神奈川・大和発祥のベーカリーが霞ヶ関ビルで大人気 : パン工房 ベルベ 霞が関ビル店

この日は、虎ノ門界隈での食べログ活動でした。
平成元年～3年の霞ヶ関勤務時代はよく食べ歩いた虎ノ門ですが、最近はとんとご無沙汰。
記憶している限りでは、平成30年12月に霞ヶ関勤務の知り合いと「ハングリータイガー」に行ったのが最後ではないかと思われます。

この日の主目的は名古屋時代によく訪れたかき揚げ丼の名店「光村」の親戚筋のお店があるということで、そちら（光村）に伺うのが主目的だったのですが、せっかく虎ノ門に来たということもあり、光村でランチをとった後は、コーヒータイムもその近くで楽しむことにし、こちらもかねてBMしていた「草枕」を訪れました。

光村は食べログベスト1000、草枕もベスト5000にランクインしているお店ですが、ともに評判通りの良店で、とても満足のいくひと時を過ごせました。
そして、休日の食べログ活動の〆となる翌日の朝食用パンの調達先に選んだのが霞ヶ関ビル1階レストラン街で営業している当店です。
霞ヶ関ビルと言えば私が小学生の時に竣工した日本の高層ビルの最古参といってもいいビル。
最近はとんとご無沙汰でしたが、平成29年6月に「ミスターハングリー」に行って以来の訪問となりました。

ベルベは、神奈川県大和市に本拠を置くローカルベーカリーチェーンで、神奈川中心（16店舗）に東京（8店舗）、静岡（１店舗）にも進出し、全25店舗を展開しています。
ベルベ洋菓子店として大和で創業したのが昭和48年とのことですので、なかなかの老舗だったんですね。

これまでHINODE SAQUAS店、中野セントラルパーク店、そして大和本店を利用、レビューしてきましたが、総じて低めの食べログ評価にも関わらずかなり高めの評価をさせていただいています。
カジュアルなハイコスパベーカリー嗜好の私にとってはとても親近感を感じるベーカリーで、それに応じた評価をしたわけですが、一方では、ベーカリーの食べログ評価が高い店は高級店に傾斜しているという事実があるので、私の評価の個性が発揮されたチェーンということも言えると思います。
それだけに思い入れも強いです。

こちらのチェーンの最大の特徴は、各店がオールスクラッチ方式（お店で生地作りから焼成までを一気通貫で行うタイプ）になっている点。
従って基本的にお店には工房を併設しているのですが、売場からも様子が眺められるなどオープンなお店の造りになっているケースが多いです。

この日当店に着いたのは12時半を少し回った時間帯でした。
ランチタイムも後半戦と言っていい時間帯でしたが、店頭にはズラッとレジ待ちの列が出来ています。
ひと目で繁盛店なんだなということが分かりました。

かなり広い売り場を有しており（イートインはパブリックスペースに設置）、パンの種類も多彩です。
前述の通り、そもそもの発祥が洋菓子店ということもあってか、洋菓子類も置いてあります。
目立ったのは、ランチ用と思われるサンド類がとても豊富なこと。
選ぶのには苦労しそうです。

私の目当ての惣菜系パン、菓子パン系パンは、主にレジ待ちの列に囲まれた台の上に並んでいますので、列に並びながら商品を選ぶことにします。
なかなかそそられるパンが比較的リーズナブルな価格で並んでいるのは、これまでのベルベの他店で感じた感想と同じです。
結局2点に絞り込めずに以下3点を購入しました。
・美味しいチョリソー＠232円
・ゴルゴンゾーラフランス＠121円
・ミルキーフランス＠149円
小計502円
消費税40円
合計542円

＠180円ですので、なかなかリーズナブルだと思います。

持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

美味しいチョリソーはレンジで20秒チンした後、600Ｗのオーブンで4分間加熱していただきました。
食べやすいハイブレット（当店の人気商品である希少な北海道産バターを１００％使った風味豊かな角形食パン）生地でチョリソーを包んで焼き上げたパンです。
食べて見ると確かに食パンの味わいがあります。
チョリソーとの相性もバゲットやデニッシュとはまた違った味わいで、これが意外に合うんですよね。
なかなか美味しいパンでした。

ゴルゴンゾーラフランスは、フランスパンの上にゴルゴンゾーラを乗せて焼き上げたパンですが、惣菜系なのか菓子パン系なのか判別が難しいです。
上にハチミツがかかっていれば菓子パン系、そうでないと惣菜系なのですが、見た目では分からなかったので、リベイクせずにそのままいただいてみました。
結論は、これは惣菜系パンです。
甘味は全く無く、ゴルゴンゾーラの塩味、風味が印象的なパンで、結果論ですが、リベイクした方が美味しくいただけたと思います。
そのままでも悪くはなかったですが。

ミルクフランスは、自家製ミルククリームをたっぷり包んだソフトフランスパンです。
ゴルゴンゾーラフランスの生地とは全く違って引きは弱いです。
ラム酒がアクセントになっており、心地よい味わいでした。

全体にしっかりしたパンがリーズナブルな価格で楽しめるので、霞ヶ関ビルで人気があるのも頷けます。
こちらへの出店は平成28年3月とのことで、まだ3年少々を経過したところですが、今のところ、ベルベのチャレンジはうまく当たっていると見ることができるのではないでしょうか。