してある。て、玉ねぎ煮るのも名人なんかい!

卵は あくまでカツの引き立て役。が、卵がかかっている部分を口にした時の 卵のトロッ♪カツのサクッ♪脂身のジュワ~♪の三重奏は まさにカツ丼ならではの極上の悦び。

飯は 割下でベチャベチャにならぬよう固めの炊き上がり。更に 余計な割下を捨てているためツユダクになる事もなく。美味しいカツ煮をどっしり受け止めてくれます。逆に言えば ツユダク派の方には全く受け入れてもらえない飯ですね。

アタマ(カツ煮)のボリュームがしっかりあるのも美点。西荻某店では アタマの量が足らなくて飯が余ってしまったが、コチラでは最後までアタマと飯のバランスを保ちつつ完食できます。逆に言えば、少食の方にはボリューム過多かもしれませんね。


カツ丼には 豚汁とお新香が付きます。
で、この豚汁がまた旨い♪ ていうか、好き過ぎて自宅でも真似して作ってるんですが だうやってもこの味にはなりません。かなり適当に作ってるよに見えるんだがなぁ……
大きめにカットされた大根 人参がゴロゴロと入った「食べる豚汁」。豚肉の切れ端もたくさん入っていてソレから良い出汁出てるんですよね(^_^) 長ネギと牛蒡で香りを付与する事も忘れてません。

お新香。
が~ん( ̄▽ ̄;)
全く漬かってねぇズラ(>_<)
なんでカツの味はブレねぇのに、お新香はブレるんだよ❗️


お新香で謎のオチがつきましたが、カツ丼そのものは やはり驚愕の旨さ。しかも コレが1050円ってのが また凄い。都内にカツ丼有名店数あれど、一番好きな店のカツ丼が 価格帯的には下の部類っていうんだから…もうね。

そりゃあね、豚なりタマネギなり卵なり米なり調味料なりを 美味しんぼ的に厳選して それを名人に調理して貰えばもっと凄いカツ丼になるとは思うよ。
でも そのカツ丼はいくらになるのかな?
これは私の勝手な意見だけど、カツ丼って 普段の生活の中でちょっとパワーつけたい時の
日常系力飯だと思うんだ。そんな料理に2000円だの3000円だのって値つけは 果たして相応しいのかな?
おそらくは 名人も同様の考えなんだらう。だから 他の店が続々とブランド豚に群がる様子を見ても 名人は平牧三元豚から変えようとはしない。事実、以前に私がメニュー変更するのか質問した時には「メニュー変更するつもりはありません」とキッパリ返答されていた。
どんな材料を用いて どんな料理を作るか。料理人によって 立つステージは異なるが、名人は 池上という町で日常的に使われる店を目指し、その限られた中で提供できるありったけの極上を自らの腕一本で創造する道を選んだのだらう。だからこそ カツ丼1050円なのだ。
味だけでも好きなカツ丼だが、あえて この価格帯にこだわる名人の男気が なんともカッコいいぢゃあないか。やはり私にとって 池上 燕楽のカツ丼は別格の存在。端的に言って、一生 お付き合いお願いしたいぐらい好き。
てか、わりとマジで私の墓へのお供え物は ここんちのカツ丼でお願いしときます。
嬉しくて墓から蘇生するかもよ(笑)


  • とんかつ燕楽 - カツ丼。

    カツ丼。

  • とんかつ燕楽 - 豚汁

    豚汁

  • とんかつ燕楽 - お新香。

    お新香。

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2021/02訪問31回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

初ミックス

再訪。

いつものように夜の早い時間帯に野郎一匹凸。カツ丼を頼みたくなるが今日の本命はカツ丼でわなくカキフライ。
昨シーズンは ここんちのカキフライを食べれなかったので今シーズンこそは……
カキフライライスをオーダーしたいトコだが、トンカツ名人(私がそう呼んでいる)の店に来たからにゃあトンカツも食いたい。

そこでフト思い出したのがミックス定食の存在。確か ヒレかつ&海老フライの組み合わせだったハズだが、高田馬場 とん太のように冬場はカキフライを選択できたりするのでわ?
狙いは的中で カキフライシーズン中は 海老フライ&カキフライ&ヒレかつ の組み合わせとの事。よし❗️ それに決定だ。


本日のオーダー
ミックス定食(2300円 税込)
かなり通ってる店だが、実はミックスを頼むのは今回が初だったりする。
オーダー受けると、名人が流れるよな動作で調理を進めていく。いつもながら見事な動きだ。肉を切り出したり(オーダー入ってから肉を切りだします)ネタに衣をつけていく動作はかなり速くて「適当にやってねぇか?」と思う事もあるのだが、提供される料理の姿はビシッと決まっているんだからたいしたもんだ。
ヒレかつは 2300円のヒレかつ定食で出してるのと同じ品(のハズ)。阿佐ヶ谷 成蔵のシャトンブリアンのような 丸っこいフォルムをしたヒレかつだ。厚みのある肉なので、カツ丼用のカツを揚げる鍋とは別の鍋でじっくり揚げていく。
名人が鍋をじっと眺め、ときどきガスホースのコックで火力を調整(これは 賛否両論の笠原マスターも飯を炊く時にやっていた)しつつ じっくり揚げていく。
カツの揚げ上がりが近くなってきたのか、だんだんと香ばしい匂いが漂い始めた頃に海老が油へダイブ。海鮮を揚げる鍋は 当たり前の事だが 肉とは違う鍋だ。この店では三つの鍋を用いて料理を仕上げていく。鍋を三つも使う店は 他には あげづき ぐらいかしら? まあ とん太 はもっと多いけど(笑)。 ちな、食べログトンカツ部門一位の大阪某店は鍋ひとつ(正確には鍋ぢゃなくてフライヤー)。

いつの間にか、私のらしきヒレかつが油から引き上げられバットで寝かされている。続いて海老も引き上げられる。面白いのが、カキは海老を引き上げてから鍋に入れていた事。あえて海老とカキを別に揚げる事に何らかの秘訣があるのだらうか? 海鮮鍋は肉用鍋より油温度高いようで 一気に油の爆ぜるサウンドが奏でられる。
そのサウンドに合わせるよに ザクッザクッという音色が店内に響きわたる。燕楽系(柏 以外)で お馴染み、キャベツ千切りのサウンドだ。どんなに忙しかろうと、キャベツは提供直前に手切りにするのが燕楽系(柏 以外)の流儀。池上 千鳥町 御成門と店により微妙に異なるサウンドなので興味のある方は耳を傾けに行くのも一興だらう。

キャベツを切り終えたらカキフライを引き上げ、一気に盛り付け。ヒレかつ&海老フライは 余熱時間長めにとっていたのに対し、カキフライは余熱時間ほぼ無しというのは カキフライはアツアツおつゆが溢れ出してこそ!と いう事なのだらうか?


名人から手渡しされたミックス定食、各種フライの衣の仕上がりの美しさに思わず見惚れる。また香りの良さも特徴のひとつ。
内容は
ヒレかつ×1
カキフライ×2
海老フライ×1
だ。
これに これまた燕楽系スペシャリテのポテトサラダと お新香に豚汁と飯。これがミックス定食の陣容となる。

でわカキフライから食べていこう。まずは なにもつけずに一口……
おほ♪w(゜o゜)w こりゃ旨い! カキ自体のサイズは二年前に食べたヤツより小ぶりだが 味は文句無しだな。添えてあるレモンを使わずともカキの臭み等は全く気にならない。これは品質が良いのか、はたまた高め油温で臭みを飛ばしてるのか? 溢れ出すカキエキスの液量もたっぷりだし、それでいて旨味の凝縮も出来ているから非常にカキの味が濃く感じる。途中からは塩をふったり ソースをかけたりして楽しむが…… これにはやはりタルタルソース もしくは太陽ソース(ポンチ軒や旬香亭に置いてあるウスターソース)が欲しくなるなぁ。


お次はヒレかつ。肉中心部は湯上がり美人の上気した頬を彷彿させる艶やかな桃色。火が入った瞬間ぐらいだらう。毎度の事だが この火入れ精度には感心させられる。切断面の包丁の冴えからして 先日行った田町某店とは比較にすらならない。薄い衣は あたかも接着したかのよに肉に密着している。つまり、肉がまるで縮んでないのだ。それはつまり、肉自体がもつ旨味エキスのロストが最小限に抑えられてる事の証。
事実、食べてみると ヒレかつとは思えないほど肉のジュースが豊富で驚く。さすがにジュース自体の質で言えば 成蔵で食べた東京Xシャトンブリアンには及ばないのだが、それでも これだけ高レベルのヒレかつなぞ滅多にあるモノでわない。そもそも価格が全く違うワケだしね。
肉の繊維感や肉の香りに関しては わりとしっかりあるタイプ。溶けるよなタイプのとん太とは全く異なるが、肉を食べてる悦びを享受できるので これもまた旨い。ただ、肉肉しいカツが苦手な人には嫌われるかも。
このヒレかつは 塩で食べるのが断然オススメ。ソースも悪くはないが、ソースの甘さがヒレ肉の味を覆ってしまう感が少しある。逆に言えば 肉肉しいのが苦手な人はソースが良いだらう。


豚汁。これまた燕楽系ではお馴染み、白味噌風味根菜ゴロゴロ栄養満点豚汁。これが旨いのよね。特に たっぷり入った豚肉から出た旨味と脂がたまらんち♪ やっぱ豚汁は 上品な仕立てより、こうしたガツンとくる味のが好きね。お代わり欲しいにゃあ……


飯。と~っても美味しい飯……でわ無いんだけど、飯のコンディションがいつ来ても高いレベルで安定してるのは個人的高評価ポイント。この店がわざわざ小さな電気釜で飯を炊いてる理由が以前は理解できなかったが 今なら理解できます。なるだけ炊き立てに近い飯を提供すら……って事ね。普通ならさ、デカい釜使って一気に大量に炊いちゃうぢゃん?だって そのほが楽だしね。でも ここんちは糞忙しい時間でも 何度も何度も飯を炊く。少しでも旨い飯を提供するために。


キャベツ。私が知る限りでナンバー1のキャベツ千切り。マジで異常。ただのキャベツ千切りだぜ? なのにソレがむっちゃ旨いんだから。これが名人の技……なんですかねぇ? 特にこれからの春キャベツシーズンはひときわ旨くなるんで、行かれた方はキャベツに要注目。


お新香。自家製らしきお新香。日によって漬かり具合にバラつきあるのが難点だが、かなり美味しいお新香。特に蕪が好き。お新香を先出ししてくれるんで これとビールでやりたいトコなんだが、ビールが中瓶しかないんだよねココ。中瓶飲んぢゃうと定食完食がキツくなるんでいつもビール我慢してます。小瓶 置いて欲しい店ですわ。


初めて頼んだミックス定食でしたが、いいですねコレ。来年もカキフライシーズンにはミックスを頼むとします。
カバンにこっそりウスターソースを忍ばせて……は駄目ですかね?

