千駄木：今年の蛸の会も素晴らしい : 三忠

2023.12
　毎年２回以上やる蛸の会、やはり季節限定「柿と蛸の胡麻和え」が出てくる秋冬がベストシーズンです。
　今回もたこ５コースに、本来は前菜の柿蛸をデザートに持ってくる構成で宴をスタート。

◆蛸刺し３点盛り
　蛸コース１皿目は、蛸刺し。
　写真左が水蛸を出汁の効いた泡醤油で食べさせる趣向、写真右の真蛸は２種類の食べ方で、下の刺し身は醤油で、上の焼き蛸ぶつは塩で食べ進みます。
　食感も味も明白に違う水蛸と真蛸の違い、真蛸は更に生と火入れで食感と味の違いを感じさせてくれる面白い一皿。

◆揚げ系２点盛り
　コース２皿目は、揚げ物２種盛。
　写真左の｢たこ焼き｣は蛸を魚のすり身で包んだ薩摩焼風のもの、写真右はシンプルな蛸天ですがカリフワ食感が面白く、噛み締めた時に蛸の旨みが染み出すメチャ美味仕上がりでした。

◆爆弾明石焼き
　コース上は｢明石焼き｣としか書かれていませんが、｢爆弾明石焼き｣とも呼ばれる山盛り仕立ての一皿。
　写真は４人分で、甘みのあるフワフワメレンゲを山のように盛り上げ、所々に蛸を隠しています。
　これを紅生姜入りのつけ汁に浸しながら食べ進むと、甘さとピリ辛つけ汁と蛸を一度に味わえる超面白い一皿です。

◆蛸しゃぶ
　コースのメインは、蛸のしゃぶしゃぶ。
　野菜にしっかり火を通して煮立たせた後、蛸は一瞬くぐらせるイメージで食べ進みます。
　安定した美味さの主菜皿、というか主菜鍋。

◆蛸ご飯
　ようやくコースに戻り、キムチを効かせた赤と、蛸墨を効かせた黒の蛸ご飯で〆。
　味付けだけでなく、ベースの出汁がしっかりしているので、素直に美味いと感じます。
　
◆デザート：柿と蛸の胡麻和え
　でもって、本当の〆として季節限定の一皿をデザート替わりに。
　柿をくり抜いて身を球状にし、蛸と胡麻ペーストに合わせて詰め戻し、細切り野菜をトッピングしてくれます。
　柿の甘さ、蛸の歯応えと旨み、それを仲立ちする胡麻ペーストの絶妙なバランス感が素晴らしいもので、前菜にしても良し、デザートにしても良しの限定メニュー、柿の季節だけですが絶対のオススメです。

　という感じの久々蛸フルコースでした。
　特に、柿の季節の限定モノは絶対のオススメ。
　千駄木という行きにくい場所ですが、日暮里から谷根千ウォークすれば迷わず行ける名店、ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。

2021.10
　久々に蛸を食べたくなったので、メンバーを招集。
　原則マスクＯＮの４人会、コースだけでは足りないという胃丈夫のメンバーが更に色々と追加、蛸まみれ過ぎる会になりました。

◆お通しセット
　お通しセットは蛸とは関係ありませんが、カニカマポテサラ、背黒鰯、黒豆の枝豆。
　老舗居酒屋の安定感のあるお通しでした。

◆蛸刺し３点盛り
　蛸コース１皿目は、蛸刺し。
　写真左が水蛸を出汁の効いた泡醤油で食べさせる趣向、写真右の真蛸は２種類の食べ方で、下の刺し身は醤油で、上の焼き蛸ぶつは塩で食べ進みます。
　食感も味も明白に違う水蛸と真蛸の違い、真蛸は更に生と火入れで食感と味の違いを感じさせてくれる面白い一皿。

◆揚げ系２点盛り
　コース２皿目は、揚げ物２種盛。
　写真左の｢たこ焼き｣は蛸を魚のすり身で包んだ薩摩焼風のもの、写真右はシンプルな蛸天ですがカリフワ食感が面白く、噛み締めた時に蛸の旨みが染み出すメチャ美味仕上がりでした。

◆爆弾明石焼き
　コース上は｢明石焼き｣としか書かれていませんが、｢爆弾明石焼き｣とも呼ばれる山盛り仕立ての一皿。
　甘みのあるフワフワメレンゲを山のように盛り上げ、所々に蛸を隠しています。
　これを紅生姜入りのつけ汁に浸しながら食べ進むと、甘さとピリ辛つけ汁と蛸を一度に味わえる超面白い一皿です。

◆蛸しゃぶ
　コースのメインは、蛸のしゃぶしゃぶ。
　野菜にしっかり火を通して煮立たせた後、蛸は一瞬くぐらせるイメージで食べ進みます。
　安定した美味さの主菜皿、というか主菜鍋。

