クリームと相性のいい抹茶ババロア : 紀の善

飯田橋駅近く。自宅へのお土産にこちらのお店の品を持ち帰ることにしました。

17時過ぎの店頭は外に数組の行列が出来ています。店内での飲食はラストオーダーの時間を過ぎていたため、持ち帰りの販売のみ対応していました。

今回は以下の２品を購入しました。

●抹茶ババロア（税込\658）
こちらのお店の目玉と言える商品。土台となるババロアに、別の器として生クリームと粒あんが添えられています。
合わせていただくと、ババロアは抹茶をしっかりと効かせていて苦味が感じられます。
そこに合わせてちょうどいいのが生クリームの脂肪分の甘味と粒あんの甘さです。
この三者を口の中でお見合いさせて丁度いい味わい。人気になるのも納得です。


●栗ババロア（税込712）
季節の品らしい栗のババロア。こちらはこし餡のみです。
こし餡のサラサラした舌触りに、栗のホクホク由来のサラサラな舌触り。時折栗の粒が舌の上で感じられます。ただしお互いに同じ食感なので、ちょっと調和しすぎてお互いのいいところが打ち消し合っている気もしました。


一年半ぶりに来店した紀の善。抹茶ババロアは苦味、甘味の両輪がバランスいい和スイーツでした。ごちそうさまでした。

地下鉄の一日乗車券を使って都内めぐり。ある曲の歌詞で
「紀の善であんみつ食べられれば　それ以上の贅沢は望まない」（他の星から）
とあったので、どれだけ贅沢なのかと訪れてみました。そうです私は隠れ乃木オタです。（爆）

場所はJR飯田橋駅西口を出て、神楽坂方面に歩いてすぐの位置にあります。天一やお隣の不二家には来店したことがあったのですが、こちらのお店の存在は全く知りませんでした。

午後11時の開店間際に来店。座席は１階と２階があり、空いていた１階の手前側の席に腰掛けました。
店内は天井、塗り壁、床も白に近いクリーム色、テーブルやイスも木目が明るい素材を使っています。階段下のガラス窓から外光も入り、非常に明るい雰囲気が感じられます。
いい印象を持ったのは階段下にある八重桜の飾り、階段下なのであまり意識はされないかもしれませんが、そのスペースの寂しさを埋めるような心配りは粋を感じました。

店員さんは私が来店した時は皆さん女性。
店員さんが温かい煎茶を持ってくると共に、居酒屋で言う突き出しの要領で竹ざるに乗った一枚のお煎餅を出していただきました。こういう心遣いは嬉しいものですね。
既に注文するメニューは決まっており、クリームあんみつ（税込\874）を注文しました。

待っている間にお煎餅をいただくことに。
こちらのお煎餅はよく言う「サラダ味」。薄いながらも硬い食感が特徴的です。

丁度食べ終えたころに注文した品が運ばれてきました。
あんみつの容れ物に黒蜜のピッチャー。大きい器の中には複数種類のフルーツが載っていました。寒天が見えるスペースが少ないくらいトッピングが盛りだくさんです。

さっそくあんを一口。さらしあんを水で戻したようなさらっとしたこしあん。そのため、ねっとりと舌に絡みつき甘さを与えてくれます。
甘さ自体はしっかりありますが、いいお砂糖を使っているのか上品な甘みがあります。
さらっとした食感のためか、クリームの乳脂肪分との相性が非常に良いです。

それでは黒蜜をかけていただくことにしましょう。香りの強い黒蜜もありますが、こちらのものはパンケーキに付いているシロップのようにクセのないものとなっています。

トッピングのフルーツはチェリー、パイナップル、みかん、洋なし。洋なしがあんみつに載っている姿は初めてお見受けしましたが、案外黒蜜に合うのが印象的でした。
更にトッピングとしては求肥の餅も入っており、モチっとした、ネトっとした食感のアクセントになっています。

あんみつのベースである豆かんは、豆も寒天も少々柔らかめでクセがなく、あんこやクリームの味を邪魔しないようになっています。

曲のPVにあるようなお座敷（おそらく２階？）ではないし、トッピング（できるのかな？）で出ていた白玉はありませんし、食べている人はPVに出てくるような美人とは真逆ではありますが、同じ食べ物を完食しました。

食べ終えた食休み中に路線図を見ながら都内めぐりの計画をねりねり。その間にお茶を注いでいただいたり、お盆を下げて頂いたりと、さりげなくかつ丁寧に接客も印象的でした。

計画もねり終えたところでお会計を済ませてお店を後にしました。
レジ前にはお持ち帰り用の商品も置いてあり、抹茶ババロアの彩りや良さそうなのが印象的でした。


オタの「聖地巡り」的な感覚で訪れたこちらのお店。一人分のスイーツとしては結構な量と値段となりますが、さらっとした餡とクリームとの相性、明るく清潔感のある雰囲気、さらしあんと同様「さらっとした」上品な接客が印象的でした。
少々甘いかもしれませんが、お店の雰囲気や接客も込みで★5.0とさせていただきました。

特にこちらのさらっとしたこしあんは美味しかったので、次回はその餡がより感じられそうな粟ぜんざい、または別系統ですが色合いから気になった抹茶ババロアをいただきたいと思います。
ごちそうさまでした。