方針に喝→今後に注目させていただきます : しゃぶしゃぶ食べ放題 きんのだし 秋葉原店

（注意）食レポの前に延々と前説が続きますので、飽きた方は★まで読み飛ばして下さい。
前回、ちょっと納得のいかないサービス提供があったため指摘したところ、店側からのわざわざの返答と改善のお約束がありました。おそらく対応マニュアル的なものがあっての返事だとは思いますが、昨今の飲食業界というか、サービス業全般において珍しい「心ある対応」だなぁと感じ、評価を補正するために再度の訪問を致しました。

これは個人的な意見なのですが、権利と責任（義務）は表裏一体だと思うのです。
食べログは…例えば私のような食の素人が、食べログ様の場所をお借りすることによって、飲食を提供するプロの方々のサービズに対して様々な評価を行い得るメディアです。自身の意見を公開し、世の中にわずかながらも影響を与える以上、一定の責任は発生すると考えてます。そのひとつが自身の評価に対する検証です。根拠の無い誹謗中傷はできるだけ避けねばならない訳です。
とまあ、いわば酔っ払いオヤジの賢者タイムですなｗｗｗ

当店【きんのだし】は中央通り沿い、JR高架の近くの一等地にあります。秋葉原のこの通りは、日曜日の午後には歩行者天国となっている場所で、様々なAKIBA文化発信の中心地でもあります。特にこの付近の雰囲気は、年々大きな様変わりをしており、無線や家電・パソコン周辺機器の販売、特殊スポーツや路上パフォーマーの活動、2次元やフィギュアなどの創作物、メイドやアイドルといった特殊集客など、この地域について受ける印象は人により年代により様々なのではないでしょうか。
しかし当地には、それらの流行り廃りがある中で長々と続く大問題があります。それは

ろくな食べ物がない。
（※スイマセン、本当はあります。基本ネタですので許してください）

これ、どうしてなんでしょうね。御徒町と神田に挟まれた乗換駅というせいなのか、食事に興味の薄い方々が集まる街だからなのか…とにかく秋葉原では美味しい料理店に出会う事が少ないのです。週末や深夜はもちろん、ランチですら食事難民になることもしばしば。何せ、かつての名物がおでん缶ですからねぇ

いや、そんなはずは無い。美味しい店はきっとあるぞ、と信じて各店を周っています。当店【きんのだし】は、新進気鋭の飲食店であり、オサレ要素もあってとても期待して入店しました。

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さて、今回は２回目の訪問になります。事前に情報は得ていましたので、平日・人数限定でのコース料理を予約してから入店しました。私たちが選んだのは、3,980円（税込み）で食べ放題・飲み放題が付くしゃぶしゃぶのコースです。これは、ミドルクラスの客をターゲットとする当店においては、相当な激安商品になっています。

案内された席は大部屋のようなスペースで、隣の方とはロールカーテンで仕切るような形になっています。席間は程々あって、問題は無いでしょう。大切な会合で利用する場合は別にある個室を指定するべきですね。

さっそく、しゃぶしゃぶ鍋の説明から入ります。従業員さんの慣れた解説により、過不足なくシステムが理解できました。この辺の教育は素晴らしかったです。ちなみに、食べ残し・飲み残しの場合は別途請求となるそうです。山ほど注文する困った人がいるんでしょうね～。それと、120分制でラストオーダーが30分前との事でしたので、実質90分で注文しなければなりません。わかっている事とはいえ、かなり忙しい宴席になりそうです。

とりあえずビールで乾杯です。うーん、ちょっと個人的な主観で×が入ってしまったので、焼酎黒霧島とサワーに切り替えました。そして、ここで驚きの配膳が。ビールジョッキとサワーグラスと焼酎グラスが全て同じなのね。。。うーん。オペ的には良いんだろうけど、ちょっと情緒が無さすぎじゃありませんか？

料理はスピードメニューの注文を推奨されました。確かに、鍋が煮えるまでの時間も食事を楽しんで頂こうという趣向なのでしょう。枝豆ときゅうりの一本漬け、きんのだしサラダ、ローストビーフ、刺身クラゲなどを注文しました。ローストビーフだけに時間がかかったのは解凍の都合かな。また、前回はきゅうりの一本漬け（※1本じゃなかったけどｗ）が漬け過ぎでしょというツッコミをしましたが、今回は適正な味でした。