僅かに評価下がった理由はレビュー内容から察してね。

  • とんかつ燕楽 - ポテトサラダ&お新香。これは必ず先出しされるのでビール飲みたくなります。

    ポテトサラダ&お新香。これは必ず先出しされるのでビール飲みたくなります。

  • とんかつ燕楽 - ミックス定食(カキフライシーズン限定の内容です)

    ミックス定食(カキフライシーズン限定の内容です)

  • とんかつ燕楽 - 見ただけで旨いと理解できる断面。

    見ただけで旨いと理解できる断面。

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2020/12訪問30回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

2020年ロースカツ納め

再訪。
2020年のロースカツ納め。店は簡単に決まった。というか、私がロースカツ納めするなら池上 燕楽さん以外 考えられない。

カウンターに座りロースカツ定食(2300円 税込)を注文し、いつものようにのんびり待つ。この店のロースカツは かなり独特の揚げ方をしているうえに、営業中でもこまめに鍋の油を入れ換えるという糞面倒臭い仕事をしてるので提供までの時間が かなり長め。まぁ、もう慣れたけど。

かなり待たされた後、ご主人から手渡しされたロースカツは いつもながらイケメンだ。ラードの香りの良さも特徴のひとつ。
カツ断面を見ると 肉中心部がほんのりピンク色で いかにも旨そうな火入れ具合。何もつけずに一切れ頂く。
旨っ(´∇`) やっぱり旨いや。特に分厚いロース肉の中心部分の旨さは抜群だ。 また右端の脂身比率高い部分も蕩けるよに甘く美味。赤身と脂身では火の入り方が違うので、赤身部分をベストコンディションにすると脂身への火入れが不足しがち。逆に脂身を甘く仕上げよとすると赤身に火が入りすぎたりする(実際 そうした店は非常に多い)のだが、燕楽さんのロースカツは赤身も脂身もベストと思われる火入れに仕上げてある事に 毎度ながら感心させられる。
途中からは塩をふったり、ソースをかけたりして楽しむ。ソースも悪くないが 個人的には塩のが好き。塩を少量ふったロースカツは 飯との相性も抜群だ。

ロースカツだけでなく 定食脇役陣のクオリティが高いのも燕楽さんの美点。
特に、芸術的な千切りにされたキャベツの旨さは都内トンカツ屋の中でも ピカイチだ。これだけ旨いキャベツ千切りはトンカツ屋のみならず 他ジャンルの飲食店でも食べた事はない。
根菜たっぷりの豚汁も好き。美味しいだけでなく 栄養面でも期待できるし、寒い冬には 更に美味しく感じる。

自家製らしきお新香の出来も上々だ。

定食として全てが高クオリティなだけでなくボリュームがしっかりあるのも また嬉しい。トンカツ定食は こうでなくっちゃ。 しかも この定食が2300円ってのも評価ポイント。もっと高額なトンカツ屋も珍しくなくなったが、そうした高額トンカツ屋のほとんどよりも燕楽さんのほうが食後の満足感は遥かに上。
確かに高額な銘柄豚は旨い。が、いかに良い材料を用いても 食材の魅力を120%引き出せるか否かは 最終的には料理人次第。

我が子を見守るかのよな眼差しでカツを揚げる燕楽店主。名人と讃えられるべき技量を持つ彼が揚げるロースカツ、ロースカツ納めに選んで正解でした(^_^)

  • とんかつ燕楽 - 外観。か、カキフライ(゜ロ゜)  食べたいが、ロースカツだけでもボリュームあるので今回は断念。

    外観。か、カキフライ(゜ロ゜) 食べたいが、ロースカツだけでもボリュームあるので今回は断念。

  • とんかつ燕楽 - 美味しいお新香&これまた美味しいポテトサラダ

    美味しいお新香&これまた美味しいポテトサラダ

  • とんかつ燕楽 - 毎度の事ながら綺麗な仕上がりのロースカツ

    毎度の事ながら綺麗な仕上がりのロースカツ

  • とんかつ燕楽 - 中心部がほんのりピンク色の まさに火が入った瞬間。名人芸やね。 また肉厚っぷりが素敵。200㌘らしいが、どう見ても もっとあるよな。

    中心部がほんのりピンク色の まさに火が入った瞬間。名人芸やね。 また肉厚っぷりが素敵。200㌘らしいが、どう見ても もっとあるよな。

  • とんかつ燕楽 - 根菜ゴロゴロ白味噌風味豚汁。大好きなんで、自宅でも真似して作ってるのだが どうしても燕楽には及ばない(>_<)

    根菜ゴロゴロ白味噌風味豚汁。大好きなんで、自宅でも真似して作ってるのだが どうしても燕楽には及ばない(>_<)

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2020/11訪問29回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

逆転現象

再訪。
夜のピークタイムに行ったら ほぼ満席。贔屓の店が繁盛してるのは嬉しいものだ。どうにかカウンターに滑りこみ、ヒレかつ丼(1450円)と単品のポテトサラダ(800円)をオーダー。一人だと かなり量が多いオーダーだが、この日は二人だったので迷わずポテサラ❗️だって、カツ丼だけだと寂しいでわないか。

満席になり かなりオーダーがたて込んでいる状況になりながらも、ご主人の仕事っぷりは普段と変わらない。
肉は都度 切り出す。
キャベツは都度 切る。
空になった鍋のラードを入れ替える。

混雑してる店ではたいてい省かれてしまうよな仕事だが、池上 燕楽のご主人は たとえ満席でも自らの仕事のルーティンを変えようとはしない。それは あたかも一流のアスリートがゾーンに入るために行う儀式のように、池上 燕楽のご主人にとっては欠かせない仕事だからなのだらう。

料理の提供は多少 遅いが、超一流の職人の仕事は見ているだけでも面白い。それを眺めながら前菜的にポテサラをつつく。うん、旨い。外見は非常に地味かつスタンダード構成のポテサラなのだが、芋の食感の残し方やマヨネーズの酸味の具合が絶妙で妙に後を引く。

ふと気付くと、いつの間にか私のらしきカツが煮込まれている。相変わらず、仕事が速い。こだわるトコにはトコトンこだわるが、実は仕事速度そのものは滅法速い。これぞ、熟練の技といったとこか。煮上がった鍋に一旦 蓋をし、鍋を傾け余計なツユを切ったら一気に盛り付け。 丼飯の上にスパッと一発で綺麗に盛り付ける腕の冴えは、あたかも名刀の切れ味のごとく……だ。

お待ちかねのヒレかつ丼。味は既に知ってわいる。
が、それでも いざ食べると その旨さに驚く。驚く理由は簡単。私の中に存在する「カツ丼」という料理の味のイメージから かなり遠い場所まで飛翔してしまっているから。
カツ丼だから肉の味はこんぐらい。
カツ丼だからカツの火入れはこんぐらい。
カツ丼だから衣の食感はこんぐらい。
カツ丼だから飯の具合はこんぐらい。
そんなイメージが頭にある。

だが、否。
全て違う。肉、火入れ、衣、飯。ひとつひとつの味や食感が 脳内のカツ丼イメージから少しづつズレていって、最終的にはイメージのカツ丼からは かけ離れた品に仕上がっている。
だから驚く。
おそらくキモは火入れだらう。一度 揚げたカツをツユで煮込んでいるのに肉中心部は肉の旨味エキスをたわわに含んだまま。
ツユで煮込んでいるのに肉上部の衣はクリスピーな食感をキープしている反面、肉下部の衣は 甘めツユを含んでそれがラードと反応し なんとも言えない素晴らしい風味に変化している。

先ほどのスピーディーな仕事っぷりからは想像もできない程の繊細な火入れ。ここしかない!というピンポイントにピタリと決めて、なおかつ素早いんだから恐ろしい。

卵が少ない事には 異論のある方も多いだらう。特に トロトロタイプの丼が好みの方には合わないかもしれないが、燕楽のカツ丼は あくまでカツが主役のカツ丼。そうした視点で見ると 非常に完成度の高いカツ丼だと私は思う。

不思議なのが、ロースを用いたカツ丼より ヒレかつ丼のが旨く感じる事。私はトンカツといったらロースのが好きだし、燕楽さんのカツもヒレよりロースのが旨いと今でも思っている。
が、何故かカツ丼にするとヒレかつ丼のが旨く感じるのは不思議でならない。赤身肉とツユの相性なのだらうか?それを確かめるためにも、まだまだ燕楽に通う必要がありそうだ。

写真忘れましたが、カツ丼にも ちゃんと豚汁が付きますのでご安心を。

  • とんかつ燕楽 - ヒレかつ丼。見ただけで旨いと理解できる。

    ヒレかつ丼。見ただけで旨いと理解できる。

  • とんかつ燕楽 - ヒレかつ丼のお新香。

    ヒレかつ丼のお新香。

  • とんかつ燕楽 - 単品ポテサラ

    単品ポテサラ

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2020/09訪問28回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

トンカツはロースだよ

ちな異論は認める。でも、とん太特ヒレ&成蔵シャトンは別枠だと思う。

再訪。
いつものように夜の早い時間に野郎一匹凸。したら……カウンターは同士ばかりwww トンカツ屋では 良く見る光景ですね。

一切の迷い無しにロースカツ定食(2300円)をオーダーし、先に提供されるお新香&ポテサラを食べながらカツが揚がるのを待つ。
ここんちのポテサラ、地味に好き。なんなら増量して欲しいぐらい。
お新香は 相変わらず蕪が旨い。が、今日は胡瓜も程よい漬かり具合で旨い。あ~、ビール飲みたくなるけど我慢我慢。ここんち、定食のボリュームあるから ビール中瓶飲むと腹パンパンになっちゃうのよね。小瓶とかあると嬉しいんだけどな……

お待ちかねのロースカツは やはり抜群に旨い(*´∀`) ジューシーな赤身、蕩けるよに甘い脂身、芳しいラードの香り、食べ始めから食べ終わりまでクリスピー食感を保ち続ける衣。200㌘(公称)と なかなか立派なサイズでありながら、食べ終わってから胃袋に重さを感じないのも凄い。
単純に肉質だけで言えば 昨今流行りのブランド豚達には見劣りするハズなのだが、実際の食後感は 黒豚だの東京Xだのを用いたロースカツよりも すこぶる良好。これに関しては 少し前に訪問した「銀座 大石」のシェフの言葉を思い出す。
いわく…コースのメインで出すのにイベリコ豚だのマンガリッツァだのでは旨すぎる。だからウチ(銀座 大石)では あえて美味しくない豚を使ってます…… との事。だが、その豚肉が かな~り旨かった事は 燕楽のロースカツがブランド豚トンカツより旨く感じる事と 本質的には同じに思う。
他に何も食わないで、一切れだけ肉を食うなら おそらくブランド豚のが旨いハズ。だが、コース料理であったり デカいサイズのトンカツだったりと「量を食べる場合」には、旨すぎる肉は重さやクドさに直結する。フレンチのコースのメインでサシたっぷりの牛肉が好まれないのも 同様の理由だらう。

燕楽のロースカツも200㌘という肉量を飽きずに最後まで美味しく食わせるために、あえてブランド豚を回避してるのではなかろうか?そんな事を考えてるウチに 目の前からカツが無くなっていた。 本当に旨い料理ってのは あっという間に無くなってしまうわね。逆に言えば 最後のほうで箸が止まる料理なんざぁ、私からしたら赤点だわさ。

前回食べたヒレも旨かったが、やはりトンカツはロースのが好きかな。少なくとも燕楽では。 ロースが美味しく頂ける年齢であるうちは 通い続けたい店です。

まっ、ロース食えなくなったらヒレに逃げるけどな。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ

    ロースカツ

  • とんかつ燕楽 - この肉厚!

    この肉厚!

  • とんかつ燕楽 - ポテサラ増量希望

    ポテサラ増量希望

  • とんかつ燕楽 - 実は旨いお新香

    実は旨いお新香

  • とんかつ燕楽 - 豚汁が旨いのも忘れちゃいけません。

    豚汁が旨いのも忘れちゃいけません。

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2020/07訪問27回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

仕事の差。技術の差。

再訪。
大阪で食べたヘレカツ改めヒレカツが、どうにも納得できなかったため ヒレカツの味を再確認するために池上 燕楽さんへ。高田馬場 とん太さんも候補に浮上したのだが、あれは もはやヒレカツを飛び越えてしまってるよな気もするので ヒレカツ再確認が目的である今回は除外。

いつものようにカウンターに着席しヒレカツ定食(2300円)をオーダー。この日は 盛況だったため、カツ提供までは かなり待たされたが まあ問題ない。ポテサラとお新香つまみながら待てばよいだけだ。
他の客へ提供されるカツをうらめしそうに眺めながら待つ事30分ほど。 私のと思わしきヒレカツが 油から引き上げられる。 ラード揚げならではの良い香りが鼻腔をくすぐる。
そして ご主人が ザックザクとキャベツを刻み始める。相変わらず良い包丁の音色だ。 この音を聞いて、ラードの香りを嗅ぐと 燕楽に来たんだなぁ…と実感する。

提供されたヒレカツ。かなり久しぶりの対面だが やはりビジュアルは一級品。ビジュアルだけでもマンジェとは雲泥の差がある。

まあ ともかく食べよう。マンジェとの違いを意識しながら食い進めてゆく。
まず衣の香りが断然違う。燕楽のカツの香りは本当に素晴らしい。

衣の食感も燕楽のが良い。 マンジェの衣はガリっとした食感で ヒレ肉の柔らかな口当たりを邪魔していたが、燕楽の衣はサクサク感はあれど 口の中に残らないのでヒレ肉の邪魔をしないのだ。
衣の味も燕楽。まあ これはラードの面倒を細かくみているがゆえだろう。なんでもかんでも同じフライヤーに投げ込んで放置プレーでは この衣は作れまい。

肉と衣の密着度は燕楽圧勝。接着したかのように肉に密着している燕楽と、提供時点で肉と衣の間に 目立つほどの隙間があるマンジェとでは比較にもならない。

肉質に関しては ややマンジェ有利かもしれない。肉の旨味だけなら燕楽圧勝だが、それは抜群の火入れ技術で より旨味を引き出してるだけかもしれないので ここでは肉の匂いと柔らかさだけで判断するとしよう。燕楽のヒレは 少し豚臭さがあるが、マンジェのヒレは 全く臭みが無かった。柔らかさもマンジェ。が、あれだけガンガン叩いていれば 柔らかいのも当然なのだが。そして叩いた事による弊害が 次の項目で現れる。

