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【木に餅のなる話】~♡ ははっ!
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パコ崎ミャ子
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「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
閉店
紀の善(きのぜん)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
スイーツ 百名店 2020 選出店
食べログ スイーツ TOKYO 百名店 2020 選出店 |
ジャンル | 甘味処、かき氷、和菓子 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ有楽町線・南北線【飯田橋駅】徒歩2分 飯田橋駅から214m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、iD、QUICPay) |
席数 |
80席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
備考 |
このたび店主の高齢化や諸般の事情により、令和4年9月30日をもちまして店舗を閉店させて頂きました。 |
お店のPR |
季節の甘味をどうぞ
紀の善は東京、神楽坂下の甘味処です。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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【ただなりとも食うべき餅と飴】
神楽坂と言えば、脳裏に迷うことなく「紀の善」様をスーっと思い描く。
甘味処として、抹茶ババロアや栗ぜんざい、豆かんに白玉、あんみつにかき氷、あげ出したらドンドン口の中に記憶の美味しさが蘇る。記憶の中の忘れることは出来ない美味しさ甘さに誰もがトリコになるし、誰もが笑顔になる空間。
そして、そこに漂う香りが特に秀逸。
そう、まさに「馥郁」だなぁ。ははっ。
私も当然、いつもなら甘い味を乗せた香りには簡単に誘惑される・・・けど。ははっ。
妊娠中の今は、お腹にたまる「お雑煮」の出汁や湯気に潜む三つ葉に柚子の香りの方が、より魅力的に感じる~♡。
お椀の中にある「かんばしく」「かぐわしい」魅力を感じ、脳天まで香りが届くわずかな時間の間に、「匂い立つ繊細優美な香り」を味わいの枕にし、過去の美味しさの記憶をなぞり、目の前の「お雑煮」のリアルな今を楽しむ。
その香りを「【印象】に留める」努力を惜しまずに、全身に取り込むように、
今までの記憶の上に更にすり込むように刻み込む。
「紀の善」様の「お雑煮」は、澄みきった出汁に、きつね色に炙られ、かぐわしい香りをまとった切り餅がそっとたたずんでいる。
シンプルの奥深さ、彩に惑わされることも無く、ただ引き寄せられて吸い込まれるようにして、出汁を椀の裾から一口啜り、自然に口の中に切り取る。
その一口からの流れは、舌の上を這わせはするが、味よりも潤いに乗る香りに重きを置き、鼻先へと風雅を流す。
そのままの正した姿勢を維持して、手に持った椀の中から、箸でお餅を持ち上げると、まだまだシャンと腰もしっかりしている。箸先に伝わるの弾力が、魅惑的なお餅の存在感を伝えてくる。
湯気に感じる熱さにソロソロと顔を近づかせ、唇をめくって出てくる前歯で挟み込むと、カリッと薄皮の先のたたずみが、それはそれはトロリと伸びる。
伸びしろの熱々を舌で巻き取ると、驚くほどの肌理の細やかさを感じ取る。舌がうねる。頬がすぼまる。ははっ。
口全体が躍動する。つられて、顔の筋肉がざわめき出し表情を晴れやかにする。
そして、「ほっ」と溜め息とも感嘆ともつかぬ、心の微笑みのような滴息が出てしまう。
味わいの優しさよりも先に、食感の美味に全身が温かくなりだす。
熱いモノを口に入れようとすると、自然に口の中に気持ちが集中する。
