開店当初、一日も早く口ｺﾐをしたくなったものです : とんかつ山家 御徒町店

初回のレビュから随分と経ちます。
その間何度か再訪していますが、レビュを更新するほどの変化は気がつかなかったのですが、
今回は是非にも追記する必要があると判断しました。

最近は、お店の前を通り中を覗くたびに、訪日客も含め、常に並んでいる状況を見るにつけ
以前よりも格段に流行っているようで、結構な事と思いつつ、並んで待ってまで
入る気になかなかなれずにいましたが、この日はすぐに席につけそうだったので入店。
案の定、数分でカウンタに案内されました。

何となく、厨房の中の雰囲気がピリッとしているのを感じます。
どうも、板さんの親分さんが代わったようで、時折厳しいめな指示が飛んでいます。
以前指摘した、お茶とお新香を出す際に、これみよがしに添えていた『ｻｰﾋﾞｽの』と言う言葉も
気が付きませんでしたし、厨房内でのペチャクチャもなくなったように見受けられます。

何より驚いたのは、以前指摘こそしませんでしたが、ご飯の炊き方に難があるのでしょう、
団子状態になっている事が良くあり、その度に、こんなご飯じゃ二度と来ないぞ、
と注文を付けていたものですが、それがすっかりなくなっていた事です。
板さんにもその点を話したら、気持ち硬めに炊いてるんです、との返答。
要するにそこまで気を配れる方が厨房に立っている、と言う事で、
お店にとっては大変好ましい事ではないかしら、と感心する事しきり。

でもって、いつものﾛｰｽを注文して、いつもの時間を待つつもりが、意外と早く配膳されたので、
少し戸惑います。
もしかして揚げ方も、以前の２度揚げではなくなったのか、そう言う状況は全くの想定外
でしたので、作業を注視する事もなかったのですが、次回はそのあたりよく観察しましょう。

また、開店当初、お肉の厚さに驚いていて、当時のレビュにも15ｍｍとかの記載がありますが、
少し薄くなったのかもしれません。
昨今の原材料他原価の値上がりで、開店当初の690円から750円になっているのは致し方ない
ですが、もしかして量的隠れ値上げもされているのかしらん、当時は130ｇでしたが、現在は？
これも次回改めて検証してみましょう。
キャベツの細さについては開店当初以上のものを感じます。大変結構。

再度の注文となりますが、お味噌汁のお替り100円について、シジミが入ってなくても
良いので今一歩安くして欲しいのと、キャベツの追加100円の量を半分にして同様に価格を下げて
欲しいと言うこと。特に100円追加のキャベツはいささか量が多すぎるのですね。

そして、お金の扱いについての指摘に関しても、注意していなかったので気が付きませんでした。
これも改めて次回に検証します。

神保町のとんかついもやが春に閉店している事を最近知りましたが、なんとも残念。
https://www.sankei.com/life/news/180331/lif1803310027-n1.html

とんかつを700円近辺の値段で食べられる事に心より感謝しつつ、
本日も大変ご馳走様でした。


＜2012年7月のﾚﾋﾞｭ＞
ひと月程過ぎての再訪です。

この日はお昼に美味しいﾊﾝﾊﾞｸﾞを食べた訳で、そういう日の夕食は粗食にすべきとは
思うのですが、なぜか脚が向いてしまいました。

前回と同じく、席に座ったら、揚げ方のお兄さんが『お茶とｻｰﾋﾞｽのお新香です』と。
前回同様、ｻｰﾋﾞｽと一言添えるのは全く持って不要と突っ込みたくなりますが、
お店の方針とあれば、まぁ仕方ないですか。

またもﾛｰｽ定食690円。
今回はご飯は軽めではなく、ﾃﾞﾌｫﾙﾄの量で。浅底でしたがやっぱ少し多いです。やれやれ。

本日のｷｬﾍﾞﾂは前回ほど細くはないですが、とんかつやｻﾝ特有のﾃﾝｺ盛り、
でも、もう少し欲しいな、と、お代わりのことを聞くと、

　ｷｬﾍﾞﾂのお代わり100円也。
　ついでに味噌汁：100円、
　ご飯は最初と同じ量で150円、山を崩すと100円也。

本当はお味噌汁が欲しかったんですが、お代わり100円はちょと高い。
ｷｬﾍﾞﾂのみにしました。
普通は別皿で供されるようですが、無用な皿を汚すことはありません、ここに乗せてと
言ったらその分気持ち多めにしてくれましたが、それではあまりに多い！
多くもらって文句は言いませんが、結構きつかったです。

