実力派小笠原シェフの料理を楽しむ : オガサワラ レストラン

以前、二子玉川にあった「エクイリブリオ」という名イタリアンに行こう行こうと思っているうちに、閉店という

知らせが。　

その後、どうしたのかと思っていたら、なんと、今度は荒木町で開業とのこと。

あまり情報がありませんでしたが、まずは伺ってみることに。

路地の中のビルの地下にあり、入口はちょっとわかりにくいです。　

店内は、マックスで８名。

この日は、２名で伺いましたが、貸切でした。

奥様と、ひっそり、ゆっくりと営業していらっしゃるようです。

シンプルで、とても品のある内装。　ご夫婦で買い集められたマイセンや、骨董の食器が食器棚に並べられていています。

客席に面して、キッチンがあり、シェフが一人で調理。

とても隠れ家風で、気に入りました。

小笠原シェフは、「アロマフレスカ」などのイタリアンだけでなく、「カンテサンス」にもいらしたことがあり、評判はかねてより聞いていました。

メニューは、コースもありますが、基本的には、アラカルトから選ぶようになっています。

各１品を二人でシェアできるようになっています。

メニューのラインアップは、全部いただきたくなるような魅力的なもの。

さて、この日は、以下のお料理を。

アミューズ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パルミジャーノとイタリアの生ハムをクリスピーにしたもの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　深めの容器にたっぷり入ってきました。

１、真鱈（根室）の白子のポワレ　　　　　　　　　　　キャベツ包みで、アンチョビとヘーゼルナッツのクリスプを添えて。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　トロトロの真鱈に、アンチョビの塩加減と、ナッツの食感が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よくあいます。

２、からすみのスパゲティ　　　　　　　　　　　　　　サルディーニャのからすみを細切りにして、たっぷり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　粉状ではないところが、好みです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フレッシュトマトソースを使用していますが、透明のソースで、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほのかなトマトの酸味を感じます。

３、乳のみ仔牛のローストカツレツ　　　　　　　　　　ブルターニュ産の仔牛のカツレツですが、ミラノ風のようなものとは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まったく違い、極力薄付きにした衣がカリカリで、仔牛はとてもいい火入れ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白トリュフと花柚子のソースで。

４、栗のデザート　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビスケットのジェラート
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その上に、削ったふわふわの栗がたっぷり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生クリーム添え
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栗がふわふわで、香りがたちます。

コーヒー

　パンは、スタイルブレッド。

　バターには、塩＆胡麻、クミン、ナッツと胡麻などのシーズニングスパイスの３種類がかけてあります。

お供は、「パッション」。オーガニック、微発泡、乳酸発酵のエミリアロマーニャの赤ワインです。

　料理は、さすがに、上質感と繊細さがあいまった造り。

　どの料理も、マイセンを中心とした、とてもセンスのあるお皿で供され、見とれます。

　シェフは、お話しは苦手とのことで、調理中はまったく寡黙でしたが、

　食後、シェフと奥様といろいろ話が弾みました。　

　話のテンポがご夫婦とも似ていて、仲の良さを感じさせます。

　荒木町に越してきてもう１年ですが、あまり積極的にＰＲすることもなく、

　ゆっくりやっている、そうです。　まだ、商店会にも入らず、挨拶に行くべきかどうしたものか、

　なんていう内輪話にも及んで、なごやかで、いい時間でした。

　料理の価格帯ですが、

　前菜　　　　　１０８０円～１０５００円
　パスタ　　　　２４８０円～７０２０円
　肉　　　　　　７０２０円～１４０４０円
　魚　　　　　　８６４０円～１０８００円

　一皿の料金ですが、これを２皿に分けてくれますので、実質二人分の料金ということです。

　ランチタイムも予約があれば営業とのこと。

　まさに、オトナの隠れ家。　　また、他の料理を味わいに伺いたいです。

　（写真はＮＧです）