火傷しないように、熱さに痛まないように、口の中に意識が集まってくる。
結果的に、その集中は「味覚」をより鋭敏に感じさせ、【印象】を心を中心に拡がるようにと全身に刻み込む。
彩、香り、食感、そして味わいと、日本人ならではの表現の順番を再確認してしまう。
ただただ、心に全身に沁みわたる。
私が、私の意思で「【印象】を残す」ように目を閉じ味わいの記録を脳裏に書き込んでいると、
目の前に腰かけていた祖母がしみじみと話し出した。
「ほんとうに、ミャ子ちゃんは好きな物が小さい時から変わらないわね。お餅は、周りの大人が心配するくらい食べたし。ほんに、棒っきれのような身体のドコに入るか、途中から面白くなってドコドコ食べさせたこともあったわね。ふふっ」
『ははっ。なにそれ? でも、お餅は昔から、家に普通にあったから・・・。今もだけどね~♡』
「そう言えば、寒くなると2~3日経った【大福】を長火鉢に網をのせて、せわしなく焼いて食べるのも好きだったわね」
『おぉ~お。そうそう! そうでしたそうでした! 硬くなって皺が少しヒビ割れみたいになった【大福】を焼いてよく食べた~♡ 忘れてた~。あの粉が焼けて舞い、鼻先に伝わる焼けた香ばしい餅の香り。焼きたてを一口と恐る恐る噛み切ると、アンコもじんわりと温かくて・・・寒い日には格別だったなぁ~♡ あぁ~食べたくなってきた~♡』
と、ここまで話しているうちに、「フッ」と気がついた。
家に「お餅」が常備されていたのは、私が好きだったからだ・・・。
お腹かが空いて、戸棚を開けると、お皿に乾燥しかけた「大福」が必ず合ったのは・・・。
偏食がヒドすぎて、ガリガリの私が少しでも食べられるように・・・。
お料理を生業にしていた祖母。その孫が「偏食」では、相当困っただろうに・・・。
祖母には・・・本当に・・・感謝しかない。
無理矢理に食べさせることも無く、料理の中に隠して何かを食べさせようともせず、
「これは、何と何から出来ていて、身体のこんなところが良く成ったりして・・・」
食べられないなら、作る方に少しでも興味が出れば・・・と、焦らず、怒らず、笑顔で私に付き合ってくれた。
美味しいには「記憶の中にある美味しさ」と、「記憶の中には無い美味しさ」があると思う。
「記憶の中にある美味しさ」は、忘れない味とか、共に生きる味とか、その人の履歴の様な生きてきた過程を表していると思う。何を「美味しい」と感じるかは、一人一人の顔や体形が違うように、百人いれば、百通りの「美味しい」があると思う。それだけの話。別に難しくもない。「美味しい」話をどう描くか、どう書くか、どう表現するかは、その人自身を記しているだけ。書いたモノを読めば、その人がどんな人かとか・・・簡単な事だ・・・。
隠そうとしても隠しきれ無い。
理想的な自分を現そうとしても、文面にそれは表れない。
現そうとも、隠そうとも、取り繕ったとしても・・・ただ、ただ・・・虚しい言葉の羅列。
「記憶の中に無い美味しさ」は、最初は、誰だってどんなものでも「記憶の中に無い美味しさ」。
生まれて、初めて口にするものは何だろう?
ママのオッパイ?
それが何であれ、初めて口にするもは経験の第一歩であることには変わりはない。
そして、そこにあるものは、多分、「愛」だと思う。
「記憶の中にある美味しさ」をズーっとたどると、誰だって経験の第一歩は「愛」の味になると思う。
どんな味でも、しみじみと美味しいと感じる時、そこに「愛」の味があるのか、意識的に人は探しているのだと思う。
なんとなく、自分の記憶を思い返して、「美味しい」を振り返ってみたら・・・そこには・・・何がある?~♡ははっ。
・・・。・・・。・・・。
【牡丹餅の塩の過ぎたのと女の口の過ぎたのは取り返しがつかない】
聞き耳を立てていたワケではないけど・・・。祖母と母がスタッフさん達と出かける相談をしている。
二人が主催しているお料理教室で使う器の制作依頼で、神楽坂に行くと、実家に住み込みで働いているのかと思うほど、時間の共有に違和感のないお馴染みのスタッフの皆さん達と、笑い声を交えて話をしている。
しかも、その後のランチはドコのお店にするかをそれはそれは楽しそうに話している。
朝の陽ざしの中で。
