ビストロからガストロノミーまで秀逸なフレンチレストラン : レストラン タニ

外苑前にあるフランス料理『レストラン タニ』

外苑前駅から徒歩5分、小路に入った中二階にたたずむフレンチレストラン。

基本に忠実なクラシカルな調理法で作り上げる、ダイナミズムの中に繊細さを備えた料理と、常時170〜180種類のフランスを中心としたワインを提供しています。

2014年〜2020年7年連続ビブグルマン掲載。

海外修行歴はフランス（パリ・ブルゴーニュ地方）、スイスなどでの4年半。 帰国後は、広尾『レストラン・アラジン』、その姉妹店「カシュカシュ」などを経て独立し、2012年「レストラン タニ」をオープンしました。

狩猟免許、日本ソムリエ協会認定ソムリエ取得 現在は、都立高校の調理科の講師もされています。

久しぶりの友人と伺いました。

ランチコースはプリフィクススタイル。

【乾杯】
「契約農家さんから届くりんごジュース」
友人「キール」

【アミューズ】
「桜えびのグジェール」
桜えびのシュー生地の中にさくらマスのムースを詰めて。

【前菜】
「新じゃがいものババロア、新玉ねぎのスープ」
下から、新じゃがいものババロア、クリーミーな新玉ねぎのスープを流して、富山からの螢烏賊のコンフィ、コンソメジュレを重ねて。上の緑は、玉葱の葉のオイル。

【前菜】
「自家製鴨のハム、フランス産ホワイトアスパラガス」
フランスボルドーからのホワイトアスパラガスに、自家製鴨のハムを添えたサラダ仕立て。

【パン】
「ライ麦のパン」
自家製天然酵母のライ麦のパン。 フランス産の小麦粉を使用。さっくりとクリスピーで中はもっちり。フレンチレストランでいただく自家製パンの中でも、ダントツ。

【パンのお供】
『バター』

【魚料理】
「アズキハタの蒸し煮」
ハマグリの出汁で蒸したアズキハタのヴァプール。春菊のソース、菜の花を添えて。
火入れも素晴らしいですが、蛤の旨味たっぷりのソースが抜群です。

【デザート】
「いちごとチョコレートのミルフィーユ」
薄いチョコレートのシートに、カスタードクリーム、フレッシュないちごをミルフィーユ状に。
新生姜のアイスクリームを添えて。

【食後の飲み物】
「コーヒー」

久しぶりでしたが、谷シェフの美味しいお料理を満喫いたしました。
マダムがエレガントで、そしてとても親切で、ゆっくりさせていただきました。

外苑前にあるフランス料理【レストラン　タニ】

オーナーシェフは、谷利通さん。広尾・レストラン　アラジンを経て2回渡仏後、四谷にあったアラジンの姉妹店メゾン・カシュカシュにて6年間のシェフを務めた後独立、2011年にオープン。コンセプトは「ビストロからガストロノミーまで出すフランス料理店」。

アラジンでもご一緒して、カシュカシュの跡地の三谷シェフのところにもご一緒の女子とデイナー。

デイナーのコース、プリフィクスではなくシェフのおまかせ、です。

【乾杯】
「ペリエ」

【アミューズ】
「本ししゃものベニエ」
軽い衣でサクッとした食感にフリットにされた北海道本ししゃものベニエ。

【前菜】
「北海道秋鮭のコンフィ」
北海道昆布森の秋鮭は自家製の燻製にした後、低温の油でコンフィにし、赤ピーマンのソースを添えてあります。脂ののった身質に燻製の香りもしっかりと付き、さらに外して乗せた皮目の下には大葉とバジルのペーストを挟んで、風味を加え旨味を利かせていました。

【パン】
「ライ麦のパン」
自家製天然酵母のライ麦のパン。

【パンのお供】
『バター』『ポークリエット』
豚のリエットと言えど、シェフによってずいぶん違いますが、練りの技術と配合とか熟成が、逸脱した感じで、スパイスの複雑さや旨みの深さが極めていました。前菜のひとつとしても立派な一品になりそう。再渡仏後、スイスのシャルキュトリー店でシャルキュトリーに特化して修業された期間があるそうなのでさすがでした。

『キノコのプレゼン』
次のお料理のきのこの図鑑。黒アワビ茸、ピエドムートン、ジロール茸、シャントレル、松茸、花びら茸。

【前菜】
「いろいろ茸と石川産里芋の蒸し煮」
秋を感じさせる松茸を始め、いろいろきのこと冬瓜と石川の里いも。
とても香りが高く、さまざまなきのこがバラエティーで楽しませていて味わいにも勢いを感じます。

【魚料理】
「マトウダイのガレット包み・サフランソース」
焼きあがったジャガイモのガレットのカリカリ感と、程よく火が通ったマトウダイの食感が楽しい一品。ソースにはハマグリを使用しアクセントでサフランが入り、うま味の相乗効果。ガルニはマコモタケなどと温野菜。

【メイン】
【牛ホホ肉のポトフ】
じっくり煮込んでとろけるくらい柔らかく仕上げた牛ホホ肉とくろきのこ“こうたけ”を合わせています。ポトフは、肉の煮汁にワインと煮詰めた奥深い味わいで決して淡くないけれどしっかり塩味を利かせて肉を引き立てた美味しいコンソメスープです。添えには香り良いごく一部の山にしか生えない貴重な天然きのこ『香茸』など。

【デザート】
「和栗のモンブラン」
和栗本来の素材の甘味を感じられるような適度な甘さのマロンクリームの下にはサクッと焼き上げたメレンゲと栗の花のはちみつで作ったアイスクリーム、ソースにはウガンダ産カカオ豆のチョコ。シャンティーがない分、栗の美味しさを満喫。

【食後の飲み物】
「コーヒー」

上品で木目調の落ち着いた空間で、フレンチらしいフレンチを味わえるレストランです。
デザートまで、しっかりと味わえて、料理が美味しいだけでなく、シェフ自らのホスピタリティ満点の丁寧で隅々まで行き届いたサービスも、魅力の一つになっていました。
ご引退後のアラジンの川崎シェフの現況まで伺うことができました！地元でビストロをなさているようですね、行きたいですね。こんどは、オニオングラタンスープに行こうと思います。