パリスと言ったら~♡ : 四谷 パリス

この口コミは、パコ崎ミャ子さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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4.5

¥8,000~¥9,9991人
  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.5
2018/05訪問1回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気4.5
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.5
¥8,000~¥9,9991人

パリスと言ったら~♡

ちょっと休憩して・・・「食べログ」にちょろっと書き出す。はい。ははっ。
もう、すでに・・・何文字しか書いていないのに、「この話は長くなるなぁ~」とか・・・思って書いていたりする。ははっ。

只今、5/6の深夜1:58 何分で書き切るか・・・計ってみよう~♡

・・・最近、・・・私が仕事でその時期に何をやっているか、食べログを読み返すと如実に分る。ははっ。これが忘備録だなぁ~とか思う。
で、ここ最近は「イタリア」が生活の中心に据えられていて、その周りを永遠に減らない椅子取りゲームみたいに一人でスキップして周っている。ははっ。
こちょこちょと、ゴチョゴチョと、・・・。まとまらない頭で、書き出してみる。ははっ~♡

う~ん・・・意外と言うか、世界の偉人と呼ばれる人達は、イロイロと似た行動をしたり、同じようなことを言っていたりする。
そんなことは、「生の資料」とか「原本」とかを調べると多々出てきて、「まとめ」とかみたいな本には出て来なかったりする。
もうすでに、・・・最初に考えていた事と違う話をしたり・・・しているのだけど・・・。ははっ。

例えば、「A」と言うことに対して、何年と調べつくした人が「Aについての本」を書いたとする。
それは、「A」と言う人なのか物なのかは別として、書かれた内容を読んだ人達は、「A」を知らないので、それを「一級品」の「資料本」として以後扱い出す・・・。大抵の「本」の成り立ちは、ほぼ、そんな感じで伝わっていく・・・。

私は、この「一級品」とする「まとめ」「キーポイント」「キーワード」「全て」「真実」・・・的な「教科書ガイド」のような「内容」に常に違和感を・・・実は持っている。
それは、その「内容」を書いた元になった「生の資料」とか「原本」を私が読んでも調べてもそう感じて、そう思うのかと・・・考えてしまうから。・・・まぁ、一種の病気ですね。これは。ははっ。

「味」ですら、味わう「人」によって、全然違う伝わり方をするのに・・・。
「書物」は? 皆の読解力は、同じなの?

歴史は、流れを見ていくと風向きと言うか、風潮と言うか、潮目が変わる瞬間が読み取れる時がある。
その変わり目の原動力をどう読み取るかが、歴史を見る「センス」になると、私は常々思っている。

・・・。

・・・、イタリアを冠する世界的名声や賞賛を受ける「物」は、多々ありますが、その中にオールドイタリアンの「ヴァイオリン」弦楽器があります。「ヴァイオリン」の成立は諸説ありますが、ほぼ400年以上、形態に主要部分に変更の無い完成度は歴史上の奇跡と私も納得します。「ヴァイオリン」の歴史上には、数々の名工が現れていますが、最高に有名で重要な人に「ストラディヴァリ」(Antonio Stradivari 1644 - 1737)がいます。聞いたこともあるとは思いますが、ココ、何十年も全世界で多くの研究者を魅了して、その音色の素晴らしさや、制作の秘密を探ろうと様々な試みがなされています。
研究する意味は、「ストラディヴァリの死後に後継者が存在せず、ストラディヴァリの用いた製法が何故か失われたから」です。
要は、「現代にストラディヴァリのヴァイオリンを再現しよう」と言うことです。
当時の製作は工房製作だったことは解っているのに、何故か当時の図面一枚、落書き一枚残っていない不思議がそこにはあります。
現代には、その後「ストラディヴァリのヴァイオリンの秘密」に対して研究の結果を様々な意見を結末とした「本」が乱雑に沢山出版されています。
板の厚さ、ニスの種類、木の乾燥、製作後のひき込みの時間・・・それこそ、結論は山のように出ているのに・・・何故か、「ストラディヴァリのヴァイオリン」は今も再現されては・・・いません。
それは、単純に研究の結果が間違っているだけと、私は思います。
何にも「秘密に迫っていない」と、私は考えてしまいます。
そうなると、一体、どんな資料とか研究結果から、そんな結論を導き出したのか?本当に気になったりします。

