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創業100年、心に沁みる「真っ当さ」
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惇桂
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店舗基本情報
| 店名 |
シンスケ
|
|---|---|
| ジャンル | 居酒屋、日本酒バー |
|
予約・ お問い合わせ |
03-3832-0469 |
| 予約可否 |
予約可 2階のみ予約可。まれに2階が満席時に了解の上で1階テープル席になることがある。 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
千代田線湯島駅 ３番出口 徒歩２分 湯島駅から136m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
￥4,000～￥4,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥4,000～￥4,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
| サービス料・ チャージ |
席料1名600円 |
席・設備
| 席数 |
52席 （1階カウンター8席・テーブル12席、2階32席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
|---|---|
| 料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる、英語メニューあり |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| ドレスコード | マスク着用必須 |
| ホームページ | |
| オープン日 |
1925年 |
| 備考 |
日本酒は秋田「両関」 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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地下鉄湯島駅のすぐ近く、上野広小路からも歩ける距離にある創業100年の老舗居酒屋。
その佇まいや店主の方針、メニュー、店内のしっとりとした静かな雰囲気まで、これぞ居酒屋という「真っ当さ」が随所ににじみ出ている。
平日午後４時過ぎ、カウンターには先客が２組。カウンターに座ると、お通しの「糸こんにゃく梅肉和え」（チャージ料として550円）が提供される。
まずはハートランド瓶（750円）と「ねぎぬた」（825円）を注文。
瓶からグラスにビールを注ぎ、ぐいっと一口。爽やかな喉越しのあと、旨味と苦みが後味として込み上げる。美味しさに驚く。２杯、３杯と続けるが、なぜかいつも飲む居酒屋の瓶ビールと味が違う。
よくよく考えた後、グラスが違うことに気づいた。居酒屋でよく提供される厚みのある小さないわゆるコップではなく、程良い大きさの美しい薄張りグラスだ。
グラスでビールの味が違うということは聞いたことはあるものの、実際に店でそう感じたのは初めて。しびれる美味しさは、決して外の暑さと店内のしっかりと効いた空調だけではないと思った。
ねぎぬたは、ねっとり感が舌に絡みつく。辛味も加わって美味しい。
追加で「青ナスの山椒肉みそ」（935円）。立派なナスと、大ぶりの肉そぼろ。ナスは柔らかすぎず硬すぎずの程良い食感。そぼろは肉が大ぶりになるだけでしっかりした歯ごたえとなり、肉みそだけで酒のアテになる。
器も風情がある。お通しの豆皿は丸い周囲が微妙にでこぼこしていた。そういえば京都で以前買い求めた明治か大正時代の古い豆皿も、こちらの豆皿と同じく周囲の円が不揃いだった。
どっしりと落ち着きがある木のカウンターで、美味しいビールと風情ある器でのツマミでしっとりと過ごす時間。酒好きの求めにただただ真摯に気配りを続けてきた結果が、長い歴史につながったことがうかがえる。
安さを追求するタイプのお店ではないものの、この居酒屋としての真っ当さは心に沁みる。合計3050円。