池袋東武本館デパ地下、深川めし本家「太郎」。【3rd】 : 深川 太郎 池袋東武百貨店

この店をレビューする際には、いつも同じ想いが巡る。

味わいは、こういう方面が好きなら間違いなく美味しいと思うのだが、味とは全く別のコトなのである。

「店名」である。

今までも書いてきたので、クドクドとは繰り返さない。
しかし、この店の食べログでの店名登録は、ずっと間違ったままである。

正しき店名は、「太郎」なのである。

板橋駅近くに本社がある「深川太郎」ではなく、本当の深川にある「太郎」。
登録では、知らぬ間に「深川」と「太郎」の間に、半角空間が空き、ムリに体を保っているが、誤解を招きやすいだけである。

約10年前に初レビューをした当初から、このコトばかり書いている。


１番言いたいコトは、商標権の登録制度は、早く見直されるべきだというコトである。
これからの時代、早い者勝ち、要領よく、抜け目なく・・・、そんな雰囲気が受け入れられる世の中では無いと思うのだが・・・。


さて、この東武のデパ地下に出店している、深川の「太郎」の「おこげごはん」である。

コレ、税別で500円のモノが、夕刻、閉店間際と、どんどん安くなっていく。

半額、税別250円などになったりすると、申し訳なく感じるほどになるが、ありがたく買い求める。


釜めしなどでも、そうなのだが、この「おこげ」という部分、味わいと火力の結晶のような気がしているのである。

場合によれば、焦げ臭いかも知れない。
場合によれば、味が濃すぎる部分かも知れない。

しかし、大気と水と火が織りなす、化学反応の最たる場所のような、何かが間違いなく、その部分に存在するのである。

米、水、アサリのダシ汁、醤油、そんなシンプルな食材料では説明できない、特別な昇華があるような気がする。


シンプルな味だと言ってしまえば、ソレまでだが、よくよく味わってみると、実に深い。
そして、複雑な味わいである。

うん、美味しかった。
ごちそうさまでした。


最近でもそうなのだが、板橋駅近くに仕事が度々ある。
以前、そんな折、「深川太郎」を名乗る会社がどんなトコロなのだろうか？と訪問してみた。

写真も撮ってみたが、とても掲載できない。
簡易的な家庭用のポストに「深川太郎」と書かれた、その建物の佇まいからは、何も感じ入るコトができなかった。


ちなみに、西武・そごう・大丸には、その「深川太郎」の商品が並んでいる。

この東武の他、三越、伊勢丹、東急、小田急、京王、丸井などの百貨店やJR東日本などの駅弁売り場等には、この「太郎」の商品が並んでいる。


（文責：京夏終空、2022.11.2）
（11件/3.23）

本家「太郎」の「深川いなり」「厚焼玉子」を堪能。

前回も書いたが、やはり想いは同じである。商標権制度は、早く見直されるべきだ。

池袋東武のデパ地下の中でも、その立地や商品の彩りにおいて地味な印象のあるこの店ではあるが、僕は気に入っていて、何度か利用している。弁当の種類も、いろいろ新しい試みをしているようで、具材そのもの自体には目新しさはないが、組み合わせにより演出している。コチラもやはり地味である。


「深川いなりと厚焼玉子の弁当」(￥850位)　――　レシート紛失のため価格はうろ覚え。
「深川いなり」は、おいなりさんの中身が酢飯ではなくアサリの炊き込み御飯。コレ、ハマる。甘辛のお揚げさんとの相性が良く、何個でも食べられそう。セットの弁当だとかんぴょうは付かないが、深川いなりのみの弁当だとかんぴょうが付く。ソレもウマいのだが、そのうち組み合わされるコトだろうと思う。
「厚焼玉子」は、築地などでもたまに食べるが、ホントのところの良し悪しはなかなかわかりづらい。人それぞれ好みがあるように、海老や海苔など特別のモノを入れていないノーマルな玉子焼きの場合は、出し汁と甘さの加減での好みなのだろうと思う。そういう意味では、この店の出し汁は好みに近くウマいと思う。
お江戸下町の味をいただいた。そんな感じがする弁当である。
ごちそうさまでした。


（文責：京夏終空、2015.5.9）


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商標権って、早く登録したモノ勝ちみたいなルールは早く見直されるべきだ。

この店、「太郎」は、「深川太郎」に商標権を取られた被害者でもある。コチラが、東京深川にある本家、深川めしの「太郎」で、「深川太郎」という東京北区に本社がある店とは違う。相続問題か、兄弟喧嘩か何か知らないが、消費者にとっては迷惑な話だ。

「深川めし弁当」(\893)　――　その名の通りの深川めしと玉子焼きが入った弁当。あと、椎茸、蓮根などの煮物と漬物が少々。シンプルな味付けで、たまにこういう弁当もイイ。ウマい。アサリは浅炊きで、アサリ本来の風味がよく残っている。深川めしは次記参照。

「深川めしのおこげ」(\420)　――　薄いカツオ風味の味付けご飯のおこげの部分を中心にしたパック詰め。その上にアサリが６，７コのっている。ご飯のダシにアサリが入っていないのか、カツオとやや椎茸の風味になっている。

おこげは、よく買う。僕なりの、コレの美味しい食べ方は、簡単。お茶漬けにする。それも、市販されているお茶漬けの素などをぶっかける。ダシ汁であれば、なおイイ。こうすれば、ご飯にもアサリのウマい味が行き渡る。１パックで茶碗２杯分くらいになる。２０：３０を過ぎると半額になる。これ、２１０円じゃあ、申し訳ない。けど、買っちゃう。(笑)

西武百貨店、大丸は「深川太郎」をとり、それ以外の、三越、伊勢丹、東武、東急、小田急、京王、丸井などの百貨店やJR東日本は、この「太郎」をとったようだ。「深川太郎」の商品を食べたコトがないので、僕自身は単純に比べられないが、この顛末、どうなることやら．．．。
あと、関係ないけど、深川めし弁当の価格の数字の並びに違和感がある。


（文責：京夏終空、2013.11.8）

（※写真は、後日掲載。）