・・・他人の読解力に異は唱えるつもりは全然ないのですが、ちょっとだけ自分なりに「「ストラディヴァリのヴァイオリン」を調べたりします。
・・・違うな・・・、仕事で何となく調べたしたら、どんどん面白くなりだして・・・ははっ。そんな感じで。ははっ。
全部は披露出来ないのがもどかしいのですが・・・ちょっとだけヒントを・・・ははっ。
私は、別に言語学者ではないのですが、当時の資料を調べるには、国であれ地域であれ、当時どんな「言葉、言語」が使われていたのから、先ずは迫ります。
日本の事柄を英語で検索しても、逆にアメリカの事柄を日本語で検索しても、読み取れる資料は少ないです。ましてや400年前のイタリアを日本語で知ろうとしても、知れる内容は僅かしかないと思いませんか? 
・・・世間では、意外と「そんなふうには思わない」「そんなことは感じない」との意見があったりするから、私はとっても不思議なんですが・・・。ははっ。

そんな流れで、専門家の看板を掲げている人すら「当時の資料が無いです」と、恥も何もなくイケシャーシャーと言っているのをよく聞くのですが・・・。
ちょっと目先を変えて、古本や骨董の世界に注目をしてみると、価値ある資料に出会ったりします。簡単にその当時のモノに結び付くモノは、沢山あったりします。
そう、常識と勝手に思っている価値観を取ってしまうと、世界が広がりだし、すると「ストラディヴァリ」の資料はチラホラと出て来たり・・・します♡

「ヴァイオリンの設計図」は見つからなくても、工房の売り買い伝票とか、納税書とか、注文票とか・・・手紙とかイロイロと。ははっ。
実は、「ストラディヴァリ」は北イタリアの何軒かの木材伐採業者には、細かい注文書を、狩りを生業にしている人達には、お願いの手紙を出していたりします。

当時の「ヴァイオリンに使う木材」に対して、誰が言い出したのか伝説の様に「唐檜を乾燥している冬の季節に、月の出ていない時間か新月から三日月までの夜に切り倒した木を使う」と言う、呪縛の様なものがあり、いまだに実行している工房もあるのですが・・・。

「ストラディヴァリ」は、「人が種をまいて、人が苗木にして、人が育てた木はダメです。人が入れない岩場や石を割って生えているような木はありませんか? ありましたら言い値で買います。教えて下さい」とっても丁寧に、山を知り尽くして木材伐採業者や、野生動物を狩りしている人達に手紙を何通も出しています。
日本の歴史的な宮大工が残した資料の中にも、「周りの木々が枯れて、その一本だけが立っている木を常に見つけて置くこと。修理、改築には人の手が入らない、自然に生き残った強さのある木を使うこと」と書いてあったりします。
自然界では当たり前の生存するための生命力の根本的な強さ。その環境に誰よりも適応し、最初は同じ条件でスタートしたであろう仲間や兄弟達を淘汰し、生き残っていく強さ。
木で作りだされた物の「完成度」の高さは、木の持っている「本質的強さ」に真っ直ぐにつながっていると私は感じます。実はそんなただただ本質的な事が実は、・・・「秘密」のように私は考えています。

