カフェの枠を超えた、壮大なスターバックス体験！ : スターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウ

目黒川沿いにある建物の中でもひときわ目立つ、もはや中目黒のランドマークと呼んでも過言ではない「スターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウ」に念願叶って初訪問です。

世界中に店舗を展開するスターバックスの中でも、「ロースタリー」と名が付く店舗は世界4カ国に6店舗しかありません。シアトル、上海、ミラノ、シカゴ、ニューヨーク、そしてここ、東京です。
東京は、6店舗の中でも一から建物を設計・建築した唯一のお店。しかも、設計を手懸けたのは隈研吾氏という豪華さ。
スターバックスの店舗というよりかは、東京の新たな観光名所として外国人観光客に認知されているのかなぁと。パリのラデュレや、ウィーンのザッハー、ブダペストのニューヨーク、みたいな感じでしょうか。
スターバックスはただカフェを作るだけでなく、そこに行くこと自体が特別な体験になる店舗をつくるのが上手いなぁ、と思います。(京都二寧坂ヤサカ茶屋店や、神戸北野異人館店、厳島表参道店等々…)

・ ・ ・

さて、今回お伺いしたのは4月の半ばの平日。桜が満開を迎えた4月頭は、テレビにも取り上げられるほどの混雑ぶりで、整理券を取ってからコーヒーを飲むまで5〜6時間かかったとか、そんな話を聞いて戦々恐々としておりました。

色々と下調べをして、【店頭での整理券発券】または、【当日時間指定】なるものができると知りました。(※どちらも混雑具合によって実施していない時もあります、詳細はHPの「入店について」をご確認ください)

整理券だと上記の通り、何時に飲めるようになるか分からないので、【当日時間指定】を狙うことに。こちらは当日の朝7時にインターネットから決まった時間の枠を予約するシステムで、30分区切りで好きな時間を選ぶことが出来ます。
各枠で人数が決まっており(多分、40名)その人数が埋まり次第予約ができなくなります。

日曜日に事前練習で途中まで操作してみたら、7:03に全枠が埋まっていました。ローチケやイープラスなんかのチケ取りに慣れている人は余裕で取れるかな、と思いました(個人の感覚ですが)
そして当日の朝7:00、難なく14:00~14:30からの枠をゲット。平日で、桜も見頃をすぎて葉桜になっていたので、7:15くらいまでは枠も残っていました。無料ですし、会員登録等も要らないので、【当日時間指定】、めちゃくちゃオススメです！

・ ・ ・

予約を終えたあとは、14:00~14:30の間であればいつ訪問しても大丈夫なので、ゆっくりランチを食べて、池尻大橋からのんびり桜を眺めながら向かいました。
この日は早朝は整理券の発券がなかったのですが、訪問した時には整理券がないと入店できなくなっており、お店の周りには人が沢山！ すごい賑わいです。

予約の画面を見せていよいよ入店。

右手側には物販が、左手が1階フロアのレジ列になっていますが、何よりまず目を引くのは4階まで真っ直ぐにそびえ立つ「カッパーキャスク」です。
この筒の内側に焙煎設備が内蔵されているんだそうです。そして1階〜4階すべてのフロアで、裏側からキャスクの中を見ることができます。
銅の表面はボコボコとした加工がされていますが、これはすべて手打ちで、スタバの社員の方もハンマリングを手伝ったんだとか。
筒の周りには目黒川を象徴するような銅の桜が散りばめられています。まさしく機能性と美を両立した設備だなぁと思いました。
天井にはまるで工場のようにパイプが張り巡らされており、焙煎機がごうんごうんと音を立てて回転する様子にも目を奪われます。これは凄い！

色々と見て回りたいところですが、まずは席の確保を。整理券はあくまでも入店の予約だけなので、座席は通常のスタバのように1~4階で空いている場所を探さなくてはいけません。
今回は運良く3階のテラス席で空きを見つけましたが、座席が空くまでは中で少し待つかもしれません。

