やはり　低質な居酒屋でした : 玄蔵 上野本店

副題：呑兵衛の聖地巡礼（中編）

上野を代表する良質居酒屋を訪問した後、どうしても気になる事があって、確認する意味もあっての訪問です。一見似たようなレビューがありますが、読んで頂くと理由が分かります。
実は当店は去年の秋に訪問したことがあります。ただし、その際の料金明細を紛失し、入店の経緯も不明（私は後からの合流）であったため、詳細なレビューを書くことができませんでした。しかし今回は違います。あらゆる装備を仕込んでの入店です。

実際に2軒目として飲みに行きたかったので、アメ横入口の辺りを仲間二人でぶらつきます。すると早速来ました呼び込みの従業員さん。18歳くらいの女の子ですね。いくつかのお店の名前を出して、一生懸命ビラ配りをしてきます。
そう言えば○○って店は、一度行った事があり、狭くて難儀した覚えがありますね。でもせっかくですから二度目の確認に入りましょう。


さて、当店【大地の響 上野駅前店】は上野駅にほど近い、中央通りに面した雑居ビルの7Fにあります。看板には「大地の響」「隠」の2つの店名が表示されているのですが、エレベーターを降りると実際の店が１つしかありません。
（食べログレビューを書く時困るので）どちらの店ですか？と、入口で従業員さんに聞いたところ「一緒です」と意味不明な回答を頂きましたので、レビューは両方に載せるしかなくなってしまいました。

入口を入るとちょっと薄暗い雰囲気です。入口に段差があるので注意しましょう。古い雑居ビルを改造すると、よくこういう造りになりますよね。店自体は縦に細長い造りで、左右に寝台車の様に仕切られた空間がずっと続いています。何だか薄い水槽が壁代わりにはめられていて、中では１匹お魚が亡くなっていました。

私たちが案内されたのはその中でも一番奥、カーテンで仕切るタイプのBOX席です。あー懐かしい、この空間は間違いなく以前来た場所です。ここに男が６人座らされて…凄く狭かったなぁ。でも今日は二人だからゆったりですね。

さて、まずはビールを注文します。メニュー表を確認するとプレミアムモルツが650円でした。表示は税別ですから消費税8％（52円）と、サービス料の10％（65円）が加算されて、実質は767円になります。二人分ですから1,534円の乾杯になります。直前に行っていた大統領であれば熱燗が6杯以上飲める料金です。

お通しは3センチ四方の小鉢に入った茶碗蒸しです。明細を見るとお通しは1名につき400円でしたので、消費税8％（32円）とサービス料の10％（40円）が加算されて472円（二人で944円）になります。
料理はメニュー表で綺麗な器に盛られていた「絶品イカの塩辛」と「九条葱添え厚焼き玉子」を注文しました。
塩辛は実質578円（490円）でしたが、これまた小さな器にちょいちょいと盛られた出来合いの塩辛です。何の工夫もありません。厚焼き玉子はちゃんと葱が載ってきたのは評価しますが、これも実質814円（690円）の価格には到底釣り合わない普通の玉子焼きです。

ドリンクのお替りは、さすがにビール1杯頼むごとに1,500円以上が飛んでいくのはビックリなので、日本酒の熱燗にしました。ただし、八海山の清酒は1合徳利で実質1,050円（890円）と、直前まで飲んでいた「もつ焼き大統領」さんの倍以上の値段設定であったため、少しランクを落として豪快（690円・実質814円）にしました。宝酒造を代表する大衆向けの良いお酒ですね。世間では400円位が相場だと思います。

あと、清潔さという点においては、例えで言うならJRAの場外馬券売場的な環境に、もう少し改善の努力が必要かなと感じました。特に、せっかく毎日清掃されている？にも関わらず、従業員さんが最低1日１回は清掃した事を確認する「清掃実施表」は、印鑑を押されなくなって既に25日以上が経っていて個人的にも不安を感じてしまいしました。

さていよいよ会計です。明細を見ましたが、特に問題ありませんでしたので全額お支払いしました。
ドリンク3杯と料理二品で4,480円。サービス料については特に質問もしませんでしたので、入店から退店まで何の会話もありません。

