確かにボリューム満点で価格も安いですが、ハイコスパかと問われると躊躇しますね。 : 上海台所

今年の3月下旬から4月にかけてはほんと暖かいです。
3月21日に季節はずれの雪が降ったのを区切りに気候が一変。
桜も早々と開花し、年度替りの頃には早くも散り始めている有様です。

よって、これまでランチで外出する時は上着かセーターを着ていたのですが、それもこの日から無しにすることにしました。

この日ランチ友とランチに向かったのは司町2丁目にある当店。
姉妹店が内神田一丁目にもあり(上海台所大手町店)、そちらはレビュー記録があります。

場所は、外堀通りを淡路町に向かい、司町2丁目交差点を左折して100mほどの左手にある典型的な大陸系大衆中華のお店です。

この日は12時10分頃にお店に到着しました。
以前にこの辺りをランチ探索した時に目撃していたので驚きはしませんでしたが、当店の店頭には弁当を買い求める人の長蛇の列が出来ています。
見ると550円の弁当のようですが、この人気は凄いですね。

なので、店内もさぞや混んでいると思いきや、意外なことに、ほどほどに人は入っているものの空席もたくさんありました。
奥に広い店内ですが手前のテーブル席にも空きがあったので、そちらに座ることにしました。

卓上にはランチメニューが置かれています。
いかにも大陸系大衆中華らしいメニューなので、驚きはありませんが、定食類、麺類・飯類のセットメニューなどが基本700円。
日替わりランチ(この日はレバニラ炒め＋麻婆豆腐)と組み合わせの出来るランチ(定番の定食に麻婆豆腐又は日替りのレバニラ炒めが付くもの)のみ800円です。
これらには全てサラダ、シュウマイ、スープ、ザーサイ、杏仁豆腐が付きますのでとにかく安いですね。
しかも、それに加えて、食べ放題コーナーがあって、惣菜類やフルーツ2点(メロンとみかん)が置かれており、自由に取ることが出来ます。
さらにはごはんや麺類の大盛りも無料対応。
表面的にはまさに激安と言っていいレベルですよね。

注文は、私が酢豚定食、ランチ友は豚肉の生姜焼きにしました。

大陸系大衆中華の一般的な特徴の一つに提供スピードの素早さということが挙げられますが、この点、当店は遅くは無いものの並といったところで、私の酢豚定食が待つこと5分ほど。
ランチ友の生姜焼きは、それからさらに3分ほどかかって提供されました。

待っている間に食べ放題コーナーへ行ってみます。
前記の通り、惣菜類がカボチャの唐揚げとビーフンサラダ、そしてフルーツ(メロンとみかん)が並んでおり、横の保温ケースにはシュウマイが入っています。
カボチャの唐揚げとビーフンサラダを取ってきましたが、両方とも味の方は褒められたものではありません。
冷めてしまっていることもありますが、調味の方も美味しく食べられるレベルには程遠いという印象です。
フルーツはさすがに食後に食べたのですが、こちらも単にみかんでありメロンであるというだけのもの。
甘さとかジューシーさとかは期待してはいけませんね。

メイン料理についてですが、私の酢豚は、とにかく肉の量がハンパありません。
平均して2〜3cm程度のブロック肉が16〜17個ほど入っています。
肉好きには応えられないと思いますが、その肉の質はと言うと、どうでしょう？一言で言うとあまり肉の旨味を感じない肉と言えると思います。
豚肉なので考えたくはないのですが、成型肉？なんてことも頭をよぎります。
余談になりますが、豚肉の成型肉って市販はされていないものの、業務用では有り得るんですよね。
酢豚自体の味付けはまあ普通でしたが。

付属料理のサラダ、シュウマイ、ザーサイはどれも強調する材料の無い平板な料理でしたが、スープは具沢山でなかなか美味しかったですし、これまでの料理のレベルからほとんど期待していなかった杏仁豆腐が結構美味しかったのは意外でした。
全体にボリュームという点については申し分無かったですね。

ランチ友も量にはとにかく満足した様子。
しかし料理の質については私と同じ印象を持ったようでした。

食べ終わって外へ出ると依然として弁当を求める列が続いています。
店内は空席があるのになんでこれだけ弁当に並ぶのか、やや不思議な気持ちになりました。

当店、量を尺度にした価格の安さについては、神田でも最右翼に近いのかもしれません。
ただ、コスパのもう一つの重要要素である味の点では良店と比べるとはっきり劣後していると判断せざるを得ず、先日まとめた神田のハイコスパ店に割って入るのは困難と判定しました。
それだけ神田のランチレベルが高いということなのかもしれないですね。