肉汁の量。これまた 燕楽の圧勝。提供されたヒレカツにかぶりついたら、ほとばしる肉汁で口中を火傷しそうになってしまった。。対しマンジェのヒレは提供直後にかぶりついても肉汁が 溢れる事なぞ無く。理由は明白で 肉の叩き過ぎ&火入れ技術の低さ。肉をガンガンに叩けば 確かに柔らか食感にはなるが、同時に肉の細胞を必要以上に破壊してしまう。いわば穴のあいた水風船。穴のあいた水風船から 水が流出するのは道理である。火入れに関しても、特殊な揚げ方で肉汁を内部に封じ込めつつじわじわ加熱する燕楽方式なら カツ内部には大量の肉汁が含まれたまま揚げ上がりとなるが、フライヤーに投げ込んで放置プレーのマンジェでは そんな繊細な火入れなぞできるわけもなし。結果、肉汁の大半は失われ 肉は柔らかいが 肝心の肉汁は乏しい いわゆる昔風のヒレカツが出来上がるのだ。

肉への下味も燕楽優勢。肉の味を邪魔せぬように 控えめな下味にとどめている。岩塩を少量添えて口へ運んだ時の旨さたるや!マンジェは 繊細なヒレに大量の胡椒で味付けしていて私には理解不能だったが、メリハリのある味付けが好きな方にはマンジェのほうが良いのかもしれない。

と、ヒレカツだけでも 燕楽とマンジェにははっきりとした差がある事を確認できたが 差が確認できたのは脇役陣も同様。

キャベツ。雲泥の差とは、まさにこの事。燕楽圧勝。キャベツ自体の味、ふわりとした食感。職人の技術の冴えを見せつけるかのような素晴らしいキャベツ千切りだ。マンジェは お代わり自由でリカバリーしたいトコだらうが、その程度では到底埋めきれないほどの差がある。

飯。これも燕楽優勢か。おそらく米自体に たいした差はないはず。いや、そもそも近代農業では米の品質や流通の進化が著しくて どこの県の米でも きちんと管理された品なら かなり美味しいのだ。差が出るのは 炊き方と米及び飯の扱い。マンジェも燕楽も炊飯器炊きなので差は無いが、あえて小さな炊飯器を用いて 営業中にこまめに炊く燕楽が僅かに優勢か。とはいえ決定的な差ではないので、マンジェがお櫃を使うだけで すぐにひっくり返る。


汁。これも燕楽。マンジェのタピオカ赤だし は本当に意味不明。タピオカは無味無臭。味も吸わない。豆腐や麩のように出汁を吸ってくれるでもなく、蜆や浅蜊のように旨味を放出してくれるわけでもなく、長葱のように香りを付与してくれるわけでもなし。人畜無害ではあるが 人畜無害なモノを汁に入れる意図が不明。対し 燕楽は根菜たっぷり豚汁。言うまでもなく根菜からは野菜の甘味が出るし 出汁を含んだ根菜も また旨し。更に根菜なので栄養面でも期待できる。ダイエットしたい方や さっぱり食べたい方にはマンジェなのかもしれないが。

お新香。これは引き分けではなかろうか。

ヒレカツというモノの味を再確認するために来た燕楽だったが、久しぶりに食べたヒレカツは やはり旨かった。あまりヒレカツを食う事がない私なので、マンジェ云々ではなく 単にヒレカツという料理そのものを旨いと思えなかったのでは?という疑念が僅かにあったのだが、その疑念をきれいさっぱり晴らせたので 燕楽でヒレカツを食うという選択は我ながら正しかったと思う。

ヒレカツは腕のある職人が丁寧に仕上げれば やはり旨いのだよ。

でも……
やっぱり燕楽で食べるならロースカツかカツ丼のが好き(爆)

  • とんかつ燕楽 - お久しぶりです!の、ヒレカツ定食。

    お久しぶりです!の、ヒレカツ定食。

  • とんかつ燕楽 - 圧倒的技術力を見せつけるかのような断面。

    圧倒的技術力を見せつけるかのような断面。

  • とんかつ燕楽 - あれ? なんか私の豚汁 少なくないか??

    あれ? なんか私の豚汁 少なくないか??

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2020/06訪問26回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人

丼格差

再訪。
つい先日訪問したばかりの燕楽さんだが、知り合いに営業再開の事を伝えたら「行く!」と騒ぎ出した。なら 私もついていこうっと。

カウンターに座り 元気よく「カツカレーお願いしまーす!」
店主「今日はカレーないんですよ」

(´д`|||)

大丈夫、問題ありません。大好きなカツ丼(1050円)を頼むだけですから。 同行者はヒレカツ丼(1450円)
これだけだと野菜が足りないので、単品ポテトサラダ頼んで二人でシェアするです。 どーよ、この完璧な作戦。

店主「すいません、ポテトサラダは定食の分しか残ってないんですよ」

(´д`|||)(´д`|||)

だ、大丈夫…だ…ぞ。何故ならカツ丼むっちゃ旨いからな。


店員さん「カツ丼のお新香です」

(´д`|||)(´д`|||)(´д`|||)

マイガッ! お新香の大根が…既製品のタクワンになってるがな(#`皿´) さては、弁当売れ過ぎて 大根漬けるの追い付かなかったな? お新香、わりと楽しみにしてるから ちょっぴりショック。そんな私に更に追い討ちをかけたのが連れのお新香。

なんでそっちには蕪があるんだよ!って、そうだったわ。ここんち、カツ丼とヒレカツ丼とで お新香に格差あるんだったっけ。 くっそー、うっかりしてたわ。

まあ いいさ。先ほどから漂ってくるカツ丼の香りをかげば、お新香格差なぞ とるに足らない問題です。って、んなワケないだろ!蕪よこせ!!

さてさて、私のカツ丼が配膳されます。遅れて 同行者のヒレカツ丼も……
ん?
目の錯覚かしら?
ヒレカツ丼のが肉が多いやうに見えるんだが? 同行者には 気のせいだ…と 丸め込まれましたが、う~む(*_*) なんか、かなり格差がある気がするんだが。

あっ、カツ丼は いつもながら旨いです。
揚げてから煮てるのに、カツの中心は ほんのりピンク色の驚愕の火入れ。
割下で煮ているのに、カツ上面の衣はクリスピーな食感を保っている。
カツ下面の衣は 割下を吸い上げ ラードの匂いと割下の匂いが渾然一体となった蠱惑的な香りを漂わせる。
脂身多めなロースの味と 濃い目の割下の味とが合体する事で、たっぷりの飯に負けない重厚な旨味へ変化している。
固めに炊き上げた飯の食感を殺さぬよう、決してツユだくに ならないようコントロールする仕事。

端的に言えば 最高♪
2300円のロースカツ定食も間違いなく旨い。
が、それよりずっと安い1050円のカツ丼でも その味は ロースカツ定食に これっぽっちも負けてないと個人的には思っている。

いや、思っていた……
同行者のヒレカツ丼を一口強奪したのだが、なんかカツ丼より旨い気がしたのがショック。思い返してみれば、カツ丼を同時に食べ比べてみた事なぞ無いしなぁ。
ヒレカツ丼のが 肉の厚みがあるからなのか、あるいはカツ丼にはヒレ肉のが相性良いのか? 新たな探究課題が発生してしまいました。

  • とんかつ燕楽 - 左がカツ丼用お新香。右がヒレカツ丼用お新香。

    左がカツ丼用お新香。右がヒレカツ丼用お新香。

  • とんかつ燕楽 - 左:カツ丼   右:ヒレカツ丼

    左:カツ丼 右:ヒレカツ丼

  • とんかつ燕楽 - カツ丼(ロース)

    カツ丼(ロース)

  • とんかつ燕楽 - ヒレカツ丼……いや、明らかにこっちのが肉多いだろΣ(゜Д゜)

    ヒレカツ丼……いや、明らかにこっちのが肉多いだろΣ(゜Д゜)

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2020/06訪問25回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

待ってたぜ!

再訪。
ようやく営業再開されてました。まあ、テイクアウトだけなら ちょっと前から再開してましたが、やっぱりトンカツは店で揚げたてを食いたいぢゃん。

この日は 夜営業開始直後って事もあり店内客は私一人。そんな状態でも トンカツ提供まで30分近くかかるのは 相変わらずの燕楽スタイル。マジな話、トンカツ食うのに30分待つのを苦痛に感じる人は コチラは合わないから他店へど~ぞ。
燕楽さんは 美味しいお新香と 美味しいポテサラ先出ししてくれっから30分ぐらい、どうってこたぁないやね。あっ、ビールもお願いします。久しぶりに 燕楽で飲むビールは やたら旨く感じるわぁ(^_^)

あっ、注文はロースカツ定食(2300円 税込)ね。久しぶりの燕楽さんとあらば、注文はロースカツしかあるまい❗️
すいません嘘つきました。ホントは、カツ丼とロースカツ定食とで 1分くらい悩みました。毎度毎度悩む、究極の二択なんよねぇ。 両方食えるキャパが欲しいわぁ。

ビールが残り少なくなる頃に、店主がキャベツを切り始めます。う~ん、久しぶりに聞いたけど やっぱ良い音させてるねぇ。この音だけでビール飲めますわ。

さてさて お待ちかねのロースカツ定食登場。いつもながら なんとも良い香りが漂います♪
味? もう文句無しですわ(*´∇`*)
豚のランク的には さほどの品ではないハズなんだが、素材の力量よりも まずは揚げ手の力量が大切だって事を痛感させてくれるロースカツです。

燕楽さん休業中に、二軒ほど 東京X使用の店で食べてみたん。でも ハッキリ言って、今日食べた 平牧三元豚ロースカツは 希少豚肉である東京Xのロースカツを余裕で凌駕してました。
料理人がより良い食材を使おうとするのは理解できる。が、どんなに良い食材でも その食材の魅力を引き出しきれないのなら宝の持ち腐れでしかない。
食材自慢に走るより先に、まずは料理人として己の腕で 食材の魅力を120%引き出すだけの技量を身に付けるべき。
食材の魅力を120%引き出して作られたトンカツは、銘柄豚なぞ使用しなくとも食べ手の心を動かす力があるのだよ。燕楽や とん太でトンカツを食べる度に、そう思う。

そんな事を思いながらロースカツを食べていると、店主がザックザクとキャベツを切り始める。店内客は私一人しかいない。
そう、店主はトンカツ弁当のキャベツも 盛り付けに合わせて都度 切っていたのだ。私からしたら「いつ食べるかわからない弁当で、そこまでやる必要あるか?」等と考えてしまう。だが、池上 燕楽の店主は それを良しとしない。たかが弁当のキャベツ千切りであっても、常に己の全力で向き合っていた。
料理人 かくあるべし!

  • とんかつ燕楽 -
  • とんかつ燕楽 - このロースカツを待っていました!

    このロースカツを待っていました!

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2020/03訪問24回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

王道一直線!

