1937年アメリカ創業、マイタイ（タヒチ語でこの世のものとは思えない）の発明、フュージョン料理という分野のさきがけ。1974年の日本上陸からでもながーい歴史。 : トレーダーヴィックス東京

ホテルニューオータニ直営レストランの１つ。1937年アメリカ創業のこの店、1974年に日本上陸してこちらのホテル内にオープン。それからでも50年近く続いているってすごい！

ホームページなどに掲載されているところを要約すると。

オークランド創業のこのお店、創業者はヴィクター・バージェロン（ヴィック）。彼が商人（トレーダー）だった頃から世界の美食を探求し続け、1937年にトレーダー・ヴィクスをオープン。当時アメリカで口にされることの少なかった中国料理をコンチネンタル（欧風）料理とともに提供し「フュージョン料理」と今呼ばれるスタイルを先駆けて確立。前身は1934年オープンの「ヒンキー・ディンクス」という小さな酒場。バーデンダーとして技術を磨くため南米キューバをはじめ世界各国を旅したのち、ハワイに辿り着き、島の暮らしや文化に夢中になった彼が「毎日の生き方に、島での生き方を取り入れたい」と思ったそうで、それがこのアイランドリゾートの雰囲気の起源。

もう１つ特筆すべきは、マイタイというカクテルの生みの親という点。

1944年のある日、バージェロンはバーにあった17年物のジャマイカ産ラムを何気なく手に取り、ライム果汁をひと絞り、ロックキャンディーシロップ、オレンジキュラソー、フランス産のアーモンドシロップを加え、砕いた氷が入ったグラスに注ぎ、タヒチ人の友人に手渡すと、一口飲んだその友人は叫びました。「これはMai Tai Roa Aeだ！」と。タヒチ語で「この世のものとは思えない！」を意味する言葉がそのままカクテルの名前になり、「一杯の楽園」とも称される伝説のカクテル「オリジナルマイタイ」が誕生した、そうです。

さらに特徴的なのは魔法の薪窯。

ルーツはおよそ2,000年もの昔の漢王朝まで遡る“魔法の薪窯”（英名：Chinese Wood-fired Oven）を使った料理が、東洋と西洋の融合の象徴でもあります。間接的に燻し焼き上げられたお肉や魚はジューシーで芳醇な香りに仕上がり、食材から滴る脂がすぐに燃えることもなく、料理の表面が煤まみれにならないので焦げ臭さもなく、この“魔法の薪窯”でしか実現できない技術。現在世界に約20か所のお店がありますが、高さ2メートルの“魔法の薪窯”を2つ構えるのは東京店のみだそうです。

以上、歴史など整理しようと思ったら、結構感動して長くなってしまいました。飲み食いの感想は以下です。

本当は、コスパのよさそうなランチのブッフェで一度伺おうと思っていたのですが、なりゆきで夜訪問。急な予約だったので、個室はとれませんでした。コースには魅力を感じなかったので、アラカルトで。酔っぱらった勢いでカクテルまであれこれ追加したら、なんだか最初イメージしていたカジュアルディナーとは全然違うお会計になってしまいましたが。ま、楽しかったからいっか。それに私の誕生日第2弾（第1弾を娘がドタキャン）で、ごちだし。

テーブルでフランベするファイアーの演出のカクテルやデザート楽しかった。

ホテルニューオータニの名物滝の見えるロケーションに、エキゾティックなインテリアも素敵。

サービスプレートやナプキンにも、ロゴマークがはいっていて、かわいい。

＜お料理＞
名物の「特製ポークスペアリブ」◎。

「ビーフチョーチョー」△は、テーブル上の火で自分で炙る演出は楽しいけど、味としてはなくてもいいチョイスでした。

こわごわ頼んだ「ハラペーニョ　チーズボール」〇は、刻んだハラペーニョ入り。それほどはたくさん入っていなかったので、良いアクセント程度で美味しかった。でも、アメリカのメニューにある「 Cheese Bings」 のほうがおいしそうだなあ。

「トレーダーヴィクスサラダ」◎。ジャバニーズドレッシング、アメリカテイストで味濃いかな、と思ったけどそれほででもなく、想像よりずっとおいしかった。

スターターがなんか足らない。生春巻きみたいのなかった？と娘と探すとコース料理にしかありません。お願いすると、単品提供してくださいました。「オリエンタル生春巻き」◎。

パンとクラッカーのようなものがサーブされました。アメリカの店のYelpの写真見ると、このクラッカーにアーティチョークと蟹のディップなるものが掲載されていますが、そんなのがほしいなあ。でも、クラッカーおいしかった。バターたっぷり塗布済みのパン、娘が気に入っていました。

「ボンゴボンゴ」牡蠣とほうれん草のクリームスープ◎◎。これは絶対にオーダーしようと思っていたけど、すっごくよかった。ほうれそうクリームスープだけでもまあまあだと思うけど、これに牡蠣の風味。絶品！

「ファイヤーローステッド　ハーフチキン」◎。思ったとおり、薪窯のよさが存分に活かされた仕上がり。皮パリパリといっても普通のオーブンでの仕上がりとは違う。身はもちろんふわふわ。

サイドに「シンガポールヌードル」◎と「彩り野菜の炒め」〇。

メインも追加しちゃう。「子羊のインドネシア風」◎。焼き上がりに50分かかります、と言われましたが、サイドも残っているからだらだら飲んで待ってます。50分はかかりませんでした。とーてもよい火の入り具合。スターター向けとは違うマスタードとソースも美味しかった。

デザートにアイスクリームにフランベのダークチェリー添え。ファイヤーの演出が見たかった。

＜別途　事前注文＞
SATSUKIのスーパーあまおうのホールケーキ（参考価格外）。
NOCのバースデー特典のケーキはチョコレート系とのことで、娘が気を効かせて別途注文してくれていました。でも3人では大きすぎ。お父さんの支払いだと思って。。。
手を付けなければ、持ち帰りOKとのことなので、ろうそくフーだけして持ち帰りました。

＜飲み物＞
スパークリングワイン
ホワイトワイン２本
ラムケッグ（4名用の小樽入り、このビジュアルがほしかった）
エスプレッソマティーニ（夫）
コーヒーディアブロ（娘）ファイヤーの演出あり
ゾンビー（娘）

お会計はカジュアルディナーじゃなかったけど、ゆっくりくつろげて、酔っぱらっていろいろなオブジェと写真撮ったりして、楽しかったです。