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大三元/アタリの席にて
久しぶりに11時過ぎまで、布団の中でゴロゴロしてしまった。
いや、コロナ過前までは、それが休日のボクの習性であったのだけれど、最近めっきり、飲み過ぎるということがなくなっていた為。珍しく完全に液状化しているお腹の調子に、はて ? 昨日何食ったかなぁと考えて、池袋「清龍」のおつまみの類しか思い浮かばす、食べもの由縁のものであるわけ無し ……
その後のカラオケスナックでは、明日助っ人に入るといいながらもその夜は“お客側”の、その店のOBでもあるというぽっちゃりながらも非常にチャーミングな女の子に、最初はハードボイルドを装って無言を貫いていたのだが、とうとう最後の最後で、明日チーズケーキを差し入れてあげるからねと約束してしまっている ……
依って私はこれからトップアスリートのようなストゥイックな体調管理を行い、今夜に合わせて最高のコンディションを得るべく努めなければならなかった
「辛いなと思ってやめたくなるのが人だと思うので、それでも頑張りたいなって思える何かがあるなら、その時点でもう幸せじゃないかなと。僕にとってはそれがたまたま野球でしたけど」
―― 上記は私と同じくトップアスリートである大谷翔平選手の言葉だが、それがたまたま私の場合には、“酒”だったというだけの話。おれだって、辛くてもう何度もやめようと思ったけど、それでも飲み続けてるもん
<R5.8.12>
「大三元」
寝坊した為、席キープの不要な北千住のボク専用貸切り映画館の午後4時からの部を狙っていくつもりで、日暮里ご飯~谷中お散歩写真~根津or千駄木でメトロに潜行しての北千住入りを目論んでる。
いちお日暮里駅前を一回りしてみて灯台下暗し、線路際のビル1階に未だ訪れたことがなかった中華屋の看板が見え、大陸中華とも一線を画しているようにも見える。
依って期待値を高く持ち足を踏み入れてみると、入り口近くのカウンター席が空いており、最初は暑いんじゃなかろうかと訝ったが着いてしまえば案外快適。その後連続して訪れた後客が満席に依り次々と撤退していくことや、お会計を終えたアベックの背を通り過ぎ様の、こっちのほうが涼しいね、という感想が耳に届いてくれば、どうやらこの独り班[注]のような席は“アタリ”だったよう
注) 独り班:
小学生のクラスで班単位に入れてもらえず、独り最前列の角っこなどに疎外されること。その生徒の素行の悪さなどを理由に各班長の話し合いによって、あくまでも生徒の自主性で問題生徒の更生を図ろうという教育的指導を装うが、その実、担任教師が生徒たちを恐怖支配し、管理の効率化を図る為の生贄のこと
“餃子定食” @700也。
連続的に失敗している“餃子ご飯”に果敢にもchallengeしていくこのぼくのFighting spiritを、誰かに褒めて欲しくて叶わないことは分かってる。
一見して、餃子の面持ちにはそれほど惹かれるものはなかったものの、刻み葱の浮いた中華スープには、それが澄んでいるほどに気分がそそられた。しょう油差しがお小皿からお新香へと自動的に滑っていく様を火照った頭でぼぉっと見送ったが、餃子をパクっといった瞬間にいきなり目が醒めた !
“これ、けっこううまい !”
それはスムースに微塵された野菜中心の餡のどこかから確かなうま味が発揮されており、(日本の食べ物屋さんとしてもはやそれが稀有となったか)炊き立てご飯とも相まって、ふつうにうまいんだけど、このふつうが今時そうそう得られないだけに、ちょっと感動 ♪
塩分も十分に補給され、あとは水分補給して立ち上がるべくお水を貰おうと思ったところ、お店のおばちゃんが隣の卓のバッシングに、無駄に全盛期のジャック・ニクラウスのような集中力を発揮しているものだから、なんとしても気づいてもらえずに(笑)そのまま店をあとにする。
この暑さの中、谷中銀座方面から歩いてくる人の群れに逆らって遡行すれば、その商店街が賑わっていればいるほどに、募る孤独。
天に星、地に憎悪
それでも南溟に死ぬよりマシかと、悠々夏を漕いでいった
【以下映画の話】
1981年 105分 日本
「泥の河」
何の気なしに観に来たそのモノクロの日本映画はしかし、私の胸に思いのほか強烈に突き刺さった !
