日本酒の飲み比べが楽しい : 玉の蔵 二子玉川店

お祝いの日にのんべえ三世代で飲むのなら、と先日行って間もないこちらをセレクト。和食だから世代を超えて喜ばれます。

外は寒くなってきましたが、予告通り竹酒２合からスタート。
竹酒の中は夢の寒梅だそうです。日本酒を愛して止まない父曰く、日本酒の味わいがない白ワインのような酒だと。水のようにドライで私は好きです。

お料理はお刺身から生本鮪とタコ。どちらも言うまでもなく美味しく、マグロは最後にまた頼みました。
おでんは盛り合わせに大根を追加。卵に乗ったぶぶあられが可愛い。鯛出汁がよく染みています。
牛スジ大根はおでんと同じ頃に来て、比べるとやや濃いめです。
息子は先日気に入った焼きとうもろこしコロッケを独り占め。バター醤油タレのアイデアがいいですよね。
焼き魚からは鯛の西京焼きとサンマの塩焼きを。どちらも美味。
秋ナス味噌炒め（写真なし）は熱々で、多分赤味噌と挽肉と炒めたもの。ご飯に合う濃いめの味付けは娘のお気に入り。
揚げ物からは鶏の竜田揚げ、これは子どもたちに好評でした。
和風ポテトフライは、みんなで味変わったよね？と確認し合いました。かなりしょっぱかったはず。マイルドになって更に美味しくなりました。これはどなたにもお勧めします。
里芋の揚げ出しは、こちらも鯛出汁と鯛削りが乗っていて上品な一品。大人チームはこれが気に入りました。
漬物は山芋、いぶりがっこを注文。山芋は美味しくておかわりしました。
〆の鯛の土鍋ご飯は早めの注文。30分ほどかかりました。お店のウリの鯛ですから、これはみんな絶賛！！ご飯の芯まで鯛の味が移っていて、上の鯛の身もいくらも本当に美味しかったです。

日本酒のメニュー表示が一覧になり、一目で分かるように改善されていました。
とにかく飲み過ぎて1人一升いったのではないかと…。
味も香りも濃いのが日本酒なんだ！という父は表の右角の刈穂がお気に入りでした（５回くらい頼んだ）。右角は癖が強すぎると想像していたのですが、私も何度か飲んだことがある飲みやすい日本酒で、ワイン仲間たちも好きなお酒だったのが意外でした。
私は左側の味が淡いエリアが好みだということが分かりました。澤の花と尾瀬の雪解けが美味しかったのですが、父には麹の香りが強すぎるな、と言われました。まぁ好みはそれぞれですから、これからの日本酒選びの指標が出来て有り難かったです。

長時間の飲み食いだったので、途中ワインが飲みたくなり、お隣の姉妹店から運んで頂きました（元からお店のサービスとして行っています）。

予約時は2時間目安と書いてありましたが、混み合う店内も待ちはなかったようで、倍の4時間ほどの滞在でした。当日無断キャンセルは１人4,000円を承諾しての予約でした。お店側の客単価の基準なのでしょうね。
のんべえ三世代は飲みまくって１人9,000円を少し超えました（1人は大食いの未成年ですが）。
とことん日本酒を楽しみました。やはりここは良い店です。また来ます。

買い物帰りに私の二子玉食べログリストから息子が選んだのが行き慣れた玉の蔵さん。暑さで食欲が減退気味。優しいお料理を食べたかったようです。
8月お盆明け期間は浴衣で来店するとワンドリンクサービスとの張り紙！イベント中止が続く今、日常に浴衣を着る機会を求めていたので、これはめちゃくちゃ後悔しました。インスタもフォローしているのに気づかなかった…！

カウンターに通されました。ここに来たら利き酒セット(3種選べる）を頼むことにしています。

●くどき上手ばくれん(山形）吟醸　辛口
●SAIKANOSATO　さいかのさと(和歌山）
●山形政宗　やまがたまさむね(山形）純米

それぞれ半合入っていて980円。利き酒をしたいのではなくて、色んなものを少量ずつ食したい私のお気に入りの飲み方なのです。お通しは子持ちこんにゃくでした。酢味噌でサッパリ。

オーダーは迷わず冷やしおでんから。具材はトマト、大根、アスパラ、玉子、枝豆しんじょう。
これは！！のんべえの夏のおつまみにピッタリ。色が薄い出汁は食べるとかなりしっかりと風味があり、鯛削りを冷たいおでんに絡ませるとまた美味。体の熱が一気にクールダウンしました。

夏らしく竹酒を追加しました。利き酒以外は、おちょこを選ばせてくれます。友人と来るとこれがかなり盛り上がる。この日は夏なのでブルーのびいどろを選びました。
竹筒は冷凍庫に入っていたと思われます。結露がシャリっとしました。中の日本酒はキンキンに冷えていて、水に近いほどドライでした。冷たすぎて甘みを感じなかったのかもしれません。辛口白ワインが好きな私には、これはすごく好きなタイプのお酒でした。まだ暑いうちに再訪する時は、竹酒からスタートですね。

お刺身はお勧めメニューから鰹を選択。ねぎ、菊の花びら、穂紫蘇、生姜、にんにく。それぞれの薬味を少しずつ巻くように頂きました。息子はチューブにんにくのように味付けされた卸しにんにくを合わせるのが大好き。やっぱり男子はガツンとくるのが好き？！私はにんにくは…僅かでいいかな。ポン酢も美味しかったのでツマの大根、しそ、わかめまで、全て食しました。

他には名物の、鉄板焼き鳥（スキレットで提供される）から大山地鶏のもも、焼きとうもろこしコロッケを頼みました。焼き鳥が当たり前に塩で出てくるのはいいですね。のんべえは焼き鳥は塩一択ですから。
コロッケは名前の通りこんがり焼いたとうもろこしが入ったコロッケ。食べ方が変わっていて、溶かしバターしょうゆがタレとして添えられていました。これはまた息子が痛く気に入り、家でも取り入れようと話しました。

この日は息子が小食だったのでお会計は2人で6,000円程度でした。友人家族と閉店まで飲んだ日にはバカ食いされたので、2人で倍額の12,000円ほどしました。居酒屋とくくってしまうと、少し高く感じるかもしれません。でもここは巷に溢れる居酒屋とは一線を画す、洒落た和食居酒屋。そう捉えると相応の値段で、決して高くはありませんね。

カウンターで日本酒飲みデート♡なんていうのもアリですし、テーブルで女子会、奥で宴会と、どの世代にも喜ばれる、おでんを中心とした美味しい和食を提供して下さる使い勝手が良いお店です。