再訪。
カウンターに座るなりロースカツ定食(2300円)を注文。
あとは 先に提供されるポテサラとお新香をつつきながら ご主人の仕事っぷりを眺めさせてもらう。
混雑している時だと 相当待たされる店なので ついつい忘れてしまうのだが、コチラのご主人の仕事は 実はかなり速い。ちょいとよそ見してる間に肉が切られ、あっという間に衣を付けて 油にドボンだ。
他の店を何軒も見てからコチラへ戻ってくると、改めてそのスピードに驚かされる。 あまりに速いので「雑にやってんぢゃね?」的な疑惑が持ち上がるのだが、いざ提供されたロースカツの仕上がりを見れば それが間違いであると即 気づく。
揚げ色は 綺麗に均一。
衣は薄く、肉に密着して剥がれる事はない。
油切れは抜群で、衣が油でベチャつく事もない。
火入れも左右均一かつ、肉中心部がほんのりピンク色の ジャストタイミング。
筋切りも適切に行われており、筋が舌に障る事もない。
添えてあるキャベツは 細く切られ、なおかつ食感はフワリと柔らかで キャベツの甘味が口を満たす。

よほど丁寧な仕事をしなければ こうは仕上がらないハズなのだが、実際に見てると かなり適当そうに見えるのが面白い。お寿司屋さんやフランス料理屋さんでも、熟練の職人さんの仕事は 意外と適当に見えたりする。極めた仕事というのは えてしてそんなモノなのかも知れない……等と考えながら、ロースカツを頬張る。 相変わらず旨い。ソースで食うのも旨いが、個人的には岩塩を少量かけて食うのが たまらなく好きだ。赤身部分を噛むと肉汁が溢れ 肉の旨味を楽しめる。右端部分の脂身は 蕩けるように甘いのにクドさの欠片もない。また、食べ始めから食べ終わるまで 衣はクリスピーな食感を保っている。量もしっかりあるのだが、食後に胃が重くなる事もない。本当に旨い。

肉は銘柄豚ではないし、店の設えも平凡。メニューも ごくありふれた品々。トンカツの見た目も 昨今のニューウェイブトンカツに比べたら、まあ ありふれたビジュアルだらう。
が、一見 ありふれたような姿のトンカツだが その味は間違いなく一流。 特に変わった部分が見受けられないのは それが王道であるがゆえ。
ただ がむしゃらに真っ直ぐに王道を歩む……それが 池上 燕楽のロースカツだ。 旨いロースカツを食いたくなったら池上 燕楽へ……それが私のコチラの店とのつきあい方。
旨いカツ丼を食いたくなった時も同様だ。


そうそう、春キャベツが出てきたせいか ただでさえ旨いコチラのキャベツが更に旨くなってましたよ♪

  • とんかつ燕楽 - 定食付属のポテサラ&お新香。先出ししてくれるのが ありがたい。

    定食付属のポテサラ&お新香。先出ししてくれるのが ありがたい。

  • とんかつ燕楽 - いつもながらイケメンのロースカツ

    いつもながらイケメンのロースカツ

  • とんかつ燕楽 - 見るからにフワリとしたキャベツ千切り

    見るからにフワリとしたキャベツ千切り

  • とんかつ燕楽 - 匠の火入れ

    匠の火入れ

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2020/02訪問23回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

技で魅せるカツ丼

やっぱりクソ旨いわ、コチラのカツ丼は!
今後の人生で たった一軒の店のカツ丼しか食えなくなるならドコを選ぶ?なんて、質問があったら 私は「池上 燕楽」と即答します。

再訪。
コメント欄であれこれ書いていたら猛烈にカツ丼が食いたくなってしまった。
こうなったら行き先は池上しかない。

カツ丼だけでは足りないし、コチラの牡蠣フライを今シーズン未食だったので席につくなり「カツ丼と牡蠣フライ単品!」と注文した私に、店主からの死の宣告が……


「今日は牡蠣、終わっちゃったんですよ」
(´д`|||)
なんか近頃 このパターン多いぞ!
まあ無いモノは仕方ないのでカツ丼だけで我慢します。

で、ちょっぴり ふてくされながらカツ丼を一口食った時の私の心の声が一行目ね。
何度も食ってるカツ丼だけど、いまだに食うと その旨さに目を見張る。
別に特別な材料を使っているワケぢゃあない。まあ多少は肉を吟味してはいるハズだが、1050円のカツ丼に 銘柄豚を使えるハズもない。卵や玉ねぎも、おそらく普通に売っている品だらう。
調理や調味も 特別な事をしているワケぢゃあない。カツ丼レシピで検索すれば出てくるレシピ達との違いは、そんなには無いだらう。カツを揚げて、割下で煮て、卵でとじる……ただ それだけ。

ただ それだけなのに旨い。
ぶん殴られたぐらい衝撃的に旨い。
旨くなる理由は簡単。単純に 作り手の技術がずば抜けているからだ。
揚げてから煮ているのに、肉の中心部が薄いピンク色を保っているのは 火入れ技術が卓越している証。
カツを煮ているのに、丼の中で肉と衣がサヨナラしないのは 衣のつけ方が巧みな証。
割下で煮ているのに、カツ上方の衣にクリスピーな食感が残っているのは煮方が抜群な証。
玉ねぎに 適度な食感が残っているのは、包丁技術が優れている証。

ありふれたレシピで、ありふれた料理を作っただけだが、ひとつひとつの仕事を卓越した技術で行う事で 料理の仕上がりは 驚愕するほどの次元に到達しうる。それが「池上 燕楽」のカツ丼だ。

三つ星レストランの豪華食材を惜しげもなく使った料理も確かに旨い。
が、ありふれた材料を用いて作られた「池上 燕楽」のカツ丼も、 三つ星レストランの料理に 負けないぐらい旨い。
豪華な食材を使わなくとも、名人が心を込めて丁寧に作った料理は 充分に人の心を動かす力がある。少なくとも私は そう信じている。

なぜなら、他ならぬ私自身が ただのカツ丼で心を動かされた人間なのだから。

池上の この素晴らしきトンカツ職人が、これからも この地で愚直なまでに自らの仕事に向き合ってくれる事を切に願う。

  • とんかつ燕楽 - カツ丼。マイベストカツ丼。

    カツ丼。マイベストカツ丼。

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2019/12訪問22回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

2019年X'masディナー&2019年ロースカツ納め。

再訪。
世間はX'mas。高級レストランでフレンチディナーや、料理上手ママさん手料理でホームパーティー。うん、よいですね。が、X'masの楽しみ方は人それぞれ。定番ぢゃないX'masディナーもまたよろしいんですのよ。と、言いつつ単に定番X'masは既に実行したからだけどな。

私のX'masディナーは やっぱり大好きな店で!て、事で池上 燕楽さんです。 そしてX'masディナーであると同時に、今年のロースカツ納めでもあります。時代はX'masにロースカツですよ!

ですので当然ながらオーダーはロースカツ定食(2300円) 実際はカツ丼とで悩んだなんて事は多分ない。あと、X'masディナーなんでビールで乾杯♪ 1人だけどな。

でも1人でも問題ありません。もともとコチラのポテサラやお新香は美味しいんだけど、ビールと一緒だと更に旨く感じるわ。

飲みながら待つこと20分ほどでロースカツ登場。いつもながら堂々たる体躯&綺麗な揚げあがりです。香りの良さもコチラならでは。

味はホント抜群。ジューシーな赤身の旨味。あま~く蕩けるのに しつこくない脂身。クリスピーでありながら 決して肉の邪魔をしない衣。左端から右端まで均一な火入れ。質の良いラードらしき 香ばしい匂い。食べ始めから食べ終わるまで ずっとキープされている美味しさ。けっこうボリュームあるのに、重さを感じない揚げ技術。

まさに最高のロースカツ。都内には美味しいトンカツ屋が何軒もありますが、ことロースカツとカツ丼に限っていえば 池上 燕楽さんがマイベスト。 ロースカツのみならず、芸術的なキャベツ千切り、冬場には大盛りで頂きたい豚汁と 脇役まで抜かりなし。おかげで素晴らしいX'masディナーとなりました。やっぱりX'masにはトンカツだよな。ちな異論は認める。

  • とんかつ燕楽 - ビールとポテサラで乾杯♪ キリンラガーなのが またニクい。

    ビールとポテサラで乾杯♪ キリンラガーなのが またニクい。

  • とんかつ燕楽 - いつもの。

    いつもの。

  • とんかつ燕楽 - 絶対に旨いヤツ

    絶対に旨いヤツ

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2019/11訪問21回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

聖地巡礼

再訪。
というか、私にとってはコチラと高田馬場某店はトンカツ界の聖地巡礼みたいなもんだ。旨いトンカツ屋は何軒もあるが、この2店は私にとって特別な存在。どちらの店も健在であるうちは通うつもりでいるし、また そのような店と出逢えたというのは たいへん幸せな事と言ってもよい。

今日はロースカツ気分だったので 池上 燕楽さんへ。ちなみにヒレかつ気分の時は高田馬場某店だ。
店頭メニューが新しくなっているのを見ながら入店。カウンターは ほぼ埋まっていたが、一人訪問の強みで どうにか隙間に滑り込む。

オーダーは当然ながらロースカツ定食(2300円 税込) カツ丼やヒレかつも非凡な旨さなのだが、それはまた別の日に頂くとしよう。ともかく、今日はロースカツだ。

今日は混雑していたため、かなり待たされる事となったが 旨いロースカツのためならこのぐらい我慢我慢。寒い屋外で並んで待つ事を考えたら、店内での待ちぐらいなんて事ない。 さいわいコチラは カツ前にポテサラとお新香が提供されるのでソレをつついて待つとする。
ポテサラがいつものように美味しくて、ついついビール頼みたくなるが我慢我慢。コチラのロースカツはボリュームもしっかりあるので飲んでしまうと完食がキツくなるからだ。
ポテサラは良かったが お新香は……蕪がろくに漬かってなくてちょいと落胆。胡瓜は旨い。

入店から40分ほど経過してから お待ちかねのロースカツ登場。毎度の事ながら なんとイケメンなロースカツだらうか。ちなみに待ち時間に関しては私の同僚も不満を口にしていたが、それはカツに対する認識が足りないから出る言葉。

池上 燕楽さんのロースカツは かなり低い温度で揚げはじめて 徐々に油温を上げていく流儀。当然ながら、油温が上がりはじめたら もうそこには新たなロースカツを投入するなぞできない。つまり前客のロースカツを鍋に投入した直後にロースカツを注文すると、前客のロースカツが完成してから揚げはじめる事になる。更に池上 燕楽さんは揚げた後の余熱時間もしっかり取るし、また肉も切りおきせずに揚げる直前に切る。カツに添えるキャベツにしたって、カツが仕上がってから 都度 手切りにする。そうすると どうしたって素早く提供する事など不可能だ。

が、かけた手間と時間の分だけ美味しくなるのが料理。それはトンカツも例外ではない。

ご主人が 一つ一つの仕事に一切の妥協をせずに仕上げたロースカツは 本当に素晴らしい旨さ。ジャストな火入れ、香り良く 適度にクリスピーな衣、左端から右端まで どこをとっても適切な火入れが施されている完成度の高さ、食べはじめから食べ終わるまでキープされている美味しさの持続力。

手切りにしたキャベツや 具たっぷりの豚汁も たいへん美味しい。特にキャベツはロースカツと並んで都内トンカツ屋では最高峰ではなかろうか。あとは お新香にブレが無ければ……

やはり燕楽さんは、私にとって最高のトンカツ屋ですわ。これで店の雰囲気がよければ満点だったのですがねぇ。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ

    ロースカツ

  • とんかつ燕楽 - 肉厚、ジューシー♪衣は肉と見事に密着。

    肉厚、ジューシー♪衣は肉と見事に密着。

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2019/10訪問20回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

百点つけたい

再訪。

ようやく改装工事が終わったやうで、店舗外観が綺麗になってました。とは言っても、あまり変わっとらんな。まあコチラは これでいいよ。オシャレなトンカツ屋なんて港区あたりにやらせときゃいいのよ。池上っていう場所の、普通の外観の店で、超一流のトンカツが出てくるのが 良いんだから。いわゆる「ギャップ萌え」ってヤツだ(大嘘)

今回の目当てはカツ丼とカキフライ。
が、まだカキフライ始まってなくて私しょんぼり( ´△`) FacebookやTwitterでメニュー情報をアップしてくれると助かるんだけどなぁ…

でもカツ丼は食う。が、カツ丼だけだと足りないのでポテサラ単品も(二人で訪問したのでシェアする作戦)。

う~ん……腹ペコだからもっと食えさうだな…って事でトンカツ単品を追加♪さすがにヒレかつ単品やロースカツ単品を頼むほどの健啖家でわない。

まずは単品ポテサラから。連れとの激しい争奪戦を繰り広げつつ美味しく かつマッハで完食。うむ、野菜も食べないとな。

カツ丼付属のお新香も提供されますが、今日のお新香はぶっちゃけよろしくない。ていうか 漬かってないし。トンカツはブレが一切ない燕楽さんですが、お新香はけっこうブレるのが残念なトコ。

続いてポテサラが提供されます……
しまった……単品カツにはポテサラ付くって忘れてたわ(苦笑) まあデンプン魔神たる私なら美味しく頂きますがね。

目の前ではご主人が見事な手さばきでカツ丼を仕上げていきます。煮あがった鍋に蓋をして 鍋を傾け汁を捨てたら、一気にストンと飯の上にカツを乗せます。惚れ惚れするような仕事っぷりですな。ラードと割下の合わさった なんとも旨そうな匂いが漂います❤️ たまらん!

味のほうは もう最高❤️ 何度も頂いてるカツ丼ですが、それでも食べると その旨さや完成度の高さに唸ります。
他のカツ丼と何が違うのか?
相違点は明確。
カツです。カツの旨さがダンチなのです。

カツ丼というと、やたら卵の味ばかりするカツ丼とか 割下が強烈なカツ丼。衣ばかりで肉の印象がまるで無いカツ丼とかによくお目にかかります。
いやいや、ちょっと待ってくださいよ。「カツ丼」ですよ? カツ丼なのに カツより卵や割下のが主張するのはカツ丼として正解なの?