で・・・、ココまで書いていて、まだ・・・と、言うか、全く本題を書いていないことに・・・気がつく。ははっ~♡


・・・。・・・。・・・。


2010年にアメリカで開かれた「インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール」。
審査員を務めた、21人のプロのヴァイオリニスト、現役バリバリのプロの演奏者の協力を得て、「新旧のヴァイオリンの演奏比較実験」が行われました。
「演奏比較」なので、「プロの演奏者が、目隠しをしてヴァイオリンを弾いてみて、弾き心地や自分が弾いて出す音色、感触、体感でどれが一番良い「楽器、ヴァイオリン」かを決めるという実験です。
当然、名器の誉れ高い「ストラディヴァリ」を始め、古い名器は3挺、現代作で評判の良い物を3挺の合計6挺が集められました。
厳格なルールで、演奏者に目隠しをして弾いてもらい、手探りと音だけで「どのヴァイオリンが一番良い音で、どれが好みか」を弾いた演奏者は、他と相談なくそれぞれに判断してもらいました。
結果は、現代作の3挺がダントツで評価が高い結果が出ました・・・。

「音が素晴らしい」と。

「ストラディヴァリ」を頭に古い名器は・・・軒並み評価がすこぶる低い判断となりました。

実は・・・一時期、コンサートやコンクールの余興で、名器と現代楽器の差を見せつけるために、または、その差を聴かせたいのか、観客を相手に聴かせることがありました。
2つ位の聴き比べなら、「なんとなくそうかな?」とプロがこれ見よがしに「皆さん、全然違う音が分かるでしょ?」と言えば、素人相手には誤魔化せました。
しかしたまに、本気で何挺か集めて、聴き比べを点数化してやってしまう人達が出てきます・・・が、真面目にやればやるほど、洒落にもならないほどの話にならない結果が出てしまい、うやむやになることが・・・ほぼ・・・アレです。はい。

耳は、年齢と共に、衰える器官なのは有名ですね。
モスキート音が聞こえない時点で、既に聞こえている音は十代とは違います。
年齢による身体の変化は証明されています。別に悲しいことではないのですが、そういう感じです。


・・・。・・・。・・・。


ではでは、本題で「神の舌」を持つ方々に、「パリスの審判」の話を御一つどうぞ~♡。

イギリス グレートブリテン島の出身の英国人、スティーヴン・スパリュア(Steven Spurrier)は、29歳(1971年)の時にフランスでワインビジネスをしようとパリへやってきました。スパリュアは、貴族出身のふれ込みで、買い取ったワイン・ショップを高級ワインの品ぞろえに変え、パリで働く外国人、特に店の近くの大使館で働くイギリス人やアメリカ人にターゲットを絞り、なかなかに考えられた経営戦略で業績を上げました。
スパリュアは、アイデアの発想力だけではなく、実行力が並外れていました。飄々とした風貌と物言いで、ワインの世界の中心であるパリで、中々の存在として頭角を現していきました。
そんな中、外国人相手に、とっつき難く解りずらいワインの世界をかみ砕いで教えるワイン・セミナーを店内の一角で開くようになりました。ワインの学校自体が珍しく、本場のフランス人が興味を示し、多くの生徒が集まりました。スパリュアは翌年(1972年)には、ワイン・スクール「アカデミー・デュ・ヴァン」(Academie du Vin)を開校。スクールは大人気となり、相乗効果でワイン・ショップは大繁盛しました。

そんなワイン店とワイン・スクールの運営に、知り合いのパトリシア・ギャラガーというアメリカ人女性が加わり、二人はワインを楽しめるイベントを次々と企画していきました。

その一つの企画として、1976年にむかえる「アメリカ独立200周年」に、当時、販売シェアを広めてきて、安さが魅力、しかし飲んで見ると中々に美味しいと大衆に馴染みだしたアメリカで生産されている「カリフォルニア・ワイン」をポイントにして、何かイベントを開催しようと考えました。

ワインの試飲会としては、「銘柄当て」や「産地当て」、「年代当て」とかイロイロと考えられますが、やばり、「カリフォルニア・ワイン」や「アメリカ」に注目してもらうには、王道の「フランス・ワイン」に胸を借りることにします。

企画としての趣旨は、「カリフォルニア・ワイン」の何本かと「フランス・ワイン」の何本かを銘柄も全て隠したブラインド・テイスティングをして、飲んだワイン中で「どれが一番美味しいか」を投票してもらうとしました。

