パトロン6号に捧ぐ : 割烹 おみたま

まさか同僚がパトロンにジョブチェンされるとは思わなんだ。（最敬礼）予定外のおみたまランチに大いにあがる。

◇天麩羅定食　税込2000円

2000円均一ランチの中から、既に体験済みの金目鯛煮付けをスルーして。無論一から揚げてくださるので、ある程度の待ちを要する。このワクワクな時間もまたごちそうの一部なんやで。

前回とほぼ等しい副菜の構成。お刺身はカンパチかしら。本当はこの二切れで一杯飲めてしまう。
煮物枠に里芋のおかかまぶし的な。ほっこりネットリやわらか。

そして御御御付けがあさり仕様の嬉しみ。パトロンの目もあって断念したが、おかわり自由なんだそうな。本当は一杯でご飯一杯いけてしまう。

メインの天麩羅は海老×2、帆立、なす、オクラ、パプリカ、ヤングコーン、さつまいも、かぼちゃ。
各々のフレッシュさを残した火入れが重ね重ねも正に割烹然。ヤングコーンがみずみずしくて美味い。それ以上にホタテの肉厚な歯応え＆ジューシーが白眉。
反面本来主役を張るはずの海老はノット車海老。たぶんホワイトエビ。揚げが悪くないだけに端的に残念だ。

とはいえお米の美味しさ（今回も二杯で我慢）も相まって、トータルの満足度はやはり鉄板。カキフライへの期待も高まる一方である。

さーて、次はどのパトロンにおねだりしようかな…！

ランチミーティングと称してのゴチになります。

久々のおみたまは、ランチメニューが一律2000円に値上げられていた衝撃。
このご時世だから仕方ないっちゃ仕方ないのだろうが、（黒豚とはいえ）生姜焼きと金目鯛の煮付けが同価格っていうのには若干の疑問符。

よってほぼノールックで後者を選択。逆に割烹寄りのお店で、金目鯛がこの価格帯でいただけるのならばありがたいと言えないことも。

・金目鯛の煮付け定食　税込2000円

無論切り身でのご提供。しかしそもそものサイジングはけっこうに立派な金目鯛なのではなかろうか。傍らに豆腐、細牛蒡、青菜が添えられた正に割烹然。
ごはんに合わせるためだろうか、（割烹寄りの味付けにしては）やや濃いめ甘めの味付け。実際ごはんが進んで良きかな。身質もやわらかで外連味なくうまひ。

そして小皿にちょこんと盛られたマグロのお刺身の存在がニクイ。小鉢の煮物や御御御付け（なめことわかめとねぎ）もお出汁が上品に香る。

もっちりやわらか炊きのごはんにも何ら不満なし。
強いて挙げるならおかわり自由にもかかわらず、ハイソな雰囲気に怖気ついて三杯目以降のお声掛けがしづらい玉に瑕。ちゃんと二杯で我慢したモービー、えらい。

結論。現状2000円均一でランチ接待が可能なお店、即ち個人的にはパトロンありきのお店に認定。

裏返せばカキフライ定食も是非とも2000円ポッキリでお願いしたく。秋になったらパトロンにおねだりして検証に向かわねば。

ぼちぼちカキの季節がやってまいりました。
以前よりおみたまさんのカキフライが立派だという噂を方々で聞いておりまして、販売開始を今か今かと待ちかねていた次第。夜の実力の高さは身を持って経験済ですので、ランチへの期待も高まるばかりです。

◇かきフライ定食　1800円

同行の知人曰く、消費税増前に比べると数百円値上げしてしまったとのこと。無上のかなしみ。
それでも大粒のカキ×4に加え、小さな刺し盛り、野菜の小鉢、茶碗蒸しまで付属するわけで、たまの贅沢ランチとしてみれば充分に満足。いや、自らに言い聞かせているわけではなく。

