“料亭” の雰囲気が楽しめる数寄屋造りの料理店（その2）：昼の「週替わり御膳」 : 赤坂 金龍

赤坂のみすじ通りにある和食＆イベントスペースです。
黒壁に赤い虫籠窓の数寄屋造りの建物はもと料亭。
高級感を出しながら、料理は比較的手頃な価格設定。
料亭の雰囲気を感じつつ、料理や店頭芸能などを気軽に楽しめます。

もとは1928年に田村通りに創業した「料亭金龍」。
その後空襲を受け、1953年にみすじ通りに再建。
2005年まで料亭として営業。
2009年に料亭から業態変更、「赤坂金龍」として開店。
そして・・・。
残念ながら2019年3月31日で閉店なのだそうです。

前回訪問は2013年5月の昼。
カウンター席で週替わり膳をいただきました。

昼再訪。
暖簾をくぐり、玄関で靴を脱ぎます。
内部は広く、品の良い雰囲気。
1階は庭に面した長いカウンター席と和室に設えたテーブル席。
結構混んでいて、客層は年配の方が多め。
2階は団体が入ってる様子でした。

カウンター席に着席。
テーブルは広く、椅子の座り心地もよいです。
足下にスリッパが用意されていました。
接客は丁寧で感じが良いです。

メニューは以下の通り（価格は税抜き）。
・週替わり膳（1,500円）10食限定
・金龍御膳（1,800円）
・すき焼膳（アイスクリーム付）（3,000円）
・和牛照焼ステーキ膳（アイスクリーム付）（3,800円）
・二段重箱弁当（3,500円）
・お昼の会席（4,800円）2日前迄に要予約
・特選お昼の会席（6,800円）2日前迄に要予約
コーヒー+300円など。

注文したのは以下の通り。
「週替わり膳」は一番安く数量限定なのだけれど、12時半でも在庫がありました。
主菜は「まぐろのやまかけ」の出現率が高く、今週は「銀鱈煮おろし」。
偶然ですが、前回も同じ料理でした。
お茶は焙じ茶。

注文してから約15分でサービスされました。
●週替わり膳：銀鱈煮おろし御膳（1,500円）
構成は銀鱈煮おろし、卵焼き、小鉢、香の物、ご飯、味噌汁。
・銀鱈煮おろし
大根おろしの下に、片栗粉を付けて揚げた銀鱈と揚げ餅。
温かい出汁が張ってあり、生麩・しし唐・茄子が彩りよく添えられていました。
銀鱈はふっくら、上品な味付けの出汁とよく合います。
おいしかったけれど、高価な魚なので量は少なめ。
お餅はその量を補い、食感に変化を付ける役目。
これを抜いたら物足りないかもしれません。

・卵焼き
大根おろし添え。
ふんわりした焼き上がり。
出汁がきいていました。

・小鉢
大根・じゃこ・鰹節の煮付。
拍子木に切った大根に細やかさを感じます。
味は濃いめで、ご飯が進みました。

・香の物
牛蒡・白菜・べったら漬け

・ご飯
米がおいしい。

・味噌汁
赤だし。

私は「金龍御膳（刺身と天ぷら）」には魅力を感じないので、「日替わり膳」で十分満足。
ゆっくり食事を楽しみました。

料亭の雰囲気が楽しめる貴重な店です。
あと2ヶ月弱で閉店とは・・・。
貴重な建物は再開発されてしまうのでしょうか？
勿体ないですね。

玄関担当の方はとても感じが良いです。
『3月末で閉店してしまうので、また来てくださいね。』
その言葉をいただき、再訪したい気分になりました。

赤坂みすじ通りにある和食店です。
黒壁の建物はもと料亭だった数寄屋造り。
以前の雰囲気を残したまま、和食店に改装しています。
かつて赤坂には料亭が何軒もありましたが、今は数軒残っているのみ。
ここは、もと料亭の雰囲気を一般にも開放している所としてTV番組でも紹介されています。

昼訪問。
一見入りにくいですが、ランチメニューが入口に出ています。
事前に見ておきましょう。
日替わり（1,500円）、金龍膳（1,800円）、すき焼き膳（2,500円）など。

靴は玄関で脱ぎます。
外から見るより内部は広く、お客さんも多いです。
宴会も入っているようでした。
大広間は、畳の部屋にテーブル席。
庭が見える窓に向かって、長いバーカウンターを配置。

バーカウンターに案内されました。
カウンターは広々として、椅子の座り心地がよいです。
接客は良く、お茶はこまめに入れにきてくれました。

注文したのは以下の通り。
日替わりの主菜は「まぐろのやまかけ」が多いですが、この日は「魚のみぞれ煮」。
●日替わり定食：魚のみぞれ煮
構成は魚のみぞれ煮、小鉢、ごはん、味噌汁、漬物。
料理は温かく味付けも上品、小鉢も手間をかけてありました。
米もおいしい。
定食は満足できる内容でした。
居心地よく、落ち着いて食事が出来るのはいいですね。

追加料金となりますが、コーヒーもあり。
ゆっくりできるので、昼の接待等にも使えます。
料亭の雰囲気が残る部屋もあるとのこと。
機会があれば見学させていただきたいものです。