どこまで新参の「カリフォルニア・ワイン」の味は評価できるのか。
揺るぎない王道の「フランス・ワイン」から見たら、どの辺の位置にいるのか。
また、近づいているとしたら、建設的な意見として、今後「カルフォルニアワイン」は何を修正し、目標にしていくべきかを知りたいと、そんな考えでした。

「アメリカ独立200周年」に対して、「カリフォルニア・ワイン」を通して、フランス王道のワイン界の重鎮方にお言葉を頂き、気持ち的には、「頑張れ! カルフォルニアワイン」を贈る目的での企画でした。

何も、うがった思惑も無く、「フランス・ワイン」が最高に美味しくて、それを必死に追いかける「カルフォルニア・ワイン」・・・ただ、追いつく日が来るとは思えないけど・・・。
まあ、でも、ワインの世界は楽しいものだから・・・。
誰も、審査委員、企画に参加した人達・・・まず、全員が「フランス・ワイン」の圧倒的な優位・・・いや、ストレートに圧勝を予測していて、企画がそれほど盛り上がるとは、誰も思ってはいなかった・・・ようです。・・・主催者のスティーヴン・スパリュアは・・・後に飄々と語っています。

1976年5月24日、パリのインターコンチネンタルホテル。
紆余曲折を経て、何とか「アメリカ独立200周年」にあたる1976年に、新旧ワイン、「カリフォルニア・ワイン」と「フランス・ワイン」の飲み比べイベントを実施することになりました。
「フランス・ワインの世界」で名をはせた超エキスパート、専門家、重鎮達によるブラインド・テイスティング。

「ブラインド・テイスティング」・・・銘柄を隠してワインを飲み、「どれが一番美味しかったか」を投票する。

目で見たラベルの銘柄名や耳で聞いた名声や価値を度外視して、飲んだ「審査員」の「舌」で判断した「味」のみで評価する。飲んだワインの中で、どれが一番「美味しい」かをシンプルに決める。

1.審査は赤ワインと白ワイン各10本を試飲。内訳はカリフォルニア6銘柄、フランス4銘柄ずつ。王道フランスの各4銘柄は、赤がボルドーのメドック地区産、白がブルゴーニュ産の「名門最高級格」のワイン。

2.審査員は9人。内訳はすべて著名フランス人専門家。ブラインドで飲んでもらう。1銘柄につき満点は20点。9人が満点の場合、180点。(当初、予定では審査員は10人。会場にて、レストランの格付けをする雑誌の編集者が開始前になり、点数の採点方法に異議を唱えだし、試飲はするが得点は付けないと主張した。採点には加味しない形で試飲することになった)

3.赤白のブドウの品種をそろえて提供。赤はボルドーの代表種でもあるカベルネ・ソーヴィニヨン、白もブルゴーニュの代表種であるシャルドネ。

その他には、合間の口直しに使う、水やパンなど細かい準備は主催者側が用意したが、あくまでも「味の点数化」に重きを置くため、行動の制限などは特になかった。

ルール上、場所はパリ。審査員も全員フランス人。「カリフォルニア・ワイン」にとって「完全アウェー」状態。「味」以外に加点されるポイントは特に見当たらない状態だと言えました。

・・・。

「審査員」一覧

1.ピエール・ブレジョー (高品質ワインを規制管理する国家AOC委員会(INAO)の主席検査委員長。フランスワインの著書多数。ワイン会であれば名が最初に上がる重鎮)

2.ミシェル・ドヴァス (葡萄栽培学協会の会長で講師として参加しているが、この時はワイン好きのタダの素人で主催者のスパリュアの理解者で友人。この後にワイン本「Hachette Guide des Vins」のシャンパーニュ部門を執筆)

3.クロード・デュボア・ミヨ (グルメ本「ゴー・ミヨ」のディレクター、販売責任者。9人の審査員で唯一これが初めての試飲会。当初は「ゴー・ミヨ」の経営者のクリスチャン・ミヨが参加予定だった。しかし、これまでのワインの試飲会での経験で、思うような結果が出なく記事に出来なかった経験から、実弟のクロード・デュボア・ミヨが参加した。これは、当初は参加を了承していたことに対して、礼を尽くしていることで、特別非礼とは取られてはいない)

