24とワインのお店 2 : ル・ヴァンキャトル

目白駅の固定店との梯子がほぼ不可能なため超久しぶり。商店街と別方向なのもあり、こちら側
に行くこと自体が前回の3年ぐらい前以来。残念ながら3月末で閉店してしまうので、最後に再訪。

――――――――――――――――購入した商品等（税込）――――――――――――――――

◇シェフのおまかせスペシャルランチコース（9,020円）
・アミューズ　☆×3.4
　柿と生ハム・鴨の桜のチップ燻製・パルメザンチーズのグジェール

・前菜1　☆×3.8
　上段のクマエビと菜の花は白ワインの香りと優しい丸さの味わい、レモン汁で適度に爽やか。
　中段の紅くるりは水分からくるさっぱりさと辛味が良いバランス、食感も担当で楽しい。
　下段のマツカワガレイの昆布締めムースはふんわりとした食感と味わいはしっかりで全段○。
　付け合わせはバターナッツかぼちゃのピュレとゆずオイルで甘さと香りを足して華やか。

・前菜2　☆×4.1
　ワカサギのベニエは正直フリットじゃんと思う見た目だが、ふんわりサクサク加減が最強。
　下のリゾットで味わいはしっかりとしつつ強すぎないので、ベニエが主役で最高に美味しい。
　トマトとバルサミコ酢の酸味は丸さがあるので、お皿に対しての酸味の使い方が超好み。

・魚料理1　☆×3.6
　白子のポワレはふんわり柔らか、表面のカリッとした食感は弱めで基本的に粘度がある。
　フォンドボーのソースは味が強い＋塩味がかなり強い、味が非常に強いのでお酒がすすむ系。

・魚料理2　☆×3.8
　サワラのポワレは内部のふんわりしっとり食感と皮目のサクッと香ばしい食感が流石上手い。
　菊芋のソースはクリームで甘いが塩味がしっかり、ソース内の白菜と下仁田ネギは火が入り
　優しく甘さが出るのでソースの軽減役。とは言えサワラが単体でソースに負けず美味しい。

・肉料理　☆×3.7
　牛肉はブラックアンガス牛のささみロティ、素材自体の固さはやはり高いものの火の通りは
　非常に上手く柔らかさを感じる状態。お肉の味は強いが、フォンドボーと黒トリュフのソー
　スが粘度が低いため食べやすい。ここが一番価格と食材の兼ね合いを感じた、技術＞＞素材。

・デザート　☆×3.4
　ローズマリーアイスは華やかな香り。カシスのテリーヌショコラはチョコの密度としっとり
　具合がうーん…このお店デセールは明確に弱いと思う。カシスはジュレ＋テリーヌ内に使っ
　ているがあまり濃くは無い。とりあえず3倍位食べればはっきりして良いかも。

・紅茶　☆×3.5

◇ピーチジュース（770円）　☆×3.6

◇アクアパンナ　500ml（660円）

――――――――――――――――購入した商品等（税込）――――――――――――――――

以前と同じく安定して美味しいが、誤解を恐れえずに言えばコース価格との兼ね合いで、技術に
対して食材が追い付いていない印象があったので、夜の特別コースの方が良かったかも。

味と価格を兼ね備えていたので閉店は大変残念だが、行ける範囲のお店で再訪していない時点で
言う資格が怪しい。やはり再訪していない＝好きという資格がないと思うのは悲しいところ。

とは言え、またどこかで北野シェフがお店をされる際には再訪したい。

総合点：3.8→3.8（増減なし)　／　以下は2017/07レビュー

大通り沿いだがどの駅からも微妙に離れている＋静かな場所にあるフランス料理店。
サービスは1人のみ＋お皿はゆっくり目だが過不足なく、程々にカジュアルな居心地が個人的には◎。