「もはや戦後ではない」と新聞に見出し踊る、昭和31年の大阪。
大衆食堂(大阪故に、劇中はうどん屋と呼ばれる)の少年と、「泥の河」を挟み、引かれて来た舟の上で生活する少年との、イノセントながらも瑞々しい友情が描かれ、並行して人間の尊厳にも迫る、非常に立派な映画であったのだ。
それにしても久々に訪れた北千住「シネマブルースタジオ」は、どこまでも私専用映画館であって、今日も300人に迫る席数を誇りながらもお客は数人(笑)。
駅を這いあがって情緒的な旧日光街道を進んで来ることもあり、もはや戦後ではなくなったことを装う世間に、人を一瞬で潰す戦争体験をしかし、どこか懐かしい想い出のように引き摺りつつ、おんぼろのうどん屋を営る父、そんな中でもどこまでも清らかで石鹸の匂い立つ母、という両親と、多感な息子との上質な“家族映画”に、堪らなく日本の夏を感じさせていただいた次第
東京生まれの東京育ちの私はまったく意識したことがなかったが、姿かたちの同じはずの日本人同士が、自分たちを区別し合ったり攻撃し合ったりする(敢えて“し合う”という言葉を使っています)部落差別というものが、現代でも、それはどうも都会よりも田舎、そして“西高東低”の傾向で続いているということを何かで読んで、ウィスキィを舐めながら何気なく、山口出身のいきつけの(いきつけだった店の)ママにつぶやいたことがある。
なんでもママが子供の頃、田舎には意味なく忌み嫌われている人たちが確かにあって、子供ながらに違和感を覚えつつ、でも子供たち同士仲良しになれば、お父ちゃんは、その子と遊ぶのをとめることはしなかったという
常連客の鉄くず運びのおじさんが、中古だけどようやくトラックを買うので仕事が楽になるから、今使っている馬はボン(当時の(?)大阪での、小さな子の呼び方)にやると言われて喜んだ。束の間、その目の前でかき氷を食べていたおじさんは、馬を引きながらの帰り道、対向してきたトラックに踏み潰されて死んだ。
お父ちゃんはそのおじさんを、一所懸命生きて、トラックまで買えるようになって立派な人だと認め、そしてしかし、そんな一所懸命生きた人間でも、“スカ”みたいに死んでいくんだとつぶやいた。
それだったら戦争で死んだほうがまだ理由がつく。
人間というものはスカみたいに死んで、そしてスカみたいにしか生きられないものなのだと ……
対岸には船上生活者が着いたようで、その舟に暮らす、自分と同い年の男の子と友達になった。その家族に父親は無く、声だけで姿を見せないお母さんと、優しいが笑わないお姉ちゃんがいた。
お父ちゃんは、その姉弟を家に連れてきて良いと言って、同時に、その少年の家である舟には、夜は近づいてはいけないと言った。それは、いつも奥の間から声をかけてくれるだけで姿を見せてくれない、姉弟の母親と関係があるのだろうか ……
アスペルガー持ちの私には正直そこまでぴんとこないのだけれど、ママのお父ちゃんや、この少年のお父ちゃんのように、被差別の人々との交流を認めるというのは、コロナ過におけるマスク差別の日本人全体の狂信からも分かるように、そういったスパイラルに逆らって人格的平衡を保とうという姿勢をとることは、たとえそれが負の和であったとしても、和を重んじる日本人にとって非常に困難なことで、だからこそ尊い、と言って良いのだろうか
舟の子は、たとえおんぼろの定食屋であっても地べたでの生活に憧れて、そして好奇心から舟に通う地べたの子は、“開かずの間”からの声に誘われて、とうとう夜の女と世間から後ろ指を差される母親を目の当たりにするのだが、その母親(加賀まりこ)はえもいわれぬほどに美しかった !