しじみ貝のような目でダラダラと寝坊助をして、キッチンのカウンターに用意してあった朝食を寝ぼけてもっさりと食べている私。その後ろから、きっちりと朝から帯を締めた大人のクリアーな色として、その魅力的な話は聞こえてきた。
11月の出産に合わせて、実家に早々と戻ってきている私。
ちょっと前まで、お尻の痛みをこらえて、鬼の形相のcoordinatorさんに咤激励されながら、泣きながら仕事をまとめてこなしていた。産後も少しゆっくり出来るようにとの私に関わる人達の優しさなので、身に沁みて有難いのだけど、一気にこなして、逆に一気に暇になると何をしていいのやら困る。ははっ。
まぁ、だけど、寂しくないようにとcoordinatorさんから、締め切りのゆるい仕事も一緒に持たされて来ているので、そんなに暇なわけでも無いのだけども・・・。どっちだ。一体全体。ははっ。
沢山の人が出入りする私の実家。その独特の温度が頻繁に変わる空間の風が肌に触れると、集中力も散漫になり雰囲気に馴染むように気がそがれる。ははっ。一人暮らしからの二人暮らしで忘れていた、実家のボーダレスの人の波。日に数十人から多ければ百を超える人の波。人の楽し気な気配。飛び込んでくる笑い声。通りすがりの鼻歌。音からして美味しそうな匂い。・・・etc. そして、お出かけの相談話・・・。ランチの相談話・・・。
箸を持ったまま振り返って、言う。
『あっ、邪魔しないから私もついて行ってイイ?』
「ははっ。イイわヨ」
の返事を祖母にもらう。
チャカチャカと目の前の朝食を口に詰め込み、片付けだす。
モグモグ動かす口は器用に、食べる動きと、言葉を出す動きを同時に行いつつ
『何となく取材というか、今時のお料理教室がどんな雰囲気か、扱う食器や器からそれとなく知りたくて・・・』
とか、イロイロと言い訳を言いながら、暇を持て余している自分を皆に悟られない様に取り付くろうとするが、最初からドコにも取り付く島も明確な理由も無いので、
「ミャ子ちゃんも、暇を持て余してるのネ」
祖母と母と、周りを取り巻くスタッフの皆様に笑われる。ははっ。
・・・。・・・。・・・。
【粘りても餅屋の女房は上手】
人は、時間と共に変わっていく。
街並みも時の刻みに合わせて変化していく。
変わらないものなど、何もない。味も好みも趣向も。
だから楽しい。
そんな変化の中に、わずかながら変わらないnuanceを見出すことが出来ると、少しドキっとする。
驚きと言うより、忘れていた何かを急に思い出した感じで。
神楽坂・・・声に出す響きも軽やかで、山の手銀座の名の通り、街の持つ雰囲気が大人の味わいを持っている。
そんな、普段日常過ごしている雰囲気との違いを感じることが出来ると、何気ない物事に感じる【印象】もガラリと変わってくる。
何かに対して「特に【印象】に残らない」とかの意見は、経験に対する自分のスタンスの幅で、自分の中の小さい匙加減で、実はどうとでもなることを知る。
・・・。
有田焼を皮切りに萩や美濃や焼き物の手触り色味、口当たりを吟味する、祖母、母、スタッフさん達。
イロイロ見て周って、バンバン注文を出して、ドコドコ買って、空腹を感じだした最後に寄ったのは、漆器屋さん。
昔は、祖母についてよく来ていた。ここ数年は、ご無沙汰だった。
ずいぶんと、モダンなデザインの物も目に付いたが、奥に目を向けると輪島塗、津軽塗、会津塗に山中塗・・・。
産地は様々でも、伝統と言う名の共通の輝きが渋く深くたたずんでいる。安心する。
「漆器は、鐘のゴーンと鳴る音の様な重さを感じないと、お料理を支えられないから・・・」
祖母が、お店のご主人様に話した一言を皮切りに、お店の方とそれぞれの会話が弾みだした。
「漆器は、漆器にしかない楽しみがあるから。使うほどに、使う人、手入れする人の「顔」が映るわね・・・」
漆器は、6千年前の古代の遺跡からも発見されている。酸やアルカリにも強く、塩分やフッ素にも侵されない。
溜塗や肌見せの透漆は、月日が経つほどに上塗漆は透明度が増し、透き上がり、下塗りの朱がさらに増し超えていく。使うほどに艶を増し、漆の向こう側に木目がたおやかに微笑んで見えてくると、手で撫でまわすほど愛着がわく。
「作者の人柄とか、思いがダイレクトに伝わるのは、漆器独特の魅力・・・」