　で、普段は〆の蛸めしに行くのですが、いつもの会話。
幹事「そろそろ腹一杯だべ？」
メンバー「全然足りない・・・」
幹事「マヂ？ デザート替わりの柿＆蛸は一人一個・・・」
メンバー「それは別腹。」
幹事「ら、らじゃ・・・」という感じで、お決まりの追加はデザート以外に５皿・・・

◆追加１：吸盤ゴルゴンゾーラ焼
　見た目は、所謂「エスカルゴバター焼」っぽい感じの一皿。
　パセリバターではなくパン粉バター仕上げですが、これが蛸と絶妙に合っています。
　味付けは三忠にしては濃厚なので、泡系の酒がオススメ。

◆追加２：蛸コロッケ
　４人向けにサイズ調整して個別配膳してもらいました。
　名前は普通ですが、当然ながら具は大きい蛸。
　芋感の中に蛸という、ありそうで無かった一皿で面白い。

◆追加３：塩レモン蛸
　名前のとおりの一皿で、窪んでいる部分にレモンを絞り、蛸をちょん付けしながら食べる感じ。
　シンプルですが、刺し身とは違った面白い感じ、かなりオンリーワンの味だと思います。　

◆追加４：た好み焼き
　お好み焼きならぬ「た好み焼き」、具に蛸がたっぷり、熱々の内にビールと合わせて食べ進みます。

◆追加５：蛸とろろ
　所謂スープサラダに仕立てたもので、冷たい出汁の中に、山芋で包んだ蛸を浮かべたものです。
　シンプルながら山芋と蛸の組み合わせが絶妙、さらに上質な出汁合わせながら食べると超幸せになれます。

◆蛸ご飯
　ようやくコースに戻り、キムチを効かせた赤と、蛸墨を効かせた黒の蛸ご飯で〆。
　味付けだけでなく、ベースの出汁がしっかりしているので、素直に美味いと感じます。
　
◆デザート：柿と蛸の胡麻和え
　でもって、本当の〆としえ季節限定の一皿をデザート替わりに。
　柿をくり抜いて身を球状にし、蛸と胡麻ペーストに合わせて詰め戻し、細切り野菜をトッピングしてくれます。
　柿の甘さ、蛸の歯応えと旨み、それを仲立ちする胡麻ペーストの絶妙なバランス感が素晴らしいもので、前菜にしても良し、デザートにしても良しの限定メニュー、柿の季節だけですが絶対のオススメです。

　という感じの久々蛸フルコース、それに怒涛の蛸料理追加の会でした。
　やはり三忠は凄いし、美味そうな追加を選んだメンバーの嗅覚も凄い。
　更に柿の季節の限定モノは絶対のオススメ。
　千駄木という行きにくい場所ですが、日暮里から谷根千ウォークすれば迷わず行ける名店、ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。

2020.07
　恒例の700歳の会、ネギ・マッシュルームに続く面白い店を探す中で、この店に行き着きました。
　アラカルトを加える小セット「タコ２」か、コースに集約する「タコ５」｢タコ８」かで迷いましたが、今回はタコ５にしてみました。

◆前菜３種盛
　１皿目は、タコからは離れますが居酒屋の定番メニュー。
　写真左上から時計回りに、おから、玉子焼き、アジフライです。
　おから、玉子焼きは一手間加えられた丁寧な仕事でした。

◆タコ刺２種類
　ここからタコ尽くしのスタート。
　まずは刺し身で、水蛸と真蛸の盛り合わせです。
　写真左の黒い器が水蛸で、オレンジ色が泡醤油。
　ふわふわの泡醤油は前面には出過ぎず、でも後味で面白い風味が広がります。
　でもって右の白い器が真蛸、これは塩で食べ進みます。
　味の違いに驚き、美味さにニヤける看板メニューと理解しました。

◆たこ焼＆たこ天
　三忠の定番メニュー。
　たこ焼きは揚げ目を付けない昔スタイル、天ぷらも衣厚めの昔スタイルですが、火の通しが抜群で流石の美味さです。

◆爆弾明石焼き
　ビジュアル的にオンリーワンで、宴会では盛り上がること請け合いの面白い一皿。
　ふわふわスフレっぽい食感で、所々にタコが隠されています。
　これを崩しながら紅生姜を効かせた熱い出汁と合わせて食べ進むと、面白さと美味さを両方楽しめます。

◆タコしゃぶ
　見た目にも綺麗なタコ刺身を薄切りにしてディプレイ、隣の鍋では出汁に火が入ります。
　タコを軽くシャブらせ、生食感と火の通った部分の美味さを味わい分けるのが醍醐味。
　最初は謙虚に１枚ずつですが、途中から２枚食べに移行、あっという間になくなりました。
　
◆タコ飯（赤＆黒）
　〆はタコ飯。
　赤はキムチを効かせたピリ辛、黒は墨を効かせたコク系。
　好みだとは思いますが、初めての人は黒からかな・・・

　という感じのタコ５でした。
　流石の老舗、流石の専門店で、本当に堪能しました。
　少し行きにくい場所ですが、遠征する価値があります。
　是非機会を作ってお試しいただければと思います。