日本一美味しいお好み焼を喰らうには名物女将に巧く怒られながらが福竹の流儀なのです♪ : お好み焼き 福竹

日本一のお好み焼きと名高い蓮沼の福竹さんへ伺いました。
直径50センチくらいのど迫力!の好み焼きを焼いてもらいました。

dancyuの日本一うまい店特集でも拝見しました。
何よりも信頼できる（個人的感想）dancyu公認のうまいお好み焼き屋さんです。
東急池上線から徒歩1分くらいのお店です。

数々のメディアでも紹介されています。
壁一面に飾られた雑誌の表紙や内容が圧巻ですね。

あら、小山薫堂さんも。「ふくあじ」だって～♪
店内にはこんな四コマ漫画が飾ってありました。
ここを仕切っているのは女将。超有名女将です。

ちなみにお母さんとのやり取りはこの四コマ漫画が全てを物語っています。
絶対に言われるのが時間。
女将が、「じゃ、何分ね」と行ったらその時間には女将を呼ばなければなりません。
もちろん時間はあくまで目安。生地の調子を見きわめることが大切です。

では、その有名女将が焼いてくれるお好み焼き。
ご紹介してみましょうか。
あ!普段は注文も途中でストップされますが、
今回は常連さんと一緒に行ったので
盛り盛りで焼いてくれたのでその辺りはお許しを。

さっ、女将がいれた抹茶、抹茶サワーで乾杯です。
これは絶品ですが、なくなることも多いので注意です。
昔女将がこっそり飲んでいたらそれを見たお客さんが飲みたいと
リクエストがあったことから加わったメニューです。

さっ、ミックスのタネが登場しました。

キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
有名女将登場です!!
このお店は全て女将の言う通りにしなければなりません。
しかも時々いじられます。怒られる人もいるらしいですよ。
でもそのお母さんとのやり取りが楽しいお店。
客側にも楽しむくらいの器量が必要です。

女将が鉄板を触って温度を確認。
手慣れた手つきで生地を混ぜながら鉄板に広げていきます。
今回は大きなお好み焼きを作るのでかなり大変です。

全部広げたら生地をまとめます。
スプーンの腹でペンペンっと平らにします。
押さえすぎず、まとめて、ペンぺんぺん。

ここで女将の言った通り時間を時計を見ながら歓談タイム。
しっかり見に来てくださるんですが、ここはお客側み真剣勝負です。

時間が来たら女将が大きな返しを持ってお好み焼きをひっくり返してくれます。

よっしゃーって上手にひっくり返します。
ほっ、よっしゃぁ～!
うまくいくと、威勢の良い声が上がります!

また何分ねと女将が時間を告げて女将は立ち去ります。
煙ので具合で生地の中の水分が抜けたかどうかを見ながら焼き具合を見ます。

たっぶりソースを塗って

青のりと鰹節はたっぷりね～。

ちょ、べりぐぅ～!
「ちょ、べりぐぅ～!」は女将の口癖ですが、こっちも言いたい台詞です。
ふんわりしたお好み焼きが完成しました。
キャベツの甘味がじんわり広がる美味しいお好み焼きです。
いやぁ～、これは美味しいですね。
浅草の穂理さんなんかもこの焼き方で
名物おじいちゃんが焼いてくれますが、こっちはド・迫力なんですね!!
いやぁ～、うまい、うまい!参りました!!

次は違うタイプのピザのお好み焼きをお願いしました。

またしても、あの見事なスプーンの返し混ぜで鉄板の上で混ぜながら焼いていってくれます。

チーズが入っているのでちょっとミックスとはちょっと違いますね。
でも、こうやってみると色々なものが入っているんだ～という感じです。

こっちは押し付けてペタンコにして焼きます。
チーズのこげた香ばしい香りがしてくるのです～。
うわぁ～、これはどう考えたって美味しいに決まってる～。

ピザのお好み焼きが完成～!!
表面がパリパリに焼けた生地はタバスコもかけてね。

お好み焼き以外のバター焼きも美味しいです。
全種類食べたのでご紹介しちゃいますね。

はんぺんも食べますよ～。
普段はんぺんっておでん以外に食べないけれどこういう食べ方があるんですね。

バターをたっぷり使い焼いていきます。
へらでうまく、ころん、ころんっと返していきます。

中小企業秘密のたれにつけていただきます。
はんぺん甘ーーい。
このたれは女将以外はだれもレシピを知らないという秘伝たれ。
福竹の食べ方は、まずはたれで食べてみて。
その後別の食べ方で食べさせてくれたり、自分の好みで食べさせてくれます。

ここで注意!!
女将が「まず、ひとつ食べてみて」と言ったんですが
私としたことが、3つ食べちゃったの。
そこでつかさず女将のカツが飛んできました!!

