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03-3400-1782
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気軽に寄れるのが身上。もてなしの心に溢れる佳店
こちらは都心でも珍しく日曜日も営業している蕎麦屋。
昼前に用事で出掛けた渋谷から、頻繁に出ている新橋行きの都バスに乗れば3つ目が西麻布で、その停留場の真ん前がこちら。
12時少し前に到着、愛想のよい花番の女性に迎え入れられる。
初客であり、座り慣れた奥の4人掛けのテーブルを選ぶ。
ゆっくり出来そうなので、ビール小瓶(スーパードライ)で始める。
お通しには「昆布の山椒煮」が出されたが、丁寧に煮含められており甘みのないさっぱりとした味わいも良い。
肴は昔から小上がりの向こう側の壁に、半紙に手書きされて綺麗に貼られている。
昼でもどれもOKとのことで、2品を注文。
「子あゆの天ぷら」:7.8㎝の稚鮎が3尾、やや厚めの衣で揚げられている。
ふわっとした食感で塩とレモンで食べるが、ほろ苦さが心地良い。
「とうふ味噌漬け」:どのようなスタイルか興味があったが、カットされた形状と色、上にもろみがトッピングされているところから、熊本の「豆酩」と思われる。
まったりとした味わいと舌触りが特徴で、やや甘口ながら少量ずつ箸先で舐るようして口に運べば酒の肴に好適。
その酒についてが後になったが、今回は「久保田」を選択。
'百寿'だが決して悪くなく、とうふ味噌漬けには良く合った。
蕎麦は久々にこちらの名物の「天下ごめん」にする。
鴨肉の切れ端と野菜類が煮込まれた温かいつゆで蕎麦を食べさせる、鴨汁蕎麦のお手軽版。
2種類の蕎麦の他にうどんでも頼め、単品だと1,080円と手ごろな価格で、大抵の客は'おかわり付き'(1,404円)で注文。
私は基本の「せいろ」に、おかわりを「田舎」でお願いした。
たっぷりと入った野菜は季節ごとに多少変化があり、今回は茄子・牛蒡・しめじ・しし唐が確認でき、豊かな味わいのつけつゆに仕上がっている。
2種類の蕎麦は相変わらずの安定した仕事。
特に一茶庵の伝統が息づく、太めの「田舎」には懐かしさを覚える。
蕎麦湯は当然ながら自然体。
開店早々のためほとんど白湯状態だが何ら問題なく、気持ちよく伸びて滋味溢れるつゆを余さず飲み干す。
充足感が五体に染み渡るようだ。
ご主人は脱サラ組で「一茶庵」の蕎麦打ち教室の出身。
しかし開業して30年以上を経てすっかり地元に根付き、すでに老舗の風格が感じられる。
基本の仕事は一茶庵を踏襲しているが、豊富な料理や工夫の種物で独自のスタイルを確立しており、安定した人気を維持している。
前にも述べたが、最近の西麻布は今どきの人々が闊歩するお洒落なイメージが強いが、霞町界隈は元々庶民の町で昔ながらの住民も多い所。
私の後から入店したのは、いずれもご近所と思われる高齢者。
こちらは家族主体の経営で、接客を担当するのはどちらが女将さんか分からない同じような年恰好のお二人とベテランの花番さんだが、3人とも笑顔を絶やさぬ丁寧な応対ぶり。
ごく近所に「甲賀」も在り、両店ともに私にとって大事な蕎麦屋だが、より気軽に立ち寄れるのはこちら。
これからも永く通い続けたい。
地元の常連客が気軽に集う
午前中にこの辺りまで来たため、その帰りに久々に立ち寄る。
開店の11時半直後のため先客の姿は無く、女将さんに促されて座り慣れた奥のテーブルを選ぶ。
まずはビールだが、選択の余地なくスーパードライなのはちょっと残念。
しかしお通しの「子持昆布と葉山葵のお浸し」は、なかなか良かった。
肴は相変わらず小上がりの向こうの壁に、半紙に書かれた数多くの品々が掲示されている。
その中から「穴子の天ぷら」を選択。
普通は2本だが、つまみ用に1本でも頼めるようになっている。
3つにカットされて登場した穴子天は、結構な大きさ。
揚げ方は高級天ぷらやの仕事とは一線を画する、いかにも'蕎麦屋の天ぷら'で、衣は厚めで揚げもきつめ。
歯触りはやや硬いが素材の味は生きており、衣自体の旨みが加わり、実に食べ応えが有る。
皿の端には酢橘や塩も添えられているが、これにはやはりおろし入りの濃い目の天つゆが良く合い、この方が断然美味しかった。
蕎麦は'夏限定メニュー'より「月心」なるものにしてみる。
