雪が谷大塚の行列店が不動前に。味に変化を付けて生姜がアクセント。 : らぁめん 葉月 不動前店

らぁめん 葉月 不動前店＠不動前

【メモ3】

◆訪問情報

2012/03/22/19:30頃訪問
先客2人/後客4人

不動前にあるラーメン屋。
不動前駅から少し歩いたところ。
駅を降りてかむろ坂へ。
かむろ坂を上って行き右手にファミリーマートなどがある信号を左手に曲がると(桐ヶ谷斎場に向かう道)、曲がった先すぐ右手にお店がある。
かむろ坂を登ればよいので分かりやすいとは思う。

◆事前情報

2011年04月05日オープンのラーメン屋。
雪が谷大塚で行列ができる人気店「らぁめん 葉月」の2号店。
本店扱いの雪が谷大塚のお店とは少し違った味を出して楽しませてくれる。
詳しくは以前書いたのでそちらで。

オープンしてから2回訪問。
ラーメンとつけ麺を食べたのだが、いずれも生姜をアクセントに個性的な味を出していて個人的には好印象だったこちら。
お店は雪が谷大塚の本店ほど混雑はしていないし行列になる事もあまりないのだが、お客が入っている事が多いし比較的安定している様子。
不動前という少し地味なエリアだがしっかり受け入れられているようだ。

結構久しぶりの訪問。
約5ヶ月ぶりと間が空いてしまった。
昨年末に「鶏そば」的な限定メニューをやっていたので食べたいなと思って一度訪問していたものの、限定目当てで行列になっていたため断念。
久しぶりに訪問してみると、結構色々と変わったメニューも増えていて意欲的に頑張っているのが伝わってくる。
こういった個性的なバリエーションは「葉月」らしさだと思う。

◆メニュー

基本となるのは、「らぁめん」と「つけめん」。
現在は「マリナラつけめん」なんて変わったものが増えていた。
こちらはトマトを使用したつけ麺になるそうで女性に人気だとか。
他に「海老辛らぁめん」など辛系のラーメンも用意。
オープン当初は「らぁめん」のみだった事を考えると、色々と頑張っている。
新メニューも気になったのだが、結構久しぶりだったので前回食べて好印象だった「つけめん」を再び頼んでみる事に。
さらにご飯物で「チャーシュー丼」というのもを開始していたのでそちらも。
こちらは夜限定のメニューとの事。

◆料理

▼チャーシュー丼(350円)

上述した通り夜限定のメニュー。
券売機にはないメニューなので口頭で注文し、その場で現金で支払う形。

たっぷりとこぼれ落ちそうなくらいに盛られた丼。
丼のサイズはあまり大きくなく、少し底の深茶碗くらい。
ライスの上に水菜、そしてたっぷりのチャーシューと刻みタマネギ。
それに甘辛なタレがかかっている。
チャーシューはラーメンやつけ麺などに使っているものと同じもの。
角煮のような厚みがありインパクトたっぷり。
少し炙るようにしていて香ばしさと肉の旨味が出てくる。
肉質や味わいなどは、武蔵小山にある「ボニート・ボニート」の「煮豚丼」に似てるかも。
美味しくてお腹も満たされるサイドメニューだと思う。

▼つけめん(800円)

麺は僅かにウェーブがかったほぼストレート寄りな太麺。
菅野製麺のものとの事。
丸い断面でつるりとした表面。
冷水でビッと締められていてキュッとした弾力を感じる。
噛むとむぎゅぎゅっと詰まった感じでむちむちとした食感。
食感は強めだが、ただ固いのではなくコシがあってむちっとしている。
口への収まりもよいしつけ汁もよく絡む。
うん、この麺はやっぱり好き。

つけ汁は意外とマイルドな動物魚介系。
こちらの「らぁめん」をつけ麺用に濃くした印象のつけ汁。
意外とサラリとしてマイルドな口当たりなのが特徴。
それでも濃さがあるのでグンッとしたインパクトもある。
鶏を中心とした動物系が前に出ているのだが、おそらく出汁として野菜類をかなりふんだんに使っているのだろう。
それが甘味となりぐぐぐっと後を追いかけてスッと魚介系が整える。
動物魚介系と書くとありきたりな流行の味になってしまうのだが、こちらのはその手のつけ汁ではなく、全くオリジナルのこのお店の味になっている。

ただ、気になったのが前回感じた生姜の香りが大変弱くなっている事。
口に含むとすぐに分かるくらい生姜の香りが出てきて、さっぱりと頂けたものなのだが、今回はこのつけ汁自体からは生姜の香りがほとんど感じない。
麺側に生姜が置いてあるのでそれを投入すると多少生姜の香りは出てくるのだが、やはり前回程の香りの強さは前に出てこない。
うーん、生姜が前に出るのは不評で変えちゃったのかしら。
個人的にはもっと生姜をメインにもってくるくらいの味わいだったほうが好きだったなぁ。
食べていて途中で飽きてしまった。

