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半年後へのカウントダウン
平日のランチに訪問しました。
3年前に訪れてからいつか再訪を、と思っていましたが、こちらも残念ながら来年3月末に営業終了予定と知り、予約できるうちにと早速伺いました。
築50年以上の母屋や都心の貴重な庭園、そして樹齢130年の楠の行く末を心配していましたが、幸い、大方は残される見込みとのことです。また次の借主様により、いつかレストランの業態で再出発される可能性があると聞き、少しは希望が持てました。
因みに、今年閉店した奥沢のレストランを見に行った所、たった3ヶ月で更地になっており、築70年以上の日本家屋も樹齢100年の見事な桜の木も、跡形も無くなっていたことに愕然としていた所でした。
この美しい空間で、シェ・イノの精神を継承する正統派フレンチを味わえる残り少ない時間を、大切にしたいと思いました。
お料理はMenuB 税サ別6,800円のプリフィクスのコース。
以下は私が選択したメニューです。
○バゲットとバター
○オードブル ズワイガニを詰めたトマト ガスパチョソース
○魚料理 帆立貝と舌平目のスフレ仕立て オマール海老のエキスソース
○肉料理 国産:牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
○ワゴンデザート コーヒー
パンとバターが前菜より先に登場したことに驚きつつも、香ばしいバゲットの風味に満足。
コース全体を通して期待を裏切らない美味しさに感動していましたが、特に牛ほほ肉の滑らかさは、私の牛ほほ肉の赤ワイン煮込み史上、最上ではないかと思うほど絶品でした。思わず目を見開きました。プリフィックスにおいて、定番ながら選んで良かった、と思いました。
帰り際にお店の前で、お店の歴史、とりまく環境、思いなどのお話を伺うことができました。今年はこれまでにも、閉店されるお店の方からたくさんのお話を伺う機会がありました。私のような俄やしばらくぶりの客にも丁寧にお話し頂けるほど、どなたも強い思いがあり、お店それぞれが唯一無二で、代わりは無かったのだな、と思わされました。
また伺えたら嬉しいです。
季節を感じる庭園 時間を感じる邸宅
平日のランチに訪問しました。
緑を求めて都内各所を訪問しています。素晴らしい秋晴れの当日は、庭園の美しいマノワール・ディノと根津美術館と決めていました。10年以上前の夕暮れ時に、この前を通りがかり、美しい庭園パーティが催されていたのを垣間見、それからずっと憧れていた場所。念願の初訪問でした。
直前の電話予約をした時には、ランチには女性ひとりで利用される方もいるとのお話でしたが、当日は私だけでした。ただお客様は大人の女性同士の方が殆どでした。
前の通りは住宅街ながら工事中の音が聞こえたり、広くない道を業務用のトラックが行き交ったり、多少殺風景だったりしますが、庭園に配された木々が外界を遮断していました。
外壁も外観も何となく和を感じる邸宅です。多少年季の感じられる木目の床と調度品、開放的な庭園に面した大きな窓、天窓にカーテンと、「白亜の洋館にキラキラシャンデリア」ではない、今はこんな落ち着いた空間が気分に合います。深い茶の床板に細やかな木漏れ日が絶えず揺らめき、ふかふかの絨毯では見られない美しさでした。
お料理は税サ込4,620円のプリフィクスのコース。
以下は私が選択したメニューです。
○オードブル 温かい野生茸のテリーヌ
○メインの魚料理または肉料理 スズキのポワレ、中に海老などの入ったムース、白ワインソース
○ワゴンデザート 洋梨のタルト・ガトーショコラ・洋梨のソルベ
○コーヒーまたは紅茶
○バゲットとバター
その他グラスでシャンパンを頂きました。
他のレビュアー様が書かれているように、王道、正統派、クラシカル、といえます。
選ばれたお皿はどれも上品で美しいです。
フレンチの知識は少ない私でも、偶々先月、和を取り入れたモダンフレンチを別のレストランで頂いた所だったので、それら独創的なフレンチとは異なり、記憶にある最初のフレンチの味に似ている、と感じました。
まず最近口にしていなかったテリーヌを選択。トランペットという名を持つ黒い茸など3種の茸。秋らしい風味と、ぎゅぎゅっとした食感が生き、茸好きの私にはぴたりときた前菜。
そしてメインはふっくら蒸し焼きにした白身魚の下にほろほろとしたムースと上品な魚介類。そこに合わせるのは正統な白ワインソース。人の歯はこうして退化していくのかも、などとつい考えてしまうほどの柔らかさ。舌の上でほどけていく感覚を味わいました。
ここでお料理終了だとすると足りなかったかなと思い始めた頃、自分ひとりの為にワゴンデザートが登場しました。お好きなだけ、全種類でも結構ですよ、と言われ、1、2種しか選ばない女性などきっといません。甘党でない私でも3種を選び、促され4種目も。ワゴンデザートを十分楽しむことを見据えるなら、お料理は2品と控えめであるのも良いと思いました。
私には、お庭を眺めながらゆっくり過ごし、マダムやギャルソンの方にお心遣い頂いた時間が更なるごちそうになりました。長く愛されてきたお店であることが分かりました。