4.オデット・カーン (1927年にレイモンド・ボードワインが創刊した老舗のワイン雑誌「ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」の名物編集者。「消費者に正しいワインの価値を届ける」ことをモットーにしていて、真実を書く正義の味方的な雑誌と評価され、人気も高く、ワインスキャンダルや、非良心的なワインディーラーのことも躊躇なく記事にする。カーンも自身の代表者名義で数冊のワイン本を刊行している)

5.レイモンド・オリヴィエ (当時、ミシュラン3つ星。ル・グラン・ヴェウールのオーナーシェフ。ボルドーの有名なレストランで生まれ育ち、自身もボルドー出身を誇りにしていた。ル・グラン・ヴェウールは、18世紀末の創立で、パリ、ロワイヤルのアーケードにあり、知らぬものが居ないほどの歴史的な名店。ナポレオン、コレット、サルトル、ヴィクトル・ユーゴ―も常連であった。ル・グラン・ヴェウールには、有名なワインセラーもありワインにはひとかたならぬ意見を持っていた。また、テレビの人気料理番組にも出演し、ワインに合わせた料理の数々を紹介し、人気があった)

6.ピエール・タリ (人気ワインの生産者。メドックの中でも美しいしシャトー(城)を持つことで有名なシャトー・ジスクールのオーナー。マルゴー村の3級格付け。1855年格付け委員会「Association des Grand crus Classes」の会長)

7.クリスチャン・ヴァネケ (言わずと知れた、当時のミシュラン3ツ星レストラン「トゥール・ダルジャン」のシェフ・ソムリエ。パリで最も有名なレストランの一つ。フランスの王族、政治家は全てここからの食事により、その職務が始まる特別な店。お店の入る13世紀の建物に雲母で縁取った石の塔があり、日の光を浴びて輝くことが店名の由来となっている。フランスの政治を志す者は、その一歩を人を導く心をこちらのお店で先輩達より学び取る。ヴァネケが初めてカリフォルニア・ワインを飲んだのは1971年。当時「フレンチ・コネクション2」の撮影で来仏していたジョン・フランケンハイマ―監督が、「自分が勧めた」と雑誌で語っている。その後、気の合った二人はワインの話で盛り上がり、後日1973年頃に、フランケンハイマ―が選び抜いたカルフォルニア・ワイン 150本をヴァネケに贈っている。中には、クロ・デュ・ヴァル、フリーマーク・アベイ、シャローンが含まれていた。それらのワインを飲んだ感想をヴァネケは、書き記しフランケンハイマ―と会話している。カリフォルニア・ワインを飲んだ事がないとは言えない状態だった)

8.ジャン・クロード・ヴリナ (さらに言わずと知れた美食の殿堂。当時のミシュラン3ツ星レストラン「タイユヴァン」のオーナー。1946年に父のアンドレ・ヴリナが創立した後、ジャン・クロード・ヴリナ自身は、父をサポートしソムリエとしてホールに立ち、1973年に経営者となるまで、日常的にワイン界を主戦場としていた)

9.オーベール・ド・ヴィレーヌ (ほぼ・・・このメンバーではボス的な立ち位置。ロマネ・コンティ社の共同所有者で共同経営者。DRCの1.8ヘクタールの石混じりの赤土から、熱狂的な信者が追い求める世界最高峰で最高価格の赤ワインが生まれる。この畑は、「神の土地」として何世紀にも渡り畏敬の念と羨望の眼差しで見られていた。フランス革命時に没収されたが、後に競売に出され「コート・ドール最高の畑。フランス最高の畑」と呼ばれた。また、オーベール・ド・ヴィレーヌ自身は、アメリカ人女性と結婚していて、カリフォルニア・ワインを飲み、雑誌やその他書物に感想をすでに述べていた。カリフォルニア・ワインは飲んだ事は無いとは言えない状態だった)