一方河を挟んだうどん屋の母親(藤田弓子)もまた然り、皆から別嬪さんと言われる舟の娘といっしょに素っ裸になっての入浴シーンには、夜の女の妖しげな美しさとはまた異質の、しかしそれに拮抗する力強いエロスが滲み出ていて、そして舟と地の子どもたちは揃って、お風呂場から届く、決して笑顔を見せなかった姉の笑い声を聞く
貧富と呼ぶにはあまりに近いがそれでも厳然と立ちはだかる、それが戦後の日本人に必要だったことか、とんでもない超速度での復興を成し遂げる為に、犠牲にしたもののすべてを一方的に押し付けにされた“泥の河”の壁に隔たれた彼岸と此岸との、うたかたのクロス。
お父ちゃん、田村高廣さんの醸す、昭和庶民の凛々しさ
ふたりの母、加賀まりこさんの醸す死のエロスと、藤田弓子さんの醸す生のエロスとの、立体感のある豊かなコントラスト
やおら何の前ぶれもないままに、目の前で友達の舟が曳舟に引かれ、また知らないところへと往ってしまう。
知らないところから来て、また知らないところへと ……
まるでイタリア映画を観ているような、豊潤なモノクロームにのせて疾走させる日本のネオレアリズモにもう完全にノックアウトされつつ、旧日光街道をとぼとぼと戻ってく。
それでもおれには、今夜がお盆休み中最後となるが、未だ希望がある。これからどこで下地をつくってくか知らないけど、そのあと、チーズケーキを持ってのゴールが決まっているから、未だ上等なのだ、と自分を励ましつつ ……
―― ほんとうに問題なのは、明日の夜からなんだよなぁ ……
Fine
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Jackie_m
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店名 |
大三元
|
---|---|
ジャンル | 中華料理、ラーメン、餃子 |
予約・ お問い合わせ |
03-3806-3039 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
日暮里駅から161m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
28席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
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最近の編集者 |
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日暮里駅の北改札を東側に下り、一度ランチ訪問して印象の良かった線路際の町中華の前まで行ってみると、昼間とはうって変わって活気がないよう。
ということはこんな早くに仕舞いか ? と訝りつつ様子を観察してみたとろ、店のドアに思いっきり ! ほんとかウソか(ウソはつかないでしょ)、堂々夜中の2時まで営ると豪語しているではないか !
―― だったら入ってみよ ♪
<R5.12.1>
「大三元」
活気がないと言ってしまったが無論数組の先客みえる中、ちゃっかりこないだの入口のカウンターにおケツを収め、冷酒と、こういったお店においてはもはや自動的と言って良い注文となろうが餃子を所望。してから、羽織っていた外套を、この位置ぢゃ寒いかなと迷いながらも脱いで、隣の椅子へと掛ける。
カウンターには椅子が3つ並んでいるが、ラッシュ時には知らないけれど、そもそも狭い為、他のテーブルが少しでも空いている限りは絶対に横へ他のお客さんが誘われてくることはない(はず)、という気楽さが良いと思ってる
野菜中心の餡を身籠った餃子は、分かっていたことながらおいしい ♪
お腹も空いてたものだから夢中でパクついてしまって、次の注文選定が気が気ぢゃなく、速読の勢いで品書きに目を這わせるものの、やっぱ速読出来ないということに気が付いて、あらためて落ち着いて注文を考える。も、意外とお酒のおつまみ的メニュウが充実していなく、これはやっかいだなと ……
