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'昼でも一杯'が楽しめる使い勝手の良さ
出かけた途中、乗り換えとなった本郷三丁目で食事処を思案。
地上に上がると風が肌に冷たく、あまり歩き回るのも嫌なので便の良いこちらに久々に寄ってみる。
時刻は12時少し前で、店内は3分の入り。
中央付近の2人掛けのテーブルに通された。
品書きを眺めるとちょっとした肴も数品載っており、どれでも注文OKとのこと。
合わせて別の冊子の酒メニューも持って来てくれた。
酒には'おすすめ'から「綿屋 院殿」を一合もらう。
お通しに付いた「昆布と鰹節の佃煮」が良い味。
肴には「鳥レバーのソース煮」を所望。
濃いめの味付けだが独特の癖も抑えられていてなかなか美味しく、これらで暫しのひと時を過ごす。
程なくほとんどの席は埋まったが、私の他にも'蕎麦前有りき'で訪れた客は多く、店の方も心得たもので、遺漏の無い対応振りは東京の蕎麦屋ならではの好ましい光景。
そうとは言え長居はせずに、早々に蕎麦を注文。
こちらには6.7回は通っているが、初めて温蕎麦にしてみる。
選んだのは、江戸前伝統の種物の一つの「玉子とじ」。
待たせることなく運ばれた丼の景色は、期待に違わぬもの。
ややざっくりとしたとじ加減で、刻み海苔が散らされ柚子皮が香りを添えている。
蕎麦を手繰ると少し太めに打たれているため、熱い掛けつゆの中でも食感は損なわれていない。
濃いめのつゆの奥行きのある味わいは、東京人にとっては感涙もの。
後で喉が渇くことは承知の上で全てを飲み干し、満足感に浸る。
短時間ながら、きちんとした「蕎麦屋酒」が楽しめた。
昼でもこういった使い方が出来ることは、喜ばしい限り。
この辺りには馴染みの蕎麦屋が多いが、使い勝手の良さでは一番。
これからも通い続けることは確実な一軒である。
雰囲気同様に「蕎麦前」も「蕎麦」もなかなかの充実ぶり
土曜の昼に出かけた用事の帰り、便の良いこちらに立ち寄る。
休日の1時過ぎながら、ご近所と思われる方々で7割の入り。
2人掛けのテーブルの1つに通される。
酒は「菊正」を'冷や'(常温)で一合。お通しは「揚げ蕎麦」。
肴には'おすすめ'から「秋なすとにしんの炊き合わせ」を注文。
甘めの濃い味付けだが、丁寧な仕事が確認できる。
蕎麦は何にしようと品書きを眺めると「にしんととろろの冷やかけ」と言うのが目を引いた。
手元には炊き合わせが少し残っているので、そこで一計を案じ「つけとろろそば」を頼む。
先に鶉の玉子と青海苔で'月見'を模した「とろろ」の入った小鉢と、つゆ徳利と薬味の小皿が登場。
まずはとろろにつゆを適量まぜて「吸いとろ」として味わい、残った酒に合わせる。
その後に運ばれた蕎麦を、鰊の旨みの出た煮汁にちょっと浸して口に運ぶが、なかなか美味い。
それからはとろろに鰊を絡めたりしながら、自分なりのバリエーションで食べ進めるが、実に面白かった。
蕎麦の出来は、切りに多少雑な面が見られたが概ね良好。
今回のような遊び心を出すのも、時には楽しいものだ。
通いなれた店ならではの、快適な時間が過ごせた。
(新規に8枚の写真を追加掲載)
≪2012年11月のレビュー≫
以前の訪店より、2年以上の間が空いてしまった。
夕刻の口開け時に寄ってみる。
相変わらず映える調光が印象的な、雰囲気の良い店内である。
まずはビール。お通しは青海苔風味の「揚げ蕎麦」。
肴には‘本日のおすすめ’から「桜えびのかき揚げ」を選ぶ。
薄衣でまとめられた軽い揚げ上がりで、塩と酢橘が添えられ、これがビールに良く合う。
肴にさらに「牡蠣とほうれん草の小鍋」を注文。
蕎麦つゆベースのやや濃いめの加減だが、大振りの牡蠣の旨味が生かされた秀逸な出来。
酒に「綿屋 院殿」なる銘柄の冷酒を合わせるが、しっかりした味わいが牡蠣鍋の濃厚さと上手く調和した。
なんとなくもう少し呑みたくなり酒に「睡龍」をぬる燗で、肴に「小松菜と浅蜊のからし和え」を追加。
燗酒の袴の底を見ると「枯松葉」が置かれており、こういった気遣いが有るとおのずと気分は良くなる。
蕎麦は「せいろ」にする。
先に一口含んだ「つゆ」の味には、「一茶庵」から「翁」への流れが感じられる。
蕎麦も微粉を端正な‘二八’に仕立てた、私が最も慣れ親しんできたこの系統のスタイルが顕著。
角がしっかりしながら滑らかな舌触りが際立ち、季節的な要因もあるだろうが、以前に比べ精彩が見られる。
蕎麦湯は口開け時のため少量の蕎麦粉が添加されているが、ナチュラルに近く好感。
心許ないと思えた接客も、今回は年配の女性を中心に遺漏は無かった。
居心地も良く、なかなか快適な「蕎麦屋酒」が楽しめた。
評価は少々上げさせて頂いた。
≪2010年8月のレビュー≫
こちらの主人は「広島 達磨」の高橋さんの蕎麦に感銘を受け、系列の「しながわ 翁」などで修行の後、5年ほど前に開店。
高名なプロデューサーが手掛けた店舗は、外観・内装ともにすっきりとまとまっている。
蕎麦前を楽しませる条件は整っている。
まだ若い主人の実家はフランス料理店だそうで、料理のセンスには光るものがある。
定番の他、季節物・オリジナルなど20品ほどが品書きに並び、なかなかの出来で値段も手ごろ。
今回の「鶏レバーのソース煮」「目ひかりの一夜干し」も良かった。
