【0596】熟成肉人気の先駆け的存在 : 熟成和牛焼肉エイジング・ビーフ 西日暮里本店

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1人焼肉度○（カウンター11席あるもカップルばかり）

西日暮里の人気焼肉店エイジング・ビーフ。
その名の通り熟成（エイジング）させた和牛の焼肉店。

肉は40日熟成和牛を使用とのこと。
ホルモンは熟成和牛ではないそうです。
肉とホルモンは仕入れルートが違うとも言います。
熟成肉を楽しめるのはやはり精肉部位だけなのでしょう。

千代田線の西日暮里駅3番出口のすぐ目の前にお店。
店内は厨房を囲むL字カウンター席で11席。
テーブル席も50席ぐらいあります。
合わせて60席のなかなか大きな焼肉店。

しかしそれだけのキャパシティがありながら、
金曜の夜に訪問した際は予約で埋まっており入店不可。
花金とはいえこの日は凄まじい大雨でした。
大雨にもかかわらずの人気の高さには驚きました。
西日暮里ホルモンで食べてから再度訪問する羽目に。

今は熟成肉がブームになっているのでしょうか。
店内には女性客の姿が多かったです。
カウンター席にはカップルばかり。
1人焼肉も可でしょうが、ちょっと寂しくなりそうです。

なお火力はガスロースター。
テーブル席には上空に排煙機のダクト。
カウンター席はロースターのすぐ横に排気口。
お洒落系な雰囲気のお店だけあって換気は良好。
厨房はオープンキッチンでした。

飲み物は生ビール（480円）を注文。
カクテルやワインといった女子向けドリンク多数。
しかし値段が高いので硬派にビールを飲んでいました。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
表示価格は外税です。

【3.3】ぶつ切りキャベツ（100円）

生のキャベツを切っただけ。
焼肉の口直しに最適、100円なら安いほうでしょう。

【3.8】熟成和牛カルビ（480円）

熟成肉の真髄を感じた逸品。
カルビ自体はサシの入りがイマイチで安物に見えます。
しかし熟成の賜物か、熟成香のような芳醇な香り。
味にも深みを感じて熟成によるプラス作用を感じます。

量もあってこれで480円ならお値打ち。
赤身メインの安っぽいカルビも熟成の力で化けるのかと、
これは熟成のパワーを感じました。

【3.7】熟成和牛ロース（480円）

カルビより赤身比率が高いです。
ただ味わいはカルビに似ているように感じました。
熟成によって肉の香り、旨味が変化している点も同様。

自分は霜降り派なのでロースよりカルビが好み。
とはいえカルビと甲乙付け難い満足度の高さ。
赤身派には強く推奨したい逸品。
480円という値段の安さも魅力的です。

【3.5】ブリスケ（580円）

ブリスケットの略称と思われます。
マエバラの一部で独特の歯応えがある赤身肉。
牛蔵（富士見台）や七厘（三ノ輪）のブリスケとは、
見た目が全然違うので拍子抜けしました。
珍しい部位なのでお店によって差異があるのでしょう。

カルビやロースより肉質は硬めでした。
その点で評価は下がりましたが赤身中心のお肉で、
熟成ならではの香りや旨味をしっかり感じられます。

【3.5】希少部位5種盛り合わせ（1,980円）

リブ芯ロース（1,080円）、トウガラシ（880円）、
マクラ（880円）、クリ（880円）、ランプ（980円）。
これら5種類が2切れずつ盛られて登場。
括弧内は単品で注文する場合の値段。

リブ芯はかなりの霜降りで、マクラはそこそこ霜降り。
他は赤身の多い部位でした。
しかし霜降り派の自分が一番気に入ったのは、
赤身でやわらかい肉質のトウガラシ。

霜降り肉はどうも熟成によるプラス作用が薄いよう。
熟成によって美味しくなるのは霜降り肉より赤身肉。
リブ芯やマクラは脂の旨味がどうも弱く、
これは熟成によっても改善しないみたいです。

トウガラシはこの日食べた中で一番美味しかったです。
これは単品であれば4.0ぐらいの評価。

【3.0】コリコリタン（480円）

安いのですが値段相応に食感もイマイチなタン。
タンはおそらく熟成肉ではないのでしょう。

【3.1】レバー（480円）

中心にやや臭みを感じました。
標準レベルではありますが熟成肉ほどの魅力は無し。

【3.4】コプチャン（480円）

皮が厚めでしたが脂もしっかり付いています。
480円と値段も安め。
ホルモン系のなかでは一番良かったです。

【2.8】ソルロンタンスープ（680円）

牛骨を12時間かけて炊いたというスープ
アッサリした味わいで好みとは外れていました。
肉の量も少なく、スープばかりで680円は高い印象。

【2.2】石焼熟成ガーリックライス（880円）

サイコロステーキがゴロゴロと書いてありましたが、
実際は上に肉がちょこんと乗っているだけ。
メニューの説明文と実物との相違に異議あり。
店員さんがビビンバのように混ぜてくれました。

ただご飯がやわらかくて全然ダメ。
ガーリックライスというより「おじや」の印象。
さらにオイリーだったのが致命的。
オイリーなおじやって美味しくないです。
これは本日一番の地雷で不味いと思いました。

2人でお会計9,223円、1人あたり約4,612円。

熟成カルビと熟成ロース。
480円のハイコストパフォーマンスコンビ。
これだけ焼いて食べていれば満足度は高そうです。

安いお肉、特に赤身肉を熟成で美味しくする。
そういう技術のようなものは感じました。
安い和牛の赤身に熟成はピッタリとハマります。

ただ同じく熟成肉を出すカルネヤ（神楽坂）、
ブッパ（中目黒）に比べると味は劣るという印象。
カルネヤもブッパも同店の倍を超える値段でした。
熟成肉の世界もやはり値段と味が比例するようです。