私は違うと思うなぁ。あくまで「カツ丼」なんですから カツが最も主張するのがカツ丼の正しい姿ではないでしょうか?
燕楽さんのカツ丼はまさにカツが主張するカツ丼。カツ丼にしては厚めのカツは ジャストな火入れにより肉本来の魅力を最大限に引き出されています。また衣が見事。割下で煮込んであるにもかかわらず、カツ上面の衣は サクッとした心地よい歯ごたえを残す反面で カツ下部の衣は割下を吸い上げて 油と割下が渾然一体となった香りと味を醸し出しています。
文章にしてしまうと何て事ないように思えますが、一度油で揚げたトンカツを 今度は煮込んでいるのに 肉中心部の火入れ具合がドンピシャって とんでもない技術ですよ!! これが出来てる店なぞ そう何軒もあるものではありません。

煮込みにしたって、カツの衣の食感は残しつつ 割下の味は適度に吸わせる……平凡な腕の料理人には到底実現できないであろう精度で煮込んであります。

卵は決してカツの邪魔をせぬよう、だけど カツを引き立てるような まるで古風な女性のような淑やかな存在感。とろとろ卵だと衣が台無しになる故、きもち固めにしてあるあたりも よくわかってらっしゃる。

カツを受けとめる飯は 固めの炊き上がりで 割下との相性や良し。ただしこれも、割下が多すぎると飯粒の食感を殺してしまうため 先に述べた「ツユ切り」で割下の量を調整するのは 燕楽さんならでは。他の店では お目にかかった事はないですし、同じ屋号の「御成門 燕楽」ですら 行われてなかった 池上燕楽さん独自の仕事。

カツ丼、ありふれた料理ですが そのありふれた料理にここまで繊細な仕事を施した 池上燕楽さんのカツ丼の味は 私にとってのカツ丼最高峰。百点満点中、百点をつけたいぐらい大好きなカツ丼ですわ。彩りの三つ葉とか乗ってたら ホントに百点だったかも。

カツ丼に付属する豚汁も いつもながら美味しい。根菜たっぷりで食べ応えあるのも嬉しいですね。


トンカツ(単品)は小さめなヒレかつが三個。いつもの燕楽クオリティで間違いなく美味しいのですが……ぶっちゃけ 厚切りのヒレかつ のほうが好きかな。衣は抜群だけど 厚切りと比較しちゃうと、肉の旨味がちょっと軽いのよね。それでも、名前ばかりの百名店のカツよりずっと旨いけどな。

あと、前回訪問時はキャベツで「おや?」と思ったのですが 今日はカツが揚がる度に都度キャベツを切ってました。良かった良かった(*´ω`*) コチラはキャベツの千切りも最高峰ですわね。 もうね、口当たりがヨソとは違い過ぎますわ! 包丁技術……なんですかねぇ?

どうしてもロースカツがクローズアップされる燕楽さんですが、ロースカツ以外にも素晴らしい品があるのですよ。
カキフライも秀逸だから食いたかったのになあ……Facebookで告知とか、やってくんないだろなぁ。

  • とんかつ燕楽 - 綺麗になってる。

    綺麗になってる。

  • とんかつ燕楽 - 単品ポテサラ

    単品ポテサラ

  • とんかつ燕楽 - ………ポテサラ…

    ………ポテサラ…

  • とんかつ燕楽 - カツ丼。もう日本一でいいよ。

    カツ丼。もう日本一でいいよ。

  • とんかつ燕楽 - トンカツ。ちなみにコチラのトンカツは「ヒレカツ」です。

    トンカツ。ちなみにコチラのトンカツは「ヒレカツ」です。

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2019/09訪問19回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

そこは変えてよ。

再訪。
改装後初訪問だ。前回の悪夢は もう忘れた!

店の前に到着すると数人の並び。マジか?と思ったが時刻を見れば5時まであと数分。我ながら知らず知らずのうちにいそぎ足になっていたようで ちょいと苦笑い。

まもなく開店となり並んでいた客全てが無事 席につく。

改装後という事で、変化が気になるとこだが ぶっちゃけほとんど変わっていない。

壁が綺麗になっているが、もともと清掃の行き届いていた店なので 店内の雰囲気は以前のままだ。厨房がピカピカになっている&ご主人が日焼けしたぐらいしか目立った変化はない。あ、服をかけるハンガーが新しくなってたか(苦笑)

あとはホント今までどおり。
いかにも町のトンカツ屋といった 風情もかわらない。
ご主人の背中から放たれる「話かけんなオーラ」もかわらず。
厨房は綺麗になっても揚げ鍋は以前とかわらず。
メニュー構成もかわらず。
お値段もかわらず。
美味しいポテサラと美味しいお新香が先に出てくるのもかわらず。
豚汁を火にかけっぱなしにしないのもかわらず。
キャベツを切るリズミカルな包丁音もかわらず。
カツが揚がる頃に なんとも良い香りが漂いだすのもかわらず。
ロースカツ提供までに しっかり時間がかかるのもかわらず…だ。

客席後ろの通路が狭いのもかわらず…って そこは変えてよ。
用意されてる調味料もかわらず…って ソースは変えてよ。

私が注文したロースカツ定食の出来ばえもかわらず…だ。相変わらず素晴らしい完成度のロースカツだ。肉良し、衣良し、火入れ良し、油切れ良し、香り良し、ボリュームしっかり。改装してもロースカツの旨さに、一辺の曇りすらなかったのは ご主人の技量の高さゆえにか。
食べたあとに 肉の旨味が口に残るのもかわらず。
なのに重さは感じないのもかわらず…だ。

改装しても燕楽は燕楽で一安心でした。

ただ少し気になったのが、今まではカツが揚がってからキャベツ刻んでいましたが 今日はカツを揚げてる最中に人数分のキャベツを刻んでいました。お待たせしないように…との配慮でしょうが、コチラでは そんな配慮不要だと思うのは私だけでしょうか?

あと燕楽のこだわりを書いたボードもなくなってましたが、まあそれはどうでもいいや。

あっそうそう!
とても大きな変化が一つありました!
それは…
……
…………
……………
コチラが お茶のお代わりをいれてくれましたw(゜o゜)w
けっこう通ってますが、初めての事なんで驚きでしたわ(苦笑)

  • とんかつ燕楽 - お隣につられてビール発注

    お隣につられてビール発注

  • とんかつ燕楽 - かわらず旨いポテサラ

    かわらず旨いポテサラ

  • とんかつ燕楽 - かわらず旨いお新香

    かわらず旨いお新香

  • とんかつ燕楽 - かわらず旨いロースカツ

    かわらず旨いロースカツ

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2019/07訪問18回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

見納めです

再訪。
昨日は神楽坂で たいへん美味しいロースカツと甘味を頂いて、満面の笑みで帰宅したのだが そんな私をどん底に叩き落とすメールが大田区在住の知人から届いていた。


池上 燕楽 長期休業


ふぁっ(゜〇゜;)?????
ちょっと何言ってるかわからないよ❗️

事の真相を確かめるべく、翌日は池上へ向かう事を決心し 就寝する。

翌日、仕事なんてくだらんコトは適当に済ませ 終業時間と同時に仕事場を出る。
店の前に到着するが、表には何の貼り紙もないし 普通に営業もしている。
ガセネタかよ!と呟きながら入店したが とある貼り紙が目に入った。


「7月21日から8月26日まで店内改修工事のため休業」

ガセネタでは無かったね(´д`|||)
とはいえ、そこまで長期でもないね。
まあ このぐらいなら仕方なしといったトコだらう。
が、店内改修という事は あのいかにもトンカツ屋といった設えに 店主から放たれるオーラが漂う独特の雰囲気の空間が無くなると言う事で少しセンチな気分にもなってくる。特に二階の座敷を使った事がないまま改修というのは、何とも心残り。そう思うと、記念に店内撮影したくなるが 撮影禁止な事を思いだし手を止める。

注文はロースカツ定食。ホントはカツカレーを所望したのだが、もうすぐ休業のためカレーやカツ丼は用意してないとの事。まあ、それならそれでかまわない。なんせ旨い事は間違いないのだから。

この厨房に立つご主人の姿も これが見納め。そんなセンチな気分を慰めるように お新香をつつく。
美味しい。やはりトンカツ屋には 美味しいお新香は必須だ。漬かり具合にブレがあるという欠点があるが、それでも美味しいお新香だと思う。
ポテサラも美味しい。思わずビールを頼みたくなるが我慢我慢。

主役のロースカツは いつもながら素晴らしい旨さ。肉の味や脂身の甘さも見事だが、特筆すべきは香り。提供直前から 鼻腔をくすぐるなんとも良い香りが漂う。ラード揚げの店は他にもたくさんあるが、燕楽さんほど良い香りがするカツを出す店となるとちょっと思いつかない。この良い香りをまとった衣の旨い事♪この抜群に旨い衣が、肉の旨さを更に高めている。やはりトンカツにとって衣は大切な存在なのだ。旨いトンカツ屋は数あれど、肉と衣のマッチングに関しては コチラがダントツだ。

合間に頂く豚汁もまた旨し。
キャベツの旨さも他店とはレベルが違うし。
と、今日も たいへん美味しいロースカツ定食でした。
が、舌と胃袋は満たされたのだが とある不安があり どうにも胸がモヤモヤする。モヤモヤを晴らすべく、帰りがけに質問してみた。

「改修後にメニュー変更したりするのですか?」

ご主人は ハッキリとした口調でこう答えてくれた。
「メニューを変えるつもりはないです。」

この言葉を聞けて 安堵して帰路につくのであった。

  • とんかつ燕楽 - いつもの。この子達が美味しいのも燕楽の強み。

    いつもの。この子達が美味しいのも燕楽の強み。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ。見た目も味も極上品

    ロースカツ。見た目も味も極上品

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2019/06訪問17回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

圧倒的技術力

再訪。
前回がヒレ(正確にはヒレかつ丼)だったので今日はロースカツの番。メニューには 海老フライやカレーもあるが、私的には永久欠番なので やはりロースカツ。

ロースカツ提供までは けっこう時間がかかるが、美味しいポテサラとお新香を先に出してくれるので問題ない。
ビールを頼ませるための罠という説もあるが、そう易々と罠にかかるわけにはいかない。
というのも コチラのロースカツ定食、味も素晴らしいのだが ボリュームもかなりあるからだ。うっかりビールをお代わりしようものなら定食完食が危うくなるのでビールは我慢だ。

提供されたロースカツは いつもながら綺麗なビジュアル&堂々たる体躯。180グラムとの事だが、もっとあるようにも思える。
このトンカツのグラム表記ってのは 曖昧なモノの代表格だと個人的には思っている。よくあるパターンは表記グラムほどあるようには思えないケース。水道橋某店や麻布某店なんかはその典型。
逆のパターンが 池上燕楽や大森 丸一。

なんでこんな事が起こるのですかねぇ?ラーメンなら茹で前表記か茹で後表記かでだいぶ異なるそうですが、トンカツって そんなに重量変わるか? まあ目黒某店ぐらいカッチカチに揚げれば別だけど。

話を戻してロースカツの味は いつもながら素晴らしい。提供前から良い香りが漂い、薄くて 食感の軽い衣は あたかも接着したかのように肉に密着して 肉汁の流出を許さない。肉への火入れ具合は 最上と迷わず言えるほど。火の入り方が赤身と脂身では異なるのだが、コチラの主人の手にかかれば そうした難題も解決される。赤身は火入れにより旨味を凝縮させつつもジューシーさは失われていない。これより火入れが浅いと旨味の凝縮が足りなくて物足りないし、これより火入れが進むと 旨味が逃げてしまう。
火入れが浅いと重く感じる脂身は キッチリ火入れする事で 重さは失われ 逆に甘さが際立ってくる。しかし、甘さを出すために火を入れすぎると赤身が死んでしまう。
まさに ここしかない!というベストの火入れを毎回毎回 実現されているのがコチラ最大の特徴であろう。
肉自体は 他の店のブランド豚に比べれば劣る品かもしれない。
低温調理を併用した最新調理に比べれば ありふれた調理方法かもしれない。

だが旨い。
抜群に旨い。
理由は明白だ。
仕事における細部までのこだわりと 仕事そのものの技術力がずば抜けているからだ。それにより比較的オーソドックスなロースカツが極上品へと変身するのだから、つくづく料理というのは面白いものだ。

素材に拘るのも良い。
価格に拘るの充分ありだ。
だが料理人であるならば 技術をもって客を酔わせて欲しい。
たかがトンカツで何を……なんて言う方もいるだらう。
トンカツだけの店で何を…なんて言う方もいるだらう。

だが、トンカツも 圧倒的技術力をもって作れば人の心を動かす一流の料理になる。それは間違いなく事実なのだ。


まあ欲を言えば、キャベツやカツと同じぐらい高い技術で 飯を炊いてくれたら最高なんだがね。

  • とんかつ燕楽 - ロースカツ。

    ロースカツ。

  • とんかつ燕楽 -
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2019/06訪問16回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

名店

再訪。
マイレビさんのレビューを見たらコチラのカツ丼を食いたくなったので、カツ丼狙いで再訪。今回は私にしては珍しく、二人での燕楽訪問である。もちろん、目論見があることは言うまでもない。

いつものようにカウンター席に腰をおろし、カツ丼を注文……しようとしたが、ヒレかつ丼を食べるという宿題をこなしてなかった事を思いだし 急遽方針変更。ヒレかつ丼1450円を注文する。更にポテトサラダ単品も。

コチラのカツ丼、確かにむちゃくちゃ旨いけど 定食に付いてくるポテトサラダがカツ丼には付かないのよね(・・;) コチラのポテトサラダ美味しいから食べたいじゃない? 栄養的にもサラダ欲しいじゃない?
けど単品のポテトサラダは かなりボリュームあるんだ。なので二人でポテトサラダをシェアする作戦なのです!

