安定のもりチャーシュー : 滝野川 大勝軒

土曜日…でしたかね。ラーメン好きの友人から「池袋で昼ご飯食べよう」とお誘いがあり、何を食べようか思案したんですが。その友人は大の大勝軒好きなので「大勝軒行こう！」とすでに選択肢が絞られておりましてね。南池袋と東池袋、そして滝野川（ちょっと足を延ばして駒込の麵屋ごとうまでは選択肢に入る）の中からどこへ行こうか…と思うも、やっぱり安定感に勝るものはない、ということで滝野川に行くことにしました。別に他の店が悪いってことではないんですが、ここのチャーシューが友人も私も好きなんですよね。

というわけで、10時くらいに池袋で待ち合わせして喫茶店でコーヒーを嗜みつつ体調を整え、11時ジャストにお店へ。時折開店直後でも並んでることがあるんですが、この日はそこそこ空席がありました。とりあえず食券機でもりチャーシュー（1500円）と味卵（100円）を購入。「相変わらず良い値段するよなぁ…」と、昔のリーズナブルだったころの東池袋大勝軒を知る者としては若干モヤっとしつつ、空席へ。店員さんは相変わらず愛想が良いです。

で、麺を締める行程などあるからか、若干時間が長めの10分くらい待ったところで着丼となりました。

うーん、値段が値段だけに、チャーシューは文句なしに大盛り。ではさっそく頂きます。…うん、相変わらず美味しい。もうこのご時世、粒立てて大勝軒のつけ麺が「珍しい」みたいな方向にはならないんですけど、「みんなの大好きな大勝軒」ってイメージ通りの、酸味と甘みの効いたつけ麺ですね。麺もパツンと歯切れが良く、美味しい。時折ダメな大勝軒だと麺が緩んでたり、つけ汁がシャバすぎて味が乗らなかったりとガッカリすることもあるんですが、こと滝野川ではそういうことを感じたことがないので、やっぱりクオリティは高いんでしょうねぇ。

で、ボリューム感も文句なし。大盛りとかにしなくても、麺のボリュームと肉の存在感で一気に満足できる量も良いですね。「うめぇうめぇ」と食べ進め、あっという間に完食して退店となりました。退店するときに後ろを振り返ると、並びが10人くらいに伸びてたんで、ランチタイムを狙っていくときはある程度余裕を見た方が良いかと思います。もしくは11時半までに入店すれば、さほど並ばないんじゃないかな…くらいの温度感ですね。

帰りはサンシャイン通りから裏道を抜けてジュンク堂に向かったんですが、鬼金棒さんや麺処花田さんやら、12時くらいだとどこも20人くらいの並びで、改めて「池袋はラーメン激戦区なんだねぇ」と痛感しました。暖かくなると味噌ラーメンはあまり選択肢に入ってこなくなるんですが、たまには行ってみようかな、と。ごちそうさまでした。

今年は元旦から自家製麺NO.11を食べたこともあり（もっと言うと、大晦日は桜台二郎の最終営業日に売ってた生麺で焼きそばを作ったので）、今年はまだ二郎熱はそこまで上がってないんですが、ふと休みの日に「大勝軒食いてえな」と思いつきましてね。ただ、自分が一番好きな飯田橋大勝軒は、平日のお昼メインの営業。夜も19時くらいに閉店してしまい、土日とかは営業してないので、有休でもとって行かないと食べられないんですよね。で、東池袋とか南池袋なんかだと、ちょっと自分の中でもの足りない。なので、そういう時は滝野川大勝軒に行くことが多いんですよ。

というわけで、11時くらいに池袋東口を出て、ヤマダ電機LABIの裏をどんどこ進んで公園を超えて店前に着くと…外の並びはなし。店内に入ると…ちょうど満席っぽく埋まってますね。あー、来るタイミング間違えた。もうちょっと早く来れば…なんて思いつつ、食券を購入します。ここでのメニューは「もりチャーシュー」1択。1500円とお高めなんですけど、まぁ仕方ないですね。

ぼんやり着丼を待つんですが、店員さん2人体制とはいえ、麺を締めたりスープを作ったりと工程が多いせいか、若干回転は悪いですかね。みるみる並んでいる人が増えていきます。時間に余裕がないときだとあんまり向いてないラーメン屋さんかもしれないですね。そこら辺はサンシャインの横にあった本店譲りなのかな（あそこは2時間とか平気で待たされた）…などと思っている間に着丼。「お待たせしてすいません」と店員さんは気を遣ってくれました。

さて、ここの大勝軒。まぁ一般的に「何を大勝軒に求めるか」は人それぞれなんですけど、私の中では「もっちり太麺」「キレのある酸味」「野性味が残るチャーシュー」あたりなんです。で、ここのは大分その条件を満たしていると言いますか。麺は（欲を言えばもうちょっと太麺が好みですけど）もっちりしつつ喉越しが良く、つけダレのしょっぱさ＆酸味、そしてほんのり追っかけて来る甘みも良いですね。で、さすがにこの値段を出しただけあって、「これでもか！」と盛られたチャーシューが美味しい。「ぶ厚い豚」というのも大勝軒の魅力ではあると思うんですが、ここのは「スライス豚をいっぱい」と、柔らかい豚がボリュームたっぷりで、これはこれで美味しいです。時折丼から出て来るメンマも食感のリズムが変わって楽しいし。かつての本店のもりチャーシューと記憶の中で比べるとかなり洗練された感じはしますけど、土台の部分はしっかり守られてるのかな…と思います。

というわけで、あっという間に完食して退店。麺のボリュームも普通盛りで十分なくらいしっかりしてますね。ちょっとお高めではありますけど、また大勝軒欲が上がったらここに来ようかな、と。ごちそうさまでした。