漆器作りは、本物であればあるほど、大変手間がかかる。その昔は、子育てになぞられて話されたこともあった。
信じられないくらい、ものすごく手間をかけて作った無地の漆器、お椀に、めちゃくちゃそんなに高い値段をつけることは出来ない。漆器は、生活雑器だから。「この品は、大変手間がかかっているので・・・」と仮に説明をされても、そのこだわりの価値が伝わりにくい。いい仕事をすればするほど、職人さん達は、辛い生活が待っている。
晴れの日用品。正月用品や美術工芸品へ舵を向けざる得なかった現実は、使いやすく、質のいいものを知る人々にとっては、少し寂しい。
「素地というか、元を守る下地の良し悪しは、上塗りをどんなに取り繕っても、光に透かすと解るわね・・・」
下地を作る。しっかりと下地を作る。見えない下地だからこそ、真剣に下地を作る。
下地さえしっかりと出来ていれば、上塗りなど剥がれても、やり直しなど造作もない事。
年齢に関係なく、状況変化にも係わることなく、新たな挑戦やスタートが出来るには、見せかけではではない下地が大切だと言う事。根気よく、コツコツと積み上げたものに勝るものはない。
「漆器の一番凄いところは、料理を【印象】深くも、消すことも出来ることね・・・」
料理には、「味」よりも大事な空間の彩の役目がある。
晴れの日。祝いの膳。お別れ。見送りの宴。「味」よりも、その時の大事な心に添わせる料理がある。
漆器は、心震える場面にこそ、奮い立つ。しかし、決して目立たず料理の土台を支え続ける。
【印象】深い味は、作り手が全てを担うモノではない。箸を持ち、口に運ぶ者の担う気持ちに本当は重きが置かれる。
漆器の質感は、魂に共鳴する。熱さも冷たさもじんわりと伝え、箸先のあたりもゆるやかで、飲み口で裾に触れた唇は、常に整う感覚がする。背筋が伸びる。だから、心が静寂の中に立つ。
・・・。
「汁物は、澄んでいれば、やはり漆器が一番納まりが良いわね」
祖母と母の意見が、違えることは、ほぼ無い。それに、スタッフの皆様も同意を唱える。
『あっ、私もそう思います』
ちょっとだけ、遅れて私も同意したのに、なんか皆に笑われた。ははっ。
お腹が空いて、早く切り上げたい気持ちが、タイミングのズレた言葉に乗り、聞こえた皆に伝わったようだ・・・。ははっ。
・・・。・・・。・・・。
【ついた餅より心持ち】
暇に飽かせて、「食べログ」を意識がなくなる寸前まで読み込んでみる。
特に「お餅」的モノの書き物なんぞはないかと、読みあさってみる。ははっ。楽しい。
行きたい店とか食べたい「お餅」とか、ドコドコ見つかるのが「食べログ」の嬉しいところ。ニコニコになる。
そうなると、活動範囲や住んでる地域だけを読んでも、なんも楽しくない~。
世の中には、電車に飛行機、車にチャリンコだってあるし、なかなか行けないのは・・・、
行く気が無いだけ・・・と改めて、自分の未熟さを確認する。
そもそも「食べログ」を読む行為そのものに、別段理由づけも必要無いと気がつく。
好きな食べ物、好きなお店のことを読みたいから読むだけ。
好きじゃない食べ物、趣味じゃないお店のことも読みたいから読むだけ。
だって、私の様な活字中毒者には、読む行為が最高の楽しみだから。
読む意味とか考える私・・・なんか後付けの理由を探すのは、・・・いつもより余計にバカっぽくてヤダなぁ・・・私。
ちょっと読み込んでいると、たまたまなのか、なんなのか、引きが強いのか、流行りなのか、
文面にやけに【印象】に残らない味だった・・・とか、【印象】がナンちゃらカンちゃらとの記述が出てくる。
なんだか・・・ちょっと・・・。アレだ・・・。その言い回しが・・・気になる。
いや、気になるは、嘘だ・・・な。
ハッキリ言うと、しっかりとその表現に違和感しか感じない。
【印象】に残る味とは? 意味が分からない。疑問しか無かったりする。
単純に食事は、状況によってイロイロ。
極限の空腹を満たす場であったり、デートでの時間を共有を目的としている場もあったり、kissの後のデザートワインだったり、入院中の手術後の最初の一口だったり、交渉の場での売り手と買い手の立場の違いでも、様々・・・。
【印象】に残すか残さないかは、己の匙加減だろ? 完璧な受け身の人生を全うする最終形態?