さて、この度も前回同様の高い満足度でしたが、前回指摘した点が何も改善されてなく、
いささかｶﾞｯｶﾘ。
曰く、お味噌汁を注いだ後に、ﾎﾟﾀﾎﾟﾀをふき取ってから出したほうが良い、とか、
お金は見えるところではなく、箱か何かに入れたほうが良い、とか。

加えて、お代わりに注文。
味噌汁の100円は、本体のｺｽﾄﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽと比較すると、高いなぁ！
例えば、ｼｼﾞﾐの身はいらないから、汁だけなら50円とか、
ご飯の半分があるのだから、ｷｬﾍﾞﾂも量を減らして50円にして、
欲しい人はﾀﾞﾌﾞﾙにするとか、そんな配慮があれば、なおよろしいのに、です。

そういえば、新橋のとんかつまるやは、ご飯と味噌汁がお代わりできましたね。
ｷｬﾍﾞﾂは100円でした。

いずれにしても、お肉が厚くって、またその脂身が美味しかったなぁ。。。

また来ます。ご馳走様でした。


＜2012年6月のﾚﾋﾞｭ＞
ｱﾒ横は、よく仕事等で遅くなった時に夕食を頂きます。
帰りの電車が上野からで一番便利が良いのと、お店が多いのが助かってます。

何時ものように、御徒町からｱﾒ横に入り、どこで食べるかﾌﾗﾌﾗし始めたらば、
見慣れない小奇麗な、見るからに新装開店っぽいお店を発見。
５つに分かれた暖簾に と ん か つ 、そして一番右に 山家 とあります。
最初はﾔﾏﾔと読みました。ﾚﾋﾞｭｰを拝見して、ﾔﾏﾍﾞと分かった次第。
場所は、御徒町の北口、ｱﾒ横側になりますが、上野に向かって線路の右側、
昭和通方面に一本寄った路地を入ります。ここは上野御徒町中央通りという
名前がｱｰｹｰﾄﾞに書いてありましたが、今まで気がつきもしませんでした。
そこを入って50mも行かずに左側にｶｳﾝﾀだけのｶﾞｽﾄがある、目の前です。
前は、ﾗｰﾒﾝ屋さんだったとありますが、まったく覚えていません。
隣は、刀削麺手延麺の中華屋ｻﾝ。

その暖簾の右側の壁に、白いﾎﾞｰﾄﾞに書かれたﾒﾆｭｰ、ﾛｰｽ690円とある。
自分ﾛｰｽしか食べないので、ﾋﾚが890円だとか、ﾐｯｸｽが790円だとかは、
目に入りません。って、しっかり見てましたけど。
その日は、既に済ませたか、とんかつの日ではなかったのか、いずれの
機会に期すだけにしました。

さてさて、お店に入る前に一説。
私にとってのとんかつ屋ｻﾝは、有名店の1500円もするようなお店ではなく、
学生時代から何度かお世話になっている神保町のいもや、
ﾘｰﾏﾝになって知った新橋のまるや、2012年に発見した同じく新橋かつ蔵等が
基準となります。
ですから、上野界隈がとんかつの激戦区だろうが、そんな高いお店の戦場とは
相成れない身分であります。
となると、こちらのお店は私の守備範囲。新店となれば是非試してみたいわけです。

ということで、金曜の夜に万を辞して、といいたいﾄｺですが、この日はお肉を食べたいと
思って、ｽﾃｰｷのくいしんぼにでも行くべか、と歩き出して思い出しました。

店の前で大いなる期待と共に、ｲｻﾞ入店。
期待の訳は、価格のこともありますが、暖簾から覗く店内がとっても清潔そうで好感が持てた
からです。
暖簾を潜ると２人いる店員さんから威勢のいい掛け声。元気があってよろしい。
ｶｳﾝﾀだけのお店で、席の後ろには出窓様の荷物を置けるｽﾍﾟｰｽとその上の壁に、ｺｰﾄ掛け、
なかなか配慮が聞いています。席と壁との間も十分な広さがあって落ち着けます。
お店の一番奥のｶｳﾝﾀに陣取りました。ここからだと厨房が丸見えで、仕事ぶりが良く分かります。
お兄さんが『お茶とｻｰﾋﾞｽのお新香です』と出してくれました。
ｻｰﾋﾞｽと一言添えるのは全く持って不要であります。

