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増田屋/俺の甘酒論
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Jackie_m
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店名 |
閉店
増田屋
|
---|---|
ジャンル | そば |
住所 | |
交通手段 |
蒲田駅から286m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
22席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1922年 |
備考 |
店内での携帯使用(通話・撮影)はお断りしております。特に無断撮影はお止め下さい。アップされた写真の中に当店で使用していない器とそば、有り得ない状態のそばと勝手な書き込みがされています。一言「撮っていいですか」と聞かれれば「どうぞ」と言います。そして正い写真と正確な情報をお願い致します。 |
初投稿者 |
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ざっと強く降ったと思ったら、今度は傘のいらない霧雨程度に弱まったり、緩急つけながら雨降り続く東京。
<H27.9.10>
良さげなとんかつ屋さんを見つけたが、気持ちひき擦った二日酔いに躯が蕎麦を渇望していた。
―― ろくな蕎麦屋なかったろ、この辺り ……
にわかに強まる雨足。いつものアーケードに逃げ込んだ。そこに蕎麦屋の暖簾を見つけ、これ以上歩き回ったら馬鹿だと自分をうまく騙しつつ、引き戸に手を掛けようとすれば意外にもそれは自動ドアに更新されていた
「増田屋」
BGMはテレヴィジョンのニュウス。
品書きに目を通す。“そば以外の麺はございません”のキャッチコピーの躍動。そしてまた、潔くせいろうの隣に“のりかけ”、の文字は無し。
私の経験では、この手の“こだわり”お蕎麦屋さんは、概ね不味い。また言葉遊びになってしまうが、このことは、自分家(じぶんち)が“こだわりの店であるということのみにこだわっている”だけのお店が多いからだと、私は分析している。
「おそば大盛りできますか ?」
「はい ♥ できますよ !」
とても愛想の良い花番のおばちゃん。
さすがに街場の大衆お蕎麦さんなので、そこのところはこだわりを緩め、大盛りをやるくらいの柔軟さは持っているらしい
“せいろ (大盛り)” @800也。
だがしかし、舞い降りた蒸籠に盛られた蕎麦を見て、私は目を見張った。
それは意外にも(失礼 !!)非常に細打ちの質の良さそうなお蕎麦だったからだ。徳利に汁たっぷり。なので少々多めに猪口に注いで箸を抜刀、その鞘は捨て去った。
―― 未知の相手は常に侮らない。そして未知の相手には常に敬意をはらう。そういう男だけに、私はあり続けたかった
果たして満を持し、箸の切っ先を迷わず山の頂点へと突き立てたがしかし ……
肝心のお蕎麦が上手く捌けてくれず、仕方なく適切な量の倍ほどの蕎麦を猪口に落としてやることになった。ぺたぺたと圧死したようにくっついた蕎麦で、ひきあげる分量を調節できない。それを見越したことか、昭和のお母さんの茹でた冷や麦、或いはへぎ蕎麦のように、それは大仏様の二グロカットのような感じではないものの、一口づつぺろりと纏めて盛ってあるような、ないような ……
しかし確実に言い切れることは、この蕎麦の素性そのものは、決して悪くはないと思った。
大盛りのときには怖くて出来なかったが(絡まってしまったら最悪なので)、最後にダメもとで簾に残った水分を頼りにかんましたら、それは途端に息を吹き返しやがった。東口の増田屋とは屋号は同一だが、しかしまったくスタンスの異なるお蕎麦屋さん。
お蕎麦をやっつけ、お母さんに声をかけた。
「そば湯もらえますか ?」
「まだ薄いですけど、いいですか ?」
―― それでいいのよ。透き通った湯が俺は好きなのよ ……
これは実は案外、深い話である。
昔ビートたけしさんの本で読んだか、当時山本益博さんって人が流行っていて。何でも彼は、落語を楽しみつつ、同時に高級フランス料理も堪能するらしい。そこでたけしさんが何を言ったかというと、フランス料理なんか気取って食べてるのをバカにするのが落語の精神なんだと ……
そしてここからは持論に過ぎないんだけど、蕎麦湯をやるっていうのは無論、蕎麦を茹でる行程で釜に生ずる“副産物”の再利用ってことではなかろうか。そんな“質素”な精神こそが日本蕎麦食いの“もったいない”に通ずる、素晴らしいことのような気がする。
しかし、それを打ち粉溶いてわざわざ甘酒みたいにとろっとさせて、そんなわざわざ“特別にこしらえた”お湯に殊更有り難がってることそのものが、(これは科学的に言っても明らかに間違っていることだが)前述の落語のような気がして仕方がないのである。
また蛇足ですが、食べログの店舗情報の中でこちらのお店が“無断”撮影一切お断りとしていることをみつけてしまいました。知らずにおそばの写真を撮ってしまってごめんなさい
(この写真撮影ということについては、いつか語ってみようとは思っていますが)