サイノ/この賽の河原にて : サイノ 本郷店

東京は今日も激暑。なんだけど更に !　週間予報を見ると息継ぎ無しでの最高気温 34～35℃の連続が、恐いと言えば恐いけど、でもそれが夏だなって気もしてる。
報道ヴァラエティ番組にてコメンテータの方々が昔の夏はここまで暑くなかったとか、昔はこんなゲリラ豪雨はなかった、なんてそこかしこ宣ってるけど、悪いけど私はそういうのは、二重の意味でバカかって思っちゃう［注1］。

細い一方通行の寂れた商店街もいよいよ切れ目かというところ、カレー屋さんと思しき店からちょうどお客が出てきて。で、それを見送る彼の国の彼と目が合ってしまったら、もうその怪しげな笑顔から逃れることはできず (笑)、一直線にその彼の国の懐に吸い込まれてしまうしかなかった

<H30.7.17 本郷>

「Saino」

午後一時ちょうど。
BGM は頭上のテレヴィジョン。光浦靖子と鈴木奈々のファッション対決は実に見応えがある。なんて、まったく興味ないけど。よほどチャンネルを“ワニ対サメ”か“川口浩探検隊シリーズ”に変えて欲しいと訴えようとしたんだけど、その勇気も湧いてこない。
持ち前の元気とやる気と勇気が、この酷暑によって弱っているのであろうか。考えてみると確かに性欲は弱っている気がするんだけど、しかし果たして食欲は ……

ランチメニュウに目を通し、たまには“カレーライス”状のものでも頼んでみようかなと一瞬思うんだけど、こういうお店の“白いご飯”を信用して良いのかどうか (笑)、ここでも“勇気”が湧いてこなかったなぁ ……

“ランチセット/キーマカレー” @850也。

サラダはコンビニのサラダをお皿に盛り付けたもので (嘘ですごめんなさい ［注2］)、その証拠にささやかにワカメの姿もみえる。
そしてメインのものが、よく見かける把手のついたブラス製の器で舞い降りた。こちらのお店には初めてやってきたが、このカレーは何度も食べている馴染みのものなので、ことさらのフレッシュさも感じない (笑)。

カレーもナンも没個性に過ぎて何も言うことがみつからないんだけど、ナンの腹 (って言い方があってるか分かんないんだけど) に付着した塩分だけが、この灼熱にやられた私をそっと励ましてくれているように思えた

ホールの彼は、ハイテンションなのか怒っているのかよくわからず (笑/いや、怒ってない怒ってない)。
そんな彼が千円札を渡せば百円玉を二つ返してくれるではないか。ちょっとハテナマークとなったんだけど、恐らくまた自分のメニュウの読み取り方にミステイクがあったに違いないとおっかなびっくりながらもそれを黙って受けとろうとしたら、50円はサーヴィスなのだとのこと。

だとしたら !　私がそうだったように、スマホでも何でもいいと思うんだけど、料理が届けられたら先ず撮影するフリをして、そして気むずかししそうな顔しつつ食べすすめれば、きっと練達の食べブロガーだと思われて、お店の心証を良くしようと 50円サーヴィスしてくれるはずなので、皆様どうぞお試しあれ !

注1) ほんとかどうか知らないけど地球の寿命が約 60億年程度で、おおよそ 45億年を経過しているであろうと言われる中、たかだか数十年から百年程度の寿命の人間が地球環境について今とか昔とか宣うことそのものもバカだと思うけど、更に、いや、皆まで言うのやめとこ ……
注2) コンビニは野菜に限らずすべてのものが高い (Mgをとっている) ので、飲食店がそれを緊急避難としては別として、常態の仕入れ先として使うというのは無いだろうから。私は行きつけの居酒屋の学生アルバイトたちによくデパ地下の“おりぎり”を差し入れるんだけど、それがとりわけ喜ばれるということも、有名デパートのテナント料も高いかも知れないけど、コンビニへの納入業者だって異常に“叩かれてる (納入価格の過剰なディスカウントを求められている)”ので、原価率としては接近したものになるのではないか。だとすればそこでのセールスプライス、例えばほぼ倍なんだから、コンビニで 120円で売っている“たらこのおにぎり”が高島屋のデパ地下では約2倍の 240円の値が付けられるとしたならば、もう素材の選定からなんから、かなり自由度が高まると思うので、結果コンビニのおにぎりよりもデパ地下のおりぎりのほうが、まるで質が高くできるに決まってるわよ !

―― 目に見える違いを言っちゃうと、コンビニのたらこおりぎりがその中身を“たらこペースト”ととしているのに対し、デパ地下のそれは“たらこの房そのまんま”なのよ。要は、そんくらい違うって話よ ……