「築地 はいばら 築地2号店」仲卸直営！薄味ふんわり関東風ながらも、醤油の風味をキリッと響かせ口どける国産うなぎ重 : はいばら 築地２号店

築地場外市場の中心部に軒を並べる「はいばら 築地2号店」さん。
活鰻卸売を展開する榛原鰻販売さんの直営店。

もともと養殖が盛んだった静岡県榛原郡の鰻を東京近郊に産地直売されたのがこちらの会社のはじまり。
現在でも国内産活鰻、台湾産活鰻を全国に卸売され、東京築地うなぎはいばらブランドの"手焼きうなぎ国内産蒲焼パック"の製造・販売なども手掛けられています。
築地四丁目交差点すぐの場所にテイクアウトのみの売店も構えております。

この界隈では数少ない鰻店として、土用の丑の日には大変混雑する人気ぶり。

場所は築地四丁目の交差点より徒歩3分ほど。
インバウンドで賑わいを見せる広い通り沿いに、鰻のタレの香ばしさを漂わせます。

味のある暖簾を潜ると、落ち着いたフロアにはテーブル席が7つほど。
無音ながらも店前で焼かれる鰻を仕立てる音と香りが空腹をやさしく煽ります。

主な鰻のメニューはこちら。

・うな重 梅　3,000円
・うな重 竹　3,500円
・うな重 松　5,000円
・蒲焼・白焼
　梅　3,000円
　竹　3,500円

梅は吸物・お新香付き。
竹松は肝吸い・お新香・肝焼き付き。
2年前と比べても500円ほどの値上げとまだ良心的。

頂いたものは以下の通り。

●うな重 竹　3,500円


店内に香ばしく漂うタレの香りに心を寄せつつ、15分で着重となりました。

比較的にまだ新しくて艶のあるお重、その蓋をあけると綺麗に敷き詰められた2枚の蒲焼き。
こんがりとタレを焦がしながら焼かれた表面はあぶらが滲んで艷やかに光を反射させるフォルム。

箸でそっと持ち上げるも、ふんわりとやわらかく崩れそうになる繊細な仕立て。
口に含むと、身は一気に溶け出して少し多い脂感と表面に乗せたタレの濃淡な味わいが後味に伸びる！

お米は山形県産米"つや姫"で、粒立ちの良い食感にタレがしっかり浸透してサラサラとした食べ心地。

後半戦は卓上に添えられた和歌山紀州のぶどう山椒をペッパーミルして。
やや荒削りながらも、ゴージャスな香りで上書きされて、後から立ち上がる痺れが与えてくれる清涼感。

お吸い物は肝吸いとなり、澄んだ出汁の旨みにムチッとした肝から柔らかくエグみを広げる。
またセットの肝焼きは、醤油感を強く纏わせたタレがエグみを中和させ、香ばしくて粋な味わい。

薄味ながらも、やわらかな口どけと醤油のキリッとした旨みが際立つご自慢の鰻に仕上がっておられます。


昨今の情勢のなか、思いのほかリーズナブルに頂けるスタンダードさが際立ち、精をつけたい時にはオススメの穴場鰻店。
午前10時から営業されているため、早い時間から頂けるのも嬉しいポイント。

活鰻卸売の直営店で関東風に仕立てた国産鰻が頂ける築地の一店です。


□はいばら 築地2号店
所在地：東京都中央区築地4-13-16
電話番号：03-3546-6669
営業時間：10:00～14:30(L.O.14:00)
定休日：日曜、祝祭日、休市日

滞在時間：35分
お会計：3,500円税込
入店時間：平日11時過ぎ、待ち無し

※お会計は現金のみ

築地場外に構える鰻店「はいばら」さん。
活鰻卸売を展開する榛原鰻販売さんの直営店です。

もともと養殖が盛んだった静岡県榛原郡の鰻を東京近郊に産地直売されたのがこちらの会社のはじまり。
現在でも国内産活鰻、台湾産活鰻を全国に卸売され、東京築地うなぎはいばらブランドの"手焼きうなぎ国内産蒲焼パック"の製造・販売なども手掛けられています。

テイクアウトのみの一号店と、こちらはイートインの二号店です。

築地周辺では鰻の専門店が少ないために貴重で、国内産鰻とぶどう山椒が楽しめるお店。

場所は築地四丁目の交差点から2本目の通り、場外の中心部。
赤いのぼりと路面に面した焼き場からは漂う香ばしい匂いが目印です。

平日の11時半頃に並ばずに案内されました。
入口で検温とアルコール消毒を済ませてお席へ。

1階はテーブルで4人掛け7つと2掛け1つですが、感染症対策で2人ずつ入口向きに座るので実質15名の定員。2階もあるようです。


メニューはこのあたり。

「うな重 梅（2,500円）」
「うな重 竹（3,000円）」
「うな重 松（4,000円）」

「蒲焼・白焼 梅（2,500円）」
「蒲焼・白焼 竹（3,000円）」

※梅は吸物、新香付き
※竹松は肝吸、新香、肝焼き付き
※すべて税込み


迷うことなく「うな重 松」を注文します。


そして待つこと15分ほどで着重。


お重は予め蓋が空いた状態で登場。
大きめの身が4枚びっしりと敷き詰められ、余った部分は器を乗り越えます。

まずは鰻そのものを楽しみます。
蒸された身がタレと共に焼かれていますが、タレ感は弱く脂が多めなので、旨みを強く感じられる仕様。
ふわとろな身は箸で持つのがやっと。

そしてつや姫を使ったお米は甘さが強く、粒感を感じられる炊き方ゆえにふわとろな甘みたっぷりの鰻と相性は良いです。

ご飯はコンパクトな量なので食べたい方は大盛りがちょうど良さそう。


入店からものの5分ほどで4,5組の待ちとなっていたため、できるだけ早い時間の来店がおすすめです。

退店されたお席や荷物入れのアルコール消毒を入念に行われていましたので、とても安心できるポイント。

上品に味わうというより、こちらはかき込む食べ方が似合う鰻重の印象、築地で買い物ついでにスタミナを付けに伺ってみては如何でしょうか。