また訪問したいです。
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i_girasoli
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店名 |
閉店
マノワール・ディノ
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---|---|
受賞・選出歴 |
2020年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店
フレンチ 百名店 2021 選出店
食べログ フレンチ TOKYO 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | フレンチ |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄表参道駅B1・B3出口 徒歩7分/JR渋谷駅 バス10分→都営バス線青山学院中等部前停留所 徒歩2分 表参道駅から585m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) |
サービス料・ チャージ |
サービス料:10% |
席数 |
70席 |
---|---|
個室 |
有 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 エントランス付近に喫煙コーナーあり |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い |
ドリンク | ワインにこだわる、カクテルにこだわる |
---|
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
オープン日 |
1991年11月2日 |
備考 |
サービス料:10% |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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平日のディナーに訪問しました。
閉店前に今一度再訪できて嬉しいです。
既に月末の閉店まで満席となっており、この日が私にとっての最終日となってしまいました。営業最終日は結婚式が予定されているとのこと。そのお開きを以て30年の歴史に幕を下ろすとのことです。
昨年からいくつものお店と突然のお別れをしてきました。気づいた時には電話が繋がらなくなっていた小さなお店もありました。それに比べれば、半年以上前から心の準備をさせてくれたことは、有難いことかもしれません。
尚、樹齢130年の楠は渋谷区の保護指定樹木の為、閉店と共に伐採されることはないそうです。このお屋敷がもしまた飲食店として生まれ変わるなら、楠と共に再び私達を迎えてほしいと思います。
お料理はMenuT 税込サ別16,800円のプリフィクスのコース。
以下は私が選択したメニューです。
○バゲットと2種のバター グジェール
○アミューズ カリフラワーのムースとコンソメジュレ
○前菜 ズワイガニ、アボカドの冷製 コンソメジュレと生ウニ、キャビア添え
○フォアグラ料理 フォアグラのフラン ポルト酒ソース
○魚料理 舌平目のブレゼ アルベールソース
○肉料理 国産 牛フィレ肉のソテー 赤ワインソース
○デザート 苺のスープ仕立て クレームダンジュ添え
○コーヒーとお供
こちらの阿部彰シェフのスペシャリテ、マリア・カラスは人数不足で最後までいただくことができませんでしたが、フォアグラ料理を含めた正統派のフルコースは、何の不足感もないものでした。
どのお料理も語りつくせないほど感動的でしたが、中でも、『シェ・イノ』の井上旭氏のスペシャリテという、アルベールソースを使った魚料理、舌平目のブレゼが圧巻でした。特細のパン粉を纏った舌平目はスフレのようにふんわり。そこに、奥行きと深い味わいのあるアルベールソース。野菜、茸類、ポルト酒、マデラ酒、コニャックなどが使われた厚みのあるソースの、主役とも言えるような存在感が素晴らしい一皿でした。
また、ワゴンデセールは終了したのでしょうか。今回はデザートもプリフィクスでした。楽しみにしていたので少々肩透かしでしたが、選んだのは、アシェットデセールならではの口溶けが命の「苺のスープ仕立て クレームダンジュ添え」です。まずはビジュアルが可愛らしい。でも案外最後までさっぱりと頂ける、大人なデザートでした。
食事の後に、阿部彰シェフに初めてお目にかかりました。お料理に関する私の語彙力の貧弱さは悔やまれますが、お礼を直接言うことができたのは嬉しかったです。まだ閉店の実感が沸いていらっしゃらないとのこと。最後の日まで駆け抜けてしまわれるようです。
つかず離れずのサービスも心地良く、安心して身を任せられる場所でした。ずっとそこにあり続けてくれるような気がしていましたが、永遠はないですね。残念でなりません。
ごちそうさまでした。今までありがとうございました。