具はチャーシュー2枚、おろし生姜、メンマ、水菜、レモン。
相変わらずこのチャーシューはサービス精神たっぷり。
デフォでトッピングなしなのに、これだけ分厚いチャーシューが2枚も入っているのは中々ないだろう。
メンマは葉月らしい極太メンマ。
柔らかい食感を残してコリリと頂けるもの。
生姜は全て投入してみたのだが、やはり前回程香らなかった。

全体としては美味しいつけ麺。
しかし個性とインパクトの面で少し弱くなってしまったかも。
個人的に「生姜」をアクセントにしているのがこちらの個性だと思っていたのだが、その部分でかなり控えめに弱くなってしまった。
こちらのほうが万人受けはしそうなのだが、前ほどの尖った個性がなくなってしまい、個人的には何だか物足りない印象に。
体がポカポカ温かくなるようなものもなくなっていた。
食べていて途中で飽きてしまったのは個人的な体調面かしら。
できればあの個性を大事にして欲しかったんだけど、変えたって事は不評だったのかなぁ。

◆接客

お店はカウンターのみでシンプル。
前の店舗をほぼ居抜きで使っている。
カウンターの後ろには待ち用の席も用意されている。
席はやや間隔が狭めなので混雑時は多少窮屈に感じるかも。
入って右手に券売機がある食券式。
接客は丁寧にして下さる。
男性スタッフ2人体制。
前回もいたお店を任されているスタッフがテキパキと調理していた。

◆総評

このお店の個性と方向性。
それを突き詰めて欲しかったなと思っていたのだが、少し久しぶりに訪問してみると全体的に穏やかになり万人受けしそうな味わいに。
尖ったイメージが丸くなったといったほうがよいかしら。
この日だけの可能性もあるので何とも言えないが、個人的には個性をブラッシュアップして突き詰めて欲しかったので、ちょいと惜しい。
評価を一段階控えめにしておこう。
この辺はお店の方針もあるだろうし、自分がとやかく言うのも野暮だとは思う。
味は美味しいし、お腹もしっかり膨れるので、満足感はしっかりある。
次は「マリナラつけめん」などのちょっと変わったものを食べてみようかしら。
もう少しでオープン1周年。
少し地味な不動前というエリアだが、雪が谷大塚のお店と同様の人気店になってほしい。

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【メモ2】

◆訪問情報

2011/08/25/19:55頃訪問
先客4人/後客4人

文字数制限につき詳細はブログにて。
http://www.tabememo.com/archives/3001182.html

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【メモ1】

◆訪問情報

2011/04/14/18:05頃訪問
先客3人/後客6人

不動前にあるラーメン屋。
不動前駅からかむろ坂へ。
かむろ坂を上って行きファミリーマートなどがある信号を左手に曲がると、曲がった先すぐ右手にお店がある。
駅から少し歩くが分かりやすいとは思う。

◆事前情報

2011年04月05日にオープンしたばかりのラーメン屋。
雪が谷大塚の行列店である「らぁめん 葉月」の2号店。

以前は「市屋麺」と言うラーメン屋が入っていた場所。
そちらが1年もたずに閉店(移転)となり、その場所をほぼ居抜きで使っている。
その前は「つけ麺大王 夕月」が入っていたりと、ラーメン屋が入れ替わりしている場所。

雪が谷大塚の「らぁめん 葉月」のオープンは2003年03月。
当時は「和風らぁめん葉月」と言う名で営業をしていた。
蕎麦粉を使った中華麺を使用した和風ラーメン。
個性的で当時から待ちのできる人気店。
自分も何度か訪問して食べた記憶がある。

その後、2008年04月頃に味を大幅にリニューアル。
麺、スープなど「和風らぁめん 葉月」時代とは全く違うものにチェンジして驚いたもの。
人気店だったお店の人気と評判にさらに拍車がかかり、行列店と進化していった。
曜日限定食のラーメンなどもやり意欲的な展開をしていたお店。
実は自分は雪が谷大塚のお店がリニューアル後は3度しか食べた事がなかったり。
通常のものと限定の「塩鶏そば」。
どちらもレベルが高く美味しかった印象が強く残っている。

そんなお店の2号店が地元界隈の不動前に出来たと言うのだから実に嬉しい。
味も不動前店と雪が谷大塚のお店では微妙に変えてきている様子。
自分は上述の通りあちらの訪問回数も数える程の新参なので、本店との味の違いはあまり書かずに、このお店の味を書く事にしたい。

なにはともあれ、4月5日のオープンからようやく食べる事ができた。
オープン日から2日間は1杯500円でその売上げを義援金に、と言う企画をやっている事もあり大行列。
当日も見に行ったのだが、並ぶのが好きでない自分はそのまま違うお店へ。
オープニング企画が終わったオープン3日目も様子を見に訪問したのだが、営業時間内の13:40頃に訪問して既に売り切れ閉店。
さらに何度かお店の前を通ってはいるのだがありつけず。
今回ようやくの初訪問。

夜のオープン時間である18時を狙って行くとすんなり入る事ができた。
しかし、その後もお客が次々と訪問。
待ちまでにはなっていなかったが、オープン間もない平日でもこの客入りはさすがと言ったところだろうか。
雪が谷大塚の店主(常連さんからは組長なんて呼ばれているが)はしばらくこちらのお店で腕を振るうようで、この日も手際よく作っていた。