あくまで個人的見解ですが、問題のある経営をなさっているように感じました。

かなり高い勉強料を支払ったという経験談です。
当店【大地の響】は、そもそも入る予定の無かった店です。
私が行った経緯は、お世話になっているグループのホテルでのパーティがあって、その帰りに5人の仲間から合流を誘われて訪問しました。皆さん昼過ぎからの宴会で既にベロベロになっており、まともな感覚ではなくなっていたのかもしれませんね。

私は後から合流したので入ったその際の経緯は良く分かりませんが、銀座線で上野乗換えをして何故か地上に出て、色々な話をしていて、気付いたら店の中だったそうです。
何を言ってるのか全く分かりませんが、お勘定は自分の払いでお願いしますね○○さん。私は自分の分だけお支払いしますからね。

当店【大地の響 上野駅前店】はJR上野駅の不忍口・広小路口を渡ってすぐのところにあります。一般的にはアメ横入口の線路の反対側とかマルイの近くと言った方が分かりやすいかもしれません。私も後追いで向かったのですが、こんなところに居酒屋があるのかというくらいの場所で、その時は入口看板を見つけられず、かなりウロウロしてしまいました。

店内に入るとかなり古いつくりをした雑居ビルでの営業のため、チープな居酒屋感は隠せません。
また、席を極限まで多くとるために一人当たりの占有スペースが異常なまでに狭くなっています。私が合流した際には、合計で６人となったため、どこをつめればこのスペースに入れるんだ？なんて発言が出てました。呼んだの誰だ？なんて発言が出そうで、後から来た私は肩身が狭い（意味はそのまんま）です。

料理はあまり覚えていませんが、アラカルトで全部注文したのでかなり高くつきました。そもそも最安のツマミ（お新香など）が５００円します。鶏の唐揚げを頼みましたが、かなり量が少ないため2～3人前づつ頼む必要があります。刺身も800円前後の価格で皿に盛られてのは５切れに満たず、全員に行き渡らないため結局これも2人前注文です。そんなに頼むんだったらホテルの料理をもっと食べときなさいっつーの。
あ、刺身の解凍があまくて冷え冷えのカチンカチンでしたよ。冷凍マグロだから仕方ない方針なのかなw

で、２時間弱居てお勘定になったのですが、これが予想以上に高い料金になりました。領収書は残っているのですが私の支払いは5800円です。つまりこれが一人当たりの金額という事になりますね。
○○さんは酔いが覚めてからは反省しきりで、外に出ていた人が割引があるって言うから入ったのにと嘆いていました。割引されても元が高かったり、（自身の認識から）加算があれば意味がないでしょう。彼もいい勉強になったようです。あと50ｍ先に進んで飲食すれば半分くらいで済んだんですけどね。
ちなみに「１名当たり5800円」という、居酒屋にしては超高額な料金になってしまったのは、入店時に丁寧な（ｗ）説明のあったサービス料について、我々があまりに酔っぱらい過ぎていて、「料金が最後に上乗せされるのだ」というお金に関わる大切な情報をしっかり認識できていなかったせいです。完全な自己責任ですな。もし、サービス料金が一見の価格に上乗せされるのをちゃんと理解できていれば、料理は適正な量しか注文しなかったのにね。
今後は、しっかり消費税とサービス料がどう扱われるのかを、店の良し悪しの判断基準にして入店して下さいね。
まぁ個人的な見解としては、サービス料についてしっかり理解できていたとしても、何がサービスに値するか分からないといった感想を持つことでしょけど。
週末だったからかな。席が（ギュウギュウとはいえ）個室だったからかな。それとも「サービスが特殊」だったからかな。いつの間にか上野も怖い街になっちゃったね。

それと追加情報として、当店【大地の響】の入っているビルの7F（同フロア）を調べると
個室居酒屋 隠 上野店 （nabari【旧店名】地鶏小屋）
という店舗も登録されていましたね。入口二つもあったかな。もしかしてダブルネーム経営？

（追記1）訳あって評価がどんどん落ちていきます。誠実な経営姿勢もサービスの一つです。

（追記2）気になることがあって再訪し、看板写真を撮ってきました。
当店は１店舗で２つの店名を持つという、いわゆるダブルネームという形態の経営店ですね。食べログにも同住所で「大地の響」「隠」という二つの登録があるようです。
９月の訪問は大地の響であったと思い込んでいましたが、もしかしたら「隠」もしくは「両方」だったのかも知れませんね。