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黄昏（たそがれ）の 雁行（かりゆ）く月（つき）と 見（み）るまでに 『芳野（よしの）』ゝ椅子（いす）に 顯著（めだ）つ罅割（ひゞわ）れ
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外觀（かまへ）
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灰皿（はいざら）
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月（つき）に雁（かり）
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桌子（つくゑ）
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拉麪（らあめん）
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叉焼（やきぶた）
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麪碼（めんま）
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麪條（そば）
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雙喜紋（さうきもん）
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辣油（たうがらしあぶら）
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七味辣椒（なゝいろたうがらし）
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胡椒（こせう）
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酔狂老人卍
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
芳野屋
|
|---|---|
| ジャンル | 食堂、ラーメン、カレー |
| 住所 | |
| 交通手段 |
浅草駅（つくばＥＸＰ）から276m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
～￥999 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
| 支払い方法 |
カード不可 |
席・設備
| 席数 |
10席 |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| お子様連れ |
子供可 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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今宵（こよひ）の晩餐（ばんめし）は『コート・ドール』。
されば、「洋風（やうふう）のものを避（さ）け、
フラリと寄（よ）れ、肚（はら）に滯留（たま）らず、氣取（きど）らぬものは、、？」
と沈吟（うちあん）じ、久方（ひさかた）ぶり『辯弁天山美家古』に、、。
八つ時（やつどき）前（まへ）と云ふに、
「舎利（すめし）、已（すで）に拂底（そこをつきぬ）」との應答（いらへ）。
「かくなる上（うへ）は腹（はら）かッ捌（さば）きて饑餓（うえ）を凌（しの）がん」
とは、眞赤（まつか）な妄語（うそいつはり） 。
已（や）むことを得（え）ずして、
奧山（おくやま）に群衆（ひと）をかき分（わ）け、『芳野屋』に嚮（むか）ふ。
想定外（おもひのほか）に扉（とびら）は新（あらた）しく、
纔（わづ）かながらも落膽（きもをおとす）。
店内（なか）：
期待（おもひ）に寸毫（つゆ）と相違（たがは）で、
内裝（しつらへ）と云ひ、賓（まらうど）と云ひ、往古（いにしへ）の儘（まゝ）。
その景状（さま）、まさに、昭和卅年代（せうわさんじふねんだい）そのもの。
倩（つらつら）桌子（つくゑ）の光景（ありさま）を賞（ながむ）るに、
「代々木（よゝぎ）の官許放送局（おかみゆるしたまふはうさうきよく）」
その意（こゝろ）、
「殆（ほと）んど至（いた）る所（ところ）、"あな"だらけ」
椅子（いす）はと覽（み）るに、
「月（つき）に雁（かり）」かと錯覺（みまがふ）。
やはり、雁（かり）は、凍（い）てつく冬（ふゆ）の天（そら）が似合（にあ）ふ。
善哉（よいかな）、善哉（よいかな）！
管待（もてなし）に擔當（あた）るは二代目御内儀（にだいめおかみ）。
二代目（にだいめ）東道（あるじ）は「弱（よは）りぎみ」とか。
躊躇（たゆた）ふことなく注文（たのみ）し"拉麪（らあめん）"、
對價（あたひ）、五百圓也（ごひやくゑんなり）。
雙喜紋（さうきもん）入りの碗（どんぶりばち）に、
昔懐（むかしなつ）かしき東都（えど）の"拉麪（らあめん）"。
"菜蔬（あをもの）"と"鳴門卷（なるとまき）"こそなけれ、
"海苔（のり）"、"筍乾（めんま）"、"叉燒（やきぶた）"が載（の）る。
湯（しる）は雞骨（とりがら）が主體（おも）。
惜（を）しむらくは"叉燒（やきぶた）"の市販品（できあひ）を髣髴（おもは）すこと。
下丸子停車場前（しもまるこていしやばまへ）『喜樂亭』のそれに、
瓜兩個（うりがふたつ）の生冩（いきうつ）し。
"麪碼（めんま）"また、訝（いぶか）しき限（かぎ）り。
とは云へ、湯（しる）は澄（す）み、醤油（しやうゆ）の優（まさ）ることなきは、
實（げ）に、悦（よろ）ばしきこと。
"あれ"はそれなり。
當家（こちら）、
戰後（いくさのゝち）よりの商賣（あきなひ）。
この一帶（あたり）、燒野原（やけのはら）となり、そこからの普請（ふしん）。
居合（ゐあ）はせたる老翁（おきな）も當時（そのころ）を懐（なつ）かしむ。
この風情（ふぜい）を「姱（うるはし）！」と賞賛（ほめたゝ）ふるに、
御内儀（おかみ）應答（いらへ）て曰（いへら）く、
「孔方（ぜに）あらば大厦（びる）にでも、、」と。
それでは、當家（こちら）の長所（よきところ）が水泡（みづのあは）。
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【照相機】：東京通信工業 索尼（Sony） α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機（みらーれす）
【鏡頭】 ：高千穗光學 奧林巴斯（Olympus）瑞光（Zuiko）Auto-Macro 2/50 @F2～F4
高千穗光學 奧林巴斯（Olympus）瑞光（Zuiko）Auto 2/21 @F8