つけめん : つけめんTETSU 六本木ヒルズ店

六本木ヒルズノースタワーの地下は全面改装のリニューアルを行い、飲食店はほとんどなくなりインバウンド向けのお土産コーナーとなった。そのリニューアルでこの『TETSU』はなくなってしまった。一方、このそばにあった『AFURI』はメトロハットの方に移転した。ちなみにその『AFURI』の隣には『篝』ができた。このリニューアル、まさかの新型ウイルスのせいで海外からの旅行者がなくなってしまう事態となりタイミング的には大失敗だっただろう。

さて、かつて六本木駅改札から最も近い位置に店を構えていたこの『TETSU』だが、仕事帰りに利用することも多かった。なくなってしまったのだが『TETSU』自体は店舗数が多くどこでも食べられるのでさほど残念に思っていないという。

「つけめん」を注文した。

濃厚なつけだれは魚介が表に出ており味のインパクトもある。問題なく美味しい。麺はチュルッと気持ち良く啜れ小麦の香りも悪くない。

知り尽くした味なので感動はないが、セントラルキッチンで味が安定しているというのはある意味安心感につながるので悪いことばかりではない。新しい発見や感動を求めずに、この手のつけ麺をお腹いっぱい食べたいという欲求であれば問題なく満たしてくれる。

仕事帰りに立ち寄った。言わずと知れた千駄木『TETSU』の支店だ。もう知らない人はいないだろう。

この店舗はもうない。決して繁盛していなかったわけではない。閉店は六本木ヒルズノースタワーの全面的なリニューアルによるもよだ。

いつ見ても客は入っていた。僕のように仕事帰り電車に乗る前にプラッと夕食をとりに訪れる勤め人が多いと思う。満席と言って良いほどに混んでいるときもある。斜向かいの『AFURI』は金曜日の夜は行列だったりして、見てみると私服姿のカップル客も結構いるので、『AFURI』に列ぶのを諦めてこちらに足を運ぶレジャー客もいそうだ。

前回は「中華そば」を注文したのだが、やはり『TETSU』に来たら「つけめん」を頼むのが良い。

魚介が前に立った濃厚なつけだれにチュルチュルとした麺を浸して啜る。問題なく美味しいと思える。スープが冷めたら焼き石をお願いする。つけだれは再び熱くなるが味も変わる。

麺については、この『TETSU』が乱立する以前の千駄木本店の麺はもっとワシッとした食感だった気がする。

この手のつけ麺ならば、今ではもっと美味しいお店は数多あるが、まあ特に考えずに気張らずにぷらっとこの『TETSU』のつけ麺を食べに来る日があっても良いだろう。

仕事帰りに訪れた。飲食店が並ぶ六本木ヒルズノースタワーの地下街。普段から仕事帰りのお客さんで賑わっている。まだ18時半ほどで客は少なかったが、普段は時間帯次第では客待ちも発生する。人気を二分する斜向かいの『AFURI』も同じだ。

もうお馴染みの濃厚魚介豚骨つけ麺の『TETSU』だが、今回は「中華そば」を注文した。

スープは、まず一口目に魚介が香るスープだった。魚介系の出汁が前に出ている感じは、逆に言えばベースの動物系が弱いということでもある。なのでどことなく不安定だ。

麺は若干縮れた中太麺で、啜った感じは悪くないがスープとの絡みが悪い。というか、絡んではいるのだが、なんせスープが痩せているので絡んだところで美味しいと思えないのだ。やっぱり『TETSU』は「つけめん」で良さそうだ。

ちなみに、この六本木ヒルズノースタワーの地下街は大きくリニューアルして、飲食店はほぼなくなり、インバウンド向けのちょっと高めなお土産屋の店舗が並ぶスタイルに変わってしまった。リニューアルと同時期にコロナ騒ぎでインバウンドの客が来ることもなく、おそらくは大失敗のリニューアルだったのだろうが。

レビューするまでもないのだが、もう誰でも知っているだろう千駄木の超有名店『TETSU』の支店。

例えば六本木にいて、またおま系食べないと人間としての尊厳を維持できなくるような事態に陥ったらここに行こう。

支店だからなのか、今では本店もそうなのかわからないが、感動するつけ麺とは言えないかもしれない。だがそれでもまたおまのスタンダード、キングオブポップなわけだから何も恥じることはない。是非行こう。

分かりきった味を食べたい時だってある。だから行くわけ。

音楽好きだってコールドプレイの4thアルバムを聴くことあるだろう。

例えば駅の階段で前を行く女の子のスカートの中が見えそうなとき、その子が可愛かろうが可愛くなかろうが、ついね、つい見ちゃう。そんな感じ。そういった人間の本能に訴えかける何かがあるということで、この『TETSU』、ある意味すごいわけだ。

言わずもがなだが、豚骨魚介系の和風な濃厚つけ麺。つけだれが絡む太麺は程良い噛み応え。

ザ・オーソドックス！

強いて言うならばここが独特なのは石かな。つけだれが冷めた後温めてくれるサービスは他店でもあるが、ここは熱々の石を投入することで冷めたつけだれを熱々に戻すっていうサービス。というかパフォーマンスだ。一度本店でやってみてつけだれが焦げて味が変になったのでそれ以降やっていない。当時話題性があってテレビでも取り上げられた。

そんなとこ。