しゃぶしゃぶ肉は、基本は牛バラ、豚ロース、豚バラの3種類で、食べ放題メニューですから問題ない美味しさという感想です。値段に比して満足なお肉でした。ただ、かなりの低温で保存されているのは仕方ないのかな。それと肉が乾いていたのも気になりました。
ほかにも、鍋の食べ放題メニューとして、鶏つみれを入れられたり、野菜を個別に注文して入れられたりするので、ヘルシー志向の方がいても問題ない品揃えです。女性混合の飲み会に使うと受けは良いことでしょう。

ちなみに、喫煙に関しては店内全面禁煙となっています。私は煙草を吸わないのでありがたい・・・と言いたいところなのですが、私以外の3人はヘビースモーカーでして、完全分離された喫煙所までの旅に出てしまった時は、寂しい一人しゃぶしゃぶ状態にｗ　
肉料理店で10分以上もぼっちだと、周りの目線が辛いわｗｗｗ

さて、総評ですが、様々な新機軸を盛り込んでいる新興居酒屋の店という感じです。
そもそも、秋葉原の一等地にあるビルの6階から9階まで、4フロア借り切ってしまうこと自体が凄い決断だと思います。流石に1フロア撤退したみたいだけど。
店づくりも、大胆かつ綺麗な大部屋の造りだとか、完全禁煙だとか、よく頑張っていると思います。
でも、あれ？と思うところもあって、典型的なのが特注の調度品。調理調整ボタンがテーブルの良いところにあるので、食事中に肘で何回加熱ボタンを押してしまった事か。あれは欠陥テーブルじゃないのかしらね～。

あと、ルールも結構独断的で、ラストオーダーは一人一品までと制限されての注文でした。このシステムは、もしかしたら不満を持つ人がいるかもしれませんね。残させないために、料金支払いの可能性を示すのは当然だけど、ドリンクも1杯だけになってしまうので少々きつかったです。正直、オタクのサワーは薄いので、退店までの30分間に1杯じゃ、も・た・な・い・ん・で・す・よ
あ、4,000円の激安メニューにイチャモン付けちゃいけませんね。失敬失敬。

未来志向のお店と考え、評価は★3.0→★3.3にします。優良店ではないですが、頑張ったで賞ですね。

■平成28年10月　加筆
お店から指摘に対して丁寧な返信を頂きました。
料金説明や案内の方法について改善を頂くという内容で、当店には誠実で勇気ある経営者がおられるようです。とても素晴らしい事だと思いました。
当店への再訪は現時点ではお約束できませんが、こういった返答を頂きながら、メイン料理以外の部分をクローズアップして評価をするのはフェアではないと思いましたので、評価等についての若干の修正をさせていただきます。


■初回レビュー
秋葉原の電気街口は近年再開発も進んで非常に多くの来街者が見られるようになりました。特に中央通りを中心としたサブカルチャーやアイドル文化の隆盛は目覚ましく、電気機器の部品を探しに訪問していたころとは隔世の感があります。
そんな電気街口の改札で深夜に待ち合わせをしていたら、当店の案内人が１時間のみでも安くしますよと言ってくれたので訪問してみることにしました。良店なら後日にしっかり時間を取って再訪することもできますからね。
当店【きんのだし】は案内の人曰く食事メインの店らしく、深夜帯はかなり暇になってしまうとのこと。確かに秋葉原（中央通り）の街は夜10時を過ぎると殆ど人通りが無くなりますからね。駅前の居酒屋ですら食事ラストオーダーが22時台、ドリンクのラストも23時早々の設定に出くわすこともあり、終電まで飲める店の確保は大事です。でも他店の閉店時間を勝手に喧伝するのは印象良くないですよ。その店に入る入らないはお客の自由です。
エレベーターを上がった店内はとても綺麗で、非常に良い店内設計をされていると思います。私も通常の接客、食事を提供されたのであれば上々の評価をしたと思われる造りです。店内の清掃も手が行き届いていて好印象を持って着席しました。
問題はその後です。まずお通しの梅水晶（サメの軟骨に梅和え）が正直美味しくない（あくまで個人感想です）。酸味がきつかったので保存状態に何か問題があるのではと考えたほどです。また、きゅうりの漬物が非常に塩辛くて、何だか口に合いませんでした（あくまで個人感想です）。酒よりもコーラを飲みたくなったほどです。
また、深夜料金10％という設定も、メニュー表の下段に小さく書いてあるのみで、入店後着席しないと判明しないシステムになります。接客の方の丁寧な説明がありましたので納得はしておりますが、暇なので安くしますよという案内人の言葉には疑問に感じました。
通常のしゃぶしゃぶ料理は非常に魅力的に感じましたので、その評価を落とすようなことは勿体ないと思います。気が向いたら食事メインでの訪問をして、改めて評価をしたいと思っています。