添え書きには'自家製胡麻味噌と多種薬味をふんだんに絡めて・・・。'といった文言が有る。
先に胡麻味噌ベースのつゆと、竹を加工した器に彩り良く並んだ、茗荷・胡瓜・オクラ・大葉・青葱・おろし生姜が登場。
やや遅れて出て来た蕎麦は、端正な面持ちで程良い食感。
薬味を順次投入したつゆはまさに「冷や汁」で、これに蕎麦を浸して薬味を絡めると、夏場に相応しい爽やかな味わいが楽しめた。
食べ終わったつゆに、自然体のサラッとした蕎麦湯を注ぎ飲み干せば、なかなかの満足感。
今回も快適な時間をすごすことが出来た。
(新規に11枚の写真を追加掲載)
≪2012年10月のレビュー≫
この近くの予定の前に、夜の口開け直後の5時過ぎに立ち寄る。
西麻布の交差点近くであるので地下鉄の便は悪いが、渋谷から頻繁に出ているバス停の真前なので、場所は極めて分かりやすい。
昔から酒の種類は少なく、今回は「八海山」にする。
それに反して肴の品揃えは数多く、手書きの和紙の品書きが小上がりの向うの壁に何枚も貼られている。
後があるので軽く、自家製の「はんぺん」を選ぶ。
青ネギが練り込まれ、茹で立ての熱々が3個。ふわふわでは無くしっかりした食感だが、山葵醤油で食する味わいはなかなかのもの。
蕎麦は久しぶりに、ここの名物の「天下ごめん」にする。
名前の謂れは知らないが、昔から「一茶庵」系の定番であった鴨腿肉を細かに切って旨味を十分に煮出す手法の「鴨汁」に、季節の野菜を加えるひと工夫を施したこちらのオリジナルである。
今回は品書きに内容の説明が、丁寧に添え書きされていた。
蕎麦は「せいろ」に「田舎」をお替り付きでお願いする。
何れも細かな挽きのため舌触りは滑らかだが、角が立ったしっかりした歯応えが心地良い。
蕎麦湯がナチュラルで後味良く〆られるため、茶の必要性は全く無く、味の余韻を静かに楽しめたことも良かった。
≪2011年2月のレビュー 抜粋≫
冬場なのでやはり鴨の種物に目がいく。
こちらでは「鴨せいろ」が無い代わりに、例の「天下ごめん」がある。今回は温そばを欲して「鴨南」にしようとするが、鴨の量や葱の扱いで2通り、さらに蕎麦の種類で幾通りかが選べる方式になっている。
その中から鴨が多く乗った「千利鴨南」を「田舎」で注文。油が少なめで肉はやや堅かったが、つゆの旨味は十分。蕎麦も熱いかけ汁の中でしっかりとした風味と歯応えが、最後まで保たれていた。
温かい接客振りは相変わらず。身も心も温まり、ここまで歩いてきた甲斐があった。
最近はこの近くにも目新しい蕎麦屋が何軒か出現しているが、周囲の変貌にもかかわらず、昔ながらの店がスタイルを変えずに在ることは嬉しい限りである。
≪2010年4月のレビュー≫
「西麻布」と言うと、最近は深夜の街のイメージがあるが、この一帯は地形的にも昔から庶民的な町で、今でも一歩入れば、昔ながらの屋並みも残る所。
ここもサラリーマンだけでなく、地元の常連客に支えられてきた、最早老舗と呼べる蕎麦屋。
高級感のある構えではないが、さりげないサービスと、上野か浅草にいるようなざっかけない雰囲気が、居心地の良さを醸し出している。
蕎麦は「一茶庵」系で、「せいろ」と「田舎」ともに香りもコシも十分。両方味わえる「二色」は量もあり、お得である。
つゆの加減も良い。
「天ぷら」は昔から定評があり、季節ものも交え満足できる。
壁に貼られた料理の数々は、いずれもはずれが無く、値段も手ごろで酒とともに楽しめる。
種物では、名物の「天下ごめん」が秀逸。
品書きには何の説明もないが、野菜と少量の鴨肉が入った温かいつゆに浸して食べる蕎麦はなかなかの味。丁寧に千切にされた野菜の、特に牛蒡の香りと歯触りが良い。コクがある割にあっさりしており、よくある「鴨汁」のギトギトに閉口する方にはお勧めである。
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蓼喰人
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店舗情報の編集
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店名 |
千利庵(せんりあん)
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん |
予約・ お問い合わせ |