迷わず、ﾛｰｽ定食を注文。
厨房内を見ていますと、どうも２度揚げというか、聞いたら温度の違う油で揚げているそうで、
最初は低温、次が高温なのですね、高温の方に入れたらとたんに揚げ音がﾊﾟﾁﾊﾟﾁと。
そして、上げるた後は、ﾊﾞｯﾄに立てるようにして、しばらく置いておきます。
その間1分～でしょうか。油切りにしては長いなと思いましたが、これは余熱でお肉に熱を
通しているんですね。なかなか芸が細かい。丁寧なお仕事です。

ｶﾂをﾊﾞｯﾄに上げたﾀｲﾐﾝｸﾞで、お姉さんが、別茹でにしてあるｼｼﾞﾐをお椀に入れて味噌汁を
注ぎ、ご飯をﾃﾝｺ盛り。本当に山盛りにするもんですから、少なめにしてもらったら、あらあら、
食べて分かったのですが、ご飯茶碗は浅底でした。
最初は、ｼｼﾞﾐが別茹でですから、お味噌汁に出汁が出てないとか、第一印象だったのですが、
よくよく食べてみると、ｼｼﾞﾐのお肉が柔らかい。ｼｼﾞﾐ汁を出す店の大抵は、ｼｼﾞﾐから出汁を
取るだけ取ってしまって、味噌汁の中で萎びた有様になっているが普通ですが、こちらのは
その分ｼｼﾞﾐの存在感とお肉の柔らかい食感が、やたら新鮮でした。
そして、ｷｬﾍﾞﾂをお皿に盛って、いよいよとんかつを切りまして、盛り付け、最後に少しゆるめの
ｶﾗｼをつけて供されました。

びっくりしたのは、とにかく千切りｷｬﾍﾞﾂが細い！！この食感は大変素晴らしいです。
聞くと、機械で切っているとのこと。そりゃそうでしょう、有名店でも、職人さんが切っても
ここまでは細くはならないでしょう。人手がないので、機械でと言ってましたが、確かに、
昔通った北海道は旭川の井泉ｻﾝとかでは、若い職人さんが50cm以上あるような
大きな包丁でひたすらｷｬﾍﾞﾂを切っていたのをよく目撃しました。
ｿｰｽは甘めですが、私には好みの甘さです。

肝心のお肉ですが、厚い！、とにかく、この値段としては、とんでもなく厚い！15mmはあるでしょう。
しかも十分な量です。聞くと、130ｇ、大の方（890円）で180gだそうで、文句なし！！ってとこです。
この厚みは、先ほど上げた３店舗の中でも、最右翼？しばらくいもやさんではてんぷらしか食べて
ないので、不安ではありますが。いずれにしても、なんともありがたいことで。
しかも、しかも、お肉の脂身が美味し～～い！これだからﾋﾚなんぞは食べられないのです。

ひとつ二つ、改善提案を。
味噌汁を盛った後、お椀のから垂れるのを布巾で拭った方が良いでしょう。
また、お金のやり取りには、開店当初よりも気を使うようになったみたいですが、
お金を厨房のﾃｰﾌﾞﾙの上にむき出しで置いておくのは品が悪いです。
金庫とは言いませんが、菓子箱か何かの容器の中に収めると、ｽﾏｰﾄですね。

とにもかくにも、なんともうれしいお店が、私の行動範囲の一番便の良いところに出来てくれた
のが、ありがたいやらうれしいやら。

今までは、お昼には、神保町でも新橋でも、行ったときに食べられましたが、夕食でのとんかつと
なると満足するところはなく、唯一、同じｱﾒ横のかつ仙で、とんかつ定食は悲惨でしたが、
ﾁｷﾝｶﾂｶﾚｰｻﾗﾀﾞ付590円はとても気に入ってますが、そこぐらいでしたので。

今回のﾚﾋﾞｭｰを書くにあたり、いくつか見てましたら、700円前後でとんかつを食べさせてくれる
お店がそこかしこに結構あるのを発見。わが生涯で、巡り合わなかっただけということですね。

久々に、大満足のご馳走様でした。