・ ・ ・

席を確保した後、注文に並びます。
こちらの大きな特徴として、1~3階それぞれ、違うスタイルのスタバになっており、扱うメニューも異なります。(※4階は席のみ、レジは無し)
1階は「リザーブ」と「プリンチ」のメニュー。(ちなみに、完全なプリンチの店舗はここと代官山と銀座の3店舗のみ)
2階は「TEAVANA」、3階は「ARRIVIAMO BAR」となっています。

例えば、アルコールメニューを頼みたい場合は3階で注文、紅茶のメニューを頼みたい場合は2階で注文する必要があるので注意です。

今回はフロアのあちこちで見かけたティラミスが食べたくって1階に並びました。(後から確認したらほかの階でも頼めたみたいでした笑)
注文後、フードだけ先に出していただき、ドリンクは呼び出しのブザーが渡され、五分くらいで呼び出されました。
注文は以下の通り。

【ティラミス プリンチ クラッシコ】860円
【ティラミス ティバーナ 抹茶】1040円
ロースタリートウキョウの開業5周年に合わせて、1~3階のスタイルをテーマにしたティラミスが登場。2/28~5/9までの限定メニューです。
"プリンチ"は期間中の全日用意がありますが、もうひとつのフレーバーは週替わりになっており、この週は2階の「TEAVANA」をテーマにした抹茶のティラミスでした。

サイズはかなり豪快で、大きめ笑 マスカルポーネクリームが濃厚で柔らかくトロッとしており……しっかりシロップがうたれたスポンジもしっとり、甘さも上品で、めちゃくちゃ本格的！
まさかスタバでここまで美味しいドルチェがいただけるなんて、とビックリ。

"ティバーナ"は、桜並木にピッタリ映える鮮やかな緑色がとても綺麗で、抹茶の香りがしっかり立っていました。2階のウリのメニューは「石臼挽きの抹茶」なんですが、もしかしてこのティラミスにもそれを使っているのかしら……？
"プリンチ"は、少しほろ苦い大人の味。スタンダードなティラミスですが、コーヒーとの相性も抜群で、とっても美味しいです……！！

【ダークチョコレートモカ 東京ロースタリーマイクロブレンド】(アイス)850円
1階はリザーブのメニューなので、かなり豊富な種類の中から選べたんですが、実は私はスタバに行くと大体カフェモカを選んでしまいがちで、やっぱりここでもモカにしてしまいました笑

使用する豆を7種類から選ぶことができ、「酸味の少ないもの」を伺ったところ、「東京ロースタリー マイクロブレンド」をオススメいただきました。
あとから知ったのですが、これはこの店舗限定の豆だったんですね……！
これがもう、あまりに美味しくて。私が今まで飲んできたスタバのカフェモカの中で1番美味しかったです。
美味しすぎて、帰りに豆を買って帰ろうかと物販も覗いたんですが、3890円(250g)という価格設定(！)とても良い豆だったんですね……！ 道理で美味しいわけです笑
これからも、ここでバリスタさんに美味しく淹れてもらったものをいただこう、と思いました笑

【東京ロースタリーマイクロブレンド】(アイス/ケメックス/ショート)1040円
同行者が注文。たかがアイスコーヒー1杯と侮るなかれ……ここはリザーブ、一口にアイスコーヒーといっても様々な選択肢があるのです。
まず始めにどの豆にするか。そして、その豆をどうやって抽出するか。5種類方法があり、今回は砂時計型の抽出器具である「ケメックス」を選択。雑味が少なく、香り高い1杯になるんだとか。
同じ淹れ方で3種類の豆を飲み比べする「ロースタリーフライト」なんてメニューもあり、珈琲にこだわりがある人にはたまらないだろうなぁと思いました。
同じ「東京ロースタリー マイクロブレンド」だったんですが、やっぱりこの豆、ストレートに飲んでもすごーく美味しい！ 香りが華やかで、苦味と酸味のバランスがとても良いです。
ここに来たらぜひこのブレンドを試していただきたいなぁと思います(*´﹀`*)


細部にまでこだわり抜かれた内装は、「折り紙」をモチーフにした天井や「ティーカップウォール」など、ほかにも見どころがたくさん。まさに日本を代表するスターバックスの店舗です！百名店入りも納得できる満足感でした♡ ご馳走様でした！
ぜひ、ここにしかない特別な体験をしに訪れてみてください。