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昭和、あるいは量と喫煙を求めるならば
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老博堂
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店舗基本情報
| 店名 |
四谷大木戸 藪蕎麦
|
|---|---|
| ジャンル | そば、うどん |
|
予約・ お問い合わせ |
03-3351-2514 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
四谷三丁目駅から407m |
| 営業時間 | |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
32席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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2017年4月21日（金）11:50来店、ガラガラ、しかし12:30にはほぼ満席に。
ランチメニュー「笹御膳」1440円を注文。この店には長短あり、後述します。
結論のように述べれば、
「昭和を懐かしむ中高年」か、あるいは「ボリュームと喫煙を満喫したい人」向け。
昭和54年（1979年）に初めて訪れた時、「あ、古い」と思った藪蕎麦の老舗、
それがほとんど変わらずに今に至っている。
まず靴を脱ぐ。全員。
小上りが磨き抜かれた板敷になっており、低い卓に座布団。
テーブルもなければ、畳もない。
なお、いわゆる巨体の人はこの店は避けた方が良いかもしれない、
座席間はせまくないが、卓の下に足を入れるのは容易ではない。
昭和４年に創業したと聞き、驚いた。古いはずだ。
明かりはすべて白熱電球タイプ（さすがに新しいデザイン）で、蛍光灯はない。
床も壁にも木材がふんだんに使われており、柔らかな空気に包まれる。
笹御膳1440円は少なくとも40年は続いている定番メニューであり、
少し内容を変えながらも今も続いている。
茶そば、天ぷら（海老２本、卵焼き！、獅子唐）、かわいく盛られた白飯、
生野菜、なめこ、漬物、和菓子、一口汁粉のセットだ。
昔はまな板に載せられた握り飯だったが、今は松花堂弁当のように箱入りで、
扇型に盛られたごはんに黒ゴマが乗る。
味は良い。
量もある。
変わらないこの店は、変わっていく国道２０号線ぞいにあり、
やはり苦戦しているのだろう。
８００円を切る「小天丼セット」「小カレー丼セット」で集客を図る。
常連の中高年はそれでも天ざるや鴨南蛮を注文している。
座席と座席の間にはわりと余裕があり、
全部の卓に灰皿が置いてあるが、喫煙者はさほど多くなく、また、煙は近くない。
しかし今時、喫煙が前提のようなたたずまいは珍しく、
周辺に勤務する男女の喫煙者はよく知ったうえでこの店にランチに来る。
おかみさんは７０歳は行っているはずだ。
会計の時に昔話をした。
「昭和５０年代にはよく来た」と言ったら、
「そのころから私はいるわよ」
「そのころは娘だったんだね」と言ったら微笑んだ。
しかしこのおばさんの大きな声が、特に厨房に向かっての大声（たぶん地声）が、
店内に響く。
みなさんにおすすめするには、と考え、採点は辛くつけたが、
私の中では3.5である。
昭和を懐かしむ中高年なので。