アレだ、アレ。ただ、腹を満たすだけが「食の時間」「餌の時間」では・・・無い。
「時間や社会に囚われず、誰にも邪魔されず、気を遣わずモノを食べるという行為が孤高で、それが、人に平等に与えられた最高の癒し」とか・・・のセリフ。
そんなセリフは、洒落で言っている遊びの範疇なのを理解しないで、マジで言うのって、定年後にも会社に来て人事に口出しするオヤジのようだ・・・。ウざっ。いい年こいて、素人童貞臭しか・・・しない。そういう意味では不倫の一つや二つは人を成長させるのかも知れない・・・。愛するという行為に忠実なだけとか・・・知らないけど・・・。ははっ。
味よりも、その空間や雰囲気、会話の内容に重きを置く場面も、大人には多々ある。メッチャある。
あえて、【印象】を消して、貴重な時間の流れを邪魔しない、気遣いの「味」や「料理」も世の中には多々ある。
それが、分からないのは、気がつかないのは・・・ただただ・・・ブスだ。キメキメの無粋だ。
例えば、行きたくもない先輩主催の合コンで、目立たず騒がず、その場に微笑んで、そしてたたずむ。
そう、猫に引っ掻かれた頬の傷に貼り付けたバンソウコのように・・・頬にしっかりと貼り付けたバンソウコ。
無ければ傷が目立つし、あればネタとして活用できる・・・。
存在を消し去ってしまうギリギリでとどめ、あえて表立って目立つことも無く、
ただしかし、一度くらいはその場の抑揚のため、話題を一話ぐらいは振りまく・・・そんな存在。
【印象】に残らない。
「・・・えっと、ちょっと【印象】にないかな・・・。ごめんね・・・」、盛り上がった合コン後のグループline内のやり取り・・・。
「えっと・・・誰だっけ?【印象】的な顔してるのにねぇ・・・」、同総会での乾杯前の素面の時のやり取り・・・。
「初めまして。・・・えっ、5回目?なんか【印象】的なエピソードある?」、お得意様の上役からの一言・・・。
【印象】に残らない。
日々、【印象】深く周りに影響を与える存在のお方には、伝わらないだろうなぁ~。
あえて、【印象】を消し去って生きている私の様な生き物もいると言うことを・・・。ははっ。
ツルツルと喉の通りが穏やかな「お餅」より、
ギコギコと喉の繊毛に逆らう通りの危うい「お餅」の方が、【印象】的で好きな人もいるもんですね~♡
私は断然「お餅」はツルツル派~♡
【印象】に残らない。とは、本当に嫌な表現だ。
アナタは、誰の心の中の【印象】に残らない人ね・・・。そんなセリフ・・・マジ必要?
