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コーヒーの味と香りの表現が変わってしまう
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
ミカフェート（Mi Cafeto）
|
|---|---|
| ジャンル | カフェ |
| 住所 | |
| 交通手段 |
東京メトロ日比谷線 六本木駅1a出口より徒歩約8分 六本木駅から618m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （JCB、AMEX、Diners） |
席・設備
| 空間・設備 | ソファー席あり |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 隠れ家レストラン |
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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川島良彰氏プロデュースのミカフェート（Mi Cafeto）はコーヒーセラーまであるカフェと言うよりサロンの趣。しかも場所は六本木。
氏は大手コーヒーサプライヤーでキャリアを積んだ後、コーヒー生産地の農園と提携するばかりか、生産方法にまで関与し、日本に上質なコーヒーを供給している。そのこだわりは輸送方法にまで及び、匂いが移らない様な配慮まで行っていると聞く。
ソファーで頂く1,200〜1,800円のコーヒーはポットで3杯分弱。40年以上前の学生時代に身につけた銘柄コーヒーと「コーヒーの味と香り」の概念が吹き飛ばされて行く余韻を楽しむと同時に、ガラス越しに見える摂氏8度で管理されたコーヒーセラーに年間30万円強の費用を出して好みのコーヒーを預け、依頼に基づき焙煎の後ワインボトルに窒素封入して送り届けられると言う恵まれた人たちを嫉妬することになる。
ワインのテイスティングは味、香り、色に関する「標準語」で表現すると聞いたことがある。日本の文化成熟度を云々するつもりは無いが、この国は世界の嗜好品を比較して楽しむことを好む傾向がある。ワイン、日本酒、紅茶、煎茶、そしてコーヒー。世界中を回ったわけではないが、日本のコーヒー文化レベルはそこそこ高かったと思う。コーヒー専門店が普通にあり、煎れ方もサイフォン、ドリップ(ネル、ペーパー)とそれぞれ拘ったコーヒーを供してくれる。
しかし、今まで飲んで来たコーヒーが何だったのかと考えると、産地の違いと表面的なブラジル、コロンビア、モカと言うような「品種」と「炭火自家焙煎」と言う看板で美味い、普通、不味いを判断、コーヒー通を気取っていたと思わぬでもない。
ミカフェートのコーヒーはアラビカ種ティピカ亜種、アラビカ種カトゥーラ亜種、アラビカ種ブルボン亜種と言う様な表記と農園で選択する必要がある。そして、説明文が「甘いスパイス系のアロマ。ドライフルーツのようなフレーバー。黒ビールのような深みのある甘みと柔らかい酸味が特徴で口当たりが丸い。」「ストロベリーのようなフルーティーなアロマ。バラの花、メープルシロップを感じさせるフレーバー。明るい酸味があり、アフターテイストは甘みに変わる。」と言った表現を読んだ時に、未経験の自分は何をイメージすれば良いのであろうか。
困難な選択を経て、注文したコーヒーはパナマのコトワ農園(海抜：1,710m)のアラビカ種カトゥーラ亜種。
一口飲んだ時、確かに爽やかな草原の香りがする風が舞った。苦味とは無縁の味。今迄出会ったコーヒーの最上級に位置する事は間違いない。確かに、私の「美味いコーヒーとは？」の引出しが変化すると共に、メニューに書かれている、官能的な表現が、ここのコーヒーに相応しいと納得してしまった。