酒の品揃えは少ないが、奈良の「睡龍」や三重の「るみ子の酒」、宮城の「伯楽星」など、拘りの感じられるラインナップ。
それに反して蕎麦自体には、ややインパクトに欠ける。
今時の蕎麦屋には珍しく打つ蕎麦はひといろ。
綺麗に切り揃えられて歯触りの良さはあるが、驚くような出来ではない。
「つゆ」は鰹節の‘燻香’が漂う、「翁」系独特の仕上がり。
「蕎麦湯」は中庸な濃さだが、ぬるかったのが残念。
「種物」の数も限られており、食事のみの客には物足り無さがあるかも。
‘箱盛り’であるため、見た目より量はある。
スマートな店構えに比して、接客は普通の蕎麦屋と大差ない。
本郷三丁目の交差点から一本入っただけの極めて便の良い立地で、以前は結構賑わっていたが、今回はやや閑散としていたのが気になる。
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蓼喰人
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店名 |
閉店
手打そば 田奈部(たなべ)
|
---|---|
ジャンル | そば |
住所 | |
交通手段 |
本郷三丁目駅から87m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料なし、お通し代なし |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
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利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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都心に出掛けた帰り、食事に立ち寄ったのは本郷3丁目の交差点近くのこの蕎麦屋。
本郷には「森の」という名店が在るが、今回は駅近くで安直に寄れるこちらを選択。
頻繁に訪れているつもりながら、3年以上のご無沙汰である。
17時半の開店から間の無い時刻に到着。
開店当初から変わらぬ、品良く纏まった佇まいが好ましい。
一番客で、女将さんの何処でもどうぞの声に4人がけのテーブルの一つを使わせてもらう。
まずはビール(クラシックラガー中瓶)をもらう。
お通しには「切り昆布の佃煮」が付いたが、甘辛さのバランスが良く振られた白胡麻の風味も効いている。
肴類は定番の他に'季節のおすすめ'の5品が別書きになっており、その中の「豚ロースと茄子のわさびだれ炒め」と言うのが面白そうなので頼んでみた。
ちょっと時間が掛かって登場した皿には、中華料理の技法のように短冊状にカットされて粉を塗して油で揚げられた豚ポークと素揚げされた茄子が、結構甘みも濃い醤油味のたれに絡められている。
熱い料理ながら山葵の風味や辛味は生きており、オリジナリティが感じられて味も中々良い。
酒は料理に合わせて「竃猫」という芋焼酎をロックでもらう。
以前は蕎麦屋で焼酎を呑むことなど滅多に無かったが、最近は時々頼むようなった。
果たして独特の香りとシャープな味わいが、こってりとした料理に良く合った。
肴にはもう一品「きびなご丸干し」をもらう。
もう少し大振りではと言う予想に反して、5㎝ほどのイリコのように乾燥された20尾ほどがサッと炙られて登場。
添えられているピリッと辛い黄色いソースは特製のタルタルソースのようだが、女将さんに訊いてみるマヨネーズに完熟柚子を使った柚子胡椒が混ぜ込まれているとのこと。
かなりの歯応えだが噛みしめると味が深く、ソースとの相性も良い。
酒の追加はどうしようかと思ったが、日本酒の気分ではなかったので「竃猫」のロックをもう一杯お代わりする。
きびなごをポツポツ摘まみながら、暫しの時が流れる。
そろそろ蕎麦をと思うが、今回は「辛味大根そば」を選択。
先に徳利のつゆと空の蕎麦猪口、たっぷりの大根おろしの小鉢と葱の白い部分だけを繊細に刻んだ薬味が出された。
つゆを注いで少し含むと、やや甘口ながら返しのコクと出汁の香り・旨味が融合した翁系ならではの優れた仕上がり。
おろしも味見してみるが、極端な辛さが無いのは好ましい。
次いで蕎麦が箱盛りで登場。
多少の切り斑は有るが、細目のシャキッとした歯触りで香りもしっかり感じられる。
おろしを少量ずつ蕎麦に乗せて手繰り先端のみ浸して啜れば、爽快な味わいと共に喉越しの良さも楽しめた。
湯桶もタイミングよく出され、中身は揺すれば多少の白濁が見られるくらいの自然体で、気持ちよく伸びてすっきりと〆られた。
湯桶に空気穴が無く注ぎにくかったのが、唯一の難点。
安定的な仕事ぶりを確認。
蕎麦は相変わらずのレベルを維持、肴類の出来も上々。
勘定は5千円ちょっとで相当。
女将さんの接客ぶりも好ましく、気持ちの良いひと時を過ごせた。
後客はサラリーマングループも1組居たが、他は近隣と思われる年配者4組が次々と入店。
いずれも常連さんのようで、女将さんと親しく言葉を交わしている。
照度を落とした洒落た雰囲気とはそぐわない様に感じるが、夜の早い時間帯にはこういった光景が普通になっているようだ。
開店から20年近くを経て、すっかり地元に馴染んでいるようだ。