まずは お新香とポテトサラダから提供されます。ポテトサラダはたっぷりの量あるので二人でにんまり……するヒマもなく争奪戦が始まります。お互い、コチラのポテトサラダの旨さを知ってるだけに戦になるのも必然か。

さてお新香なのですが、ここで新発見。カツ丼とヒレかつ丼では お新香の盛りが違うのね。ヒレかつ丼のほうが 少し多く盛ってあります。400円も高いだけあるぜ。

さてヒレかつ丼の味わいだが、これが予想以上に旨い(*´∇`*)
基本、私はヒレかつよりロースカツのほうが好きなのだが コチラのヒレかつ丼に関しては カツ丼と互角以上に旨いじゃあないか‼️
けっこう肉肉しいヒレかつを 甘めのドンつゆで煮る事により たいそう骨太で食べ応えのある味わいのカツ丼に仕上がっている。凄く「肉食った」感のあるカツ丼ですね。
仕事の的確さは普段通り。肉への火入れは完璧とも思えるほど。ツユで煮てあるのにサクっとした食感を残している衣。丼の中で肉と衣が離婚するような事もない。卵は緩すぎず固すぎずのジャストな凝固具合。ドンつゆの分量も適切。
ヒレかつ丼の外見だけ見れば他店と それほど差があるカツ丼には見えないが、いざ食べてみれば一つ一つの仕事で少しずつの差があり その差がつもりつもって最終的には大きな差となり現れている。そうした一つ一つの仕事を 地味に愚直にこなしてきた実績こそがコチラが「名店」と呼ばれる理由であろう。

張りぼてばかりの「トンカツ百名店」だが、池上 燕楽は 本物の「名店」だ。

あっ、でも カツ丼にもキャベツ欲しいです!だってコチラのキャベツ、凄く美味しいんだもん。

  • とんかつ燕楽 - 単品ポテトサラダ800円

    単品ポテトサラダ800円

  • とんかつ燕楽 - ヒレかつ丼1450円

    ヒレかつ丼1450円

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2019/05訪問15回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

凄み

再訪。
先日の訪問では見事にフラれたが、今日は無事にカウンターへ案内される。
オーダーは カツ丼かロースカツかで悩んだが、腹ペコだった事もありよりボリュームのあるロースカツ定食に決定。コチラのロースカツ定食はボリュームがしっかりあるのも嬉しい。たまにカツが小ぶりで、飯のお代りをしないと満腹にならないようなロースカツ定食を出す店があるが あれはよろしくない。やはりロースカツ定食を食べた後には、罪悪感にも近い背徳的な胃袋の満足感が欲しい。

いつものように美味しいポテトサラダと美味しいお新香を食べて、ご主人の仕事ぶりを眺めながら揚げあがりを待つ。ポテトサラダやお新香が たいへん美味しいのでビールを頼みたくなるが、ぐっと堪える。酒がすすんで飯が入らなくなるといけないからね。

ご主人がキャベツを切り始めたら提供間近だ。そして このキャベツもまた逸品。皿に盛られた姿からして みるからにふうわりとしていて他とは違うとビジュアルだけで理解できる。口に入れれば 見かけどおりに柔らかな口当たり かつキャベツの甘味 風味もまるで抜けてない。キャベツ自体はおそらく何の変哲もない品だろう。が、ご主人の包丁技術と キャベツ千切りを決して作り置きしない職人的拘りが なんの変哲もないキャベツ千切りを ご馳走に変貌させる。キャベツが旨いトンカツ屋は他にもあるが、コチラの口当たりの良さは ダントツだ。

ロースカツは今更 言うまでもないが素晴らしい仕上がり。提供される前からラードの芳しい香りが私を魅了する。
衣は薄く 肉との密着具合は驚愕するほど。衣の食感も良い。適度にクリスピーだが、肉を味わうのに邪魔になるほど固いわけでもない。なんとも表現しがたい衣の食感だ。
肉への火入れは 完璧にすら思える。ロースカツの中心部にギリギリ火が入った瞬間か?と思える火入れを毎回実現しているのだから参る。卓越した技量で火入れされたロースの赤身部分は トンカツとは思えないほどジューシー。よくある脂身でジューシーさを演出しているカツとは明確に異なる。この肉に岩塩を少量かけて食う。旨い、あきれるぐらい旨い。豚肉のランク的にはそこまで飛び抜けた肉ではない。コチラより高い肉を扱う店なぞ 東京には何軒もある。が、何故か肉の旨味はコチラで食べるトンカツのほうが上に思える。
おそらくは トンカツ職人としての主人の技量や仕事への拘りが コチラのトンカツの味を最高レベルにまで引き上げているのだろう。行かれた方は、カウンターからご主人の仕事ぶりを観察してみるとよい。随所に見られる細かい仕事に 心の中で喝采を送る事になるだらう。

脂身部分の旨さも素晴らしい。火入れが浅いとくどくなりがちな脂身も、コチラのご主人の手にかかれば 蕩けるほど甘くて旨い。しかし、脂身と赤身では火の入り方が違う。フレンチとかで脂身は別に焼いて提供したりするのも、御徒町ぽん多のカツレツが独特なのも そうした理由からだ。なのにコチラでは一枚のロースカツで赤身も脂身も最適と思える火入れがされているから凄い!

東京には旨いトンカツ屋が何軒もあるが、その中でも凄みすら感じるトンカツを出す店となると そうはない。少なくとも私は二軒しか知らない。そして池上 燕楽が そのうちの一軒であることは言うまでもないだろう。

料理の味だけなら ぶっちゃけ満点だ。
評点が満点に及んでない理由は、ソース等の調味料に他店ぐらいの拘りが欲しい&一部のトンカツ屋で見かける素敵なおばさま店員が欲しい…ってとこです。
やっぱりエビフライやカキフライにはタルタル欲しいのよね。

  • とんかつ燕楽 - なんともイケメンなロースカツ&キャベツ

    なんともイケメンなロースカツ&キャベツ

  • とんかつ燕楽 - 恐ろしいほどジューシー

    恐ろしいほどジューシー

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2019/04訪問14回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

豚肉料理最高峰

再訪。
今日は仕事が忙しく、夕方頃にはすでに腹ペコ状態。こんな日の晩飯は豚肉料理で疲労回復だ!豚肉料理と言っても色々あるが、今日は私が「最高峰の豚肉料理」と思っている 池上 燕楽のロースカツで決定。豚肉料理って どれも美味しくて好きだけど、それらの中でも 池上 燕楽のロースカツは群を抜いて旨いからだ。中華の子豚丸焼や ミシュラン星つきレストランの豚肉料理も確かに旨いけど、燕楽のロースカツは それ以上と言ってよい。

今日も提供までは けっこう待たされるが、ロースカツの出来はいつもながら まるでブレのない完璧な仕上がり。これほどの仕事を見せつけられたら、待ち時間の長さに文句は言えないわな。
何度も食べているロースカツだが、食べるたびに「豚肉って こんなに旨いんだなぁ」と思わされるあたり やはりコチラのロースカツは只者でわない。

また 脇役陣のクオリティも極めて高くて 定食として見ても最高峰ではあるまいか。

写真を撮ろうと思ったのですが、なんせ腹ペコだったので気がついたら食べちゃってました。

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2019/04訪問13回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

安堵

再訪。
どうにもカツ丼が食いたくなったので池上へ向かう。前回訪問時に「カツ丼ありません」と死の宣告を食らった事もあり、カツ丼があるかどうかを確認するためにも池上へ向かう必要がある。

夜の開店直後に到着。既に数名の方々がビールを嗜んでいる。聞こえてくる言語は聞き慣れた日本語。安堵のため息が思わず漏れる。どうやら大陸面子の進行は蒲田あたりで止まっているようだ。となると、檍には防波堤として頑張って貰わねば。檍のトンカツはキライだけど応援はしておこう。

恐る恐る「カツ丼を」と注文すると店主から「はい!」の声。良かった、あった♪再び安堵のため息が漏れる。

しばし待ったのちに提供されたカツ丼は、いつもながら ごく普通のビジュアル。
が、味は絶品。個人的には東京のカツ丼では一番ではないかと思ってるほどだ。
かつての私は「カツ丼はバランスが最重要」と思っていたのだが、その考えはコチラのカツ丼を食べた瞬間にぶち壊された。
やはりカツ丼の主役はカツなのだ。
カツがハッキリと主張してこそカツ丼なのだ。
それを教えてくれたのがコチラのカツ丼。食べた時に最も印象に残るのはカツの旨さ。タマネギ、割下、卵 は あくまで主役を引き立てるための存在。が、勘違いしてはいけない。名脇役というものは 主役の輝きを更に増してくれる存在なのだから。そして、それらを受け止める飯の旨さ。カツ丼として百点をつけたいぐらい完成度の高いカツ丼だ。
大昔のグルメ漫画美味し◯ぼ ではカツ丼のカツは厚いと駄目とか書かれていたが、ぶっちゃけ「なに言ってんの!」ってトコだ。

ロースカツ定食が非常に高い評価のコチラですが、カツ丼が旨い事も忘れないでくださいませ。
ただ、晩飯でカツ丼だけってのはいささか寂しいよね。追加すべきサイドメニューが無いのはコチラの欠点ですね。単品アジフライとか、ミニサラダとかあればなぁ…

  • とんかつ燕楽 -
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2019/03訪問12回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

緊急事態

再訪。
私的カツ丼第一位の店で「カツ丼ありません」の緊急事態発生。
完全にカツ丼気分で店に行ったため、店主の言葉は死の宣告のように聞こえ むちゃくちゃ動揺する。
あまりに動揺したため、普段はあまり頼んだ事のないヒレかつを頼んでしまったわ。

が、いざヒレかつを食えば 笑みがこぼれる。やはり旨い。ロース派の私としては どうしてもコチラに来たらロースカツを頼んでしまうのだが、ヒレかつも非凡な出来だ。
ただ、せっかく旨いヒレかつを食べていても 冒頭の カツ丼無い事件が気になってしょうがない。いったい何があった?

あと、旨いヒレかつではあるけど それでもコチラのロースカツを凌駕してはいないように思えるのは 私がロース派だから……かねぇ?

  • とんかつ燕楽 -
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2019/03訪問11回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

不安要素

再訪。
無性にトンカツが食べたくなった。
理由は まあわかっているが、とにかくトンカツが食べたくなった。
それも とにかく旨いヤツが。
と なれば目的地は高田馬場か池上か。高田馬場は少し前に訪問したので今日は池上に行くとするか。
池上といえば もちろん燕楽だ。今日もカウンターに座りロースカツ定食を注文する。コチラはヒレかつもかなり旨いのだが、ロース派の私としてはコチラに来たら断然ロースカツをオススメする。
このロースカツの凄さは他のレビュアーさん達や、私の過去レビューでさんざん語り尽くされてはいるが それでも 素晴らしいロースカツだ!と言葉にせずにはいられない。ロースカツ自体もただ者ではない旨さだが、飯 豚汁 キャベツ ポテサラ まで極上品なのだから参ってしまう。唯一、お新香だけは 漬かり具合にばらつきがあるのが難点か。火入れ名人をもってしても お新香は難しいって事か。
それでも 全ての要素で これほどまでにレベルの高いロースカツ定食が2300円で食べれるのは幸せと言うほかない。末長くこのロースカツ定食を提供し続けて欲しいのだが、いつ見ても調理を担当されてるのがご主人一人だけってのは気になるところ。兄弟弟子の店では主人がリタイアしても その弟子が店を継続されるようだが、コチラでは弟子らしき方を見た事はない。どころか配膳担当女性の顔ぶれすら固定されないありさま。このままだと、ご主人がリタイアされたら……等と不安になる事を連想してしまう。あの名人芸を受け継ぐ 有能な弟子を育成するのも名店の責務ではあるまいか?

