『イタリア人でもおいしいといってくれる料理を・落合シェフの哲学』 : イケブクロ ラ・ベットラ・ダ・オチアイ

池袋西武百貨店8階レストラン街にある「ラ・ベットラ ペル トゥッティ」

「イタリア人でもおいしいといってくれる基本の料理、毎日食べても食べ飽きない料理」を目指して開いたとのこと。店名の由来は、イタリア語で“（落合さんの）居酒屋”。池袋店は、5店舗目として2011年6月オープン。現在、この池袋と銀座以外に、名古屋にも支店があります。

本店・新富町は何度か伺っていますが、池袋は初めてです。どうしてもデパートだと、イメージ的に、本店よりいろいろ劣化しクオリティが保てられないのでは？と考えられるからです。そうはいっても東武線在住の友人のアクセスの良いところを、とこちらに決めました。

ランチのコースは3種類Pranzo A、Pranzo B（前菜3種から選択、パスタ9種類から選択、フォカッチャ付）。これにメイン8種類から選択するPranzo Cと用意されています。

前菜は、Aコース３種類。・いろいろな野菜のスープ・本日の前菜盛り合わせ　（B）・本日の気まぐれサラダ「パルマ産生ハムとルーコラサラダニース風サラダ」。
Bコースは「沖縄県産豚もも肉のハム　サラダ添え」「かんぱちのカルパッチョ」「パルマ産生ハムとルーコラサラダ」と増えます。

パスタは９種類。・モッツァレラチーズ、バジリコ入りトマトソース・新鮮なうにのスパゲティ・スモークサーモン、エリンギ、ほうれん草入りクリームソース等。Bコースはパスタ12種類から選べます。（フォカッチャ付き）

選べるパスタから、私「スモークサーモン、エリンギ、ほうれん草入りクリームソーススパゲティ」、友人「新鮮なうにのスパゲティ」にします。

【ドリンク】
「赤いオレンジジュース」
トマトジュースよりも赤みが強いブラッドオレンジジュース。酸味は穏やかでよりオレンジの味が濃ゆいのが好きな味。人工的な甘みでないのでさらりとした後味も魅力。

【パン】
「自家製フォカッチャ」
クラフトはサクッとして、オリーブオイルが品良く香り、しっとり。銀座本店の味を正しく継承しているレシピ。最初に一人二っつ。うっかり、ぱくぱく食べてしまう美味しさ。

【アンティパスト】
「前菜盛り合わせ・新玉ねぎの冷製スープ・チキンのトンナートソース、コルペッテイ、ムール貝のアラビアータ、モルタデッラハム、ブロッコリーのアーリオオーリオ、キュウリ入りフリッタータ、カポナータ」
「モルタデッラハム」「カポナータ」「ブロッコリーのアーリオオーリオ」
彩り豊かで、にぎやか多彩です。
「キュウリ入りフリッタータ」
キューリからうまく脱水したようで、水っぽさのない、キューリの旨味を使った仕上がり。
「コルペッテイ」
極細なパン粉で揚げてある豚肉の肉団子、の上品なコロッケ。だからといってメンチには結びつかない。小さいのに悶絶級。
「チキンのトンナートソース」
冷製チキンに、ツナマヨネーズをかけたもの。さらにクリームでつないで、よりソース仕立てに。落合シェフの定番。ピエモンテ地方の名物料理。本来は仔牛ですが、鶏にツナの組み合わせは、ケンカしないで、うまく調和しています。
「ムール貝のアラビアータ」
少しピリッと辛めのトマトソースがムール貝を臭みを払拭し、際立たせます。

【プリモ・ピアット】
「スモークサーモン、エリンギ、ほうれん草入りクリームソーススパゲティ」
サーモンはソースに香りづけをするための食材という通り、テーブルに着いた途端に広がる良い薫香。こちらのホウレン草は、サラダほうれん草のようで、火を入れずにさっと合えて、フレッシュさを出し、食感の良いエリンギ、ソースには生クリームにバターとパルミジャーノレッジャーノを加えた濃厚なコク。パスタに求めるものが、集約したぶれないおいしさ。
すべては火かげんがポイント、だそうです（料理王国より）

友人の【プリモ・ピアット】
「新鮮なうにのスパゲッティ」
ベットラのスペシャリテとして人気の一皿。うにの風味を最大限に生かしたごちそうパスタ。たっぷりのソースの中に、ウニの身の塊と溶かし込んだウニの旨味。ウニ100％のウニパスタよりも、トマトと絶妙な配分量のクリームを加えることで、よりウニが美味しく感じられる仕上がりです。
他で、ウニ以外使用しないというウニのパスタを食べたましたが、最後の方は、旨みより癖がくどいんじゃ、となってウニ独特の良さとかけ離れたイメージになったことがあります。

落合シェフが紙のランチョンマットに描かれていて、ここにもシェフの存在感ばっちり。マネージャーさんもお姉さんも接客丁寧、さすがベットラ、デパートといえど、とても感じ良かったです。