久しぶりの水炊きに悶絶 : 鳥つね自然洞

27年ほど前、会社の先輩にごちそうしてもらってカルチャーチョックを受けた鳥つねの水炊き。ランチは当時から行列でした。その後、行こうと思ったらお店が無い！？(実は移転してたことに気が付かなかった)。そうして、たまたま末広町で検索したら移転後のお店を発見して、先日ランチで親子丼を食べました。

「やっぱり夜に水炊き食べたいなぁ～」ということで友達誘って、多分27年ぶりの夜再訪です。昼間の行列でごった返しとは違って、カウンターでご主人と会話する常連さん、二階の座敷で談笑するお客さん、我々はついたてに囲まれたテーブル席に着席。落ち着いた雰囲気の店内

夜のコースは8,000/10,000/12,000円(2022/06現在)のどれかで予約します。この日は事前に1万円のコースで予約しました。親子丼は追加ですが、それ以外はコース内容です。

鶏のタタキと原木しいたけ - キメの細かいタタキの食感と上品に広がる旨味に悶絶、インパクトある美味しさ。これが鳥つねの味、若かった当時は単純に「うわ！うまーい！」と違った美味しさを感じました。しいたけもしっとり食感と旨味に唸ります

鶏わさ - 言葉では上手く表現できないですが、コクの強さと上品さにフリーズします。今まで食べた美味しいと思った鶏わさが走馬灯のように流れました、独特の美味しさ

鳥しんじょう - フラットに広がる鶏の旨味と熱々の衣でうまうまです。味付けなんだろう？これも独特なキレがある美味しさ

サラダ - いい温度感で口当たりがいいサラダ。上に乗ったバンバンジーを彷彿させる鶏肉が素晴らしい旨味で唸ります

水炊き - お店の女性スタッフが作ってくれます

比内地鶏(ももにく、ふくらはぎ、白レバー)と名古屋コーチン(ハツ、むね肉(だったかな？)。この日は運良く白レバーが出ました。丸鶏で仕入れるので捌かないと出せるかどうかは分からないそうです。比内地鶏は良く運動をするので脂はスッキリと上品で、しっかりした鶏肉の旨味。名古屋コーチンはジューシーな鶏肉の旨味に脂自体の旨味も美味しい。ぷにぷにの食感もいいですね～。そして、白レバーは今まで食べたことない軽い食感と上品な味わいでフリーズしました。脳内テロップで「俺の歴史にまた１ページ」

次に野菜が来ます。原木しいたけ、白菜、玉ねぎ、白ネギ、どれもそれぞれの野菜が持つ旨味の強さと、上品に鶏の脂をまとって悶絶です

浸けるのはポン酢なのですが、最初はやや強めな味わいで大ぶりカットの鶏肉にちょうど良く、鶏肉を食べて少し薄くなったポン酢が野菜を食べた時にちょうどいい。そういう計算なんだそうです

その次はつくねが出てきます。お店の方が卵黄を良くかき混ぜてから、一口サイズにして鍋に投入。結構、時間をかけて周りに熱を通して行きます。このつくねはもう、絶賛するしかない美味しさで、キメが細かくてフワッとした食感と半生の中から溢れる旨味にフリーズです。天国モード確定のつくね。当時も凄く美味い！って思ったのですが、改めて「凄い」って思いました

雑炊はじっくり時間をかけて鶏の出汁をご飯に絡めていきます。鶏の旨味が凝縮されて、シンプルな塩がバランス良く悶絶。卵のふわふわ感も素晴らしい

追加で親子丼。フルサイズだとお腹パンパンになりそうだったのでミニサイズ。開店から変わらぬとろとろ系親子丼の先駆け。鶏の旨味と凄く美味い出汁に悶絶

鶏の旨味がこれでもか！というビッグウェーブ。それを活かす味付け。改めて美味しい、って思いました。また、来ます。ごちそうさまでした

昔、テレビで卵とろとろ系の親子丼がもてはやされる以前、私が新卒で入った会社のランチで行ったことあるお店です。移転前だったので、今の場所は「あ！ここなんだ～」という感じ。当時から行列店だったので、なかなか行けなかったですが、当時は火を入れきった親子丼が当たり前だったので衝撃的でした

この日は仕事が休みだったので、銀座線末広町から歩いて、渋谷方面ホームなら2分ほど、浅草方面だと中央通りを渡るので3分ってところでしょうか？朝一を狙って開店前の11:20に到着。開店時は6人くらいでしたが、入ってオーダーとる間に満席＆外に人が待ち始めました。昔も今も人気店だなぁ～

脳内セピア化した当時のメニューは親子丼/上親子丼だけだった気がします。特上とかかつ丼が出来たんですね。特上が気になりますが、当時の気持ちを思い出して上親子丼をオーダーです

スープと漬物が出ました。当時は親子丼とお茶で食べてた気がする(記憶が混濁)。スープはすごく塩分控えめで繊細な味わい。漬物はほんのり強めな味

親子丼が来ました。あ、これ！フラッシュバックするトロトロ感と、使っている鶏肉が柔らかいのが鳥つねの特長。一度だけ夜行ったことがあり、鍋も唸ったし、生まれて初めて鳥刺しを食べてフリーズしたことも思い出します。刺しで使える鶏肉だから、あまり火を入れなくてもいいんだろうなぁ～。タレのバランスも無駄がなくて食べやすいです

年号またぎで再訪しましたが、さすがの美味しさでした

また、夜の鍋コースを食べたくなりました。再訪しよう、そうしよう。ごちそうさまでした