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店名 |
塩埜(しおの)
|
---|---|
ジャンル | 和菓子 |
予約・ お問い合わせ |
03-3874-2186 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
銀座線、東武伊勢崎線、浅草駅からバスまたは徒歩 浅草駅(つくばEXP)から676m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
|
---|---|
サービス | テイクアウト |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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大木洋食店に同(おな)じく、
四(よ)つ手(で)駕籠(かご)よりその招牌(かんばん)に一目(ひとめ)惚(ぼ)れ。
晝食(ちうじき)を大木洋食店にて濟(す)ませ、脇目(わきめ)もふらず一目散(いちもくさん)。
生憎(あやにく)、建物(たてもの)は取(と)るに足(た)らぬ混凝土(こんくりいと)。
熟々(つらつら)その扁額(へんがく)を眺(なが)むるに、一箇(ひとかど)の書家(しよか)の手(て)。
何(なん)の機構(からくり)か、扉(とびら)自(おの)づから開(ひら)きて中(なか)に。
忽地(たちま)現(あらは)れ出(いで)し、衣(ころも)紅(くれなゐ)なる女將(おかみ)。
齢(よはひ)およそ八十(やそとせ)、色白(いろしろ)く、人品骨柄(じんぴんこつがら)卑(いや)しからず。
壁(かべ)に一際(ひときは)眩(まぶ)しきは二枚(にまい)の鑑札(かんさつ)。
すなはち、「淺草神社御用達」に「金龍山淺草寺御用達」。
玻璃(びいどろ)の陳列棚(ちんれつだな)は、思(おも)ひのほかに疎(まば)ら。
僅(わづ)かな干菓子(ひぐわし)に、幾種(いくつ)かの生菓子(なまぐわし)など。
寡(すく)なめながらも、一(ひと)つとして心(こゝろ)惹(ひ)かれざるはなし。
試(こゝろ)みに、生菓子(なまぐわし)二(ふた)つ。
「名前失念(なまえわすれ)」二百五十二圓、「黄味時雨(きみしぐれ)」百五十八圓。
合(あ)はせて値(あたひ)四百十圓也。
かの赤坂鹽野とは無縁(ゆかりなく)、およそ百年(もゝとせ)を誇(ほこ)る老舖(しにせ)。
鹽野に比(くら)ぶれば、支拂(しはら)ひはおよそ半値(はんね)。
持(も)ち歸(かへ)りて黄味時雨(きみしぐれ)好きの姉(あね)を偲(しの)びて佛壇(ぶつだん)に。
いくら供(そな)へたところで容(かたち)なき魂(たましひ)なれば、置(お)くほどに乾(かは)くばかり。
かくて、拜(をが)みたる後(のち)、茶(ちや)を淹(い)れ、心靜(こゝろしづ)かにこれを味(あぢ)はふ。
「名前失念(なまえわすれ)」の姿(すがた)山茶花(さゞんくわ)に彷彿(さもにたり)。
一口(ひとくち)するに、その嫋(たを)やかなる物腰(ものごし)、かの西施(せいし)かと疑(うたが)ふ。
哀(あは)れ、僅(わづ)か二口(ふたくち)で僕(やつがれ)が胃袋(いぶくろ)に。
「黄味時雨(きみしぐれ」は小豆(あづき)の漉(こ)し餡(あん)。
淡(あは)き色(いろ)に惑(まど)はされ、躊躇(ためら)ひもなくはずこれを貪(むさぼ)るに、
思(おも)ひのほかの鹽氣(しほけ)に魂(たましひ)を失(うしな)ふ。
鹽(しほ)の效能(かうなう)、大福(だいふく)、西瓜(すいくわ)など、枚舉(かぞふる)に暇(いとま)なし。
菓子(くはし)、就中(なかんづく)和菓子(わぐわし)は詳(つまび)らかに語(かた)るを得(え)ず。
とは云へ、干菓子(ひぐわし)を置(お)き、餡(あん)に鹽氣(しほけ)效(き)かすは、
他店(ほか)に秀(ひい)で、市井凡庸(そんじよそこら)の菓子屋(くわしや)にあらざる證(あかし)。
品數(しなかず)こそ赤坂鹽野に及(およ)ばねど、 この界隈(あたり)では佳廛(よきみせ)。