「人の話を良く聞く!1つ食べてって言ったでしょ!!」

マヨネーズと青のりをつけて食べるという食べ方があったんです。

鉄板に伸ばしたマヨネーズと青のりに自分のはんぺんをつけていただきます。

これも時間が重要。
急いで青のりを付けると青のりの緑が美しいはんぺんが完成しました。
たれとはちょっと違う濃厚なはんぺんです～。
こうすると甘いはんぺんがいきなりビールのつまみになります。

次はウインピーです。
ウインナーとピーマンね。
もちろん単品でもいただけますが、ウインピーがオススメです。

久しぶりに蛸足のウインナーをいただきました。
まあ普通のウインナーですが、これは自宅で焼いてもどこで焼いても美味しいものです。

テクニックはピーマン。
女将に「ピーマンってどうやって焼く？」と聞かれました。
ピーマンは皮は焼かなくてもいいんです。
内側をしっかり焼いて行けば美味しいく食べられます。
2つの返しを使って内側をしっかり鉄板に押し付けて焼きます。

次はウインナーとピーマンを一緒にいただきます。
もちろん中小企業秘密のたれでいただきました。

次はカボチャと茄子です。

カボチャはバターをじっくり入れながら、時間をかけて焼いていきます。
お菓子みたいなカボチャができましたよ～。
これも美味しいので是非♪

私は茄子は苦手なのですが、こちらもバターをしっかり入れて焼いてくれます。
食べられないことはないんですけどね。
どうも苦手で。皆さんは絶品と言っていました!!

じゃがいもも焼いていただきました。

これもバターをしっかりしみ込ませて。

時間をかけて焼いていきます。
表面はしっかりこんがり焼ます。
これが福竹の特徴です。
水分と中のバランスをしっかり見極めて焼いてくれます。

ジャガイモもマヨネーズと青のりを付けていただきました。
ジャガイモもサクッとした食感が美味しいのです。

帆立もしっかりしています。

バターで軽く焼いて。
女将はどの素材も不平等にならないように、
しっかり数を数えてみんなに同じ量が行き渡るようにしてくれます。
怖いけど、実は愛情たっぷりの女将なのです。

烏賊も美味しいよ～。
新鮮な烏賊は細かく均等な切れ目が入れてあります。

どんどん焼けていくとお腹いっぱいなのに唾液が出てくるから不思議よね。

マヨネーズと七味で仕上げてくれます。

山芋も焼いちゃうんです。

まずは中小企業秘密のたれでいただいて。
シャキシャキ感を楽しみます。

次は柚子胡椒と青紫蘇で巻いていただきました。
一つの素材でもたれだけと別の味付けをしていただくので
楽しみ方が2倍、3倍になっていただけますね。

〆は焼きそば2人前。
「まだ食べるの？」と女将もややあきれ顔。
聞いたところによると、もう終わり～って頼み過ぎると女将からストップが
かかるらしいのですが、常連さんパワーでその辺りは特別サービス。
常連さんの「まだ食べられますよ～」との一言で焼きそばが登場しました。

こっちの角度からも見てみる？
これで2人前だからすごいよね。

娘さんもいらっしゃって、野菜は焼いてくれるのですが、
お好み焼きと焼きそばは女将がテーブルを回って焼いてくれます。
その間女将はずうっとしゃべりっぱなし。
「素材のこと」「女将の人生哲学」などを明るくそして真剣にお話してくれます。
怖いけど、実はとっても深い考えをもっている優しい方だなと思う瞬間が何度もありました。
日々、もっと頭を使って過ごさないと!
お話していてそんな気分にさえなるお店です。

いやぁ～。すごい量ですね。
これは焼く方も体力いるわぁ～。
女将も「こっちも焼くの疲れんのよ～、はーっ」て言っていました。

火の調子を見ながら火を通してくれます。
お水なんかは入れたりしません。
野菜の水分をうまく目で見ながら焼けるんですね。

青のりをふったら、またみんなの分を均等に分けてくれます。
具沢山の焼きそばができました。
もちろん完食!!!

店内は4つの鉄板があります。
福竹のメニューはこちらです。
全部制覇したいお店です。
普段から頭を使って正しく過ごしている方は怒られないと思いますが
大人になるとなかなか怒られないしいじらないので、それはそれで楽しいもの。
緊張感はあるけれど、女将との楽しい会話を楽しみに行きたいな～と思います。