いや、中華屋なので逆に料理のすべてがおつまみに成り得る、という考えも成り立つが、並んだ価格を見ると大皿料理としか思えなく、一人でやるには危険が危ないと尻込みしてしまうのだ
(メニュウに“小皿”という設定も見えたが、それにしても1,000円弱くらいというお値段を考えると、とても額面通りの“小皿”とは考え難かったので)
そんなことで餃子と被るよなぁ、とは百も承知ながらも、分量と値段が一人の私に釣り合うだろうとみて焼売を注文。
ヴィクトリーサインに精密に並べられた焼売は初めて見るが、そのVバンクにキャベツ千切りが添えられていることに、何もつかない餃子との違いをそこはかとなく考える ……
―― やっぱ餃子のほうが、料理として自己完結するってことなのかなぁ
でもお店屋さんで焼売を頼むとき、何かうっすらとした抵抗感のようなものが生じるのはいったい何故だろう ? いや、答えは案外簡単で、それはお店屋さんでいくらお金を積んでも、焼売だけはどうしたって、「崎陽軒」のシウマイに敵うものはないという、絶対的事実に依るものなんだろうな ……
挽肉はスムースで食べやすく、また苦手なグリンピースの姿も見えない、平和でおいしい焼売であったが、“うま味”という点でやはり崎陽軒のシウマイには若干及んでいないのは、ホタテエキスが入ってないからかな ……
そんなこんなちびちびやっていると客足も次第に盛り上がって来ているようで、でもこんなときこそ、この寒風吹きすさぶ末席のカウンターに独りというのも、誰に気兼ねしなくても赦されるから救われる。というか、皆私のことを不憫に思い、同情してくれていることだろう。
ならば私も心の中で「同情するなら金をくれ !」、と絶叫しつつ、〆のラーメンを注文しに掛かった !
或る意味において心の“家なき子”の私は、たまには自分自身を慰める為、略して自慰行為に耽る為、今夜珍しく葱ラーメンを奢ってみた。
私にとって葱ラーメンという中華人民共和国料理の印象はと言うと、太めの白髪ねぎと、それに準ずる細切りの叉焼がどんぶりのsurfaceを覆ってピリ辛 ! といったスタイルのもの。
果たして舞い降りたその面持ちを一瞥しただけで、その赤身に支配された叉焼には希望が湧いてきたが、大衆店の叉焼にはつきものの“出涸らし感”拭えぬもので、ちよっとがっくり ……
ネギラーメンはやはり東十条「味彩」のものが美味しかったと思うが、そんな帰るべき家を失って久しい今日この頃ということが泣ける。
但し、今食べて同じ感想を持てるかどうかは不明ということと、また昼過ぎ(午前0時過ぎ)、そして泥酔状態という条件を揃えてみないとなんとも ……
―― 但しそんなときこのあっさりスープは、酔えば酔うほどに、更に不満が募っていく可能性のほうがはるかに大だと思うけど
その後、あまり気が進まなかったがいきつけのスナックに足を向ける。
いや、今夜はぼくの好きな津軽のひとの出勤日なので本来ノリノリのはずなのだが、実は私もその時居合わせてしまったのだが、数週間前に演歌歌手から営業電話が入り、その日程が今夜だということを知っていた為。
慣れているママが「昔はよくあったんだけど、最近珍しいね」などと言いながらOKして電話を切ったは良いけれど、新人女性演歌歌手のPRかと思いきや、後日情報では男性歌手とのこと ……
よく映画でも、とくに私が選って観るようなマイナーな作品では、上映後の舞台挨拶というのがあるが、抜けて帰ってしまってよいものか要領が分からないものだから、そういう回を避けてしまう私であり、なぜ避けるのかと言えば、やっぱりストレスに感じるからなんでしょうね ……
そしてすでに盛り上がっている気配ぷんぷんのドアを引けば !
珍しもの好きのこの界隈の住人のこと、すでにボックス席までお客が収まって、見知らぬ演歌歌手のワンマンショーに耳を傾けているではないか ! (笑)
To be continued.