自然を楽しむ　人を愉しむ : レフェルヴェソンス

一人フレンチは初めてで、ランチなら何とか行けるか！と予約を入れたところ『一人でいらっしゃる方は結構多いですよ』と言われ、安心して平日（4月中頃）のランチに伺いました。

フロアー左手奥の店内が見渡せる窓際のテーブルに案内されたので一人でも最後までリラックス出来ました。

ウェルカムドリンクは国産ジンのカクテル、一杯目からのジンは結構効きますね。折角なのでペアリングも付けてもらいました。
　　アンリオのブランドブランでスタートです。

welcome
　　一献　 野菜クリスプのブーケと
　　　　　　　　　　　豆腐サワークリーム
Ocean
　　蛤とキャビアのササニシキリゾット　
　　　　　　　　　　　蛍烏賊　桜海老

サワークリームの酸味とシャルドネのフルーティさが良く合います。一杯目で満足度がかなり上がります！
キャビアは自家製。チョウザメから仕入れるとの事に驚き。蛤　蛍烏賊　桜海老　季節の素材満載で美味しい！

Genesis of Civilization
　　じゃがいも入りフォカッチャと
　　　　　　　　　　　古代小麦入りパン

　　　　　　　ファン　フォルクセン ゴルトベルク
　　　　　　　　　　　　　　リースリング　2019

Ars longa, Vita brevis
　　アルチザン野菜

Fixed Point
　　蕪を複雑に火を入れて　シンプルに

　　　　　　木戸泉　自然舞　純米　千葉
　　　　　　　　自然農法米だけで作られた純米酒

純米酒と蕪、完全に和のテイストですね｡ペアリングにしなければ日本酒はオーダーしなかったと思うのでお任せして正解でした。定番の蕪　しっかりと美味しい！

　　　　シャトー　ディケムY イグレック　2018

Japan
　　ハタと春の山菜　すじ青海苔のフュメ　レモン

目の前で炭焼きされた、身厚で脂の乗ったハタにキレのいい辛口の白。もう一杯お代わりしたいところでした。

　　　　　　ニュイサンジョルジュ レブスロ
　　　　　　　　　　　　ロベール シュヴィヨン
Forest
　京都産・鴨胸肉を東京檜原村のミズナラで焼いて
　ソース・ヴァンルージュ　葉玉ねぎ　
　鴨とモリーユ茸のコンソメ腿肉と紫蘇のラビオリ

表面がこんがりとローストされた歯応えのある京鴨。ソースと赤ワインのマリアージュ。旨い鴨でした。

Migration
　アルチザンチーズ

アルチザンチーズと共に『一杯どうぞ』とソムリエさん。ペアリング以外の謎のお酒を頂きました。『又後で参りますね』と他のテーブルへ

チーズに合わせての貴腐ワインでしょ！上質の紹興酒？それは無いわな　どこやらのスピリッツかしら？といろいろ思考。
グラス半分まで頂いたところでソムリエさんが舞い戻り『どうですか』…

『？？』…

『日本酒です』

日本酒かなという考えが微塵も脳には有りませんでしたので一気に酔いが回りました。

このお酒、『加温熟成解脱酒』と言う、文字通り加熱して熟成滓を発生させる『高清水』の純米吟醸酒で、貴腐ワインの熟成感と吟醸酒のフレッシュ感を持ち合わせた、なんとも言えぬ旨さの日本酒。ハマりそうな奴です。

お料理だけでは無く、お酒好きをも楽しませてくれるそのもてなしにやっぱり一人でも来て良かった！と実感です。

　　　パロコルタド トラディシオン 30年　スペイン

チーズに合わせて追加で頼んだシェリー酒。辛口でこれもチーズが更に旨くなる！

　　　　クリット ゲヴュルツトラミネール 2017
　　　　　　　マルク クライデンヴァイス フランス

ペアリング最後の一杯。デセールに合わせた軽やかで少しトロピカル感のある白

No Boundaries
　はっさくと山羊のチーズのダックワーズ　
　　　無農薬蜂密　ネーブルオレンジとディル

梅　梅酒　淡雪
ショコラ　小豆蔲
金柑　琥珀糖
醤油　落花生　黒糖
紫芋　白ごま
アップルパイ

お薄
コーヒー　

見た目艶やかなはっさくは上品な甘味で美味しいなぁ…焼き菓子はこれ一人分？　でも美味しくて全部頂きました。
最後のコーヒーは今日のお料理に合わせて、苦めのエスプレッソ…では無く、淹れたてで香り高い、少し軽めのものがサービスされます。
エスプレッソは好物ですが今日のお料理の〆では合わない感じですね。最後まで行き届いた心遣いです。

自然を活かした食材と三つ星店ではありますが、気さくで軽やかなスタッフのもてなし。訪れた多くの人を魅了し続ける理由が実感出来ました。

何人かでテーブルを囲むのも良し、一人で優雅にランチするのも良し、素敵な店に伺えて良かったです。
頻繁にはランチ出来ませんが、又伺える事を楽しみに！ご馳走様でした。