売却先検討中の「なだ万」の売場で季節御膳の「夏ごろも」。夏らしい彩りのご飯と惣菜の数々は以前よりも美味しくなった気がします。 : なだ万 厨房 スタティオ エキュート品川店

JR品川駅改札内 エキュート品川にある1830年創業の老舗料亭「なだ万」の弁当・惣菜売場です。飛び切りではないけれど、ハズレもない安定・安心のクオリティなので2005年の開店以来何度も利用。今回も夕食用の弁当を買いに伺いました。

「なだ万」といえば親会社のアサヒビールの外食事業撤退に伴い、売却の方針が決まったばかり。売却先が気になるところですが、そのことと4年ぶりとなる今回の訪問に直接の関係はありません。ただ、売却前に一度利用しておこうという意識が頭の片隅にあった気もします。

それはさておき、今回購入したのは季節御膳「夏ごろも」1512円(税込)。7月下旬から8月末までの期間限定商品で今しか買えないのと、お値段も手頃なのがこの弁当にした理由です。

家に帰って弁当箱の表示を見ると製造所は立川市の㈱匠ダイニングのセントラルキッチン。以前はなだ万子会社の上野厨房所だったはずなので、ここ数年の間に外部委託に切り替えたのかもしれません。

箱を開けると4つの仕切りの中にはいかにも夏らしい彩りのご飯と惣菜の数々。赤魚西京焼、合鴨燻製、もろこしさつまあおさ揚げ、小松菜煮浸し、鰈野菜あんかけ、鶏つくね高野挟み含ませ煮、白身魚入りつみれ豆腐など、20種類近い惣菜と枝豆が乗ったとうもろこし御飯が入っています。

味の方も一品一品がちゃんと美味しい。というか、以前よりもむしろ美味しくなった気もするくらいです。今後決定される売却先次第で製造の外部委託先は見直される可能性も否定できません。その場合でも今のクオリティはキープして欲しいものです。

この日も会社帰りに夕食の弁当調達。あっさり和食系にしようと思って品川駅改札内エキュート品川にあるこちらの有名料亭系弁当・惣菜売場に伺いました。飛び切りではないけれど、ハズレもない安定・安心のクオリティ。年に何回かは利用している売場です。

夕方17時くらいの訪問して購入したのは『梅見御膳』1,732円。「新発売」、「期間限定」、「イチオシ」のPOPにまんまと乗せられました。

家で開封すると三つの仕切りがある細長い箱には色とりどりのおかずとご飯が詰められています。中央には鰈西京焼、海老芝煮、ささみ梅しそ巻あおさ揚げ、柚子風味しんじょ揚げ煮、厚焼玉子、梅の甘露煮など。

右側には蛸入りつみれ含ませ煮、茄子オランダ煮、蓮根田舎煮、椎茸旨煮、六方里芋、角南瓜、人参、隠元豆等の煮物類が入っています。そして左側には菜の花が添えられた梅御飯と錦糸玉子が乗り、くわい梅和えが添えられた白御飯。

コンパクトな箱に二十種類以上の料理が詰められているのはさすがです。味の方もいつものクオリティ。梅見御膳だけに梅を使った料理が多いのが印象的です。

今年もそろそろ梅の季節。地元大田区の区の花は梅ですが、週末には密に気をつけながら池上梅園か梅屋敷公園に出掛けたくなりました。

品川駅改札内エキュート品川にある料亭系弁当、惣菜の売場です。料亭系弁当と言えば菊乃井か最近では美濃吉ですが、改札内で買えて便利なのでこちらのお店も時々利用しています。

今回は三田で仕事をした帰りに夕食用の弁当を買いに伺いました。今まで知らなかったけれど、なだ万の創業者 灘屋萬助が天保元年に大阪で料理屋を初めてから今年で190年になるらしい。

売場ではそれを記念した期間限定の商品『ローストビーフと松茸御飯のお弁当』2160円を販売しています。だいたいいつももっと手頃な『桐』を買いますが、たまにはと思ってそれを買ってみました。

四つに仕切られた正方形の器には、
[左上]
鰈西京焼、鶏つくね焼、蟹入りさつま赤唐辛子揚げ、小松菜煮浸し、厚焼玉子、大根甘酢漬
[右上]
海老芝煮、柚子風味しんじょ揚げ煮、オランダ煮、六方里芋、椎茸旨煮、角南瓜、人参、隠元豆
[右下]
ローストビーフ、舞茸、玉葱、青唐、赤パプリカ
[左下]
松茸御飯、三つ葉、彩人参、梅かつお大根
と、色とりどりの料理が詰まっています。

驚いたのは蓋を開けた時の香り。何か仕掛けがあるんじゃないかと思うくらい松茸の香りが立ち上ってきます。値段的にそんなにたくさん松茸使えないはずなのにどうなってるんだろう。ともかく今年は中国産松茸もあまり入ってこない中でこの松茸ご飯はありがたい。

ローストビーフは薄切りのものが4枚。料亭らしく水準以上のクォリティです。上側の左右は他の弁当とかでもよく入っている定番のもの。いつも安定のそつのない味です。特に野菜の煮物がなかなか。

久しぶりの今回もそこそこ美味しく頂きました。10年後の200周年記念弁当ははたして食べることができるれだろうか？

東京で普通に買える料亭系の弁当で一番好きなのはやはり「菊乃井」。一方こちらのお弁当はデパ地下や駅ナカなど、あちこちで買うことができるので便利。その代りレア感は無いですね。まずは無難な味付けであまりハズレが無いのでわりと頻繁に頂いています。

今回も買ったのは「桐」（1620円）。二種類のご飯とおかず類が月によって変わります。
今月のご飯は、昆布ご飯と白いご飯。白いご飯の上にはピンク色の胡麻が載っていて春らしい。

おかず類はまずは定番の野菜煮物。里芋、カボチャ、レンコン、椎茸、人参など。基本上品な薄味ですが、素材によって味付けを変えてありますね。特にレンコンはちょっと濃いめです。つくしも入っていましたが、これはまあ季節感の演出用でしょうか。

動物系タンパク質としては、鮭の幽庵焼き、つくね、合鴨ロース燻製。つくねと合鴨も普通に美味しいですが、今月の目玉は幽庵焼きですね。これの大きいのが食べたい。

しんじょなどの揚げ物系は毎度ながら何を食べているのか正体不明な感じ。あえて弱点をあげるとすれば揚げ物系でしょうか。
でも全体としては十分に美味しく頂きました。