  • とんかつ燕楽 -
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2019/01訪問10回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

火傷に注意!

某老舗で食べたカツ丼がイマイチ好みではなかったため、口がカツ丼を欲している。こういう時に、新規チャレンジをしないのが私の性格。いわゆる ヘタレ ってやつだ。

そうなると訪問先は当然のように池上 燕楽。もちろんオーダーはカツ丼なのだが、ついついカキフライ単品を追加してしまう。
まずはカツ丼から提供される。ちなみにカツ丼にはポテサラが付かないのは超マイナスポイント!いや、付けてよマジで。なんならキャベツもセットで。
だが、カツ丼の味そのもは相変わらず見事なまでの旨さ。丼ツユの味や 卵の具合、ツユの量なんかも好みだが なんといってもカツの旨さが凄い。カツ丼で有名な 淡路町某店や銀座某店なんかは、カツをツユで煮る時間まで計算しての火入れが出来てなかったワケだが、コチラはカツ丼になった時に肉が最高に旨くなる火入れになっている。またツユで煮てあるにも関わらず、衣にサクッとした部分が残っているのも見事。カツを飯に乗せる時に、余分なツユをしっかり切る一手間をかけているあたりにも職人の矜持が伺える。
夢中になって貪り食っているトコにカキフライが提供される。
一つあたりのサイズは わりと大きめ。でも二個づけや 爆弾フライではない。衣は例によって香ばしいかおり。衣のサックサクの食感も素晴らしく、また油の重さも感じない。トンカツに比べやや衣の厚みがあるのだが、これによりカキのジュースが見事なまでに衣の中に封じこめられている。更に火入れが巧みだからであろうが、カキのジュースの量が半端ぢゃあない。いきなりかぶりついたり、まるごと口に放り込んだりしたら確実に口の中を火傷する危険な食べ物だ。小籠包を食べるがごとく、端から少しづつ食べていく。カキの身質自体は特筆するほどの物ではないが、卓越した揚げの技術が平凡なカキの味を 非凡な味へと昇華させている。コチラに来たら どうしたってトンカツを食べたくなるが、いやいやどうして カキフライも美味しいぢゃあないか♪
ただ、カキフライ自体は見事な出来なんですが タルタルが無いのは納得できません。せめて、ウスターソースがあれば良いのですが それすら有りませんからねぇ。
トンカツソースやキャベツ用ドレッシング等も含めて、調味料にも拘りを見せてほしいですね。
まずはカキフライ用にウスターソースからお願いします。

  • とんかつ燕楽 -
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2018/12訪問9回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

お世話になった あの店に

今年一年お世話になった店への年内最終訪問。
第六回は、私のトンカツ納めはここしかねぇ!!名人芸とも言える技と細部までの拘りで 極上のトンカツ定食を提供する、池上 燕楽。
いつものように男一匹でカウンターに座り ロースカツ定食を注文。カツ丼やヒレかつも旨いが、私のトンカツ納めはコチラのロースカツとはなから決まっている。
例によって けっこう待たされるが美味しいポテサラと美味しい漬物があるから問題なし。嗚呼…隣が飲んでるビールが旨そうだなぁ……
お腹がグキュルルと騒ぎだした頃に 待ってましたのロースカツ登場。いつもながら綺麗な揚げ色。また香りもヤバい。ラード揚げトンカツは 良い香りするとこ多いけど、コチラの香りの良さはまた格別。
まずは何も付けずに一切れ。
旨い。メチャクチャ旨い(*´∀`)
ロース中心部の凝縮された旨味といったらもう(*´∇`*)
完璧と思えるほどの火入れによって、極厚ロース肉の旨さを最大限に引き出している。豚の赤身がこんなにジューシーだなんて!脂身の多い肩ロースでジューシーさを演出しているのとは わけが違う。
また脂身も蕩けるように甘くて美味しい。豚さんの脂身ってもともと旨いけどさ、それでも コチラの蕩け具合は別格ですよ。脂身の質由来なのか技術によるものかは解らんが、ズルいぐらい旨いですわ。
衣も見事。適度にクリスピーさはありつつも あくまで肉の邪魔をしない程度の食感。油切れは抜群に良く 重さは一切ない。だが、ラードの良い香りと甘味はしっかり感じ なおかつ見事なまでに肉に密着している。肉の旨さも驚愕するレベルだが、衣もまた驚くほど出来が良い。仕事っぷりを見ているぶんには 普通の作業をこなしているようにしか見えないのだが、極めた仕事というものは えてしてそんな風に見えるものなのかもしれない。
カツと一緒に盛られたキャベツも また見事。一口食べれば、コチラがキャベツを都度切る意味を理解する。このキャベツは他の店も やろうと思えばやれるハズ。なのに どこもやらない。でもコチラは やる。ただそれだけ。だが、それだけの事が単なるキャベツの千切りで心を動かされる要因となる事を 他の全ての料理屋は知るべきだ。このキャベツがお代わりできたなら……って、ご主人が死んじゃうか。
豚汁も美味しい。牛蒡や味噌の香りに癒されながら汁を啜れば、しっかりと出汁の旨味や白味噌の甘味が調和していてたいへん美味しい。大きめに切られた具材も汁の味を含んで美味しい。特にこれからの季節には 非常に嬉しい豚汁だ。これもお代わりしたいなぁ…
飯も ちゃんと炊かれていて美味しい。これはお代わりしちゃいました♪
結局 最後まで塩でロースカツを頂いて美味しく完食です。本日も素晴らしいロースカツ定食でした。飯のお代わりまでしてガッツリ食ったのに食後感が軽いのもさすが。ラードが良いと こうも違うものですかねぇ。
今年一年美味しいトンカツやカツ丼をありがとうございました。来年はヒレ丼にチャレンジしてみます。

追記:コチラのロースカツに山家のソースをかけて食べてみたい と思った私は死刑でしょうか?

  • とんかつ燕楽 -
  • とんかつ燕楽 -
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2018/12訪問8回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

火入れの極致

再訪。
他の方のレビューを見ていたら どうにも食べたくなってしまったので仕事帰りに池上まで向かう。
店の戸に魅力的な張り紙があり、食べたい欲求が沸き上がるが 今日の目的は既に決まっている。それに追加しての冬の味覚は、さすがに食べきれないので今回は泣く泣く諦める。一つや二つでの追加注文が出来ればありがたいのだが。

着席し目当てのロースカツ定食を注文。あとは のんびり待つだけだ。先客のロースカツを揚げてる途中だったようで、提供まではそれなりに待たされたがコチラのロースカツを食べるためなら この程度の待ち時間は苦にもならない。行列して待つのは苦痛だが。
提供されたロースカツはいつもながら綺麗な揚げ色。また皿の上での姿もイケメンだ。薄い衣は肉に密着し剥がれるような事もない。揚げ色は均一なキツネ色。見ただけで普通のトンカツではないことが伝わってくる。
カツを一切れ 箸で持ち上げると、その厚みに驚く。これだけ分厚い肉を揚げたにもかかわらず、衣は油臭さは微塵も感じさせないばかりか ラードの香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。口に含むと、衣はさっくり軽くラードの甘味も感じる。脂身部分は非常に上質な甘味をもって舌を蕩けさせる。赤身部分はトンカツとは思えないほどジューシー。脂身の多い肩ロースをジューシーなどと評する方がいるが、あれは脂汁であって肉汁ではない。が、コチラのロースカツは正真正銘の肉汁でジューシーなロースカツなのだ。勿論、ジューシーならば良いというわけではない。肉に含まれる水分を飛ばさなければ当然ながらジューシーに仕上がるわけだが、ある程度は水分を飛ばさないと 水分のせいで旨味がボヤけてしまうからだ。私がレアトンカツを受け付けない理由がそれだ。

だがコチラのロースカツはジューシーさを保ちつつも、赤身の旨味はしっかり凝縮されている。これこそが燕楽のロースカツが旨い最大の理由だと私は思っている。
つまり卓越した火入れの技術あってこその極上ロースカツなのだ。しかもいつ行っても火入れがビシッと決まっているのだから凄い。
この名人芸で揚げられたロースカツに塩を付けて味わえば、それはまさに至福の刻。嗚呼、なんと旨いことか!添えられたキャベツもふうわりした食感かつ野菜の甘味を感じられてたいへん美味しい。
豚汁も味噌の香り、野菜の甘味、出汁の旨味をしっかり感じられて美味しい。
ちゃっかり飯のおかわりをもらって美味しく完食です。
美味しいトンカツ屋はいくつもありますが、やはり私の中ではコチラが一番のトンカツ屋ですので この点数です。確かに2300円という価格は決して安いものではありません。ですが、もはや豚肉料理の最高峰とも思えるコチラのトンカツならば お値段以上の価値があると思います。また美味しいトンカツを食べたくなったら お邪魔させてもらいます。

でもカキフライも食べたいんですよね(苦笑)

  • とんかつ燕楽 -
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2018/10訪問7回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

最後の晩餐には

連れが唐突に騒ぎだした。
どうもカツ丼が食べたいらしい。
この突発性カツ丼症候群は男性特有の病だと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。

患者を連れていく先は容易に決定した。患者がそこのカツ丼が好きなのを知っているから。行先は池上。店は燕楽である。

注文は当然ながらカツ丼2つ。さらにポテトサラダを単品でたのみ二人でシェアして食べる事にする。コチラのカツ丼は確かに旨いのだが、定食に付いてくる美味しいポテサラがカツ丼には付かないのが残念ポイント。が、二人ならばこうした注文もありだ。さすがに一人で単品ポテサラは食べ過ぎなので。
カツ丼提供前にポテサラが出されるのでゆっくり食べたいところだが、のんびりしてると私の分が無くなるので慌てて食べる。う~む、二人で来たのは失敗だったか?
調理場では ご主人が我々のカツ丼を見事な仕事っぷりで仕上げている。出来上がる前から 旨そうだ。
提供されたカツ丼はビジュアルはいたって普通。が、味は普通ではないことを我々は知っている。知ってはいるのだが、実際に食べるとどうしても頬がゆるむ。旨い。抜群に旨い。飯が旨い。玉葱が旨い。丼ツユも旨い。そして何といってもカツが旨い。
カツが旨いからといって、カツだけが主張するわけではなく 脇役達の働きあって更にカツが輝いている見事なバランス。丼として理想的な仕上がりだ。
連れと二人、無言になりひたすらカツ丼を掻き込んで美味しく完食です。やはり燕楽さんのカツ丼は素晴らしいですね。よく「最後の晩餐に何食べたい?」なんて話があるが、私ならその質問には

池上燕楽のカツ丼

と答えたい。
ちなみにカツ丼にはロースを使った普通のカツ丼と、ヒレを使ったヒレ丼の二種類ありますが、連れ曰く ヒレ丼 も絶品だとか……私はヒレ丼は未食なんで 今度はそれかな?

