『エレガントな優れたフレンチ・エレガントなプチメゾンで味わう』 : ラ・フィーユ

奥沢（世田谷区）・住宅街の中に現る真っ白なメゾン。かつてあった名店・駒沢「ラ・ターブル・ド・コンマ」代官山「ラ　ヴィーナス」でのご経歴あるオーナーシェフに、笑顔が素敵なマダムがサービスをご担当。店内は、百合の花も壁もテーブルクロスはオールブラン真っ白、格式高い、清く正しい色調。

ランチ・数あるコースが用意、プリフィクスで。
【前菜】・「たけのこ、新玉ねぎ、蝦夷フキのマリネ、鶏のコンフィとライムを添えて」
・本日のおまかせオードブル「エイ、キャベツ、人参、トウモロコシのゼリー寄せ」
・フレッシュフォアグラのソテー本日のスタイル（イチゴのせバルサミコソース）
【スープ】・本日の無農薬野菜ポタージュ
【メインディシュ】・本日の築地からお魚（スズキのポアレ）
・本日のお肉料理（豚の肩肉のソテー）・和牛ロース肉のグリエ、3種のマスタード(プラス)
【デザート】今日の盛り合わせデザート

本日は・Aコース（前菜・メイン・デザート・お飲み物）私前菜は鶏のコンフィ、ご一緒はゼリー寄せ。メインはポワソン。

【前菜】
「たけのこ、新玉ねぎ、蝦夷フキのマリネ、鶏のコンフィとライムを添えて」
アシェットクリデイテの下から中に、鶏のもも肉のコンフィが入り、“たけのこ、新玉ねぎ、フキのマリネ等々”いろいろなガルニが盛り合わせられてヴィネグレットのソースがかかっている。鶏も質が高くしっかり脂も乗っている。調理完璧。トマトが糖度の高いもので絶品。

ご一緒【前菜】「本日のオードブル・“エイ、キャベツ、人参、トウモロコシのゼリー寄せ”」
甘酸っぱい味付けのヴィネグレットソース、のかかったエイ、キャベツとコーンで飾られたゼリー寄せ。テリーヌ仕立て、カットの断面が美しく、お手間のかかったお料理。コンソメゼリーが美味。アスピック、ブイヨン良い仕上げ、コンソメが素晴らしい。 贅沢なエイ、いわれなければ、エイの身もったいなく思うほどわからないかも。

【パン】
「プチパン」
ブールのようなまん丸プチパン。小麦の香り良く、甘い香りとモチモチ食感が特徴。お優しいご配慮、5，6個感謝。
【バター】
カルピスバター。パンにタップリ付けていただける量。

【メイン】
「スズキのポワレ・パセリとニンニクのソース」
ニンニク濃厚なクリームソース、パセリも香りのアクセントとして効果を発揮。調和のとれたくどさや重さのないソースが絶妙。ポワレしたお魚に、無肥料栽培、自家採取栽培のこだわりお野菜のローストをボリュームたっぷりと付けてあります。このカラフルなお野菜自体に味が濃ゆい、コクが、凄い。
☆サルサの辛さが苦手の私に急遽アレンジしていただきました。感謝いっぱいです。その素早くも美味な対応も素晴らしいと思いました。

ご一緒【メイン】「スズキのポワレ・トマトサルサソース」
皮目カリッと焼いた身の厚いすずきに、魚介のエキスにニンニク、トマトなどの香りが絡み、軽やかでサルサちょこっと感じる辛さのソースがインパクトのある味になっています。

【デザート盛り合わせ】
「シフォンケーキ・青みかんゼリー・パンプデイング・白ワインのムース・マンゴーアイス」
「シフォンケーキ」
生地は土台もちもち、上部はふわふわ。メレンゲがたっぷり使われているシフォンは天使のようでバニラの香りを添えて飛んできた、という印象。
「青みかんゼリー」
青みかんのコンフィチュールのような凝縮された甘み。とろんとした食感が良く上品でスッキリした味わいも活きています。
「パンプデイング」
シブーストクリームのような軽やかなアパレイユ、上にかかったラムレーズンの華やかな味わい。凝縮した甘酸っぱさ旨味に包まれて。
「マンゴーのアイスクリーム」
なめらかな口当たりの良さ、素朴なのにマンゴーがくどいくらい、迫る、おいしい主張。
「白ワインのムース」
白ワインきかせたシャンティーのムース。ピューレ状のラズベリーソースたっぷりですが脇役に徹し鮮やかさで支えています。

【飲み物】
「アイスコーヒー」
私の好みのマイルドさ、おいしくいただきました。

お店はとてもこじんまりしていて、居心地は抜群です。シェフのセンスと技術、コースの起承転結も、綺麗で満足できる流れになっています。お料理もさることながら、マダムの行きとどいた懇切丁寧なサービスに感激するお店です。居心地の素晴らしさだけで、また来たい。見えなくなるまで見送ってくださったシェフの優しい笑顔も印象的。