主役のカキはクリーミーかつプリプリでなかなかに上質。粗めの衣の中にカキのみずみずしい旨味エキスがしっかりと閉じ込められていました。
シャキシャキが小気味良いフレッシュタルタルソースも美味ですし、付け合わせの生野菜達も新鮮で抜かりありません。

刺し盛り小の構成は甘海老にカンパチだったかしら。いずれもネットリとした口当たりの高水準の熟成系で、脇役にしておくには勿体ない存在です。

無論その他の副菜や御御御付け、ご飯も確かなクオリティー。あ、ご飯の盛りが物足りないと思いきや、おかわり自由だったのが嬉しい誤算でした。

しかしながら前述の知人によりますと、一昨年食したカキはさらにビッグサイズだったそうな。そんな今さら情報、聞きたくなかった…

いやいや、その分個数は3個だったそうですから。
それに大ぶりだと味も大味になりがちですから。
値上げだってこのご時世なら仕方ないですから
悔しくなんかありませんから！

いつものように相棒に跨り永代通りを颯爽と走る最中、当店の一周年記念特別コースのご案内を発見。ほうほう、期間限定で通常8000円の美濃里コースが4980円(税抜)のご奉仕価格にて提供されるというではありませんか。
予々より知人の間でも「ここのランチはいいぞうっ」との噂は挙がっていましたし、ここは清水ダイブの精神でランチを飛び越えてディナーコースへの初訪を決意いたします。

いかにも今風の割烹然とした内観及び、適度に行き届いたサービス(丁寧過ぎないのがかえって◯)の中、以下の品々に舌鼓。

※各お料理の正式名称は不明

◇サッポロエビス 小瓶 650円
◇緑茶ハイ 550円
◇麒麟山 超辛口 燗酒 900円

◇きのこと青菜のおひたし
◇カマスの棒寿司
◇フカヒレの野菜餡
◇お造り盛り合わせ ヤリイカ、マグロ、シマアジ、ヒラメ
◇マスの西京焼き
◇お野菜の炊き合わせ
◇A5ランク山形牛ヒレ肉の炙り
◇松茸ご飯、赤出汁、香の物
◇ラフランスのシャーベット、コーヒーのブラマンジェ


全体的に上品なお出汁と素材の滋味深さを活かした正統派和食の中に、器使いも含めて和洋折衷の精神に基づく程良い遊び心が効いていた印象。
お造りやカマスの棒寿司につきましても、適切な熟成がなされたネットリ旨味重視系で◯
マスの西京焼きも脂が上質で好印象。塩味濃い目でも過度に感じないのは脂がしっかりのってるからなんでしょうね。

また、レアーに火入れされた山形牛の美味しさは言わずもがな。ピンクソルトと黒胡椒を付けていただきます。そういえば揚げ物がコースに含まれない代わりにメインがガッツリお肉だったのかしら。

一方の松茸ご飯は松茸以外に鶏肉の存在も見受けられましたが、ぶっちゃけこれは松茸オンリーにしていただく方がシンプルに香りを楽しめて良かったんじゃないかな。やや水分多めの炊き具合は良好。赤出汁や香の物が手抜きなく美味なのも嬉しいです。

そして意外にもこの日一番関心したのが水菓子×2のレベルの高さ。ラフランスのシャーベットは果実感と上品な甘味が理想的ですし、ブラマンジェも食感の弾力・粘度といい、濃厚さといい、コーヒー&ミルクの風味の奥深さといい、さながら高級洋菓子店の自信作と比べても遜色ない出来栄えでした。
何だかデザートが白眉だったと声を大にするのはアレなものの、勿論他の品々もハイレベルでした故に誤解なきよう。総じてご奉仕価格4980円での提供ならば、相当に満足度が高いんじゃないかと。

あ、勿論×2で8000円でもうかがう価値十分にありだと思います。キャンペーンに乗じた輩が何様な意見を恐縮でございました。
ともあれ一周年おめでとうございます。今度は知人の評価が高いカキフライランチあたりをいただきにうかがいまする。