・・・。


飲んだワインの種類も当然・・・大事ですが、ワインよりもこの「パリスの審判」は、「審査員」の顔ぶれがとっても注目に値します。「パリスの審判」は、結果後に「あくまでもワインの味」に話題を留めますが、それを判断したのはあくまでも「人」であり、「舌」で・・・す。


・・・。


「結果」

「白ワイン」
1位 シェトー・モンテレーナ 1973年(米) 132.0点
2位 ムルソー・シャルム・ルロー 1973年(仏) 126.5点
3位 シャローン・ヴィンヤード 1974年(米) 121.0点
4位 スプリング・マウンテン 1973年(米) 104.0点
5位 ボーヌ・クロデムシュ、ジョセフ・ドルーアン 1973年(仏) 101.0点
6位 フリーマーク・アベイ 1972年(米) 100.0点
7位 バタール・モンラッシェ、ラモネ・プルードン 1973年(仏) 94.0点
8位 ピュリニィモンラッシェ・レ・ピュセル、ルフレーヴ 1972年(仏) 89.0点
9位 ヴィーダー・クレスト 1972年(米) 88.0点
10位デイヴィッド・ブルース 1973年(米) 42.0点

「赤ワイン」
1位 スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ 1973年(米) 127.5点
2位 シャトー・ムートン・ロートシルト 1970年(仏) 126.0点
3位 シャトー・オー・ブリオン 1970年(仏) 125.5点
4位 シャトー・モンローズ 1970年(仏) 122.0点
5位 リッジ・モンテ・ベロ 1971年(米) 103.5点
6位 シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 1971年(仏) 97.0点
7位 マヤカマス 1971年(米) 89.5点
8位 クロ・デュ・ヴァル 1972年(米) 87.5点
9位 ハイツ・マーサズ・ヴィンヤード 1970年(米) 84.5点
10位フリーマーク・アベイ 1969年(米) 78.0点


結果を踏まえて見ても、試飲会の会場はパリ。審査員は全員フランス人。
そして、自他ともに認めるワイン界でのプロ中のプロ。業績、これまでの実績、自称プロとか自称「神の舌」とかの冗談で済ますことの出来ない・・・それこそ、明日からオマンマ食い上げと・・・思われる人達。

結果は、白ワインでは「シェトー・モンテレーナ」、赤ワインでは「スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ」という、どちらもカリフォルニア・ワインでアメリカ産。その当時は、ほぼ一般的には全く無名のものが、歴然とトップになりました。

会場では、テイスティングの途中で予定外のこともあり、雰囲気に変化があったことも事実です。
それは、赤ワインのテイスティングの前に、突如、集計者が興奮のまま白ワインの結果を発表してしまったことです。
その予定外の結果発表により、審査員達に何らかの動揺が見られたようです。
公然と壇上で何度も発言される

「皆さん。いつも飲んでいるボルドーワインに、ただ得票するだけでいいのですよ」

に表れています。
赤ワインでは、なんとしてもフランス・ワインに勝たせようと躍起になり出た発言ですが、ただ、観ていた観客は、審査員を応援するよりも嘲笑気味な態度に段々と・・・変わっていったようです。

審査員達は、各々、口々に、単純に、飲みなれた「ボルドーワイン」飲み、探し、記憶を手繰ることなく生活の一部と豪語する味わいを持つワインに高得点をつけて、飲みつけていないカリフォルニアワインの味に低評価を付けて負かそうと目論みました。

それでも結果は以上の通りでした。
白ワインでは「シェトー・モンテレーナ」、赤ワインでは「スタッグス・リープ・ワインセラーズ」という、どちらもカリフォルニア・ワインでアメリカ産のワインでした。

逸話によると、逆上した審査員の何人かが、主催者から投票用紙を取り返そうとし、トラブルとなっています。

この試飲会は、ワイン界において、ある指標となりました。
この事実を「事件」と取るか、「そもそも、ただのイベントで公式のモノではない」と「無視」するか。

「ワイン」商売とするプロであっても、「ワイン通」を自称する素人としても、自分がワインに対して、どのような立ち位置と考え方をしていか、知る指標となる・・・出来事でした。