日曜日…でしたかね。友人が「大勝軒食べに行きたい」と言い出しまして。うーん、大勝軒。私の中で一番好きなのは飯田橋大勝軒なんですが、あそこはあいにく土日がお休み。…んじゃ、大勝軒ではないけど、駒込の麺屋ごとうさん行ってみるかね、西池袋にあった頃はよく行ったんだけど、美味しかったんだよ…なんて言いつつ検索すると、こちらも日曜日はお休み。

うーん、意外と「大勝軒と日曜日」の組み合わせは相性悪いんですかねぇ。さりとて適当な大勝軒に入ってがっかりするのもアレだし…と色々協議した結果、結局交通の便などを踏まえると「滝野川大勝軒で良いんじゃないか」という結論に至りまして。日曜の朝11時、人混みでごった返す池袋へと行ってきました。

店前に到着すると、並びはなし。隣の狸穴さんも特に並びはなく、なんか珍しい感じ。店に入ると…9割くらい席が埋まってますね。なんだかんだで人気はあるみたいです。友人と2人でもりチャーシュー（1500円）の食券を購入し、並び席ができるまでしばし待ちます。

そんなこんなで数分後に席が空き、店員さんが拭いてくれて着席。そこから10分弱で着丼となりました。ちょっと回転は悪いのかも。まぁ毎回水で麺を締めるんだから、手間がかかるのは仕方ないんですがね。

さて、相変わらず見た目が派手なもりチャーシュー。ハズレの大勝軒だと（どことは言いませんが…）チャーシューが「カンナで削りだした？」みたいなしょーもないのが出てくるんですが、ここのはしっかり食べ応えがあって美味しい。麺ももっちりの感じで、大勝軒らしさがしっかり味わえますね。スープの酸味も程よくて、最後まで味がボケずに食べられました。

とはいえ、やっぱり今回も「1500円も取ってるんだから、これくらいのクオリティは当たり前」みたいな貧乏性が顔を出してしまい、素直に「良い店だ！」との評価にはならないんですよね…。まぁ食材のみならず調味料も値上がりしてるって話だし、千円以下で食べられるチャーシュー麺、みたいなのはもう平成以前の遺物なのかもしれませんね、ちょっと寂しい話ですが。

ま、味は美味しいです。池袋周辺の大勝軒では、味のクオリティは一番だと思います。好みにもよりますが。多分またしばらくしたら行きます。ごちそうさまでした。

友人から「日曜日の昼間、暇だからご飯を食べに行こう」との誘いがありまして。その友人は二郎系を食べない人なので、「どんなラーメンが良い？」と尋ねてみたところ。「ちょっと前に行った某大勝軒系列がガッカリだったので、美味い大勝軒に行きたい」とのリクエストがありまして。

個人的には飯田橋一択なんですけど、あそこは土日やってないハズ。となると、妥協案として東池袋の高架下でも行くかな…なんて思っていたんですが、そう言えば最近滝野川大勝軒に行ってないことを思い出し「池袋駅から近いし、滝野川行く？」ということで、朝から滝野川大勝軒に行くことになりまして。

池袋の東口を出て、ヤマダ電機LABI（旧三越百貨店）の裏手を抜けて少し歩いたところにある滝野川大勝軒。立地的にも良いんですが、となりの狸穴（つけ麺屋）の並びがエグいことになっており、普通にお客さんが入っているんですが、なんか寂しい印象を受けます。店を覗くと空席がチラホラ。早速食券を購入しようと思ったんですが…結構いいお値段ですね。もりチャーシューが1500円。普通のもりそばでも1000円。「池袋価格だねぇ」なんて思いつつ、もりチャーシューの食券を購入し空席に座ります。

うーん、周囲ももりチャーシューやもり野菜を頼んでいる人が多く、ここの大勝軒は永福町とかと違って「もりそば」がキラーコンテンツになっているんですね。店内を漂う「あの香り」が良い感じに胃袋を刺激してくれます。

そんなこんなで10分弱で着丼。おお、なんかチャーシューの盛り付けに美意識を感じますよ。飯田橋の「武骨で鈍器のようなチャーシュー」も良いんですけど、こういうキレイな盛り付けもたまにはいいですね。というわけで頂きます。

…うん、まぁ、うん、美味しい。麺は太目のつるつるタイプで、若干シメが甘いような気がするんですが（ちょっとムニムニ感が強い）、ちゃんと大勝軒の遺伝子を強く感じますね。酸味強めのつけ汁も美味しい。あと、目を引く豚も脂身がしっかり入ってて、噛み応えがあるタイプで美味しい。これはもりチャーシューにして正解でしたね。1枚じゃ足りないくらい美味しいです。

ただまぁ、私は貧乏性なので「1500円のラーメンか？」と言われると、若干色々足りないような。まず麺のボリュームが以前に比べて結構少ない感じで、大勝軒を食べた後の「胃の中が麺に満たされた感じ」を感じられないので、ここは大盛りにした方が良さそうかなぁ、と。豚も、普通の店のチャーシュー麺であれば文句のない量なんですが、「もりそばに比べて500円も違うんだったら、もう少し暴力的な量にしてくれよ」とは思います。まぁ総じて「1500円の価格設定は、ボリュームもクオリティも相応以上のものを求めてしまうので、満足度は低くなる」って感じですかね。自家製麺NO11とかだと、豚増にするなら（たしかデフォルト＋400円くらい）麺抜きにしなきゃ食べられないよ、ってくらいのインパクトになるのでね。あんまり他店と比べる話でもないんでしょうが。

まぁ味自体がまずいとかそういう話ではないので、またたまには良いかなー、とも思います。池袋なんてラーメン含め、食べ物屋の選択肢が多すぎるんで、しばらくは行くことないかなー、と。