PS:カツ丼にもキャベツを付けて欲しいなぁ。コチラのキャベ千は格別ですので。

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2018/10訪問6回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

マイ ベスト ロースカツ

旨いロースカツを食べたくなった。
となれば当然、燕楽さんへ。
夜。開店直後の到着で先客は数名。既にロースカツ用の鍋に肉が入っているのが見えた。そうするとロースカツ提供までは けっこう待たされる事になるが、構わずロースカツを注文する。これを食べに来たのだから少々の待ち時間は我慢だ。

美味しいポテサラと美味しいお新香をつつきながら暫く待てば、待望のロースカツの登場だ。
衣は綺麗なキツネ色に揚がり、ラードの芳しい香りが漂う。肉の断面はいつものように中心部がうっすらピンク色の見事な火入れ。某三つ星フレンチの白紙じゃない白紙のメニューには「火入れにこだわり云々」の記述があるが、燕楽さんの火入れは決して三つ星フレンチに劣るものではない。少なくとも私はそう思っている。

このロースカツに塩を少量かけて食べれば、その美味しさからくる幸福感は星つきレストランの肉料理と比べても、まるで遜色ない。脂身のとろけ具合も素敵だが、分厚いロースの中心部分の旨さが私は大好きだ。
肉も旨いが衣も旨い。ほんのりラードの甘さを含んだ衣は見事に肉に密着している。密着しているという事は、肉と衣の隙間にドリップが流出する事もない という事だ。つまり この衣あってこその絶品ロースカツなのだ。
本当にバランスの良いロースカツと言えるが、カツだけでなく、飯もキャベツも豚汁も旨くて 定食としてもバランスが良いのは凄い。
特にキャベツは旨い。切ってから水にさらしている他店はただちに考えを改めて欲しいものだ。

今日も飯をお代わりして美味しく頂きました。けっこうボリュームのあるロースカツなのに、食後感が軽いのも凄い。あとは……店がもう少しくつろげる雰囲気だとなお良いのですが。

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2018/09訪問5回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気5.0
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

ヒレ<ロース

先日食べたトンカツがあまりにも残念だったため口直しが必要。と、なれば燕楽さんで間違いなしでしょう。
カウンターに座りロースカツ定食を注文するはずが、気がついたらヒレかつ定食を注文していました(苦笑) どうやら身体が無意識に脂身を抑制したようです。まあコチラはヒレかつも旨いので問題ありません。
美味しいポテサラを頂きつつ しばし待てば、見事なキツネ色の衣に覆われたヒレかつが ご主人から提供されます。手渡しで、皿を受け取るとラードの香ばしい香りが嗅覚をくすぐります。たまりません‼️さっそく頂きます。
まずは何も付けないでぱくり。美味しいです。厚めにカットされたヒレ肉はギリギリ火が入るぐらいの絶妙に攻めた揚げ具合。これ以上揚げれば、肉汁が失われるし これ以下の揚げでは旨味の活性化が不十分な まさにピンポイントにきっちり決めるのは流石の名人芸。その名人芸のため、何も付けなくとも肉の旨味が味わえます。
次に塩を付けて。うん。塩を付けると塩の味が肉の旨味を更に引き出してくれます。また衣もサックリとした食感かつ油切れも見事なうえに ラードの香りと甘味を感じる見事な衣です。しかも肉と衣の密着具合が凄い。燕楽は肉も旨いのですが、実は衣も肉に負けないぐらい旨いんです。やはりトンカツは衣が美味しくないとね。
最後はソースを付けて頂きましたが……やはり コチラのソースは、このヒレかつには合わないかな。あと、ヒレかつは確かに旨いんだけど 塩でヒレかつ食べてると飯が進まないのよね。ロースだと そんな事はないんだけど。ビールのアテならヒレかつだけど、定食にするならやっぱりロースかなコチラの場合は。
とはいえ今回も大変美味しく頂きました。やはり燕楽さんは良い仕事をされてますね。

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2018/08訪問4回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

最高のロースカツ定食

先日、とん太さんでとても旨いヒレかつを食べたのだが すると今度はロースカツを食べたくなってくる。ロースカツの旨い店と言えば、ポンチ軒さんや たいようさん といった名前も出てくるが 今回は 私が人生最高のロースカツ定食と信じて疑わない池上燕楽さんで頂くことにしました。
いつもと同じぐらいの時刻に入店すると「っしゃいませ」といつもの口調の主人の挨拶。いつものように 男一匹なので、いつものようにカウンターに着席。ただ今日は、いつもの夜と少し事なり後客の訪問も続々とあり 外待ちができるほどであった。贔屓の店の繁盛は嬉しいものだが、半面 危なかったな……と冷や汗である。
品書を見る事もなくロースカツ定食を注文すると、いつものように「お時間かかります」の声。問題ありません。いつものように、美味しいポテサラと美味しいお新香をつつきながら 待ちますので。
いつものように のんびり待ってましたら いつものようにカウンター越しにロースカツが提供されます。待ってました♪
見事な揚げ色のロースカツは、ラードのよい香りを漂わせ 厚みのある肉の断面はいつものようにうっすらピンク色です。赤身部分の旨さ、脂身の甘さ、衣の味や食感。どれをとっても文句のつけようがないぐらい旨い。肉、油、衣、火入れ どれもが最高の仕上がりの素晴らしいロースカツです。しかも いつ行ってもカツの仕上がりが均一です。それも非常に高いレベルで。蒲田の某行列店みたいに隣客と自分とでカツの色が違うなんて馬鹿げた事は、コチラでは見たことありません。まさにトンカツ職人と呼ぶにふさわしい、主人の技量です。けっこうボリュームのあるロースカツ定食を平らげても、まるで胃がもたれるような事はないばかりか、食後感の何と良い事か。これこそ理想のロースカツですね。

またトンカツ以外でもコチラは細部までこだわっておられます。
小鉢のポテサラ。こうしたモノは非常に多くの店があらかじめ盛り付けしたものを冷蔵庫にいれて、客が来たらそのまま提供する。しかし燕楽では、注文を受けてからポテサラを盛り付ける。合わせるレタスも注文を受けてからちぎっている。
お新香。これまた多くの店が、あらかじめ皿に盛り付けたものを提供する。さらには行列店ですら平気で既製品を使ったりしている。しかし燕楽では、自家製のお新香を注文を受けてから切って 盛り付けている。
豚汁。これもまた多くの店が、寸胴を火にかけっぱなしである。しかし燕楽では、注文を受けてから寸胴の豚汁を小鍋に移して人数分のみを温めて提供している。
キャベツ。これまた非常に多くの店があらかじめ千切りにしたキャベツを用意している。切り置きでも水にさらさない店は まだマシなほうで、水にさらしすぎてスッカスカになったキャベツや 水切りが甘くてベシャベシャのキャベツを出す店すら珍しくない。酷い店になると冷蔵庫から スーパーのレジ袋に入れた千切りキャベツを取り出して提供するが、当然のようにボッソボソである。しかし燕楽ではカツを皿に盛る直前にキャベツを切り、水にはさらさない。これがどれほど効果があるかは、他の方々が散々書かれているので割愛する。
カツも某行列店みたいに人数分のカツを無理矢理に油へ投入するような乱雑な事はしない。ロースカツを鍋に投入した直後に別の客からロースカツの注文が入った場合は、先に投入したロースカツが仕上がってから次を揚げる。このため 待ち時間が長くはなるが、そのかわりに絶品のロースカツを安定して提供できるのだから 待ち時間は苦にならない。
飯への拘りは、私には見つけられなかったが多分何かあるのだろう。M黒のT宝みたいな臭い飯が出た事なぞないのだから。
トンカツ自体の旨さも尋常ではないのに、定食の脇役陣もこの拘りよう。しかもそれが旨さに直結している。多くの店が効率を口実に堂々と手抜きをする部分こそ、燕楽の主人が職人として譲れない部分なのだろう。トンカツを揚げる技術だけでなく、そうした誠実さもコチラの魅力である。私はその魅力にすっかり骨抜きにされてしまったようだ。
欲を言えば、トンカツにつきもののソースにも もう少しの拘りを見せくれたら…と骨抜きにされたままでは悔しいので、僅かな苦言を呈しておく。
店内撮影禁止ですので写真はありません。

追記:キャベツのお代わりは有料ですが、飯のお代わりは無料です。


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2018/08訪問3回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

マイ ベストカツ丼

男はたいてい丼が好きだと思う。牛丼 天丼 親子丼 いろいろあるが特に男の心に響くのはカツ丼ではな
かろうか?
無論 私もカツ丼が大好きだ。まあ他の丼も好きではあるが、なんていうかカツ丼は特別なのだ。
そのカツ丼の中でも、コチラのカツ丼にはまさに丼の王者と呼ぶにふさわしい旨さがある。
とにかくカツが抜群に旨いからだ。カツ丼としては充分すぎる厚みを持った肉は、しっとりと旨味を携え、適切に火入れされた脂身は口中で甘く蕩け、上質なラードで揚げられた衣はかぐわしい香りを鼻腔に伝える。丼つゆの塩梅も私の好みにドストライクで丼つゆを含んだ衣も、また旨い。
また丼つゆで煮ているのに、カツの上側は衣のサクサク感が残っているのも見事。
トンカツ専門店ではカツ丼はあまり見かけないのだが、嘘か真か理由が「カツの食感が失なわれるから」だそうだ。だがこれは、腕のない職人の泣き言でしかない。現に、煮たカツを素晴らしく旨く仕上げる職人が東京は池上にいるではないか!
またカツへの火入れ具合もコチラは見事。揚げたカツを更に煮るカツ丼では、カツに火が入りすぎてしまいがち。だがコチラではカツ丼になった状態でも肉のパサつきは無し。煮る時間と揚げる時間の配分が完璧なのだ。タイマーなぞ使わずに火入れをピタリと決めるあたりも流石である。
卵が多すぎないのも良い。銀座某店みたいに、重いカツに卵たっぷりでは、くどくて食えたもんぢゃあない。
飯が旨いのも良い。さらに、旨い飯を台無しにしないためにコチラではカツが煮えた後に一旦鍋に蓋をし、鍋を傾けて煮汁を切っているのだ。カツ丼を作る際に、この手順を行う店はコチラ以外ではちょっと記憶にない。この手順の効果は大きくて、飯がツユだくになるのを完全に防げるのだ。何気ない手順に見えるが、これはありがたい。ツユだくのカツ丼なんざぁ、野暮ったくて食えたもんぢゃあないからだ。
玉ねぎがシャキシャキ食感を残してあるのは好みが別れるところかもしれないが、私は非常に好き。玉ねぎ沢山なのも地味に嬉しい。
美味しい豚汁と共にガツガツとむさぼるように食らう。ひたすら食らう。旨い。とにかく旨い。やはり私にとっては、コチラのカツ丼こそが カツ丼の理想形。たいへん美味しく頂きました。次回、なにを食べるかは決められませんが また近いうちに伺わせてもらいます。
あっ、でも…カツ丼にもポテサラは付けて欲しいかな。

  • とんかつ燕楽 -
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2018/07訪問2回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気4.0
  • CP-
  • 酒・ドリンク-

マイベストトンカツ

猛暑続きでバテ気味な身体にビタミンB!
となれば、やはり豚肉。
豚肉と言えばトンカツ。
トンカツと言えば、やはりこちらのお店でしょう。
さて何を頼むか…カツ丼も良いしヒレカツも旨いけど、今日はロース定食で。
美味しいポテサラと お新香を食べつつ揚げあがりをのんびり待ちます。
やってきたロースカツをまずはそのままパクり。
嗚呼、美味しい♪
お次は塩を付けてパクり。
んーん、幸せ。
肉の旨味、脂身の甘さ、衣の食感の良さ、ラードの香ばしい香り。文句のつけようがありません。美味しい豚汁、ふうわりとしたキャベツと共にあっと言うまに完食です。
やはり私の中では、こちらが最高のトンカツ屋さんです。次回はカツ丼を食べに伺わせていただきます。
補足ですが、食べログ公式では池上燕楽さんは月曜定休となってますが、実際は今年の春ぐらいから日曜日も休みですので行かれる方はご注意を。

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2018/07訪問1回目

4.5

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク4.0

マイベストトンカツ

もう何度も行ってるトンカツ屋さん。ロースカツもヒレカツもカツ丼もとても美味しい。近頃は肉の旨味ばかり重視して、トンカツとしての完成度が落ちるトンカツを出すような店があるが私個人としては衣をうまくないトンカツや、豚肉のタタキみたいなトンカツを出す店は好きじゃない。
こちらのトンカツはじっくり時間をかけて揚げているにも関わらず衣の食感や香りが素晴らしい。衣は肉に密着して剥がれるようなこともない。某店みたいな衣が剥離したトンカツはもはやトンカツとは呼びたくない。
肉の旨味も文句無し。特に低温でじっくりと火入れされたヒレやロースの中心部の旨さたるや!ロースの脂身も蕩けるように甘く、なのに重くない。近隣の某有名店みたいな脂身だらけのカツだと半分も食べないうちにもたれるが、こちらのトンカツにはそんな心配は無用である。この素晴らしいトンカツには塩があうのだが、ソースをかけたトンカツで飯をかきこみたい衝動に駈られる事もあるのでソースをもう少し良いものにしてくれるとなお良いのだが。
定食の脇役達も実力者揃い。こちらの豚汁のような旨い豚汁を自宅でも食べたくて何度もトライしたがいまだに燕楽には及ばない。
キャベツも素晴らしい。何も特別な事はしてない。野菜を美味しくたべるために必要な料理のいろはを当たり前に実行されているだけだ。だが、その当たり前を疎かにしている店のなんと多いことか!脇役だからといって手を抜いたりしないところに主人の職人としての矜持が伺える。
こちらの拘りづくしのトンカツを食べると本当に幸せな気分になるのだが、食後に空になった湯飲みに温かいお茶が入れていただけるようになれば更に幸せの余韻に浸れるのだが。
店内撮影禁止なので写真はありません。ちなみに料理の写真だけならオーケーだそうです。


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店名
とんかつ燕楽(エンラク)
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とんかつ 百名店 2022 選出店

食べログ とんかつ 百名店 2022 選出店

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とんかつ 百名店 2019 選出店

食べログ とんかつ 百名店 2019 選出店

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食べログ とんかつ 百名店 2018 選出店

とんかつ 百名店 2017 選出店

食べログ とんかつ 百名店 2017 選出店

ジャンル とんかつ、かつ丼
お問い合わせ

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予約可否

予約不可

住所

東京都大田区池上6-1-4

交通手段

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