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◇シェフのおまかせディナー　9品構成（8,500円）
・アミューズ1　パテ・ド・カンパーニュ＋ハモ　☆×4.1
　パテ・ド・カンパーニュはお肉感多めの癖の少ないタイプ、ねっとり感は抑え目。
　上に乗っている岩海苔のシートによって後味に涼やかな香りが広がって滋味深い→さっぱり。
　ハモのベニエはほっくり揚げられており衣はサクサク中はしっとり、どちらも味はしっかり。

・前菜1　鯖・ボタン海老・サザエ　　☆×3.8
　身がぎゅっとしながら優しい水分のしめ鯖はお酢がしっかり、ここにボタン海老の甘み＋サザエ
　のコンソメジュレの旨みが足され、食感はしっかりながら爽やか方面でさっぱり食べやすい。
　下部のクスクスで海の素材のみで勝負にしない＋ライムの泡で全体を優しく締める調和が上手い。

・前菜2　フォアグラ・アワビ・肝のソース　　☆×4.3
　肉厚な蒸しアワビは柔らかくもきちんと反発感がある＋肝のソースも全く苦味を感じず味の芯。
　フォアグラのポワレの油分はバルサミコソースの酸味と上手く合って、調和が上手い。
　これも酸味と香りを上手く使っている、個々の構成が立ちながら単一では出せない調和が◎。

・魚料理1　鮎・ワタのソース・きゅうりのソース　☆×4.3
　鮎のポワレは表面はパリッと、しっかり塩が効いているが身自他の旨味と香りが負けておらず、
　どちらもしっかりしたソースと合わせても強い×強いで素材の芯がぶれないのが◎。
　鮎の脂を使ったパウダーと合わせるとコクが増す、余す所なく鮎を堪能出来て非常に良かった。

・魚料理2　イシガレイ　☆×3.6
　バターで泳がせたイシガレイのムニエルは肉厚＋ジューシー、これによりカダイフが食べた際に
　水分を奪っても全くパサつきを感じない、食感的に楽しい。ソースはメモ忘れたが優しかった。
　イシガレイが優しいため、ややピンクペッパーの主張が強めに感じた。

・肉料理　鳩・ジュのソース　☆×3.6
　ローストの火入れは上手いと思うがほんの少しパサつきを感じた、ソースは優しく素材重視。
　力強い香りはあるが比較的すっきりしていたような、まあ鳩自体そんなに食べてないし何とも…
　付け合わせのズッキーニやトウモロコシもきちんとグリルされており、ひと手間が嬉しい。

・デザート　桃・李・チーズ・マカロン・杏仁のソース？　☆×3.4
　使用した食材から季節感重視＋手間がかかっているのはわかるが要素が多すぎてこのデセールへ
　の意義・流れが読み取れず芯が何なのか良くわからない、マカロンと桃のコンポートは美味しい。

・小菓子　カヌレ＋紅茶　☆×3.5
　カヌレは外側のカリッと感は足りないが、内側のしっとりもちもち感は上手い。紅茶は普通。

◇Meursanlt Roux '15（1,800円）　☆×ー
◇アクアパンナ （ 600円）　☆×3.5
　ワインの良し悪しは一切わからないので点数は付けない。

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クラシックベースだが、全体的に見るとすっきりした夏でも食べやすいフレンチだった。
デセール目当ての謎客は後にも先にも私位だと思うが、他のお皿の完成度に比べ弱いと感じた。

前半は強めで近年稀なレベルで美味しかったが、後半はとにかく素材重視で結構普通と差が極端。
間違いなく平均より美味しい＋技術的にも秀でているのはわかるのだが、正直私が経験値の足りない
ド素人のせいかコース中で一気に切り替えが来たのにやや戸惑ってしまった。ワイン飲まないせい？

皿数が多めだがポーションは大きいし、素材を考えてもコスパはかなり良いと思う。
全部のお皿で当たりを引けば超美味しいのだろうと思うので、機会があれば再訪できたらいいな。