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店舗基本情報
| 店名 |
掲載保留
うとら
|
|---|---|
| ジャンル | 居酒屋、おでん |
| 住所 | |
| 交通手段 |
JR山手線・田町駅（三田口）より徒歩5分 三田駅から171m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥5,000～￥5,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 |
席・設備
| 席数 |
14席 （カウンター14席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法）が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| 備考 |
メニューにピザもあります。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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慶応振興会通り商店街のとある飲み屋で客がこうこぼしていた。
「ここらも多いときは雀荘が（と言いながら牌をひっくり返す手つきで）80軒くらいあったんだ。それが今では全部うるさいパチンコ屋と若い子の居酒屋になってしまった。三田はもう立派な"食の不毛地帯"だよ」
確かに周りはイマドキのチェーン系ダイニングばかりであり、やたら暖色系のライティングで店名を筆文字で書いたお店が多い。
中には良いお店もあるだろうが、学生街の割に意外とＣＰが悪いような気がするし、味覚も自分にあったお店に出会えてない。
かく言う上記の飲み屋もマズかったし（笑）
そんななか、ちょいと小粋に白提灯が揺れる店うとらがある。
7年目とのことだが、オープンカウンターで、中の調理場もきっちんと整理が行き届いていているので比較的真新しく感じる。余計な飾りがないことも効を奏しているのかもしれない。
店内に入ると、手前の鍋でおでんがぐつぐつと上品に身を揺らしている。匂いはさほど強くなく、店内の雰囲気同様さっぱりとしてそうなことがすぐに想像できる。
ビールはスーパードライのみだが、冷酒は大七・神亀・松の司・磯自慢など頬が緩むラインナップ。また、燗を頼むと、おでん鍋で香露？という本醸造をチロリでつけてくれる。
肝心のおでんの出汁は白く澄んでいて、ベースはおそらくカツオ中心だろうと思う。昆布はあまり感じなかった（全体的な特徴としてはズバリ関東風のおでん）。
薄味というほどでもなく上品で好みの味だったので、つい最後の〆に出汁だけいただいたくらい。
ちなみに、オススメダネは地海苔とつみれ。
特に地海苔は絶品で、上質な乾燥海苔を上記の出汁で戻しただけだが、フワ～っと磯の香りとイノシン酸の旨みが相まってかなりウマい。
つみれは箸で切った断面の鰯の小片が出汁に混ざってしまうほどよく練られている。あまりにも相性が良いので、聞いてみればやはり自家製だった。
だが、残念ながらそれ以外には期待ハズレだった。大根・こんにゃく・ちくわぶなどのおでんは特筆するところはなく、豆腐の木の芽和えも至って凡庸だった。
逆にハズしているものは一品もなかったのだが･･･
一通り食べてみて感じたことは、店主や店の雰囲気、料理などすべてが丁寧でさっぱりしているが、和やかさも無ければ意欲とか気概というもの無いということ。
"粗にして野だが卑ではない"ではなく、
"寧にして都だが尊ではない"という感じ。
また、ＣＰも決して良いわけではなく、タネの平均は190～300円くらいと少しお高い。
この日はおでん7種と一品料理2つと日本酒3杯であったが6000円を超えてしまった。4500円ちょいくらいかなぁと思っていただけにかなり驚いた。（計算間違えか、かなりお通しが高いかだろうと思うが、もしかしたら〆の出汁代も計上されてたのだろうか？？）
慶応振興会通り商店街の中では良質の部類に入るかもしれないが、自分としては再訪に至る理由を見つけることができない（というのはちょっと嘘で、地海苔だけは食べたい）。
ある意味これほど一貫したものがあれば、ブレがないだろう。だが、それが楽しみを奪い、萎えさせる原因にも繋がっている。
あったかい楽しいおでんは、味以上に何か沁みこんでいるような気になってしまうのだが、そう思うのは自分だけであるまい。