03-3400-1782 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ日比谷線六本木駅より徒歩10分 乃木坂駅から842m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
28席 (テーブル16席、座敷12席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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日曜日の午後に六本木方面に出向く用事が有り、その前のランチ処に久々にこちらを選ぶ。
いつものように渋谷から新橋行きのバスに乗れば、西麻布の停留場の真前がこちら。
11時半を少し回った頃に入店するが、先客は家族連れなど2組。
テーブルは大き目の卓しか空いていなかったので、小上がり奥の背中がもたれ掛かれる席に靴を脱いで上がる。
こちらはビールはスーパードライの瓶しかないので、まずは「角ハイボール」でスタート。
お通しには「子持ち昆布」の小鉢が出された。
肴類は以前は半紙に書かれて壁にびっしり貼られていたが、現在は短冊状の紙が貼られている。
品数が少なくなったように見えるが、実際にはそれほど減っていないそうだ。
しかし面白味が無くなっているのは明らか。
その中から「いかのげそ揚げ」を注文。
こちらでは「いか刺し」や「いか天ぷら」を出しており、裁いた後のげそに下味をつけて唐揚げにされており、軽い食感で噛みしめると味が深い。
混みそうな気配なので「八海山」を1合と、すぐに出てきそうな「とうふの味噌漬け」を頼む。
案の定それほど待たずに出された味噌漬けは、マッタリとした舌触りながら甘みが強くないのが良い。
八海山もすっきりした味わいで、これらで一応しばしの蕎麦前を過ごす。
そうこうしているうちに後客が次々と来店。
以前のこちらの体制は、大女将と感じの良いベテラン女性が接客を、奥の様子は定かでは無かったがご主人ともう1人職人が居たように思う。
今回は頼りになるベテラン女性が奥の手伝いに回ってしまい、ホールは高齢の女将さんと、愛想は良いものの見るからに不慣れなアルバイト女性が担当している。
入店する客の捌きがスムーズでは無く、オーダーがきちんと奥に伝わっていない不手際も見られ、傍で見るとちょっとイライラするほど。
そんな光景を目の当たりにすれば、ゆっくりする気は失せて早めに退散したい気分。
蕎麦の種類も昔に比べ絞られているが、限られた中でも手数の掛かる種物は避けて「二色そば」を頼む。
先につゆ・薬味の設えが出された。
冷たい蕎麦では「天下ごめん」ばかりだったので普通のせいろを頼むは初めてだが、蕎麦猪口もつゆ徳利も黒窯の陶器が使用されている。
江戸前の流儀ではつゆの色合いを愛でる伝統があるが、これでは楽しめない。
先に少し口に含んでみるが、仕上がりは一茶庵の仕事が受け継がれた馴染み深い味わいなので、提供方法だけが残念。
どういった訳か蕎麦が出る前に湯桶が出て来て驚いたが、当然ながらこれは突き返す。
注文が立て込んでいた割には、1枚目の「せいろ」があまり待たされることなく登場。
早速手繰ってみるが、食感も喉越しも良好で出来栄えに遜色は見られない。
少し時間差を置いて出されると思いきや、2枚目の「田舎」は2分後くらいに出て来た。
こちらも仕事はきちんとしているが、急かされているようでゆっくりと味わえない。
早々に食べ終わり'湯桶を出してもいいですよ'と伝える。
中身は釜湯のままで綺麗に伸びるのは良かったものの、満足感とは程遠い。
居たたまれない気持ちで'お勘定お願いします'と席を立つが、高齢の女将さんが慌てたように電卓をたたき、言われるがままの代金を支払う。
一時に客が集中したとは言え、接客体制の不備は明らか。
帰り際に女将さんに'ちょっと変わりましたね'と言うと、それほど変わっていないという回答。
しかしサービス面に加え、メニューの制約からも人手不足の状況は歴然。
こちらは場所柄に似合わず町場の蕎麦屋の趣が色濃く、客筋も近隣の皆さんが中心で、蕎麦屋酒がゆっくりと楽しめる和やかな雰囲気や、穏やかな応対ぶりに好ましい印象が残っていた。
偶々訪れた日時が悪かったとも言えようが、以前のような寛げる店で無くなったことはまことに残念。
暫くは静観しようと思う。