◆メニュー

基本となるのは、「らぁめん」と「つけめん」。
現在は「らぁめん」のみの提供との事で「つけめん」は売り切れマーク。
そのうち限定物もやるそうなのでそちらも楽しみ。
「らぁめん」にトッピング各種のバリエーションが用意されている。
サイドメニューは「ライス」「しそ昆布ごはん」「肉めし」。
ライスはラーメンのスープを使って炊いたものとの事。
とりあえずこちらで食べるのは初めてなので全部入りに近い「特らぁめん」を注文。

◆料理

▼特らぁめん(1000円)

麺はストレートな太麺。
菅野製麺のものだとか。
つるりと丸い断面で口へのおさまりがよい。
つるつると口におさまり噛むとむちっ。
もちもちとむちむちな食感に、ぷちんと切れる歯切れ。
啜って噛んでしっかり味わえる麺。
太麺ながらスープとの絡みもよく相性がよい。
面白いと思うし好みな麺。

スープは動物魚介系。
豚骨魚介ではなく、鶏魚介と言ったほうがしっくりくるかしら。
見た目だととろりと濃厚なのだが口に含むと全然違う。
もう少し粘度の高いのをイメージして口に含んだ事もあり、意外なくらいさらさらとしたスープ。
しかし旨味はぐんっと前に出てくる。
鶏を中心とした動物系の旨味が前に出て、それに野菜類の甘味が味を整える。
後から魚粉系の香りがふわっと抜けていく。
味の芯がキリリと塩気と共に主張しているのに口当たりがまろやか。
不思議だなぁと思って食べてると、醤油に白醤油を使っているのかと気付く。
濃厚な旨味が出ていながら、意外とサラリと飲め、少し和を感じさせるスープ。

そしてこのスープに生姜の香りがぶわっと加わる。
これがかなり個性的で強いアクセント。
具材の一番上に刻みタマネギと生姜が乗っているのだが、この生姜がかなり前に出てくる。
食べていると生姜がスープに落ちて、スープ全体が生姜の香りでキリリと締まって味が変化していく。
食べているうちに体がぽかぽかするくらい。
この香りが濃厚ながらすっきりとした後味に一役買っている。
生姜好きな自分としてはこれがかなりツボ。
美味い。

具は「特らぁめん」なので、チャーシュー2枚、刻みタマネギ、おろし生姜、メンマ、水菜、海苔、味付け玉子。
チャーシューはこのお店のウリの一つになりそうなインパクト。
大きく分厚いチャーシューがドーン。
特にすると2枚も乗っている。
かなり柔らかく仕上げたものでとろけるチャーシュー。
肉の旨味も中々残っていて、食感自体は角煮のよう。
食べごたえもあるし面白い。
メンマは葉月らしい極太メンマ。
柔らかい食感を残してコリリと頂けて美味い。
味玉は味濃い目のとろり半熟。
そして上述の生姜に刻みタマネギの面白い組み合せ。

麺、スープ、具材。
どれも個性があり面白い一杯。
スープは葉月らしさを残しているようでいてどこか違う味。
麺も違うし具材にも変化がある。
雪が谷大塚の「らぁめん葉月」のテイストを出しながらも、この不動前店だけで食べれる個性的な一杯に仕上げている。
しかし生姜のアクセントにはやられたな。
かなりツボで美味しかった。
ボリュームもあり満腹満足。
スープまで綺麗に飲み干した。

◆接客

お店はカウンターのみでシンプル。
前の店舗のほぼ居抜きで使っている。
店内に待ち用の席も用意されているので、待つ事になってもあまり苦ではなさそう。
雪が谷大塚にはない券売機も用意しているのでスムーズに回る。
接客はそこそこ丁寧にして下さる。
雪が谷大塚の店主がしばらくこちらで腕を振るうとの事なので、他のスタッフ含め手際よく作ってくれるし安定感がある。
ビリッとした空気感も伝わってくる。

◆総評

ようやく初訪問できたがかなり惹きの強いお店。
雪が谷大塚とは印象の違う仕上がり。
それでいて、さすが「葉月」と唸らせる仕上がりになっていた。
そのうちつけ麺や限定もやるとの事なので、そちらも楽しみ。
このお店が地元界隈にできてくれたのは本当に喜ばしい。
既に客入りもよいようだし、こちらも行列店になってしまうのかな。
まだラーメン好きな人達が訪問していると言った感じで、地元民にはあまり認知はされていない。
しかし、認知されるようになったらさらに人気店になれるだけのポテンシャルを秘めている。
不動前と言う少し辺鄙なエリアな上に、過去にラーメン屋が入れ替わり立ち替わりしている鬼門の場所なのだが、行列ができるのもそう遠くない気がする。
また近いうちに訪問したい。

【情報】
店名:らぁめん 葉月 不動前店
住所:東京都品川区小山台1-33-11
電話:03-5719-6234
営業:平日11:30-14:15、平日18:00-22:00、土日祝11:30-売り切れまで
休日:月曜