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蕎麦 松風
（まつかぜ）- 最寄り駅：
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
蕎麦 松風（まつかぜ）
|
|---|---|
| ジャンル | そば、天ぷら |
|
予約・ お問い合わせ |
03-6882-0842 |
| 予約可否 |
予約可 1グループ3名様までとさせて頂きます。 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
千代田線「根津」より徒歩7分、「千駄木」より8分 根津駅から475m |
| 営業時間 |
|
| 予算 |
￥4,000～￥4,999 ￥1,000～￥1,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
| サービス料・ チャージ |
サービス料なし、アルコール注文時のみお通し350円 |
席・設備
| 席数 |
11席 （カウンター10席、テーブル2席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
|---|---|
| 料理 | 野菜料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| お子様連れ |
控える方が好ましい |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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十割蕎麦の美しい店だった。
のれんもいいし、中の木と漆喰の雰囲気も良い。
カウンターの蕎麦屋はあまり見かけない。
厨房での全ての動作が見える。
普通客に全ての挙動を見られる事自体非常に嫌がる料理人が多い中で、ステージを作ったのは何者だろうと思いながら店内に入る。
興味津々の僕にとってもうすでにそこは普通の店でなく、面白さを発見する場所に変わった。
蕎麦店なのに寿司屋然としたこの設を、自らのステージ設定として狙って作るのはまさに自分の仕事を見て貰うための店主の山田さんの素晴らしい蕎麦を食べさせたい。味にこだわってチャレンジ旨いものを提供したいと言う思いと、カウンターなら少人数でこだわりのオペレーションができると言う想いからだった。
それにしても、かなり自信があるからこそのカウンター。お客さんにサービスに、味にこだわりを持って届けたいという想いがかなり強い。
食べながら感動した僕は「どこの蕎麦屋にいたんですか？」と聞くと「あまり言いたくはないんですが…。」と前置きをして、都内のさまざまな名店を転々として、自分のこだわりをカタチにする店を作るところまでこぎつけたのだという。
ゆばどうふ
山葵をたっぷり効かせて、
濃厚な豆乳がたっぷり
やきみそ
うむむ、旨いっ！白い味噌と刻んだ柚子が香りを抜群にしている。
栃尾の油揚げの出し方には「うおーっ！すげー！栃尾の油揚げを知ってるなぁー！」とのけぞり、感動した。
分厚い栃尾の油揚げの中でも特に分厚いものに香りが香ばしい。本枯節と九条葱を山盛りに盛って、油揚げが見えなくなっるほど。大根おろしとかえしが絶妙。
卵焼き、これは見事に手入れされている銅製の角形の卵焼き用のフライパンに出汁に溶いた卵三つを割り入れ、目の前で手裁き見事に仕上げてくる。
素晴らしい！ふわふわ。だしもまろやかで言うことなし。
海老天盛り合わせ大むかご、パブリカ、ミニトマト、にんじん、ねぎ、かまぼこ、大海老二つの盛り合わせ。大満足。衣も上手に揚っている。
これは、好みからいうと衣がもっと薄ごろもの上質な天ぷら屋のようにしてくれると嬉しいのだが、盛り付けた時の海老の豪華さまで演出するにはこの衣がいいとたどり着いたのだと思う。
蕎麦は十割。蕎麦を茹でると、素早く流水で流して冷やした後、さらに氷でも引き締める。この動きを集中して鬼神のようなスピードで一気加勢に行う。後ろ姿から見ると一束入魂である。
「二八はコーティングした喉越しに感じてしまいやはり、十割が蕎麦らしさが出ると思う。」という山田さんの旨い蕎麦にかける想いは見事。
見た目は優しくて可愛らしい風貌の男なのにちゃんとお客さんと喋ってくれるし、やるときはやるし。…すごい男である。
この男の作る蕎麦が旨くないわけがない。
新ごぼう天そば、こちらは友人が頼んだものを少し分けていただいたのだが、天ぷら盛り合わせの後に食べるには少し油の重さが、出るのではあるが、ごぼうの香りが油と合わさると見事に旨い。
辛味おろしそば、辛味大根がラストを引き締めピリリと舌を引き締める。天ぷらに添えてくれていた塩を下げずに残してもらい、塩でも蕎麦を食べる。コシも良し、喉越しも蕎麦っ！また蕎麦の香りと旨さが泣ける程である。
器がまた良い。特に益子の現代の作家をふんだんに使い寺門広気さんの器が楽しく可愛く、品があり印象的。器にこのほっこりするかわいいエッセンスを持って来るのはセンス抜群。僕の目の前のカウンターに飾ってあった織部が素晴らしかった。
蕎麦の産地は北海道、音威子府。
メインは常陸秋蕎麦だと言うが、シーズンにより粉を確かめて変えるという。
締めに出てくる蕎麦湯はすっきりとした本当の蕎麦湯。
中には粉を溶かしてドロリとした蕎麦湯を出す店があるが、この店のように本当のほうが好感が持てるし、すっきり仕上がり、いい。
わざわざでも目的として来るべき蕎麦屋。
この店なら、また来たいね。