やっぱ、いいかも。 : ぽるこ

当日、架電のうえ、お伺いする。
あれっ、そいや、いつの間にか、「にしぽるこ」は閉めちゃってるのねって。いまさらながら。

すぐに出てくるものとして、前菜に。
・シラウオのブルスケッタ。わりと、たっぷりめのサイズ。
カリっかりのフォッカッチャに、たっぷりのシラウオをトマトとタマネギを細かく切ったのと和えてあって載せて。バジルの香りも。

・ホワイト・アスパラのソテー。
卵黄じゃなくて、チーズのソース。
フランス産とおっしゃるホワイト・アスパラは、シーズン初。よかった。

豚だけじゃないのねと。
・茨城の産とおっしゃるアンコウ。白ワイン煮。
ケッパーとトマト。バジルを細かく切ったのも散らされてる。
温めて供されたフォッカッチャでスープを拭いつつ。

やっぱ、セコンドというかメインには、「ぽるこ」だけに豚だろうと。
・長谷川自然牧場の産、熟成豚のグリル。
ホウレン草のソテーとポテトが添えてあって。バジル・ソースを豚のグリルにかけられて。
豚がご自慢だけあって、さすがに安定のひと品。
長谷川自然牧場は、青森の鰺ヶ沢なんだそう。ちょうど、ゴールデン・ウィークに青森に行くことにしてるのも、また、なにかご縁なのやもしれぬｗ。

フォッカッチャを黙って供されたし。
税込み５５０円のチャージは、コッペみたいなものか。

・生ビールはサッポロの黒生。

ワインは、２合のカラフェにて、ふたつ。
・白、ファランギーナ。
ラ・ガーディエンスって作り手。イタリアはカンパーニアの産。

・ロゼ、モンテプルチャーノって葡萄。
チェラスオーロ・ダブルッツオ スペリオーレってラベル。
ヴィッラ・ジェンマって作り手。イタリア、モンテプルチアーノ・ダボルッツォの産。
透き通った桜色。モンテプルチアーノと言えば、普通に赤ワインの葡萄だと思ってたのだが。皮の漬け込み方の加減なのか、こんな美麗がロゼにもなるんだと、びっくりした。
こっちは、最初の白と比して、ほぼ倍のお値段。

お決まりでグラス・カラフェで出してるワイン以外についても、ボトルだけじゃなくて、２合カラフェで出してくれたし。
いままで、あまり意識してなかったけど。ワインの品揃えも、わりと凝っていらっしゃるのかも。

店からも、基本、２時間でとお願いされたが。一時間半でさくっとあがるべく。
平日は、ほぼほぼ、いつも、２回転、週末でも１回転半くらいするらし。
早い時間から賑わっていらっしゃるし、ご繁盛なにより。

目黒から中目黒に移転されたというバッチョーネのシェフが独立されて、やられていらっしゃる店とのことだそう。
トイレには、店主からのお願いとして、「食べログ」には書き込まないでというお願いが貼ってあったんだけど。
もう既にいくつかレビューがUpされてるってこともあるし、ましてや、この店にネガティブなことを書くつもりもないので、敢えて書き込みさせていただく。なにかご事情があってそうおっしゃっているんだとは思うんだけど、ねえ。

で、当日の夕方、架電のうえ、来店。
豚モツと豚のグリル、ソーセージとかのメニューが並ぶ。基本、イタリアンな店でいらっしゃるよう。
小生が頼んだものは、以下。

・豚ハツのグリル。バルサミコソース。パセリの仲間とおっしゃっていたか、緑色のペイストが添えてあり、上からルッコラがあしらわれる。ハツの焼き加減も万全。もつ焼きとはまた違う味わいでおもろい。
・自家製と思われるパンも一緒に供される。
・コッパってのは、肩ロースの部位らしいのだが、４５０円にしちゃ、立派な盛り具合だった。

・テッポーと白インゲン豆のトマト煮込み。やっぱ、モツは煮込みでしょ、と。
・ソーセージ、自家製なんだそう。１５０ｇ。インゲンと芽キャベツとが添えられる。
・野菜スープ。モツも一緒に煮込まれててその旨みがたっぷり。勿論、ニンジンとかジャガイモとかの根菜類、セロリなど、野菜もたっぷりのスープ。カップで供されるので、人数前のオーダーが必要。

・コブクロのマスタード和え。茹でたコブクロがタマネギとマリネのように和えられて供される。ソースがわりと濃いめの味付け。
もう少し、早めのタイミングにて、この皿が供されても良さそうなものなのだが、供された順番は最後。おそらくは、他のテーブルとオーダーがかぶっているメニューから作られるんだろうけど。

・白トリフのリゾット。３千円弱でちょこっとだけ盛りにて供されるのだけれど。さすが白トリフだけあっての、独特の香りが立ち上る。もう白トリフの季節も終わりだろうにと。アンダンテ間隔の米の炊き加減も絶妙。なかなか旨かった。

生ビールの後は、ワインを。ふたりで２合だと足りなかろうかと、ボトルをお願いする。
イクスラっての。マリナ・チヴェティック（Marina Civetic)と書いてあった。モンテプルチアーノ・ダブルッツォとおっしゃっていたか。マシャレッリってとこで作ったワインなんだそう。旨かった。イクスラって名前もシャレてるし。

気楽な素材で気楽に飲み食いできるというこの店のコンセプトは小生も好き。
思う存分、豚モツとワインというのがこの店の正しい楽しみ方のように思う。ひとつひとつの皿の供されるタイミングが遅れがちにるのは、厨房をおひとりで回していらっしゃるし、まあご愛嬌ということで、致し方なかろうか。