モノを作り出す者として、【印象】に残すのは、それほど難しくはない。造作もない事だ、断言できる。
でも、何かを強調するために、何かを生かすために、あえて【印象】に残さない余白の部分を作りだしたり表現することは、制作の中で一番、頭と気持ちを使う。そしてその作品の中で最大の血のにじむ努力を必要としたりする。それは、自分の身を想いを削る感覚に等しい。この感覚は、価値ある何かを作り上げた事のある人は、分かること。理解できること。
マンガ祭りのように主役だけが勢揃いしたストーリーがワクワクするのは、上映前まで。
何も作り出さない者の感覚。作り出したことない者の妄想。
【印象】に残らないと言えてしまう、ブスなる感覚。
・・・。・・・。・・・。
【初の餅を食いたい】
ぶっちゃけるワケでもないし、コレで終わりのつもりもないけど、
なんか、雰囲気的に後いくつ書けるか分からないので、ちょっとだけ・・・書いておこぅ~♡ははっ。
妊娠8カ月を過ぎたあたりから、骨盤の広がりに合わせて、お尻が割れるように痛い。痛すぎて笑える。ははっ。
座っていても立っていても歩いていても痛い。私のお尻は切れ込みが浅いのか、とにかく痛い。イタイイタイ。
あまりの痛さに、声の質まで変わるのか、スマホの音声認識が上手くいかない。ははっ。マジ笑うしかない。
原稿を打つのも録音するのもママならず、スタッフさんに代筆をお願いしつつ、家に人が沢山いる環境を楽しみ、キャッキャッ言いながら仕事する。
こだわりがあまりなく、普段の仕事のやり方以外でも楽しめる性格で良かったと、coordinatorさんに褒められて、素直に喜ぶ~♡ひたすらアホな私。ははっ。
出産の影響がドコまで波及するか分からないので、イロイロとcoordinatorさんとスタッフの皆様で話し合い、一年分の原稿のまとめ書きを進める。楽しいのだけど・・・一年分とか・・・マジで、死ぬ。ははっ。
そんなに筆は遅い方でもないけど・・・。結構疲れる。ぐったりと。
月刊連載モノは、もともと6カ月分はストックがあるからイイとする。が、問題は週刊連載で、紙面の人気投票によっては内容のテコ入れが、その都度必要だったりする・・・。
だったら終了とか休載の方向でと思っていたけど、誰も言い出さないので、私も言うタイミングが無い・・・。
作画の先生に迷惑をかけるわけにもいかないので、コツコツと仕事をする。
何とか仕事を仕上げる。私、偉い。己を少しだけ見直した。ははっ。
原稿を仕上げたちょっと後に、作画の先生から直接会って話をしたいとlineが来る。
『そういえば、lineはしょっちゅうでも、私の結婚式以来会っていないなぁ』と気がつく。
とりあえず、今は実家に居ることを伝え、。
「じゃ、実家の方に行くね~」と予定と時間を合わせる。
作画の先生とは、知り合ってから何年になるだろう? ガッツリと一緒に仕事をするのはココ何年かだけど・・・。
そうか、もう10年来の付き合いになるのかな?そうか・・・そうだ、昔から、実家にも何度も来てもらっているなぁ。
私がまだまだかけ出しで、右も左もついでに上も下も分からずに、料理や味の何を書いているのか余りにも表現が拙すぎて、全然、私の文章では作画の先生がイメージが出来なくて、その筆を止めてしまった時とかに、よく実家に来てもらっていた。私自身が、言葉でも文字でも全然説明出来ないのに、その味や料理を祖母や母にギャーギャー言いながらお願いして作ってもらい、お越しいただいた作画の先生に食べてもらい、その料理や味をマンガの参考にしてもらっていた。ははっ。
そのうちに、経験から時間の短縮のために、私自身でも料理をするようになった。
下手くそながらも、表現したい料理を作っっているうちに何となくソレっぽく成って、だんだん料理が楽しくなった。
さらに料理の工程を体験する経験を重ねることで、食べるだけでは気がつけないことも知り、味の何を表現して言いたいのか、少しだけだれど、ちょっとは書けるようになっていった。
