ちょっと小洒落たランチを始めています。 : COCKTAIL WORKS 神保町

東京都に発出されていた3度目の緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行しました。
しかし、前週比の新規感染者数は、増加に転じており、ここに来てリバウンドの懸念も浮上しています。
ワクチン接種は、それなりに順調に進んでいるようで、私も間も無く接種の予約ができる状況になりましたが、これからは観客上限を設けたとはいうもののオリパラという大イベントもあり、予断を許さない状況は暫く続くと思います。
(後記：その心配が現実のものとなり、再び緊急事態宣言が発出され、オリンピックは原則無観客が決定されたのが、最近の状況ですね。)

従って、ワクチン接種を終えても、マスク生活は当分の間続くでしょうし、飲み会の類いもすぐには復活しないだろうと思われます。
私は下戸の部類ですので、飲み会が無いと酒を飲む機会も殆ど無くなり、そのこと自体は特に苦痛にも感じないのですが、世間の活力が低下しているのは見ていても分かるので、早く昔のような生活パターンが戻るといいなとは思っています。
それでも、1年半ほど前までは当たり前に月に2回程度は参加していた立食パーティーなどは本当に復活するのだろうかという思いもありますよね。

さて、この日は、今の職場にとって年間で最大のイベントのある日でした。
イベントは午後でしたが、その準備も概ね整ったので、ランチは普段通りとることにしました。

ただ、イベントが控えており、遠出してゆったりとランチをとる気分にもならないので、職場からほど近いこちらのバー＆イタリアンビストロを利用することにしました。
近場のお店はいつでも利用できると考えて利用は先延ばしにしてきたのですが、当店は従来、夜のみ営業だったところ、最近になって（2021年5月中旬～）ランチを開始したこともあり、緊急事態宣言も解除されたことだし、早めに利用しておくにこしたことはないと考え、この日の利用に至ったものです。

当店は、千代田通り沿いにあるお店で、駿河台下交差点の南側150mくらいにあるビル(ヴァンサンクビル)の1階にありますが、オープンしたのは2016年9月のようです。
この業界も群雄割拠でなかなか競争が厳しく、加えて、当店は前記の通り従前はランチ営業していなかった完全夜型のお店のようなので、非常に厳しい経営環境に見舞われていると思います。
そんな中で、間も無く開業丸5年という節目を迎えることになるお店ですが、運営母体は、2012年12月に設立された株式会社 オーチャードナイトという会社で、オーナーは、サントリー主催のコンテスト「サントリーカクテルアワード」などで賞を受賞した経験をお持ちの宮澤英治氏です。
現在、当店以外に”COCKTAIL WORKS”名のダイニングバーを3か店展開（COCKTAIL WORKS上野、COCKTAIL WORKS東京、COCKTAIL WORKS軽井沢）するほか、淡路町と神田須田町にバー「淡路町☞オーチャードナイト」、神田須田町☞リープバー）を経営しています。
また、2020年3月には日本橋にノンアルコールカクテル（モクテル）専門店の「Low-Non-Bar （ローノンバー）」をオープンし、さらにこの6月には、古民家を再生したレインウエアショップ「ノルウェージャン・レイン&T-マイケル東京」（＠神田須田町）の2階に、やはりノンアルカクテルの専門店「サロン・ド・エム」をオープンしたばかりです。

他方、2018年7月には株式会社カクテルワークスという会社も設立しており、そちらでは、軽井沢でバーテンダー向けの専門店（バーテンダーズ ジェネラルストア）を出店しています。

この日は、12時10分前くらいの訪店になりました。
天井が高く、換気設備等がむき出しの店内は、いかにもイタリアンバールみたいな雰囲気です。
カウンター席が7席とテーブル席が6人用と4人用が各2卓づつの20席あります。
BGMは、ジャズが静かに流れていました。

先客は、2名、男女が1名づつで、カウンター席とテーブル席にそれぞれ座っていました。
入口で検温とアルコール消毒を済ませると、私は、奥のテーブル席に案内されました。

席に着くと店主さんと思われる男性がランチメニューと水を持ってきてくれます。
ランチメニューは、シンプルに3種類のみ。
全てドリンク付きで1,000円ですが、①本日のスパイスカレー、②シュクメルリ 鶏肉のガーリッククリーム、③季節野菜と本日のメインディッシュの3つです。
ドリンクは、プレミアムジンジャエール、コールドブリューコーヒー、ハーブティー又はフルーツティーとなかなか凝ってますが、どちらかと言うと女性をターゲットにしたメニューと思われます。

注文は、季節野菜と本日のメインディッシュにジンジャーエールを付けました。
先客も少なかったのですが、意外に待たされて､4分ほどでジンジャーエール、さらに8分ほど掛かって、ようやく料理が提供されました。

ジンジャーエールは、さすがプレミアムと銘打たれているだけあって、辛口でキレがあって、とても美味しかったです。

料理の方は、メインディッシュはチキンのローストで、もも肉とむね肉が半々。
バルサミコ風のソースをつけていただきますが、量もおとなしめですし、それほどインパクトのある料理ではありませんね。
却って季節野菜の方が本当に季節ものかどうかは置いておいてもなかなかのビッグサイズでフレッシュ。なかなか美味しかったです。
ゆったりと過ごせる雰囲気はいいですし、料理はこじんまりとまとまった感じのメインプレートでも、味はなかなかいいです。
ただ、ターゲットはあくまで女性かなという感が強く、成人男性には質的にはまだしも量的には明らかに不足だと感じました。

店主さんも、ランチを始めたばかりでまだまだ試行錯誤なんておっしゃってましたが、キチンとしたクオリティのものを出すという基本は理解でき、これは飲食店経営をしていく上では不可欠の要素だと思います。なので、今後、ランチを続けるのであれば、さらに良くなる可能性を秘めたお店だと思われます。

なお、現状、コロナ対策で営業時間に制約があるうちはランチは続けるつもりらしいですが、その先は未定と思われるので、ランチについては営業確認した方が無難だと思います。