「パリスの審判」と呼ばれ、このワイン界で知られるようになることで、
「もしかすると・・・優れたワインは、ヨーロッパ以外でも作れるかも?」
という「新たな希望」の足場となりました。

「若い世代の挑戦」「酵母学」「感覚に頼らない生産」「ぶどうの品種」・・・沢山あるワインの世界の迷信の様な常識に疑問を持ち、丁寧に一つ一つ解決する世代がドンドン成長するキッカケとなりました。

スティーヴン・スパリュア自身は、飄々と後日に、
「アメリカ産のカリフォルニア・ワインが健闘するとは思っていた。でも、まさか勝つとは想像していませんでした」
と、ウインクしながら取材に答えています。

「飲みもしないで、また、飲んでも、ラベルの表示だけで無個性な安ワインとする評価は好きじゃない。ワインは味で判断して欲しいから・・・ネ♡」

「ワインの歴史の転換期と、ちゃんと記載されることを望みますか?」の質問に対してのスティーヴン・スパリュアの最高にイカシタ答えは、どこまでも飄々としている。


・・・。・・・。・・・。


「四谷パリス」様を訪れたら、それはやっぱり、
「カリフォルニア・ワイン」・・・飲むでしょう? 絶対に~♡ ははっ~♡


・・・。・・・。・・・。


ここまでで、5/6 2:33・・・どうなんだろ? ははっ。


・・・。・・・。・・・。

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店舗情報(詳細)

店舗基本情報

店名
掲載保留 四谷 パリス(PARIS)

このお店は休業期間が未確定、移転・閉店の事実確認が出来ないなど、店舗の運営状況の確認が出来ておらず、掲載保留しております。店舗の掲載情報に関して

ジャンル ワインバー、イタリアン、バル
住所

東京都新宿区四谷2-9-15 サンサーラ四谷 B1F

交通手段

JR中央・総武線『四ツ谷駅』四ツ谷口 徒歩5分
丸ノ内線『四ツ谷駅』四ツ谷口 徒歩5分
南北線『四ツ谷駅』四ツ谷口 徒歩5分
丸ノ内線『四谷三丁目駅』4番出口 徒歩7分

四ツ谷駅から459m

営業時間
  • ■営業時間
    コロナウィルス感染拡大防止対策により休業中


    ■定休日
    日,祝日
予算

¥4,000~¥4,999

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

サービス料・
チャージ

Dinnerのみ300円(チャージとして)

席・設備

席数

15席

(カウンター5席、テーブル10席)

個室

貸切

(20人以下可)

禁煙・喫煙

全席禁煙

入口すぐに喫煙所のご用意ございます。

駐車場

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり

メニュー

ドリンク

焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と

こんな時によく使われます。

ロケーション

隠れ家レストラン

サービス

2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可、ソムリエがいる

お子様連れ

子供可

ホームページ

http://www.428paris.jp/

公式アカウント
オープン日

2017年6月1日

備考

貸切のご相談などは直接店舗までお問い合わせ下さい。

土曜日開催のイベント情報はfacebook又は公式LINE@にて発信しております。
参加希望の方は、facebook又は公式LINE@にてご連絡下さい。

お店のPR

【四ッ谷駅5分】裏路地の隠れ家で厳選カリフォルニアワインと相性の良い絶品イタリアンを楽しむ

店名の『四谷パリス』は、1976年にパリで開催されたカリフォルニアワインとフランスワインのテイスティング対決で、当時全くの無名だったカリフォルニアワインが勝利した歴史的事件、通称『パリスの審判』に由来します。様々な産地のワインを気軽に楽しんでもらうため、当店ではグラスで常時10種類以上、ボトルで約50種類を用意。店内はお一人様でも、ご友人や会社の仲間とも気軽にワインをお楽しみいただけます。

初投稿者

パコ崎ミャ子パコ崎ミャ子(3398)

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