「わぁ~。久々にミャ子さんの実家で大先生方のお料理が食べれると思ったら、珍しく約束の時間の前に到着しちゃったわ~」
作画の先生は、約束の2時間前に到着した。ははっ。
久々の超大物登場に、実家で迎える祖母と母とスタッフの皆さんが、嬉々としてスマホの大撮影会が始めてしまった。ははっ。私を含め、変なテンションでのお出迎えになってしまい、ギャーギャー大騒ぎをして、笑いまくる~♡
・・・。
実家でひとしきり、餅つきをして、もてなす。ワイワイと皆で食事をして、当然「お雑煮」も食べる。
その後、食べ疲れ、笑い疲れで、一息。
母の作った一口サイズの「あんころ餅」をお茶請けにして、作画の先生と話をする。
仕事の話は、特に何という事もなく、お互いの近況報告とアホな笑い話をひたすらする。
作画の先生の目的は、出産準備の陣中見舞いだった。
超忙しいのに、優しいなぁ~♡ なんか、とっても嬉しかった。ははっ。
・・・。
「はははっ。マジで笑えるでしょ?。はははっ」
『ヤバい。ヤバい。笑いすぎて、子供が生まれそうですよ~』
「ははっ。それで、何とか描き上げて出版社に送ったのね」
『ははっ。ホントにギリギリセーフって感じですね。私の知らないマンガの実態ですね。ははっ』
「でね、そのギリギリの精神状態から解放された私が、仕事終わりの一番最初にすること何だか分かる?」
『えぇ~。私だったら、お風呂に入って、寝ますヨ。もしくは暴飲暴食か、チョコレートバイキングとかかなぁ~』
「うん。分かる。多分、そうだと思うけどね。でもね~私はね、そこから【マンガを書く】のよ」
『はっ? なになに? 意味不明。次回分を書き出すってこと?』
「う~ん。違うの、仕事のマンガが終わった後、趣味のマンガを書き出すのよ。昔好きだったアニメキャラとかを」
『うわっ・・・。なんか・・・なんか・・・なんか、分かる~う~。その行動・・・。めっちゃ共感できます~♡』
「わぁ~あ。嬉しい~。ミャ子さんに話してよかった~。ミャ子さんは、絶対に私寄りだと思ってたもん~。こんなこと多分、ミャ子さん以外に話しても、絶対に絶対に理解してもらえないdeepな世界だしさぁ~。仕事で、苦しんで頭がおかしくなる位気持ちを使って、体力も精神も削り取られた状態だと、マンガが嫌いになりそうになるの・・・。好きなマンガが嫌いになる自分が許せないのね。だって、それで生活しているのに。それで、子供の時に何度も何度も描いた、お気に入りのキャラを狂ったように描き散らすの~。はははっ。もう、その頃にはアシスタントとか、何も言わずに撤収しているし。ははっ」
『・・・あぁ。なんか・・・その開放感からの狂い描きは・・・ちょっとどころか・・・完璧な共感しかない・・・です』
「ミャ子さんも、やっぱり書きますか?」
『・・・う・・・ん。書くことも・・・あるかなぁ?・・・ははっ。金銭とか、しがらみを抜きにして・・・、逆に頭の中の整理のために全部吐き出すように書く時もある・・・かな? ははっ。』
「ですよね。でも、これが描くと見せたくなるんですよ~誰かに~♡」
『えっ! どっかに出しちゃってるの?』
「いや、まだ誰にも見せてはいないけど・・・今度、どっかの新人賞に出すとか、コミケに変装して出ようかなぁ~とか計画したりしてて。ははっ」
『マジで・・・。バレたらパニックになりそうだね・・・出版社も会場も・・・ははっ』
「あっ! あくまでも計画ですよ。計画。ははっ」
『・・・。・・・。・・・。いやいや、その気持ち、なんか・・・身に沁みて共感できます。マジです』
「・・・で、多作で有名なミャ子さんは、隠れてドコに書いているのですか? ははっ?」
『・・・。ははっ。・・・ははっ。・・・ははははははっ』
・・・。・・・。・・・。
【餅は餅屋】
何かを作り出している人の思考や行動は、意外と似ているようだ・・・。ははっ。
そんで、ちょっくら出産を頑張る!ははっ。